【コロナ禍に加え原油高、

人手不足など

厳しい状況の公共交通事業者】

 

 

【市長との懇談会】

 

 上田市は1日、交通事業者と土屋陽一市長との懇談会を上田市役所で行った。

 懇談は、コロナ禍での公共交通の確保維持のため、交通事業者の状況を聞き、官民連携で進めるため、これまで2回行っている。

 今回で3回目。

 鉄道、バス、タクシーの各社が出席し、状況などを語った。

 

【JR東日本長野支社】

定期外収入が昨年比162・9%、2018年との比較では51・3%。ピーク時の半分の状況。

 最近の感染拡大の影響が出ている。

お盆の繁忙期に期待している。

 コロナ対策に万全を期している。

 上田市が進めるキャッシュレス決済「TicketQR」の導入を前向きに検討している。
 

◇  ◇
【しなの鉄道】

 定期外が6月は昨年比で1・5倍だが、台風(2018年)前の水準からは8割に留まる。

 7月は「新型コロナ」の影響で台風前の7割に落ち込む。

 定期は、昨年比と同じで台風前の82%で、これ以上の伸びはあまり期待できないとしている。
 

◇  ◇
 

【上田電鉄】

 昨年度は、2018年度に対して32・4%減、計画した輸送人員100万人に至らなかった。

 他社と比べて通勤通学の定期の落ち込みが大きい。

 コロナだけでなく、沿線の大学で県外出身者の入学生が増加することで、通学利用が減ったと推測。

 4月から6月は若干、通勤通学が回復、善光寺御開帳で6月の乗降客が増えた。

 「TicketQR」の利用率は4%で、利用促進を図っている。

 最近の電気代の高騰が経営に影響すると心配しており、支援してほしい。
 

◇  ◇
 

【上田バス】

 4月から6月の輸送人員は、対前年比で4500人増、感染症前の数字に戻りつつある。

 貸切バスは、上田地域で伸びておらず、地域性がある。

 燃料費が大きく上がっている。コロナ対策で、運転席周りの飛沫防止を自作からしっかりしたものに変更している。

 「TicketQR」の利用者が増え、5月には43・82%が利用。
 

◇  ◇
 

 【千曲バス(東信観光バス)】

 会社全体でコロナ前の7割、上田市の路線では8割に戻ってきている。

 高速バスでも全体で7割、上田市では6割。務員の減少対策に努力している。

 「コロナ」の状況で変化しているが学校行事で、上田市内事業者の貸切バスの利用を。感染予防も進めている。
 

◇  ◇
【JRバス関東小諸支店】

 高速は、まだ50%ほど。

 一般は40%で大変厳しい。

 原油価格高騰などの影響で伸び悩んでいる。

 「コロナ対策」を進めている。

 「TicketQR」に取り組めるようにしたい。
 

◇  ◇
 

 【タクシー事業者6社(上田観光自動車、藤森タクシー、省和タクシー、菅平観光タクシー、上田タクシー、塩田観光タクシー)】

 ▽経営状況は前年比からは伸びているが、コロナ前とはほど遠い状態。燃料高騰の影響が出ている

 ▽コロナ第6波の落ち着いた時は仕事が増えたが、第7波の影響が出ている

 ▽夜間の客が減っているのが切ないところ。

 車両の更新に苦慮しており、支援がほしい

 ▽できるだけ節約しているが焼け石に水。感染対策を徹底している

 ▽既存事業と別に、ジャンボタクシーを救急車のようにストレッチャーが入るようにし、高齢者や妊婦らの利用を見込んでいる。

 人材確保などさまざまにチャレンジしたい

 ▽善光寺御開帳では客が増えた―など。
 

◇  ◇
 

 土屋市長は「厳しい状況でも、しっかりと感染防止をしてもらい、ありがたく思っている。公共交通は、安心安全であることを改めてPRしたい。支援については、国・県と連携を深め、要望に添うように取り組みたい」と語った。
 

 ほか、ゼロカーボンへの取り組みに関連し、バス事業者でEV車両の導入を研究しているが、市からの支援について質問があった。

 

 

【地元野菜などが並んだマルシェ会場】

 

 

【マルシェ会場入口】

 

 

 東御市の有志でつくる「おいでなんし御牧原の会」=小池淳代表=は、このほど、初の御牧原ぜっけいマルシェ」を、旧御牧原保育園で開催した。

 今回のイベントは同会が、地域の魅力を発信し多くの人を呼び込もうと活動している活動の一環。

 地域周辺を中心に約30ブースが設けられ、肥沃な御牧原台地で育ったトウモロコシや白土馬鈴薯など地元産野菜の販売に加え、コロッケバーガーなどのキッチンカーや布製品、クラフト品、家具などの販売を行った。
 

 小諸市から訪れた日比野恵美さん(37)は、「知人の出店をSNSで知って来た。地域の素敵なものを知る良いイベント」と話した。
 

 小池代表(64)は、御牧原の景色に魅了され2015年に夫婦で東京から移住し、客室一室週一組限定の宿「御牧原てらす」を経営する。

 「遠くの山並みや農村の原景色などが抜群で移住したくなる地域。だが眺望を見ようにも車を止められる場所が少なく、通過されてしまう。このマルシェを通じて、地域に足を運び景色と合わせて地域の素晴らしい資源を見つけてもらう機会としたい」と話した。

 

 

【感謝状を持つ森店長(右から2番目)

認定書を持つ篠原さん(右から3番目)】

 

 

 上田警察署は1日、架空料金詐欺被害を未然に防いだ上田市本郷のセブン―イレブン上田塩田店(中田大輔店主)に、署長感謝状の贈呈と「あなたの街のサギ防止優良店」認定書を交付した。


 同店店員の篠原勝也さん(32)は、7月4日に、電子マネー45万円分を購入したいと来店した80代男性に購入理由を尋ねた。

誤って振り込まれた50万円のうち45万円を返金するために購入すると答えたことから、架空料金詐欺を疑い、本人に同意を得て警察に通報、被害を未然に防いだ。


 感謝状を受けた同店店長の森拓也さん(33)は、日頃から高齢者の来店者が多いので常に詐欺被害に留意するよう店全体で取り組んでいる」と話した。

 

 認定書を受けた篠原さんは「認定書の交付を受け、たいへんうれしい。今後とも地域に寄り添った見守り活動を続けたい」と話した。 
 

 上田警察署によると「あなたの街のサギ防止優良店」は、2回以上詐欺被害を未然防止した店舗を認定するもので平成27年1月から始めたもの。

 現在、同署管内では今回を含めて11店舗が認定されている。

 また、7月31日現在の管内の詐欺被害件数は13件、被害総額5200万円余と激増している。

 同署では高齢者を中心に広く注意を呼びかけている。

 

 

【山本鼎の「ブルトンヌ」を

アプリで体感】

 

 

【石井鶴三の「信濃男坐像」(左)

と受講生の作品】

 

 

【ハリー・K・シゲタの「ドミノ・パイ」と撮影手法を再現した立体模型】

 

 

 上田市天神3の市立美術館はコレクション展「深掘り!?美楽(びがく)」を、2階常設展示室で開いている。
 

 同館は「収蔵作品をより深く掘り下げ、作品に込められた意図や制作背景、技巧など深部に一歩踏み込んだ展示を試みた。

 美術鑑賞の幅を広げて作品を存分に楽しんでいただきたい」と来館を呼びかける。
 

 山本鼎の代表作「ブルトンヌ」=木版=は、2点の下絵や版木とともに展示。

下絵は、いずれもフランス留学中に描かれたが、木版画はそれから7年後の1920(大正9)年に日本で刷られた。

 木版画は、下絵の背景にあった船や帆、教会の屋根などを全て取り除き、民族衣装の女性を際だたせている。

名作が生まれるまでの鼎の試行錯誤や取捨選択の過程が見て取れる。


 また、同市下之郷のエプソンアヴァシス(株)の協力で開発した「鑑賞補助アプリ」を搭載したタブレットを設置。

好みの色を選択して版を重ね、オリジナルの「ブルトンヌ」を作って多色刷り木版画を体感することができる。
 

 1931(昭和6)年の上田彫塑講習会で制作された石井鶴三の代表作「信濃男坐像」=ブロンズ=の、となりには、その講習会を受講した小山和夫の「無題(習作)」(石膏)を並べた。

 小山は小学校教員で、鼎が提唱した児童自由画運動の本拠地、神川小学校に勤務し自由画の保存に努めた人物だという。
 

 中村直人やハリー・K・シゲタ、林倭衛らのブースもある。
 

 12月4日まで。

 開館時間は午前9時から午後5時。

 火曜日休館。

 観覧料一般300円。

 (電話)0268・27・2300(同館)

 

 

【新鮮な農産物が並ぶ天神市】

 

 上田市の「魅力アッププロジェクト」はこのほど、農産物出前直売市「天神市」を、同商店街の中華モリタの駐車場で開いた。

 同プロジェクトは、商店が連携して町を活気づけたいーと、天神商店街振興組合の有志が今年6月に立ち上げた。


 近隣の農家や嬬恋村、坂城などから新鮮な野菜が持ち込まれ、近くの人らが訪れて買い求めていた。


 同プロジェクトは現在10店舗が加入。

今後も月1回ほど出張販売を開催し、季節の野菜や果物などを販売するほかイベントなどを企画。

 にぎわいを創出したいとしている。

 

 

【桑の実ビールを注ぐ石井さん】

 

 

 

 

 

 上田市天神1のパブを併設したクラフトビール醸造所「天神ブルワリー」は12日、市内産の桑の実を使って醸造した発泡酒「桑の実ビール」の提供を始めた。


 「蚕都上田」で栄え、養蚕に必要な桑の栽培が盛んだった市の歴史にちなんだ新商品。

 発泡酒は濃いピンク色で、泡もピンク。「すっきりした味わいで、後からほんのり桑の実が香る」という。
 

 1杯(330ml)を、税込1000円でで提供する。

 数量限定で300杯ほど。なくなり次第終了。


 障害者の就労継続支援や共同生活援助事業を行う市内のNPO法人が、桑の実を栽培する農福連携の取り組み。


 ヘッドブルワーの石井侑馬さん(32)は「上田らしい商品ができた。地元のみんなに自慢してもらえる店でありたい」と話している。


 営業時間は、午前11時から午後2時、午後5時半から11時。

 月曜日定休。

 (電話)0268・29・1234

 

 

【百八手の再現(資料写真)】

 

 

 「塩田平ため池まつり」が来月23日午後6時から上田市手塚の舌喰池、塩田の里交流館とっこ館で開かれる。

 雨乞い行事「百八手(ひゃくはって)」を再現し、同時開催で大花火大会や塩田フードフェスタも行う。

 大きな松明(たいまつ)の持ち手を20日まで募集している。

 主催は上田市日本遺産推進協議会、共催は塩田平のため池を愛する会など。

 

 「百八手」は約230本の松明を午後6時20分ごろから点火する。

松明は大人用が3m、子ども用が2mの竹の先に麦ワラの束がつけられたもの。

昨年は「新型コロナ」の影響で中止になった。

 持ち手の募集は定員150人(申込先着順)、参加条件は18歳以上。家族やグループの場合はその中の代表者が18歳以上。

 参加費は無料。

 参加賞で塩田米2合。

 申し込みは、専用の参加申込書に記入し、とっこ館に持参するか、郵送、ファクスで送る。

 問い合わせ(電話)0268・39・7250。


 大花火大会は塩田まちづくり協議会が主催し、午後7時20分ごろから。
 24日の4地区の獅子舞合同演舞は、午前10時から塩田公民館大ホール。

 下之郷三頭獅子、保野三頭獅子、前山三頭獅子、別所温泉岳の幟三頭獅子。

 入場無料、定員100人。

★事前申し込みが必要。

 問い合わせ(電話)0268・75・2005(上田市日本遺産推進協議会)

 

【田中さんと出展作品(左)、

佐藤さんと出展作品(右)】

 

 海野和男さんの写真展の企画の一つとして、若手写真家の作品を展示する「新しい昆虫写真」が開かれている。
 

 海野さんが、若手プロ写真家やプロ写真家を志す若者に呼びかけ、初めて開催した。

 出展者は、10代1人、20代6人、30代以上が5人。

チョウ、トンボ、カマキリなどを題材とした、個性豊かな作品約20点が並ぶ。
 

 同館で平成27年から開催されている、全国の小中学生を対象とした自然や生物の写真のコンテスト「生きもの写真リトルリーグ」の、過去の入賞者も参加している。

 7月24日には、一部出展者が同館に滞在し、自身の作品について解説した。
 

 最年少出展者の田中碧さんは、琵琶湖畔に住む滋賀県の高校2年生。

普段は、身近にいるかわいい生物を撮影しており、琵琶湖のきれいな環境をありのまま切り取ることも意識している。

 高校では写真部の部長として活躍。
 小学4年生の頃に、第1回生きもの写真リトルリーグで最優秀賞を受賞し、それ以降も複数の入賞経験がある。

 表彰式のたびに小諸に訪れるという。

 「最優秀賞が、生物の写真にハマるきっかけ。昔は、身近に昆虫が好きな人は少なかったが、リトルリーグを通じて知り合うことができた」と話していた。

 

 同じく出展者で松本市在住の佐藤匠馬さん(21)は信州大学の学生。

 小学6年生の頃に初めて自分のカメラを持ち、中学生の頃に第2回生きもの写真リトルリーグで最優秀賞を受賞。 
 現在は、県内のチョウや野鳥を中心とした動植物の撮影に取り組んでいる。あわせて「自然の魅力に気付き、自然を大切にするきっかけになるような写真」をテーマに、SNSなどで作品を共有している。

 「新しい昆虫写真には、自分の写真とは趣向が異なるアート的な作品もあり、勉強になった」と話した。