勉強本を紹介「世界最速超記憶法」:202冊目 | 技術士を目指す人の会

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勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

本日ご紹介する本はこちら。

世界最速超記憶法

 

●世界最速の記憶法とは?

この本には、主に漢字の記憶法が紹介されています。

その記憶法のポイントは2つです。

 

①漢字の一部に丸をつけて、それだけを憶える

②憶えているうちに、繰り返す

 

まずは、漢字の一部に丸をつけて、それだけを憶える について説明します。

私たち人間の目に映ったものは、その時点で、情報が脳に送り込まれます。つまり、記憶されます。

本来、憶えること自体は難しいわけではない。ただし、その情報を思い出すには工夫がいる。

全部を憶えようとするから、逆に、思い出すことができない。

ポイントを絞り込めば、思い出すことがきるようになる、というわけです。

例えば、「菩」という漢字です。菩提樹の「菩」です。

「菩」は、クサ冠、立、口でできています。

口の部分が日なら音という漢字になります。

だから、日ではなく口であるという部分が思い出せれば、全部思い出せるというわけです。

そこで、口に丸をします。

これで憶えることは完了です。

次に、憶えているうちに、繰り返すについて説明します。

せっかく憶えても、それを忘れてしまってから、思い出しているかどうか確認しても、思い出せるはずはありません。

当たり前のことなんですが、僕らは、ついつい、こんなムダな作業をやってしまいがちです。

とにかく、憶えているうちに、思い出せるかどうか確認して、思い出せなかったら憶え直す、この繰り返しが不可欠です。

 

具体的には、以下の7つのステップが記憶法になります。

 

❶漢字の一部に丸をつける(しゃべりながら丸をすれば記憶しやすい)
❷それを憶える
❸漢字を5個憶える。
❹5個思い出せるか確認する(思い出せなかったら憶え直す)
❺さらに漢字を5個憶える。
❻5個思い出せるか確認する(思い出せなかったら憶え直す)
❼10個全部を思い出せるか確認する(思い出せなかったら憶え直す)

 

 

★ちょっとした感想

●"丸"をすることで効率化

全体の中の一部に"丸"をして、それだけを憶えるというのは、とても効率的です。

資料を読んでいるとき、黄色のマーカーで線を引くことがあります。

人によっては、線を引き過ぎて、資料が黄色になってしまうケースがあります。

これは重要な情報を限定することができていないからです。

その点、線を引くのではなく、"丸"をするのであれば、自ずと範囲が限定されます。

憶えるべきポイントが少なくなり、資料の内容が記憶に残りやすくなります。

 

●全体のパーツ分け作業と理由付け作業

"丸"をするためには重要なところを限定する必要があります。

そして、重要なところを限定するためには、全体のパーツ分け作業と理由付け作業が不可欠です。

例えば、菩提樹の「菩」という漢字ですが、クサ冠、立、口というパーツに分けることができます。

このうち、クサ冠は、菩提樹が木なのだから、当然クサ冠なわけだから憶える価値は低い。

残るは、立と口だが、口の部分が日なら音という漢字になるから、口の部分が重要になる。

よし口を憶えよう! これが理由付けの作業です。

 

●プロセスの重要性

重要なところに"丸"がしてある参考書は便利です。

先程の漢字の話なら、全ての漢字についてポイントになる部分に"丸"がついているテキストがあれば超便利です。

幸いにも、世の中には超便利な参考書、問題集、塾等のツールが存在します。

当然ですが、僕らは早く結果が欲しいので、結構なお金を払って、超便利なツールを手に入れようとします。

教育に携わっている方も、受験生に結果を出させてあげたいので、頑張って超便利なツールを作り上げ、それを提供しようとします。

ただしです、超便利ツールを使いすぎるとリスクも存在します。

 

例えば、"丸"をつけるまでのプロセスの部分、つまり、パーツ分け作業と理由付け作業は、仕事の問題解決、別の勉強での記憶作業等、様々なことに応用できるのですが、このプロセスの部分を参考書、問題集、塾等の超便利ツールが代行してくれます。

しかし、超便利ツールに頼りきっていると、パーツ分け作業と理由付け作業を経験せぬまま、勉強が終わってしまいます。

 

世の中には、参考書、問題集、塾等の超便利ツールが存在します。

しかも、いつでも、どこにいても、誰でも、ネット上で、PDFや動画を入手することが可能な時代です。

だからこそ、超便利ツールのプロセスの部分を理解した上でこれを使うべきです。

超便利ツールの入手が容易になったわけですから、プロセスの部分を習得して、プロセスの部分を応用できる人材に成長することが求められています。

これからの勉強はこのことを強く意識する必要がありますね。

 

 

★具体的な勉強法

いつ、どこで、誰が、何を、どうやって、なぜ、勉強するのか、整理しておきます。

 
①When:
②Whrere:-
③Who:学生、
④What:国語、英語、地理
⑤How:記憶法(丸をつける、憶えているうちに繰り返す、場所とセットで憶える)、漢字は一部だけを憶える、英単語は発音とスペルをセットで憶える、国は配置と一緒に憶える
⑥Why:
⑦モチベーション:腹の底から入りたい大学を探す

 

 

 

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