ミケ様
にゃんこ先生です。
このメールを書くようになってから、また再び、改めて、そうだにゃあ……できない正座でもして(易は聖典だからね)、経文に向かってみようかにゃぁ……とも思う、今日この頃。
でもまあ帰ってくるとたいがいは、本読むどころか酒飲んでゴロ寝。
歳を感じます。
だは。
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まず、あやまる。ゴメン。
(Q004)「易システム」がわかることで、どんなことができるのですか?
私たちの生活に何か利点がありますか?
どんな風に活かしていくことができますか?
申し訳ございません。
前回、ナニゲに伏線をはっておきましたが、この質問にはちゃんと答えることが、おそらくできません。
でも、やってみます。
☆
なぜちゃんと答えることができないかというと、一番最初、「ans001易ってなに?」で言わせてもらったけど、易は「言語」だからです。
たとえばさ、駅前の英会話スクールでさ、英語を習ったとしてさ、
「どんなことができるか」
「生活上の利点はなにか」
「生活上どう活かせるか」
これに答えるのって、結構ムズくない?
テレビ番組の都伝のキャッチフレーズじゃないけど、「あなた次第です」って答えたくなるっしょ。
「術」として利用する側面については前に答えさせてもらったとおり。
占いができるようになるよ、って答えね。
駅前留学の例でいえば、英語がしゃべれるようになるよ、って答えてんのと同じ事。
この「あったりまえやないけぇ!」の側面については、とりあえずおいときます。
モンダイは「易システム」としてどうよ?ってことだよね。
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くりかえしますが「易システム」では、易は言語だととらえています。
それもかなり特異な言語です。
通常、思い浮かべる言語のイメージからは(ふつうはここでしゃべってるような自然言語だよね)かけ離れてるってこと。
まず易システムでは、宇宙を根本的に「ひとつのもの」と観てます。
で、易というのは、その「ひとつのもの」に生じた差異に対応した文字(爻<コウ>)をベースとした言語である、とらえています。
これは「ans003_03音」で説明した。
「ans001易ってなに?」で、易は言語だと説明した後に、言語が世界観を形作るって話をした。
サピア=ウォーフの仮説ね。
「ひとつのもの」でも、言語によって、そこに見いだされる世界観が違ってくる。
易が言語なら、易という新しい言語を学ぶことによって、それまでミケさんが思い描いていた世界観とは、また別の世界観を手に入れることができるかもしれない。
これがまあ、答えといえば、答え。
この「世界観」を「コスモロジー」といいます。
三次元時空(シャバ)を生きるための、生きる意味や目的を含むあらゆる価値観は、つまるところは、この、「コスモロジー」を土台にしてるんだ。
そう、ご賢察のとおり、言語はその背景に「コスモロジー」を抱えているともいえる。
☆
でね。
じゃあその、新しい「コスモロジー」を手に入れたとしてさ。
「生活上の利点はなにか」
「生活上どう活かせるか」
こーゆー質問には、具体的には、ちょっと答えられないよね?
でしょ?
抱いているコスモロジーのバリエーションが増えれば……
視野が広くなります!
生きてる意味がわかります!
意味がわかれば、あなたの生活はスッキリクッキリ、明るくなります!
……って、いいたいところだ。
でも保証はできない。
だから「あなた次第」となってしまう。
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じゃさ、じゃさ、「たとえば」先生はどうなのよ?
いやさ、こんなヨッパライの話聞いても、何のタシにもにゃらんぜよぉ…………
いいからサ、どうなのよ、ねえねえねえ、後学のためなんだから!言いなさいよ!
食い下がってくる人、あ、いや、猫も時にはいる(たいがいは、そこそこ歳とった猫)。
いや、まあ、ボカぁ(ちょっと加山雄三入ってる)、人生(猫生か)が、スッキリクッキリ明るくなるってことを、まぁ、期待してだね、易に興味を持ち続けているわけなんだけど……
急に歯切れが悪くなったところで……
ニャハハハ……
にゃ、また。
(笑ってごまかして逃げるんかい!)
(ああ、そうさ!走って逃げるのさ!)
逃げてにゃにがわりぃんだぁだぁだぁ……
いかん。飲み過ぎ。
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LINKS
→ミケさんの質問
→ans001易ってなに?