ans004_02あなた次第です! | ぼくは占い師じゃない

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易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

ミケ様

にゃんこ先生です。

このメールを書くようになってから、また再び、改めて、そうだにゃあ……できない正座でもして(易は聖典だからね)、経文に向かってみようかにゃぁ……とも思う、今日この頃。
でもまあ帰ってくるとたいがいは、本読むどころか酒飲んでゴロ寝。

歳を感じます。
だは。

   ☆

まず、あやまる。ゴメン。

(Q004)「易システム」がわかることで、どんなことができるのですか?
私たちの生活に何か利点がありますか?
どんな風に活かしていくことができますか?

申し訳ございません。

前回、ナニゲに伏線をはっておきましたが、この質問にはちゃんと答えることが、おそらくできません。

でも、やってみます。

   ☆

なぜちゃんと答えることができないかというと、一番最初、「ans001易ってなに?」で言わせてもらったけど、易は「言語」だからです。

たとえばさ、駅前の英会話スクールでさ、英語を習ったとしてさ、

「どんなことができるか」
「生活上の利点はなにか」
「生活上どう活かせるか」

これに答えるのって、結構ムズくない?

テレビ番組の都伝のキャッチフレーズじゃないけど、「あなた次第です」って答えたくなるっしょ。

「術」として利用する側面については前に答えさせてもらったとおり。

占いができるようになるよ、って答えね。

駅前留学の例でいえば、英語がしゃべれるようになるよ、って答えてんのと同じ事。

この「あったりまえやないけぇ!」の側面については、とりあえずおいときます。

モンダイは「易システム」としてどうよ?ってことだよね。

   ☆

くりかえしますが「易システム」では、易は言語だととらえています。

それもかなり特異な言語です。

通常、思い浮かべる言語のイメージからは(ふつうはここでしゃべってるような自然言語だよね)かけ離れてるってこと。

まず易システムでは、宇宙を根本的に「ひとつのもの」と観てます。

で、易というのは、その「ひとつのもの」に生じた差異に対応した文字(爻<コウ>)をベースとした言語である、とらえています。

これは「ans003_03音」で説明した。

「ans001易ってなに?」で、易は言語だと説明した後に、言語が世界観を形作るって話をした。

サピア=ウォーフの仮説ね。

「ひとつのもの」でも、言語によって、そこに見いだされる世界観が違ってくる。

易が言語なら、易という新しい言語を学ぶことによって、それまでミケさんが思い描いていた世界観とは、また別の世界観を手に入れることができるかもしれない。

これがまあ、答えといえば、答え。

この「世界観」を「コスモロジー」といいます。

三次元時空(シャバ)を生きるための、生きる意味や目的を含むあらゆる価値観は、つまるところは、この、「コスモロジー」を土台にしてるんだ。

そう、ご賢察のとおり、言語はその背景に「コスモロジー」を抱えているともいえる。

   ☆

でね。

じゃあその、新しい「コスモロジー」を手に入れたとしてさ。

「生活上の利点はなにか」
「生活上どう活かせるか」

こーゆー質問には、具体的には、ちょっと答えられないよね?

でしょ?

抱いているコスモロジーのバリエーションが増えれば……

視野が広くなります!

生きてる意味がわかります!

意味がわかれば、あなたの生活はスッキリクッキリ、明るくなります!

……って、いいたいところだ。

でも保証はできない。

だから「あなた次第」となってしまう。

   ☆

じゃさ、じゃさ、「たとえば」先生はどうなのよ?

いやさ、こんなヨッパライの話聞いても、何のタシにもにゃらんぜよぉ…………

いいからサ、どうなのよ、ねえねえねえ、後学のためなんだから!言いなさいよ!

食い下がってくる人、あ、いや、猫も時にはいる(たいがいは、そこそこ歳とった猫)。

いや、まあ、ボカぁ(ちょっと加山雄三入ってる)、人生(猫生か)が、スッキリクッキリ明るくなるってことを、まぁ、期待してだね、易に興味を持ち続けているわけなんだけど……

急に歯切れが悪くなったところで……

ニャハハハ……

にゃ、また。

(笑ってごまかして逃げるんかい!)

(ああ、そうさ!走って逃げるのさ!)

逃げてにゃにがわりぃんだぁだぁだぁ……

いかん。飲み過ぎ。

   ☆

LINKS

→ミケさんの質問

→ans001易ってなに?


→ans003_03音