勉強本を紹介「勉強の技術」:198冊目/200冊 | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

本日ご紹介する本はこちら。

「勉強の技術

 

★具体的な勉強法

いつ?どこで?誰が?何をどうやって勉強する?なぜ勉強するべきか?どうやってモチベーション維持?

 
①When:時間管理、隙間時間、時間制限を設ける
②Whrere:自宅、自宅周辺の勉強スポット(カフェ、ファミレス、図書館等)

③Who:社会人、学生

④What:-

⑤How:過去問、復習、記憶術(五感を使う、エピソードとセットで憶える、場所とセットで憶える、繰り返す)、瞑想(α波とθ波が記憶にいい)、学習の転移(得意なことをその他のことに活かす)、右脳を鍛える(目をカメラのレンズのようにして資料全体を映像的にとらえる)、10分間の休憩をとる、ノート術、マインドマップ

⑥Why:-

⑦モチベーション:問題を解けたときの快感を大切にする、優秀な人と一緒に勉強する、ゲン担ぎをする、目標を意識する頻度を高める、短期的な目標、自己暗示、自己肯定

 

●全体的な感想

勉強本は、総花的な本と焦点を絞った本があります。総花的な本は、勉強のテクニック、時間管理、記憶術、モチベーション等、勉強に関することを多面的、かつコンパクトに語る本です。焦点を絞った本は、例えば、記憶術ならそれだけを語る本です。

勉強本を多く読んでいると、勉強について知っていること増えるため、総花的な本よりも、焦点を絞った本の方が面白く感じるようになります。

今回ご紹介した「勉強の技術は、総花的な本です。

しかし、この本は面白かったです。科学的根拠を交えて話がされていて、しかも、新書サイズで、全てにカラーイラストが挿入されています。

本当によくまとまった本です。

 

●目標の重要性

この本では、SMART理論に基づいて、目標設定することを推奨しています。

SMART理論は、次の5項目の頭文字をとったものです。

 

①Specific(具体的)

②Meaasurable(測定可能)

③Achievable(達成可能)

④Related(関連性)

⑤Timelimit(期限)

 

これら5項目を踏まえて目標設定するものなのだそうです。

例えば、行政書士について、SMARTを考えると次のようになります。

 

①S:行政書士試験

②M:6割以上を得点できるようなる

③A:H28合格率は10%

④R:法律家になるという目標と試験合格は関連している

⑤T:H29年11月12日(日)に試験

 

なるほどですね。

それから、この本には、以下のようなことが書いてあります。

 

目標を意識する頻度ど目標実現の確率は比例する

 

自分の目標を常に意識して、目標の達成状況を頻繁にチェックすれば、目標を実現する可能性が高くなるわけです。

勉強をさぼると、自らの目標を見るのが嫌になります。目標を確認することで、できない自分が映し出されるからです。

だから、、目標を見なくなります。現実逃避です。一度、現実逃避をすると、なかなか元の世界に帰ってこれません。

こんなふうにならないよう、目標を眺めることを毎日の習慣にする必要があります。習慣化して、目標を自らに刷り込む。

目標達成にむけた行動をとるようになるわけです。

 

●「期限」の前に「期限前の期日」を設定

 

目標設定をする上で、期限の前に「期限前の期日」を設定することが重要です。

 

具体的に言うと、勉強期間の1割、又は1か月手前に期日を設けて、それまでに目標達成レベルに到達できるよう、努力するべきです。

 

先程の行政書士で考えると、期限は、試験本番、11月12日です。4月1日から勉強するのであれば、勉強期間は約7か月半。

この期間の1割なら22日前。つまり、10月中旬が期日です。1か月前を条件にするなら10月上旬が期日です。

 

つまり、行政書士試験の場合、10月上旬から中旬までに、合格レベルに到達しておくようにするべきです。

 

行政書士試験の場合、様々な資格学校で模擬試験が実施されます。だから、この模擬試験で合格のボーダーライン、6割をとれるように勉強するべきです。

 

なぜ、こんなことをするのか?

 

なぜなら、何かにつけ、期限を超過するケースが多くみられるからです。僕らは、期限ギリギリにならなと本気にならない。

だから、期限だけで進捗を管理するのはリスクがあります。

そこで、期限の前に期日を設けてから、進捗を管理をした方がいいわけです。

もちろん、期日が期限ではなく、期日が到来しても期限までには猶予があるのは自覚しています。それでも、期日があるのとないのとでは、進捗が違います。是非とも、期限前の期日を設けてください。

 

 

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