「殻を破れ!」知らず知らずに居心地のいい場所に籠ってないか?
不思議なパーティーに参加した。不思議といっても、そこにいる人たちにとっては、当たり前の楽しい集まりだから、あくまで今の自分にとって「馴染みの薄い」集いということになる。ファッション界、しかもハイブランドのボスたちに連れられ、向かった先はクローズドのクラブパーティー。主催は島田亨さん。楽天株式会社取締役常務執行役員であり、東北楽天ゴールデンイーグルスの取締役、と聞けば、特にスポーツビジネスに興味のある人は、すぐにわかる人も多いだろう。クラブパーティーは、夜が更けるとともに徐々に人が増え始め、適度に上品で、適度にハジけた、最高に盛り上がったイベントとだった。開催のきっかけは、島田さんが「DJをしてみたい」という友人の話を受け、個人的に企画されたのが発端だそうだ。途中、島田さん自身が、ヘッドフォンをつけ、ターンテーブルを回し、さまになった姿で、慣れた動きで、会場を最高に盛り上げる様子を見て、島田さん自身が、本格的にDJをやられていることを初めて知った。知り合いをたくさん集め、みんなに楽しい時間を提供し、しかも、自身も誰よりも楽しんでいる姿を見て、メディア越しに知っていたイメージと、実際の島田さんの人となりのすごく良い意味でのギャップに圧倒された。「殻を破れ!」タイトルにしたフレーズは、自分へのメッセージでもある。いつの間にか、自分が楽でいられる、勝手知ったる居心地のいい場所に、知らず知らずに住み着いていたことに、島田さんの姿を見て気付かされた。バリバリの第一線で活躍されている島田さんは、超多忙であることは想像に難しくない中で、DJという別の顔、別の居場所を持ち、自身でクラブパーティーを企画し、会場の確保や告知などの面倒な準備も率先して行い、自分が最高に楽しめる時間を確立されている。歳を重ねれば重ねるほど、新たなことに挑戦すること、また、そのための時間を割き、いろいろ手間のかかる準備をし、別にやらなくても仕事に支障がないことを、実行し、継続することが難しくなっていく。というより、無意識に、日々の選択肢が効率のいい生活に集約されていき、あえてそういうことをしなくなっていく。クラブパーティーには、スポーツ界では誰もが知る上場企業の社長や、スポーツブランドの責任者のかたなどが、誰の目を気にするでもなく、踊り、笑い、最高に楽しんでいた。彼ら彼女たちにとって、この空間、時間は普通のものなのだろう。彼ら彼女たちの姿を見て、近い先に、自分にとっても、こういったパーティーが「不思議」ではなく、「当たり前」に、「普通」に感じるような、そんな環境の変化を、今から意識していきたい。