だんだん、放火事件に関する解明は進んできました。
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。![]()
『猟罪図鑑Ⅱ』
猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ
2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024
45分×全28話
脚本: Zhang Lai
演出: Liu Shu Qiao
『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から
#EP11-3
~江城凱菜生物研究院~
※この場所も、今後たびたび登場するようになります。
笑顔を見せた沈翊の電話の相手は、方凱毅(ファン・カイイー)でした。
案内されて、彼の職場である真っ白な研究所に入っていく沈翊。
さまざまな種類の植物も栽培されているエリアもあって、一見すると、規模の小さなバイオ植物工場みたい。
まるで無菌室をイメージしてるのか、と思わせるほど、クリーンな空間だけど、どこか無機質な人工物の集合体で、不思議な配置なのに、それでいて整然としてる。
空間の取り方が広いせいかな。
研究員「沈先生、どうぞ、おかけになってお待ちください。方教授はすぐにこちらに見えます」
沈翊「ありがとう」
一旦は言われるがままに、腰をおろしたものの、
なんとなく居心地がよく、興味深そうに周囲を歩いて回る沈翊。
正直言って、シーズン2の沈翊を見てきて、こんなにも、楽に呼吸ができてるような表情を見るのははじめてかも。
机の上に飾られた、眼球のような図解図を見つけ、吸い寄せられるように近寄っていく沈翊。
そして、傍にあった赤いペンを持ち、思わず、赤い点を付け足してしまう。
方凱毅「君は、いま生命を変えてしまった」
その声に驚き、振り向く沈翊。
沈翊「よくわからないけど、これは僕が知っている曼荼羅画に似ている気がする。円の中の色を塗りつぶしていくと、筆がキャンバスに触れた時に、数えきれないほどの可能性が一体になっていくんだ」
赤い点のバランスが悪い・・・という画家の観点から付け足したのか、と思ったけど、(点描)曼荼羅アートを想起していたんだ。
方凱毅「これは、永遠の時間とつながりを象徴している」
微笑みながら、「ここが、君の職場?」と訊ねる沈翊。
方凱毅「そうだ」
沈翊「想像していたものとかなり違ってた。これらのフルーツ、君が食べるの?」
方凱毅「A16は熟してるはずだ。 ジュースを作ってあげよう」
農業試験場みたいに品番で呼ぶんだ。
なんか、方凱毅って、案外フランクなところもあるのね。
自分が欲しがってると思われたのか、と、慌てて、断る沈翊。
沈翊「ああ、いいよ、気にしないで。・・・これ、全部、ナンバリングされてるよね。すごいプレッシャーを感じるよ」
一つ一つ、番号で呼ぶなんて、いかにも研究対象って感じ、強いもんね。
方凱毅「・・・・・」
そういって、また、周辺を歩き回る沈翊。
突然、目を輝かせる沈翊。
沈翊「水晶蘭(モノトロパ・ユニフローラ)?」
茎も葉も花びらも全てが真っ白な植物をみて、呟く沈翊。
日本では、銀竜草(ギンリョウソウ)と呼ばれるらしい。日本でも、湿った場所に自生してるって書いてるけど、私、見た覚えないです。← 私が植物系に疎いだけ?
※多年草で、葉緑素を持たず、他の菌類の植物に寄生して養分を貰て生きている植物のことで腐生植物、菌従属栄養植物として有名。
沈翊「すごく珍しいね」
やっぱり、珍しいのか。
方凱毅「これのこと、知ってるの?」
ちょっとはにかみながら、「幽霊茸とも知られてて、光合成ができないし、根も弱い」と答える沈翊。
方凱毅「そのとおり。だから、彼らは、菌糸を使って栄養分を吸収するために、菌類を誘拐してくるんだ」
沈翊「誘拐だって?」
聞き返す沈翊に、ああ、と、こともなげに答える方凱毅。
沈翊「生物学的に言えば、そういうの、共生関係っていうんじゃないの?」
方凱毅「水晶蘭は、栄養のほとんどを菌類に寄生することで得ている。つまり、菌類を騙し、巧妙に餌を盗んでる。まぁ、本能のなせる技だね」
その言葉が、沈翊の脳内を急激に刺激し、今までのいろいろな違和感が急速に結びついていっています。
沈翊「寄生・・・共生関係・・・」
ひとり呟き始めた沈翊を見て、「どうかしたのか?」と問う方凱毅。
何気ない言動をヒントに、沈翊が気づきを得るこの構図。
でも、それに気づき、「どうかしたのか?」って問いかけてくれる相手は、今までだったら杜城だったのに・・・。![]()
沈翊「・・・・あ、ああ、僕・・最近、接触中の若い女性について考えていたんだ。彼女は、どこか普通とは違ってるような気がする。表面的には、可愛くて繊細にみえるんだ」
被害者家族の前で、黄韜を庇うように「すみません、すみません」と手を合わせて謝っていた阮芳芳。
かたや、工房で、陶器を叩き割った時の、冷やかで無感情な雰囲気。
沈翊「でも、彼女はいつも、僕に危険と不確実性を感じさせる。彼女が、何かを操っているような強い予感さえ抱いてしまうんだ」
阮芳芳〈これで、もう逃げ出せない〉
阮芳芳〈圧力が足りないと、形をコントロールできませんし、強すぎても、せっかくの努力が無駄になってしまう・・・。コントロールすること・・・が鍵なんです。〉
沈翊「まるで必死に真実を隠そうとしているかのようで・・・だから、どこか引っかかるんだ。この感情のまま、真実を探求し続けるべきなのかな」
う~ん、珍しく沈翊が迷いを口にする。
方凱毅「感情というものは、幻想である可能性がある。だが、それらは(必ず)理由があって現れるものだ」
ちらりと、方凱毅を見る沈翊。
方凱毅「真相を究明しようとする衝動は、君の本性であり、運命でもある。」
沈翊「僕の運命? なぜ、そうだと?」
微笑む方凱毅。
方凱毅「遺伝子によって決められているからだよ。躊躇したりせず、それを受け入れるべきだ」
沈翊の危うさを察知し、できるだけ止めようとする杜城と、迷わず突き進んでみろ、という方凱毅。
ここかぁ・・・。
沈翊が、杜城と“距離を置いた”ではなく、“置いたように見える”構図が始まったのは、この対比もポイントの一つだったのね。
しばらく、考えて、
はっきりと意志を固めた沈翊。
沈翊「君のA16は、今度にするよ」
研究所を出ていく沈翊を、向きを変えながら、その姿が見えなくなるまで、じっと目で追う方凱毅。
阮芳芳の不確実性に気づいた沈翊だけど、まだ、この人の不確実性までは気づいてないのかな。
~北江分局 杜城の部屋~
さすがに、あの態度はまずかったかなぁ、と頭を掻きながら、考えてるのは、当然、沈翊のことでしょ(笑)
人知れず、こうやって思い悩むところがあるのが、この人の可愛いところだよね。
最近の杜城の態度があってもなくても、沈翊が方凱毅に接近する流れは変わらなかったとは思うんだけど、それでも、隙を与えてしまった、という構図が見えるだけに、私としては別の意味で想い悩むわ。
ふと、歩みをとめて、カレンダーを見る杜城。
今って、11月なのね。
15日のところに、赤い三角の印。
それを見て、なにか意を決したように、部屋を出ていく杜城。
~北江分局 沈翊のオフィス~
行先は、隣の部屋、つまり沈翊のところです😂
でもね、部屋に入ってくるなり、なぜか、入口に背を向け、テーブルの上の本をバタバタ動かしている蒋峰がいて、戸惑う杜城。
杜城「沈翊はどこだ?(沈翊呢?)」← 出ました!!
突然、背後から訊ねられて、びくっとする蒋峰。😂
この問いかけ、慣れてるようで、さすがに不意打ちは慣れないのは無理もない(笑)
蒋峰「外出しましたよ。俺、沈センセにこの資料を持ってくるよう、頼まれたんですよ。(彼に)用事ですか?」
その時、杜城の電話に着信。
杜城「もしもし?・・・・わかった」
電話を切るなり、蒋峰に「華漢住宅団地で、人の遺体と思われるものが発見された。行くぞ」と指示し、一緒に出ていく杜城。
殺人事件が終結したばかりで、もう新しい事件?
~華漢住宅団地 共用ゴミ置き場周辺~
杜城たちが駆け付けると、すでに、近隣の署から警察官が到着していて、ゴミ箱からビニール袋を出している。
老婆「すみませんねぇ。見つけた時は、本当にびっくりしてしまって・・・袋の中は血だらけで、それで・・・その・・・」
確かに、血まみれの布のようなものを取りだしてみている警察官。
少し離れたところで、事情を聞かれているのは、通報者らしい。
警察官「ああ、大丈夫ですよ。奥さん、ゆっくり、おちついて・・」
蒋峰「城隊! 監視カメラの映像を確認してきました」
駆け込んできた蒋峰。
蒋峰「どうやら、近くの病院から来た医療廃棄物収集車が落としていったもののようですね。それを誰かが拾ってゴミ箱に捨ててくれたみたいです。・・・もう帰ってもいいですよね?」
事件性なしということですね。
老婆「本当に、お騒がせしてしまって、皆さんにもご迷惑をおかけして申し訳ありません」
恐縮しきりのおばあさん。
警察官「そんなこと、気にしなくてもいいんですよ」
そんなやりとりが聞こえてきた杜城。
杜城「(蒋峰に)ちょっと待ってろ」
事情を聞かれている通報者に近づいていく杜城。
杜城「奥さん・・・謝る必要なんてないですよ。もし、また、こんなふうに何かを見つけたら、直ちに警察にご一報ください」
笑顔で話しかけると、安心したように「ええ、ええ」と答える通報者のお祖母さん。
聞き取りをしていた警察官に、「じゃ、あとはまかせたよ」と告げ、帰っていく杜城と蒋峰。
(このシーン、特に、今、必要だったのかなって思うくらい、突然、入れ込んできたんだけど)ドラマ的に見れば、不審物を見かけた際の通報の啓蒙っていう意味合いもあるかもしれないけど、これね、たぶん、事件性がないとわかるや、すぐに帰ろうと考えた蒋峰に、きめ細やかな現場対応を教えたい杜城の思惑を見せてるシーンなんじゃないのかな。
~北江分局 相談室~
中年の女性が落ち着かない様子で座っている。
中に入って行きたのは、李晗と沈翊。
李晗「本日は、ネットカフェの放火事件についてお伺いしたく、お呼びしました」
呼ばれたのは、当時、火事で亡くなったオーナーの奥さんでした。
夫人「どういったことをお聞きになりたいのですか?もう、判決も出ているのに・・・私だって刑務所に3年入ったんですよ」
大分、戸惑ってる様子。
沈翊「そう、ご心配なさらずに。我々は、あなたの判決について再考するつもりなどありませんから。」
タブレットを夫人のほうに見せる沈翊。
沈翊「このドア、覚えてますよね?」
チェーンで、ぐるぐる巻きにされたドアの写真です。
写真を覗き込む夫人。
夫人「・・・はい」
頷きながら、「当時、あなた方が検査を回避するために、こんな風にドアに鍵をかけたんですよね?」と、今度は、沈翊自身が書いたチェーンの拡大図を見せる。
見比べながら、当時の話をはじめる夫人。
夫人「今にして思えば・・・もし、中に人がいたとしたら、南京錠をかけたチェーンを巻き付けたりなんかしません。南京錠は外にはずしておいて、どちら側からも開けられるようにしておきますよ。・・・これ、あの3人の子供たちが、わざとやったということでしょうか?そんな怪物みたいな恐ろしいことをあの子たちが・・・」
沈翊「(今となっては)この絵は、なんの証拠にもなりません。今日、お呼びしたのは、当時、あの少女に何か変なところがあったのかどうか、お聞きしたかったからです」
聴取のターゲットが、阮芳芳であると伝える沈翊。
夫人「あの女の子・・・最悪でしたよ」
吐き捨てるように、話す夫人。
夫人「たしかに、可愛いし、とても好感持てるように見えたんですよ。ちょっと暇な時間があると、時折、彼女とおしゃべりをしたりもしたんです。でも、あの子はのちになって、私の金を盗むために、私の信頼を利用したんです。あの鈍いほうの男の子に、身がわりになれ、と命令したんですよ。ある日、私、例の、愚鈍な男の子が、あの少女に殴られるがままになっていたのを見てしまったんです。」
~回想~
部屋で寛いでいたとき、なにやら、外が騒がしく、窓から下をのぞいた夫人。
すごい勢いで、阮芳芳が郝自強をぶちのめしてる場面を目撃する。
郝自強「ご、ごめん」
阮芳芳「え、なんだって?」
胸倉つかみ、耳を近づける阮芳芳。
郝自強「ほ、本当にごめん。」
今度は、持っていた棒きれで、郝自強のふくらはぎを叩く阮芳芳。
その場に、崩れ落ちる郝自強。
阮芳芳「なにをやるか、ちゃんと言ったでしょ! ただ、取ってくればいいだけじゃん。金がなくて、どうやって、外で楽しめるっていうの? ん?」
無言のままの郝自強に対して、ヒステリックに、頭を打ち付ける阮芳芳。
笑いながらなのが、余計、怖いわ。
それを見て、阮芳芳を呼び出した夫人。
夫人「なぜ、売り上げの計算が合わないのかといつも不思議に思っていたんだけど。
あんたがやってたんだね!」
オーナー「合計、どれくらいの金が無くなってたんだ?」
夫人「2200元以上よ」
5万円弱ってところかな。
オーナー「(阮芳芳に)君には、二つの選択肢がある。金を全額返済するか、警察を呼ぶか、だ!」
厳しい言葉に、泣き出す阮芳芳。
直後、突然、自分の服を破り始めた阮芳芳を見て、
慌てるオーナー。
オーナー「な、なにをしてるんだ」
自分で、髪も乱し、声をあげて泣きだす阮芳芳。
役者だねぇ~。
阮芳芳の悲鳴のような泣き声が聞こえてきて、ネットカフェ内にいた黄韜が、それに気づく。
事務所に駆け込み、破れた衣服を押さえるようにして泣いている阮芳芳と、オーナー夫妻を見比べる黄韜。
ひとまず、阮芳芳自身の上着を羽織らせることに。
阮芳芳「この人たち、お金を盗んだって私のこと、責めたの。私の身体を調べようとまでしたのよ」
はぁ????
それこそ、目玉が飛び出そうなオーナー夫人。
阮芳芳「この人、私にやらしいことした!」
当然、全否定するオーナー夫妻。
夫人「違う、そんなことしてない」
目撃者はいないし、まさか、阮芳芳がこの状況で嘘をつくなんて、思わないよね。
黄韜「なんてことを! この子を泥棒呼ばわりしたのか?」
オーナー「バカなことを言うな!! 襲ったりなどしていないだろ! 我々は、この子に触ってさえいないんだぞ!」
夫人「この子が、現行犯で金を盗んだから捕まえたのよ」
両方を見比べる黄韜。
依然として、しくしく、被害者ずらして涙を流す阮芳芳。
オーナー「おい、そんな真似するな!騙されないぞ。金を返せ!そうでなければ、学校に、お前を退学させろ、と通知するぞ。いいから、警察を呼べ!」
激高するオーナー。
阮芳芳「あんたたち、どうなってもしらないからね」
その捨て台詞を聞いた夫人、驚いて、電話をかける手を停める。
夫人「あの子の表情が突然変わった時のことは、今でも鮮明に覚えています。まさか、悪さしたことを見つけたからといって、本当に復讐するだなんて、思ってもいませんでした。あの子は、私の夫をはじめ、多くの人を焼き殺したんですよ」
当時は、多数の死傷者を出した火事という大事件のために、この奥さんも責任を問われて、収監されたって言うんだし、今のことは、思い出すような余裕はなかったのかも。
その言葉に、どこか納得がいったような表情を浮かべている沈翊。
11話終わりです。
この事件、まだまだ、続きます。
今回のエンディングソングは、↓こちらです。
『画像』 2回目ですね。
動画はお借りしました。
Heal the mind
Light up the eyes in the dark
Save the life
★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.11-3 雑感★
方凱毅との時間や会話は、沈翊にとって、最後まで言わなくてもわかりあえて、とても楽なのに刺激的。
どこか、元気のなかった沈翊が、生き生きとし始める。![]()
そんな沈翊の直感と思考は、8年前の事件は、誰も気づかなかった観点から動き出し、阮芳芳に関する証言を引き出すことに成功。
うわ~~、阮芳芳、かなりのワルだったのね。
しかも、これが放火の動機に繋がっただなんて・・・。
#10-3で、“逃れる”という言葉に反応した阮芳芳を見て、私はてっきり、どこにも逃げ場のない苛立ちを感じている彼女自身のことだと思っていたけれど、おそらく、彼女は自分が逃げ出すことは当たり前。
他は、全て、犠牲にしてもなんの痛みも感じない。
前にも感じた疑問。
まともそうな黄韜が、どうして、阮芳芳や郝自強の仲間だったのか。
もしかしたら、顔見知り程度ではあったかもしれないけれど、あの日、偶然、ネットカフェで居合わせ、阮芳芳の言葉を信じた時から、黄韜は・・・仲間に取り込まれたってことだったのかな。
そして、14歳以下の中学生、つまり、中国であっても触法少年。
阮芳芳のことだから、十分、意識していただろうね。







































































