11話も、3分割です。

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から

 

前記事未読の方は #10-1 #10-2 #10-3

 

 

第十一集 罪恶之火(二)

 

 #EP11-1


細い路地を歩く沈翊の前に、

ひょっこりと顔を見せる赤いワンピースの少女。

 

きっと、これは、現実じゃない。

沈翊のいつもの悪夢。。

 

うっすらと微笑む少女。

沈翊「・・・・・!」

 

次の瞬間、少女の姿は消え・・・目覚める沈翊。

1話冒頭と同じね。

 

身体を起こす沈翊。

でも、今日は、杜城の“沈翊呢?”の声は聞こえない。ショボーン

 

~北江分局 外~

自転車で通勤してきた沈翊がいつものように自転車置き場に自転車を停める。

その前に、見えるのは、杜城のビュイックです。

すでに、出勤済み。

 

毎朝の光景なのに、どこか何か違う。

そう思ってしまうのは考えすぎ?

 

~北江分局 刑警隊~

 

あさイチで、李晗に、「海速ネットカフェ放火事件」の捜査資料を見直したい、と、ファイル閲覧を依頼する沈翊。

 

いいですよ、と快諾しかけて、ちょっと気まずそうな顔で、

「あ、ちょっと待ってくださいね。忘れてたんですけど、分局に新しいルールが出来たんです。ファイルを渡す前に、城隊のサインが必要になったんですよ」と、書類を渡す李晗。

 

ここ(部署)ここ(申請人名)の二つの空欄と、閲覧理由も書いてくださいね、と、懇切丁寧に教えてくれます。

 

ま、組織って急にルール変更するんですよね。

大体、誰かがなにかやらかした後だったりしますけども。。。(苦笑)

 

沈翊、ちょっと浮かない顔してる。。

 

~北江分局 杜城の部屋~

 

当然、次に向かったのは、杜城の部屋です。

 

沈翊「“海速ネットカフェ放火事件”の全ファイルにアクセスしたいんだ。君のサインが必要なんだって」

書類をデスクに置く沈翊。

 

じ~~っと、沈翊の顔を見つめてから、ファイルを手に取る杜城。

 

杜城「閲覧申請理由はなんだ?」

空欄を指さす杜城。

 

これ、実際に、健次が書いた文字なのかな?

う~ん、残念ながら、こっち(本人自筆らしい)と比べると、ちょっと違うかも(笑)

 

杜城「空欄のままだぞ」

書かれていない=却下、とばかりに、ファイルを沈翊のほうに向けて戻す杜城。

 

沈翊「ただ、捜査のためなんだけど(困)」

それしか言いようがない沈翊。

 

杜城「一体、なにを捜査することがある? あの三人の疑いは晴れたんだぞ」

 

ああ、そこまで必要なのか・・・と、息を吐く沈翊。

沈翊「僕はただ、放火事件について、より具体的な詳細を知りたいんだ。」

 

いつもの杜城なら、沈翊が引っかかったことには、なにかが隠されている、なにかあるにちがいない、と思って、二つ返事のはずなのに、今日の杜城は違います。

いえ、最近の杜城は違います。

 

立ち上がる杜城。

杜城「お前が、自分の推測を述べ、調査を行うことは構わないし、俺も、それを支持するつもりでいる。だが、俺たちが今、捜査しているのは(過去の)放火事件ではなく、董一旦事件だ。 サインはできない」
 

ファイルを差し戻され、受け取る沈翊。

なんとなく、こうなりそうなこと、わかってたみたいだね。

 

頷く沈翊。

沈翊「わかった・・」

それだけ言うと、あっさりと部屋を出ていく沈翊。

 

その後ろ姿をじっと見つめている杜城。

 

『猟罪図鑑Ⅱ』が始まって以降、杜城は、幾度となく、犯罪者の心理を深堀りしようとしている沈翊に対して、忠告してきています。

それもこれも、ひとえに、沈翊自身がなにか変だ、と感じていながら、流してしまったことで、幼い少女の命を失ってしまった自責のために今も悪夢で苦しんでいることを心配しているのも大きいです。

 

警察(警察官)として出来る範疇の中で、起きてしまった取り返しがつかないことに対して、どう折り合いをつけるか、は、自分が乗り越えるべきことだと考える杜城。

それと向き合いきれないまま、犯罪をなくすために、犯罪者の心理に目を向けるという沈翊の考え方は、一種の逃避のようにも思え、よくない傾向だ、と心配するからこそ、自分の手の中で、食い止めようとしているのかもしれません。

 

かたや、この事件だけについて考えるなら、沈翊の、まず、彼らの過去の放火事件を調べなおすべき、というスタンスも間違っていないし、むしろ、“急がば回れ”的に正しい。

 

どちらも一長一短。

だからこそ、ふたりとも対応のしかたが間違っているように思う岡目八目なびび。

 

~北江分局 局長室~

 

あれ、閲覧申請理由、空欄のまま、張局長がサインしてる。Σ(゚Д゚)

うわ~~、沈翊ったら、杜城を飛び越えて、局長にもらいにいったんだ。びっくり

 

サインしたファイルを渡す局長。
局長「はい・・」

沈翊「ありがとうございます、張局長」

局長「この事件に目をつけたのは素晴らしい選択だと思うわ。結局、放火事件の首謀者は3人のうち誰だったのか? なぜこの悲劇が起きたのか?
当時、世間では非常に激しい議論が交わされたのよ。公安大学の犯罪専門家もこの件についてコメントしたりもしたわ。
でも、犯罪者の分析に芸術や心理療法の視点からアプローチするという提案は、これまで誰もしてこなかった。私は、あなたの人間に対する感受性を信じているし、あなたの目指す、人性図譜(犯罪者のもつ本質性探求)の作成も非常に先駆的だと考えているわ。
もし、それらをさらに発展させてサンプルモデルとして展開できれば、私たちの犯罪捜査に新たなアプローチをもたらすかもしれないわね」


沈翊「最善をつくしてがんばりますが、うまくいくかどうかはわかりません」

局長「頑張って。あなたならできるわ。あとで、このプロジェクトのための資金援助を申請しようと思うのだけど、どうかしら?」
 

なんか、上がこういうことを言い出す時って、新しい部署を立ち上げよう、とか、そういうことに結び付けられそうだから、ちょっと心配なんだよね。

 

沈翊「素晴らしいです。 ありがとうございます、局長」

 

満面の笑みを浮かべ、・・・

 

そして、なぜか、引き続き、困り果てたように頭を抱えて、大きく息を吐く局長。

(ここね、途切れないように撮影してるけど、実は、局長の前に座る人間が、沈翊から杜城に切り替わるという演出なんだけど、ビハインド見てたら、普通に原始的な入れ替えで笑っちゃった・・・)

 

局長「沈翊・・・にはね、正当な理由があるのよ。(犯罪予防を目的とする)“人間のもつ本質性”を研究調査するために、あの事件ファイルが必要なの! いいことじゃないの! 私たちは、彼をサポートすべきでしょ!

杜城相手に、 酸っぱい顔の張ママ。爆笑爆笑爆笑

 

これは、局長が許可を出したと知って、杜城が文句を言いにきたか、局長が杜城を呼びつけたか、のどっちかですね(笑) ← (答)局長が呼びつけたのでした(笑)

 

局長「どうして、書類の不備くらいのせいで、彼を拒否したりしたの?」

杜城「拒否なんてしてませんよ。彼は、事件ファイルを閲覧申請する理由をちゃんと記入するべきだった。それがルールだからです。なにも理由を言わなかった。私が訊いた時、あいつは何も言わなかったんですよ。それで、どうやって、サインできるっていうんですか?」

 一応、落ち着いて説明してます。

 

それを聞き、さも、呆れた・・・とばかりに、、大袈裟な表情を浮かべる局長。

 

局長「あのね、彼がここに来た時、自分の研究を説明するために、30分間もかけてプレゼンしたのよ。あなたみたいなせっかちな人に、彼のスピーチを最後まで座って聞いてられるとは思えないわ」

 

なるほど~~~、沈翊、考えたね~~!

スペシャリスト(専門枠)として招聘されたとも言える立場をちゃんと活かすべく、現状の捜査とは切り離し、自分の研究のため、という名目にしたのね。
 

杜城にすれば、そんな言われよう、心外以外の何物でもありません。(苦笑)

興奮してきた杜城。

杜城「俺の忍耐力だって、奴の発表と同じくらい長く続きますよ!」

 

局長「ああ、もういいわ。あなたの、その責任感に免じて、今回は見逃してあげましょう。でも、次に沈翊がまたあなたを頼ってきたら、そんなに意地悪しないでくれない?」

 

意地悪???

目が点になる杜城。

俺が? この俺が???

 

局長~~~、まだ、あなたの目には、この二人のこと、そんなふうに映ってますか?

あ、たぶん、違うな。

先に、翊ちゃんってば、局長にそれっぽく、目で訴えたのね(笑)

 

杜城「俺は、意地悪なんか・・・」

局長「・・・・・・(これ以上なにかあるの?)

何を言おうと無駄な顔(笑)

 

杜城「ああ、もういいです」

張ママは、無骨だけど根は優しい杜城のことを、実の息子のように叱りとばせるほど可愛いと思ってますが、お隣の優等生の翊ちゃんのいうことをいつもコロリと信じちゃうんです(笑)

 

立ち上がり、部屋を出ていく杜城。

 

頭を抱える局長。

 

~北江分局 沈翊の部屋~

 

画材を整えている沈翊。

 

はい、当然、来ますよね、局長室から直行ですよね?😂

ほらね、中に、沈翊がいるのも外から確認してますよ(笑)
 

部屋に入るなり、仁王立ち。

杜城「張局長から、部屋に来るよう、と呼び出されたぞ」

 

振りかえる沈翊。

沈翊「・・・・・」

どうせ、くるだろうなぁ、と思ってたんじゃないの?

 

杜城「俺のこと、事件ファイルの管理に責任感がある、と褒めてたよ」

くぅ~~~、痛烈な嫌味をさく裂させてますね。爆笑

 

ゆっくりと、杜城に近づいてきた沈翊。

 

沈翊「・・・わかってるよ。僕があまりにも事件や犯人について深く調べすぎると、判断力が鈍って、影響を受けるのではないかと恐れているんだよね」

 

こんな風に、まっすぐに自分の目を見てくる沈翊に、ちょっとトーンダウンな杜城。

杜城「俺は、別に、お前を困らせようとして、サインしなかったわけじゃないし、それに、お前がやりたい調査や研究を邪魔するつもりももちろんない。でも、お前は、具体的に何をしたいのか説明してくれなかったじゃないか? 俺の頭越しに、張局長になんか頼むなよ!



沈翊「・・・もし話したら、君は理解してくれた?」


杜城「お・・俺は・・理解しようと努力するよ」

まさに、惚れた者の弱み・・・押され気味な杜城。

 

その言葉を聞けて、微笑む沈翊。

えっと、このやりとり、圧倒的に旦那不利に見える私の目は腐ってますか?

 

そのまま、背をむけて、部屋を出ようとする杜城に、「待って」と声を掛ける沈翊。

 

振りかえる杜城。

 

沈翊「張局長は、何て言って、君を褒めてくれたの?」

え・・・と、盛大にきょどる杜城。

さっきのは、つい嫌味で言っちゃっただけで、本当に、褒められたわけじゃないからね。

 

杜城「え~っと、“心が広いわね~”とか言ってたかな。それから、こうも言ってたな、あれ、何だったっけ? なんか、すごく長々と褒めてくれたんで、正直、全部は覚えてないよ。とにかく、たくさんの褒め言葉だ!」

 

早々に退散する杜城を見ながら、微笑む沈翊。

でも、心からすっきりしたわけじゃないのは、杜城も沈翊も、お互いよくわかってると思う。

 

だって、これは明らかに、単なる痴話げんかとは違うから。。

すでに、地面に出てきた芽は、葉になりそうな感じになってます。

 

お願い、(ドラマの)神様!

この善良な二人に、なるべく試練をお与えにならないで。。。

 

~北江分局 刑警隊~

 

蒋峰「城隊!」

通りかかった杜城に声を掛けると、ちゃんとファイルを持って駆け寄ってくる蒋峰。

ね? どんなときだって、蒋峰はそのまま、杜城を自席に呼びつけたりしないでしょ(笑)

 

蒋峰「手順に従い、宋敏杰のDNAを抽出したところ、犯行現場のソファで見つかった女性のDNAと一致しました。(帰りの)タクシードライバーからもまた、董一旦がタクシーに彼女を乗せ、そのまま、彼女が自宅まで直帰したとの確認が取れました」

 

つまり、宋敏杰の証言の裏が取れたようにも見えます。

でもまだ、それだけでは弱いし、解決とはならない、と言った様子の杜城。

杜城「彼らのうちの誰かが嘘をついているに違いない。宋敏杰は、放火事件被害者の遺族だが、董一旦は何の情報も見つけられなかったと主張していたよな。(他の)遺族たちは、何と言ってる?」
 

なんらかの情報を知っていたからこそ、警察よりも先に、自動車修理工場に押しかけていたのは間違いないですもんね。

 

今度は、李晗の番ですね。

イスを杜城の近くに寄せる李晗。

李晗「全員が、黄瑶らに関する情報と写真を、殺人事件のあった夜中に受け取ったと言ってます。サイバーセキュリティ担当者による調査の結果、これらのメッセージは宋敏杰と王浩の自宅から送信されていたことが判明しました」
蒋峰「王浩の携帯電話は電源が切れています。追跡されることを恐れているに違いありません」

だんだん、方向性が見えてきたような感じです。

 

そこへ、「城隊・・」と、溶月も登場。

 

溶月「足跡鑑定の専門家からの報告よ」

ファイルを渡す溶月。

 

北江分局が提供した足跡は、犯行現場で発見されたものと一致。

 

溶月「王浩が容疑者ね」

 

杜城「奴を逮捕しろ」


 

ここで、切ります。
 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.11-1 雑感★ 
 

正直、事件よりも、沈翊と杜城の不協和音が気になって仕方がない。

 

特に、杜城の心配度合いは、おそらく、勘を超えた本能でしょう。

 

私は、杜城こそ、ある種、罪を犯す人間の泥臭い本質を見抜く目を持った人だと思うので。

ただ、それは、彼自身の高潔な正義感や刑事の経験則に基づいたものであって、彼の中で体系化されているとは言えず、不足な部分も否めない。

実際、沈翊が見抜く物事の本質によって、気付かされる部分も多い。だから、沈翊のことを一目も二目も置くのよね。

そして、時に、諸刃の刃になることもわかってるし、それを誰よりも怖れてもいるってところかな。

 

お互いを思いやる気持ちは何も変わってないし、失ってもいない。

むしろ、以前よりもっと深く強く繋がりを保ち、離れまいとしているくらいなのに。

ただただ、一緒にいればハッピーな2人と言うわけにはいかないくらい、結びつきが 進んできた、とも言えるんでしょうね。

 

★『猟罪図鑑』Ep.11-2に続く★