勉強本を紹介「ビジネスマンのための勉強力養成講座」:197冊目/200冊 | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

本日ご紹介する本はこちら。

ビジネスマンのための勉強力養成講座」
 
★具体的な勉強法

いつ?どこで?誰が?何をどうやって勉強する?なぜ勉強するべきか?どうやってモチベーション維持?

 
①When:-
②Whrere:

③Who:社会人

④What:業務に直接関わること、経営、経済、会計、人生観、教養

⑤How:インプットとアウトプットを繰り返す、読書、論理的思考力を高めつつ知識を習得する、普段から最終的なイメージを描いて徹底的に考える、垂直方向と水平方向に思考を広げる、ライバル会社のクオリティー、サービス、価格を細かく分解して見る、現場を見る

⑥Why:仕事で自己実現するため、頭をよくするため

⑦モチベーション:仕事の報酬は仕事

 

●今の仕事をベストなものにする勉強法

作者は経営コンサルタントの小宮一慶さんです。

小宮さんが今の仕事をベストなものする勉強法を3つのステップで説明されています。

次のとおりです。

❶目の前の仕事に全力を尽くす

❷もう一歩踏み込む

❸本質をつかむ

●目の前の仕事に全力を尽くす

若い頃は、目の前の仕事に全力を尽くすべきです。

その業務に集中して取り組めばいいわけです。

時間が足りないの当然です。

若いのだから知識と経験がありません。

だから、時間がかかってもいいわけです。

 

最初のうちは時間がかかりますが、知識と経験をつめば、必ずスピードがアップします。

必ずです。

そして、単に作業が速くなるだけではありません。

作業が速くなれば、余裕ができるため、確認する時間を作れます。

すると、スピードと同時に、正確さがアップします。

スピードと正確さがアップすれば、その仕事に対する上司の信頼がアップします。

スピード、正確さ、信頼がアップすれば、大幅に、時間を短縮できるようになります。

 

●もう一歩踏み込む

ただし、スタッフでいる間はこれでいいですが、係長、課長、部長になると、それだけではうまくいかなくなります。

このため、もう一歩踏み込むことが必要です。

それは、さらに専門を深くを勉強することであり、専門以外について、横への広がりも必要です。

作者は、それが、会計、経済、経営だと言っているわけです。

それと同時に、教養、人生観を身につける必要があるそうです。

上図のように、役職が上がるにつれ、必要な知識が変わってくるわけです。

 

会計、経済、経営は研修等で補完できます。

でも、教養、人生観はどうやって磨くのか?

 

作者は、昔からの良書を読めと言っています。

最近のベストセラーではありません。

昔からの良書です。

例えば、松下幸之助さんの「道をひらく」、稲盛和夫さんの「生き方」、そして、「論語」等です。

 

昔からの良書には本質が書いてある。

だから、現在まで残っているわけです。

最近の本をいろいろ読むのもいいですが、古典的なビジネス書を繰り返し読むことが重要なんですね。

 

●本質をつかむ

役職が、部長、役員、社長にまで上がっていくと、報告される問題のレベルも上がってきます。

白黒はっきりした案件は、ほとんどなく、グレーなものばかりです。

そのグレーの問題について、最良のバランスの答を導き出すためには、物事の本質を掴んでいる必要があるそうです。

さて、この本質ですが、作者はこう言っています。

 

「本質とは経験を集約したところに存在する」

 

本質が書いてある古典を読むことも重要ですが、結局のところ、経験に勝るものはないというわけです。

 

このため、作者は、とにかく現場に行けと言っています。

現場で観たこと、感じたことを徹底的に考える。

そして、次の現場に行くときは、結果をイメージした上で臨む。

イメージと合致していたのであればよし。

イメージと違っていたのであれば、また考える。

この繰り返しによって、本質をつかむことができるようになるそうです。

 

ちなみに、本質については、僕なりに考えたことがあります。

本質をつかむとは、因果関係を理解・記憶することだと思っています。

これについては、こちら に書いてまります。興味があればご覧になってください。

 

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