自民党の杉田水脈衆院議員のアイヌ民族に関する発言以降、アイヌに関する本をよく読みます。
アイヌと言えば、この方の本を紹介しないわけにはいかないでしょう。
『すべてを明日の糧として 今こそ、アイヌの知恵と勇気を』(宇梶静江、清流出版)
著者の宇梶静江さんに関してはこれから何冊か著作を紹介したいと思いますので、少し長くなりますが彼女の経歴を書きたいと思います。
宇梶静江
1933年(昭和8年)北海道浦河生まれ。詩人・古布絵作家・絵本作家・アイヌ文化伝承者。
幼少期を北海道浦河郡の和人混在のアイヌ集落で過ごす。
1956年札幌の私立北斗学園中等科を卒業。卒業直後に上京、1959年に結婚。二児の母に。
1966年から『詩人会議』同人となり詩を書く。
1972年、「ウタリたちよ、手をつなごう」投稿が掲載。翌年「東京ウタリ会」設立。
1996年、アイヌ伝承刺繍の技法を基に、ユカラに語られてきた叙事詩を表現するオリジナルな“古布絵(こふえ)”を確立。
2008年、北海道の洞爺湖で行われた「先住民族サミット・アイヌモシリ2008」にアイヌ代表の一人として出席。
2011年、古布絵作家としての活動が評価され、吉川英治文化賞。
2020年、後藤新平賞。
2021年、北海道白老町に拠点を移し、アイヌ団結のための活動を続ける。
2023年10月、北海道文化賞。
2023年11月、アイヌ文化賞。
著書に『すべてを明日の糧として 今こそ、アイヌの知恵と勇気を』(清流出版、2011年)
『大地よ! アイヌの母神、宇梶静江自伝』(藤原書店、2020年)
『アイヌ力よ! 次世代へのメッセージ』(藤原書店、2022年)
絵本では『シマフクロウとサケ』(福音館書店、2006年。藤原書店、2020年)
『セミ神さまのお告げ』(福音館書店、2008年)
『トーキナ・ト』(福音館書店、2008年)
詩集『ヤイコイタㇰ ひとりごと』(宇梶静江詩集刊行会、2011年)
などがあります。
俳優の宇梶剛士さんのお母様でもあります。
さて、この本は2011年に発刊されました。宇梶静江さんが78歳の時の自伝的な作品です。
タイトル『すべてを明日の糧として』からも想像できるように、アイヌとして生まれて様々な苦労はあったけれど希望をなくさず生きていこう、という宇梶さんの生き方を象徴するような一冊。
アイヌがアイヌとして自分たちの文化に誇りを持ち、自分自身を愛して生きることがどれほど大切かを自分の経験から書き記されています。その大きく自然な愛は、アイヌの若者だけでなく、これから未来を生きようとするすべての人たちにきっと大きな励ましになるでしょう。
「人気ブログランキング」にエントリーしています。
1日に1回 クリックして頂けると嬉しいです!
↡ ↡ ↡ ↡ ↡ ↡ ↡
『いど鍼灸整骨院 / 中医鍼灸治療室』のFacebookも適宜更新しています。
Facebookはこちら → ♡
Instagramはこちら→💛
いど鍼灸整骨院 / 中医鍼灸治療室
大阪府八尾市北本町1-1-7
TEL : 072-991-3366
http://www.ido-s.jp/