本日ご紹介する本はこちら。
ついに200冊目を紹介です。感慨深いですね。
何にしようかと悩んだのですが、200冊目は福沢諭吉先生です。
なんと言っても日本最初の勉強本ですからね。
200冊目にふさわしいですね。
★ちょっとした感想
●現代語訳版「学問のすすめ」
『学問のすすめ』は、福沢諭吉先生が明治初期に書いた著書です。
これを明治大学の齋藤孝先生が現代語訳にしてくれたものです。
オリジナルの『学問のすすめ』は、かなり読みにくいです。
僕は挫折してしまいました。
ところが、この現代語訳はすごく分かりやすいです。
齋藤先生に感謝ですね。
、
●ざっくりいうと何が書いてあるのか
『学問のすすめ』に書いてあることを一言でまとめると以下のようになります。
「自由独立」を手に入れるために勉強しよう!
「自由独立」とは何か?
自由とは、誰からも支配されない、って意味です。
独立とは、誰にも依存しない、って意味なのだそうです。
つまり、「自由独立」とは、誰にも支配されず依存しないという意味です。
この本、明治時代に書かれたものです。
ですから、自由とは、政府に支配されない、自らの権利を侵害されないという意味になります。
次に独立ですが、2つの意味があります。
まず1つ目は、国民が政府に依存しないという意味です。
何もかも政府に任せきってしまうと、政府に好き勝手やられてしまう。
だから、国民は政府と対等にわたりあえるよう、常に自立している必要がある、というわけです。
2つ目は、日本が外国に依存しない、という意味です。
当時の日本は、外国から技術や知識を取り入れて、国内でイノベーションを起こしていました。
でも、いつまでも外国に依存していると、日本が外国との実力差を当然と受け入れるようになる。
そのせいで外国に侵略される可能性がある。
だから、自国の主権を主張できるような存在になる必要がある、というわけです。
日本が海外から侵略を受けず、自由独立を手に入れるためには何をすればいいのか?
国民一人一人がしっかりと自由独立を手に入れる必要があります。
国民一人一人が、我ごとのように国を思うようになれば、国の自由独立を実現できます。
では、国民が自由独立を手に入れるためには何をすればいいのか?
勉強です。
勉強することで、自由独立を手に入れることができます。
だから、勉強しましょう。これが「学問のすすめ」です。
●この本で印象に残ったフレーズ
その①
「勇気というのは、ただ読書をして得られるものではない。
読書は学問の技術であって、学問はことをなすための技術にすぎない。
実地でことにあたる経験を持たなければ勇気は決して生まれない。」
これは心に刺さりますね。
自信や勇気があるから冒険できるのではなく、
実際に経験をすることで、自信・勇気の源を作って、冒険できるようになるですね。
その②
「自分は世の中のためにやっているのではない、と思っていても、知らず知らずのうちに後世、子孫が自然とその恩恵にあずかっていることがある。人間にはこういう性質があって、だからこそ社会的な義務が達成できるのである。」
「文明とは、世界中の過去の人々が一体となって、今の世界中の人に譲渡してくれた遺産なのであって、その大きく広いことは、土地や財産とは比べものにならない。」
文明の利器、インフラ、保障制度等、祖先が作った社会に属することで得られるメリットを享受するのであれば、同時に、祖先が作った社会のルールを守る義務があるわけですね。
★具体的な勉強法
いつ、どこで、誰が、何を、どうやって、なぜ、勉強するのか、整理しておきます。
⑥Why:物事の道理をつかみ人としての使命を知るため、政府と対等の地位を築くため、後輩に知識を指導して社会を保つため、信じる・疑うという取捨選択のための判断力を確立するため
⑦モチベーション:-
※199冊目は「勉強の哲学」。これを見たい方は、こちら をクリックしてください。
※198冊目は「勉強の技術」。これを見たい方は、こちら をクリックしてください。
※197冊目は「ビジネスマンのための勉強力養成講座」。これを見たい方は、こちら をクリックしてください。
※196冊目は「最新科学で解き明かす最強の勉強法」。これを見たい方は、こちら をクリックしてください。
![]() | 学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書) Amazon |