ans005_034 ベゼル | ぼくは占い師じゃない

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易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

ミケ様

立春すぎても寒いです。
寒くても「ベゼル」の話をします。

お元気ですか。
にゃんこ先生です。

   ☆

最近は「ベゼル」というと、スマホやパソコンのディスプレイのフチのことだったりします。
もともとは時計の文字盤のガラスをはめ込む「枠」のことです。

易システムでは、TPW(ツイストペア・ホイール)の外側にはめ込まれるオプション的なリングのことを「ベゼル」と呼んでいます。

TPWの説明のところでTPWの最外縁はリムといって日常時間はリムを右回りに流れると想定してます、ってな話をしました。

【fig058 TPW総論(再掲)】


【fig059 ツイストペア・ホイール(再掲)】

リム卦の並びというのは「日常時間の鋳型」です。

日常時間というのは各個人によって異なります。
時間という「ものの観方」を創出するのは、各人の、個人的意識だからです。

したがって人によって「時間のカタチ」は異なる。

「時間のカタチ」というのは……まあ、「暦」のことになろうかと思います。雑駁な引き合わせに思えるかもしれませんが、まあ、そういうことにしましょう、ここでは。

   ☆

世界共通の暦は、一応、グレゴリオ暦。
とはいえ、自分の好きな暦をつかっても処罰されることはありません。
そこでベゼルという概念がでてきました。

各人固有の「時間のカタチ」はベゼルというオーダーメイドにして、リムの外側にはめ込むことでTPWと対応をとってはどうか、という提案です。

リム卦は各人固有の「時間のカタチ」を規定するものではありません。

そこにあるのは「起点」と、48等分に分節されて右回りに流れる任意の1周期です。


【fig066 ベゼル】

TPWが規定するのは起点とそれから任意の1周期だけ。

「任意の」1周期です。

一日でも半日でも一時間でも、それこそ一瞬でもいい。

起点はTPWの7時頃の位置にある「地雷復」という大成卦で、十二消長卦のひとつです。

「地雷復」は十二消長卦(つまりは一年カレンダー)として観た場合冬至にあたりますが、だからといって、必ず冬至にしなければならないということはないでしょう……と、易システムでは考えます。

要はそこが起点でありさえすればいい。

あとは自由にベゼルを考えてください!

そんなやり方で「ハンドブック」には「ベゼル」の設定例をいくつか載せています。

   ☆

易システムはなんでもござれっていうか、全体としてそんなふうにけっこうユルいです。
すくなくとも易システムの方から「こうあらねばならない」と規定するようなことはできるだけ避けたいなあ……とは思っています。

さて次回は、上記のユルいルールで13月の暦をベゼルとしてあてはめた例のお話をいたします。

それではまた。


★コトバ
ベゼル


★LINKS

→ツイストペア・ホイールについては「ans005_027 TPW、創造の方向」あたりを参照してください。

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「(1)易システムハンドブックV2.02(最新(最終)はV2.03ですがほとんど一緒です)」は猫乃電子出版の田邉さんが根性で作成してくれたRomancer版(ブラウザで読める本)もあります(多謝)。
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