小さく微かに、されど、深く進行する亀裂。ショボーン

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から

 

前記事未読の方は #11-1

 

 


 #EP11-2

 

~北江分局 聴取室~

 

董一旦殺害の最重要容疑者となった王浩。

・・・とは言うものの、すぐに、王浩は見つかりません。

 

当然、事情を聞かれたのは、妻の宋敏杰。

 

宋敏杰「あなた方、気づくのが遅すぎましたね。あの人は、もうとっくに逃げてますよ」

どこか他人事のように言ってますが、自分の旦那のことです。

 

イェン予審官「王浩が殺した、と、いつ気づいたんだね?」

宋敏杰「あの日・・・」

 

~宋敏杰の回想~

 

宋敏杰<・・・彼が帰宅した時・・>

 

玄関が開く音が聞こえ、「ごはんならキッチンにあるわ」と、そっけなく告げるとソファから立ち上がる宋敏杰。

なるべく、家では、顔を合わさないようにしてるのね。

 

リビングを出ていこうとした宋敏杰に、

「あいつ(董一旦)を殺した」と告白する王浩。

 

ピタリ、と、その場に立ち止まる宋敏杰。

 

王浩「わかってたよ。君があんなことをしたのも、俺に復讐するつもりだったんだろう」
宋敏杰が、董一旦と通じていたことを言ってるんでしょう。

宋敏杰「私のことも殺してしまいなさいよ」

すでに、生きる望みなどとっくに無くしてしまっている宋敏杰。

ゆっくりと、宋敏杰に向きなおる王浩。

王浩「全部、過ぎたことだ。今日、いろいろ考えた。自分自身を罰するあまり、君を手放すことができなかったんだ。君の言うことを聞いていればよかったのに・・・」
 そんなん今頃言うな!!

 

宋敏杰「今すぐ、ここを離れて。私の言うとおりにして。とにかく、すぐに逃げて。お願い、言うことを聞いて!」

あれだけ、憎み合っていたのに、やはり夫婦の情は残っていたのね。

夫を逃がそうとする宋敏杰。

 

そんな宋敏杰を黙って抱きしめる王浩。

 

王浩「もう疲れた・・・」

自分の肩に頭も乗せるそんな夫を泣きながら抱きしめる宋敏杰。

 

宋敏杰「そうして、お互いの腕の中で眠りました。 8年ぶりに・・・はじめて、心穏やかに眠れたんです」

はぁ~と、深く息を吐く宋敏杰。

 

杜城「それからどうしたんだ?」

冷静に質問を続ける杜城。

 

宋敏杰「私が起きた時、彼はもういませんでした。メモを残していきました。“この人生は、あまりに辛いことがありすぎた。来世では、神が俺たちによくしてくれることを願うよ”って書いてありました」

夫が既に死を決意していることを泣きながら話す宋敏杰。

 

気の毒だとは思いますが、今は一刻を争います。

 

杜城「王浩は今、どこにいる?」

泣きながら、首を横に振る宋敏杰。

本当にわからないのでしょうね。

 

杜城「・・・・・・・」

 

 

~北江市内 公園~

 

市内を流れる川にかけられた、公園を望む高い橋の上に立つ王浩。

通報を受けたのか、駆け付けてきた杜城たち警察。

 

蒋峰「王浩!」

 

飛び降りる決心がつかず、震えながら、手すりを掴んでいる王浩。

後ろから近づく杜城たち。

 

蒋峰「王浩、バカな真似はやめろ!」

 

蒋峰の声に、振り返ることなく、ただ、地面を眺めている王浩。

黙って、空を見上げるのみ。

 

~北江分局 聴取室~

 

そのまま、おとなしく投降したのか、逮捕された王浩。

すでに、抜け殻のよう。

 

蒋峰「なぜ、董一旦を殺したんだ?」

なぜ・・と問われてもって感じですよね。

 

王浩「あの日、彼女が董一旦とまた会うつもりだと聞いて、後を追った。(家から)包丁を持って出たんだ。」

 

~王浩の回想~

 

防空壕内の物陰から見ていると、宋敏杰と董一旦が出てきたのが見えた。

 

董一旦と連れ去って歩く宋敏杰の姿に、無理やり感も怯えもなく、それはまるで、慣れた不倫の情事後のように淡々としている。

 

宋敏杰「王浩が復讐しに、あなたのところに来るのが怖くないの?」

ふふ、と鼻で嗤う董一旦。

 

董一旦「まったくないね」

 

そんな会話を聞かされた王浩の怒りは頂点に。

 

王浩<その瞬間、あいつを俺と一緒に地獄に引きずりこんでやろうと決心したんだ>

 

宋敏杰を送って、戻ってきた董一旦が家に入る際に、いきなり殴りかかり、襲う王浩。

 

董一旦「王浩!やれるもんならやってみろ。さもなくば、お前は終わりだぞ」

 

包丁を取り出した王浩。

王浩「俺には殺せないとでも思ってるんだろ?」

 

完全にバカにしてる董一旦。

ほら、やってみろよ、やれよ!と、包丁を持つ王浩の手を掴み、挑発する。

 

董一旦「もし、本気で俺を殺す気があるなら、なんで、今まで待ったりしたんだ? 臆病者が!あんたと奥さんの致命的な秘密を知っているからこそ、俺はこうしているんだよ。あんたの息子の死についても知ってるぞ。」

 

笑いながら、王浩の手から包丁を叩き落とす董一旦。
董一旦「あんたを逮捕させるために、警察に通報してやろうか」

 

王浩「警察を呼ぶな! 警察を呼ばないでくれ!」

背後から、董一旦を押さえ、いつしか、首に手をかけた王浩。

 

それでも、なんとか振り切る董一旦。

この男、法律家崩れの優男かと思ったら、案外、強気だね。

というか、王浩が弱いのかな?

床に尻餅をつく王浩。

 

董一旦「王浩・・・いいだろ。あんた、知ってるか? あんたの奥さん、かなり感じやすいぞ。この意気地なし! 弱虫が!」

罵られた王浩が、さきほど叩き落された包丁を手にし、油断していた董一旦の腹部を一刺し。

そこからは・・・メッタ刺し。

 

杜城も蒋峰も、無言。

 

王浩「我にかえった時、董一旦はもう死んでました。私の人生はもう終わったも同然だとわかってました。でも、妻はどうなる? 彼女はどうなってしまうんだろうか。あんなクズ野郎との情事を誰にも知られたくなかった。だから、指紋を全部拭き取り、シーツを全部捨て、床を掃除したんです」

 

そして、パソコンのハードディスクを盗み、ドアをしめて出て行った、という流れだったようです。

 

王浩「でも、そこに、ボイスレコーダーが仕掛けられていて、それを警察が発見するなんて思ってもみなかった・・・」

 

杜城「そんな状況でも、奥さんを守ろうとしたのか。まだ、彼女のことを気にかけてるってことなんじゃないのか。だったら、なぜ、これだけの長い年月、彼女を痛めつけてきたんだ?」

 

王浩「俺が、彼女を痛めつけただと? じゃ、俺を痛めつけた奴らはどうなんだ?

このひと言だけでも、王浩の精神的な未熟さがわかるというものです。

 

杜城「誰がお前を痛めつけた?」

王浩「あの三人のガキどもだ。あいつらが火をつけて、俺の息子を殺したのに、あいつらはもう、人生をやり直すために釈放された」

首を振り続ける王浩。

王浩「理解できない・・不公平だ・・不公平だ・・」

 

杜城「それだけの価値があったのか? お前は執着を手放すことができなかったために、後戻りできない道へと自らを導いてしまったんじゃないのか」

 

しばらく、言いよどむ王浩。

王浩「・・・董一旦が死んだ瞬間、目が覚めた。すべての恨みや復讐心が消え去った。もうなんの気力も残ってなかった」

手錠をはめた状態で、虚ろに、話を続ける王浩。

 

王浩「わかってる・・俺が全てを台無しにしたんだ。やつらのことを許さなかったが、結局のところ、俺もまた自分を許せなかったんだ・・・」

 

わかってる、と言いつつ、おそらく何もわかってないことは、これを見ていた視聴者は全員思ったことでしょうね。

結局、この人は、最後まで、自分のことばかり、だったね。

息子の死と言う現実を耐えきれない可哀想なオレが常に中心にいて、人を殺すという一大事をしでかしたことで、前の執着が消えただけ。

ふと、冷静になった瞬間、やっと奥さんの存在を思い出せたようだけど、別に、自分が彼女になにをしたのか、彼女が一番助けてほしかった時に、なにをしたかすらもわかってない。

 

この人は、これから、自分がやってしまったことの意味をちゃんと思い返すことができるんだろうか。

 

 

~北江分局 沈翊の部屋~

 

放火事件の報告書に目を通している沈翊。

さすが、局長のサインは効果一発。

 

李晗「放火事件のあったネットカフェは、違法営業をしていたうえに、防火基準も満たしていませんでした。オーナーは、しばしば、公的な調査を避けるために(当日は)店を閉めたりしてました」

補足説明をする李晗。

 

李晗「周辺の人間は、みんなそのことを知ってたんですよ。当時の状況からして、オーナーはドアを閉めようとしたみたいなんですが、遅すぎました。 炎はあまりに大きくなりすぎてました。それで・・・」

 

李晗が言いよどんでいると、事件後の、ドアの入口を映した写真に注目する沈翊。

 

沈翊「だれか、オーナーがドアにカギをかけたのを見た人はいるの?」

首をふる李晗。

 

李晗「いません。ここに書かれてます。ここです。

“火災は真夜中に発生し、近くの商店は、すでに閉店していた。消防隊が到着した時には、手遅れだった。中にいた人間は、煙の吸入による窒息死だった”」

 

沈翊「“・・・火災の原因は、容疑者三人が故意に、入口付近にガソリンを振りまいたために、可燃性物質に引火したものと確定された。これにより、カーペットや装飾品などに着火し、ネットカフェの廊下から火が拡がったものとみられる”」

 

続きを読み上げながら、考え込む沈翊。

 

次のページに、問題の、ネットカフェオーナー夫人の写真。

沈翊「オーナーの奥さんは、火災の前に(店から)逃げ出していたのか? 当時の状況を、彼女ならよく知ってるはずだ。彼女に連絡とれる?」

 

李晗「はい・・・う~ん」

一旦、了承したものの、ちょっと言いにくそうな李晗。

見上げる沈翊。

沈翊「なにか問題でもあるの?」

李晗「・・・沈先生・・もし、彼女と話がしたいのでしたら、まずは・・承認を得たほうがいいですよ

小さく指をさす李晗。

杜城のオフィスのほうを指さしたのね。

 

なんとなく、この間のサイン却下の件、知られてて、心配してるのかな。

 

ああ、わかったよ、と微笑む沈翊。

 

ほっと安心したように笑顔になると、「じゃ、私、行きますね」と部屋を出ていく李晗。

 

引き続き、資料を見る沈翊。

やはり、気になるのは、焼け跡の、ドアにまきつけられたチェーン。

 

鎖の目、一つ一つまで、詳細にスケッチする沈翊。

ひゃ~、細かいねぇ。

これで、どういうふうに巻きつけられたのか、も解明できたってこと?

 

沈翊「(ただ、鎖が絡まってるだけ・・・、南京錠はどこにいったんだ?)」

 

今度は、さらに、南京錠が掛けられていたであろう部分を推定し、絵に描き起こす沈翊。

沈翊「なぜ、南京錠が、鎖の中に巻き込まれているんだ?」

 

~北江分局 杜城の部屋~

 

コンコンコン、ノックするのは、沈翊でしょうね。

 

杜城「入れ」

 

ゆっくり音も立てないようにノブを回し、

静かに現れた沈翊を見て、何も言わない杜城。

すぐに、書類に目を戻してしまう。

結局、本当の意味での冷戦は終わってないってことよ。

 

沈翊「あ・・・僕・・李晗に、ネットカフェのオーナーの奥さんに連絡するのを手伝ってもらおうとしたんだ。奥さんに聞きたいことがあって・・。李晗が言うには、先に、君の承認をもらったほうがいいと・・・」

おどおどまではいかないけれど、自然に振舞おうとしてて、かえって、不自然になっちゃってるパターンね。

 

この二人にしてみれば、異様な距離感じゃない?。

見てるだけで、まどろっこしい。

 

杜城「その事件なら、随分前に、終結したはずだ。なぜ、まだ、それを調べようとする?」

沈翊「・・・ちょっと奇妙なことに気づいたんだけど、本当に奇妙なことなのかっていう確証まではないんだ。それで・・・確認するために調べる必要がある」

 

黙ったままの杜城の返事を待つ沈翊。

 

はぁ・・・とため息をつく杜城。

これ、一応、確認しておきますけど、痴話喧嘩状態じゃなく、お仕事の話ですよね?(苦笑)

 

やっぱりだめか・・と下をむいた沈翊に、

「いいだろう」と許可を出す杜城。

杜城「行ってこい」

 

だまって頷き、

部屋を出ていこうとする沈翊に、「でも、覚えておけ。もし、調査中になにか困ったりしたら、一人で対処するなよ」

 

これ、私が訳しましょうか?

 

俺を頼れよ!

 

自分のほうを一切見ない杜城を見ながら、小さく頷き、微笑む沈翊。

杜城が言いたいこと、全部、わかってる。

職務として、どうのこうので、ストップをかけてるわけじゃない。

ただ、自分のことを心配してくれてるからこそ。

 

でも・・でも・・もっと、わかりやすいイチャラブがいいな。。。

私は、ハートトリオを出したいんだよぉ~~

 

沈翊がドアをしめて、出て行った途端、ドアを見ながら、

ペンを置く杜城。

 

杜城「“ちょっと奇妙なことに気づいたんだけど、本当に奇妙なことなのかっていう確証まではない”だと? まったく、言葉遊びでもしてるのかよ?

ふふっと笑ってしまう杜城。

 

まったく、その笑顔、沈翊に見せてあげればいいのに。

肝に命じさせたくて、厳しい態度を取ってるんだろうけど、慣れないことはしないほうがいいのよ。

 

きっと、沈翊だって、チェーンのこと、話したかったんだと思うけどなぁ。

 

~警察学校?~

翌日かな?

自転車で向かったのは、いつも講義してる(大学の)図書館っぽいね。

 

11話になっても、いまだに説明が出てこないんだけど、そもそも、シーズン2は、警察学校の講師を続けてる体(てい)でいいのかな?

それとも、普通に、一般大学とかの美術学科の講師とかに変わったのかな?

 

いろいろわからないことだらけなんだけど、まぁ、確かにあまり、本筋に関係ないもんね。


本を数冊返しながら、電話を掛ける沈翊。

沈翊「・・もしもし? こんにちは。 今、時間あるかな? 話したいことがあるんだ」

笑顔の沈翊。

 

ほら! 言わんこっちゃない。

杜城・・・あなた、本当に、ボタンを掛け違えたかもよ。

沈翊に対する杜城の優しさも心配具合も、十分わかる。

でもね、沈翊だって、特に、杜城とうまくいかなくて、ギクシャクしちゃってて、相当なストレス抱えてるにきまってるでしょ。

普通に考えて、しかめっ面で緊張させる男と、リラックスさせてくれる男、どっちに安らぎを見出すと思う?

しかもこれ、相手からじゃなく、沈翊から連絡してるんだからね。

 

ここで、切ります。
 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.11-2 雑感★ 
 

思えば、結構、初期から登場していた方凱毅。

 

私には、方凱毅の雰囲気はどう見ても、危うさしか感じられないけれど、沈翊は、そうでもないみたいだったのが、不思議だったんだよね。


(保存をミスったのか、雑感が途中で切れていたみたいです。先に、読まれた方、すみません)

 

 

★『猟罪図鑑』Ep.11-3に続く★