ミケ様
お元気ですか。
にゃんこ先生です。
さすがに居酒屋の酒樽の上は暑い。
涼しい居場所を探さなきゃ、です。
☆
前回の図です。
【fig022 fig021をさらにくわしく=六十四卦(大成卦)】
下向きのハッチングした矢印と、上向きの白抜きの矢印。
巨大な陽と、それに応じて出現した巨大な陰。
巨大な陽と、巨大な陰の「ぶつかり合い」。
象徴的に2頭(匹?)の「龍」と観てもいいですね。
「22を越えてゆけ」に出てきたみたいな。
易的に観た万物です。
ところで易のシンボルって、顕在意識が「ひとつのもの」を読み取るために創られたシンボルじゃないか、と、今はそんなふうに勝手に想像しています(「ans005_001宇宙をぼくの手の上に」参照)。
それぞれ6つの爻で構成される64の大成卦は「顕在意識」のレベルにチューニングされています。
64の象徴体系を占術の仕組みとして使って、日常生活に活かせるようにするためです。
各シンボルに名前(卦名)と意味(卦辞)がつけられています。
さらに6つの爻それぞれには、文章がつけられています(爻辞)。
名前や意味や文章というのは、万物の根源である陰陽のぶつかり合いという運動をダイレクトに表現した大成卦というシンボルと、「三次元時空」=日常的物質世界とのインターフェースというわけです。
だからやっぱり、少なくとも卦名と卦爻辞は、シンボル(大成卦)から切り離せないんじゃないか、と考えを変えつつある……ということです。
「ひとつのもの」と顕在意識をつなぐ参照点をあらわすのが大成卦。
でその大成卦と日常生活をのリンクが、卦名、卦辞、爻辞。
というイメージです。
占うときは、シンボルのカタチからダイレクトに回答を読みとってもいいし(象占)、卦名・卦爻辞から読みとってもいいし(辞占)、あるいはそのふたつのアプローチをミックスしてもいい。
比率はともかく、たいがいはミックスになるようです。
そのようにして、「ひとつのもの」の特定のアスペクトを日常生活に活かせるよう翻訳すること。
それが、端的にいうところの「占う」ということです。
☆
話を少し戻します。
六十四卦の基盤には、八卦で表現した陰陽のぶつかり合いがあります。
六十四卦はこの「八卦で表現した陰陽のぶつかり合い」を解像度を上げてさらにくわしく表現したものでした。
「八卦で表現した陰陽のぶつかり合い」の絵をもう一度載せます。
【fig021 八卦で表現した陰陽のぶつかり合い】
大成卦が顕在意識のレベルなら、そのもとになっている八卦は、潜在意識〜元型のレベルの動きといえるでしょう。
顕在意識がとらえられる表面的な日常世界の奥には、そのもととなる潜在意識〜元型的な動きがあるということです。
表現はちがうけど、上の陰陽のぶつかり合いと、本質的に同じ事をあらわした図が周易本義に載ってます。それが「伏羲八卦方位図」です。
「先天図」と呼んでいます。
【fig025 伏羲八卦方位図(MAP13より。原画は周易本義(明徳出版)からの引用)】
「後天図」というのもあります。
【fig026 文王八卦方位図(MAP13より。原画は周易本義(明徳出版)からの引用)】
歴史的には「後天図」の方が古いです。
その辺の事情については、前回「ans005_004周易本義」で書かせていただきました。
伝説では伏羲(神様)が、八卦→六十四卦をお創りになり、文王(人間。周の王様)が卦爻辞をつけたことになっています。
☆
さて話は、先天図(伏羲八卦方位図)の方。
この図の一から八の順番は、易のシンボル(八卦)を2進数に見立てたときの並びになっています。
また、先天図上で相対している八卦どうしは陰陽が逆です。
それはすなわち、膜(境界)を突く指と、それに対応してあらわれた反応です。
このような数理性・対称性が後天図にはみられません。まあそこが、易システムでは、後天図ではなく、先天図をメインに据えた理由です。
陰と陽では2、四象では4、ときて、舌足らずだった「パターン」が、八卦に至って1〜8の「数」になりました。
このレベルが日常世界でおなじみの10、10進に一番近いレベルということになります。
八卦は元型って話をしましたが、その話の流れでいえば、10進すなわち「数」、「数えること」は元型レベルの行為なのかもしれません。
八卦、「乾兌離震巽坎艮坤」の順でふられた、「1(一)〜8(八)」までの番号を、「先天数」といいます。
この同じ数を、易システムでは「コード番号」と呼んでいて、大成卦は、この「コード番号」ふたつの組み合わせであらわします。
この話はまた次回に。
つづきます。
それではまた。
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★ことば
<伝統>
卦名、卦辞、爻辞、先天図、後天図、先天数
伏羲八卦方位図(先天図)、文王八卦方位図(後天図)、象占、辞占
<易システム>
コード番号
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