続きです。 

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から

 

前記事未読の方は #27-1

 

#EP27-2


〜方凱毅の研究室〜

 

その時、いち早く、方凱毅の視線が脇にそれる。

その視線の先を確認する杜城。

方凱毅は、今までのやりとりで、沈翊が杜城にとってのウィークポイントだと、とっくに気づいてるし、利用価値があることも知ってる。


のんびり歩いてきた沈翊自身は、まだ、何も気付いてないの。


あ、その隙に、方凱毅が眼鏡、外した!
そして、じっと、釘付けになったように沈翊から視線をそらさない杜城


方凱毅「杜刑事さん・・・」

目つきも口調も変えてきた。


沈翊の同情を誘おうとしてます。この瞬時の判断よ。

方凱毅「あなたのお気持ちは理解できます。捜査が行き詰まり、そのために、不機嫌になられているのでしょう」

ここで、沈翊、到着。

見事なトライアングル&蚊帳の外の蒋峰。(苦笑)

 

方凱毅「・・・私の職場管理において、過失があったことを認めます。ですが、事件そのものは、唐可盈個人がやったことなんです」

またしても、警察の無理解により容疑者にされた悲劇の主人公を演じる方凱毅。

 

うわ~~、この人、男版“阮芳芳”だ!!

 

阮芳芳!!

覚えてる?

ネットカフェ放火事件の黒幕、いや、方凱毅が現れるまでは、シーズン1・シーズン2を通しても、闇深トップに入れてもいいくらい、レベチな犯罪指数の高い彼女です。

 

ぎろりと睨む杜城。


もちろん、そんなの、騙されるわけないじゃん。
さっき、あんなに挑発的だったのに、コロリと戦術を変えてきたんだよ!


方凱毅「なにより、もう彼女はこの世を去っています」

沈翊「どうしたんだ?」

事情が分からず、訊ねる沈翊。
 

方凱毅「なんでもない」
視線を反らして、涙を堪えるふり。

方凱毅「誤解だよ」

もう、杜城の腸(はらわた)、煮えくり返ってますわ。

私もです!

沈翊を取り込もうなんて、なんて狡(こす)い男!


結局、沈翊の前では自ら同行に応じたように、先に歩き出した方凱毅。

ところがね、その時、天の助けか、ドラマの神様の特別介入か。

曹建が、大声で「方凱毅!(怒)」と怒鳴り込んできて、雰囲気一変。

 

曹建「消えた! 子供がいなくなった!」

え?
どういうこと?


方凱毅「曹总、興奮しないでください。なにが起きたのか、説明してください」

お腹を押さえる曹建。

曹建「あの子が死んだ。突然、お腹の子が動かなくなってしまったんだ。珊珊が、大量出血を伴う胎盤剥離を起こしたんだ。病院へ救急搬送される途中で、彼女は死んでしまったんだぞ」

え、やっぱり、あの時、沈翊に見せた「さようなら」の笑顔って・・フラグだったの?びっくり


マジで!?

(いや、やけに、意味深にキレイに撮ってるな、とは思ったんだけどさ)

方凱毅「なぜ、そんなことが・・・」

嘘だ。

実験マウスの、遺伝子編集した胚が全部、化学流産を起こしたこと、報告受けてたよね。先日の検査でも、途中経過の報告書見てそ、様子がおかしかったんじゃん。

 

曹建「それが起きたんだ。どうして、そんなことが起きたのか、教えてくれよ」
方凱毅の胸倉を掴む曹建。


蒋峰「曹さん!」
慌てて、曹建を引きはがそうとする蒋峰。

曹建「なんで、こんなことになった! お前がうちの子を殺したんだ! お前が珊珊を殺したんだ。必ず償わせるぞ!!」

なんとか、無理やり引きはがし、宥めようとしても、手が付けられない状態です。

曹建「あんた、赤ん坊は無事だって言ったよな? あの子は順調だって言ってたよな?あんたの遺伝子編集のせいで、あの二人は死んだんだ!

もうこのまま、見境なく、全部いろいろ喋ってくれちゃいそうだね。

じっと、曹建の話しを聞いている杜城。

曹建「こんなの認めないぞ! 絶対に認めないからな!」

あのキン肉マンの蒋峰が力ずくで羽交い絞めしてるのに、壮年から老年にさしかかろうとしてる曹建の勢いは止まりません。


さすがに、止めに入る杜城。

杜城「曹总、どうか落ち着いてください。一体、なにが起こったんですか?」

ここで、ようやく、自分に声をかけたのが、杜城だと気付いた曹建。


曹建「杜城! よかった! 被害報告書を提出しなければならん。こいつは・・・こいつは、私の子供を殺したんだ。珊珊のことも殺した。逮捕してくれ! こいつを逮捕してくれ!!」

杜城「落ち着いてください。整理するためにも、我々と一緒に(北江分局に)戻りましょう。」

曹建「逮捕してくれ!」

蒋峰「曹总、曹总、さぁ、行きますよ」

曹建「本当に奴なんだ!」

振り返りながら、叫び続ける曹建。

なんとか曹建を宥めながら、一緒に階段を降りていく蒋峰。

振り返り、方凱毅の前に立つ杜城。
ちょっとだけ、形勢が逆転した感じになりました。


杜城「今、別の人間があなたを殺人の罪で告発しているようだが・・・」
方凱毅「あれは、誤解に違いない」


それを聞き、小さく嗤う杜城。


さっき、沈翊に対しても、同情を誘うように「誤解だ」と言ったこと、忘れてませんからね。

杜城「全ての誤解を晴らすためにも、我々と一緒に来てもらえますか」

眼鏡をかける方凱毅。
戦闘モードだ。

方凱毅「わかりました」

自ら、先に、降りていく方凱毅。

残された杜城と、沈翊。

じっと、杜城を見る沈翊。


でも、杜城は、一切、沈翊と目を合わせないの。

たぶん、ここに沈翊が来てから、意識的に、一度も合わせていないはず。

でもちょっとだけ、微かに首をふったの。

今はなにも聞きたくないし、話したくない。

沈翊「・・・・!」
まだ、怒ってる! 僕を見てくれないつもりなの?


立ち尽くす沈翊。

 

もし、杜城がここにいる事情を訊ねたら、沈翊は自分の計画を説明するつもりはあったんだろうか?

 

~北江分局 询問室(相談室)~

興奮状態で方凱毅に喰ってかかった曹建、もちろん、その後、分局で事情を聞くことになりました。

曹建の子供の件がこんなに長引く話になろうとは、20話ラスト(#20-3)で奥さんの劉瑶が殺された時には思いもしませんでした。


蒋峰「周珊珊とあなたのお子さんに何が起こったんですか?」

少し落ち着きを取り戻した曹建。

曹建「全て、私のせいなんだ。私が、唐可盈を信じたばかりに・・・彼女は、もし私が方凱毅と繋がれれば、彼に胚の遺伝子編集をさせることにより、私の遺伝病が私の子供には受け継がれないと保証したんだ。それで、珊珊と私は、我々の受精卵を寄付することに決めた。そして、彼らが、遺伝子編集とそのあとのフォローアップの手順についてアレンジしたんだ」


杜城「彼らとは、具体的に、誰のことを指してるんですか?」
曹建「唐可盈と安陸然だ」
杜城「・・・・・」

少し、まずいな、って顔して考えている杜城。



蒋峰「周珊珊の流産は、自然流産だったようです。死因は、胎盤の早期剥離で、これらは正常に起こりうることです。方凱毅と彼らの死の因果関係を証明する証拠とは言えないんです」
すでに、運ばれた病院からの報告も上がってきているんだね。

なんだか、ここにきての周珊珊と赤ちゃんの死、ショックだな。
そりゃ、お金のために自分を売り、打算的に動いた子には違いなかったけど、もともとは劉瑶の口車に乗って利用された部分もあったわけだし。
たしかに、曹建も、子供が欲しいだけなら、生れた後に考えればいいのに、生まれる前に周珊珊と籍入れちゃうし、わりと単純な性格だとしても、子供が生れてしまえば、彼の気だって変わるかもしれないし、お払い箱にされちゃう可能性だってあったわけでしょ。


曹建「違うんだ!私は今まで、全ての段階に付き添ってきた。あれは、ただの遺伝子編集には見えなかった。遺伝子編集の時期に、なにか問題があったに違いないんだ!彼は、科学の狂人だよ。彼は、うちの家族を実験台にしたんだ!」

杜城「先ほど述べられた“手順”とは、どういったことに機能するものなんですか?」

なんとかして、方凱毅の関与を導き出そうとしている杜城。


(当然、違法なのは承知の上なので)言いにくそうだけど、喋っちゃう曹建。

曹建「安陸然が、移植の手配を担当したんだ。それから、唐可盈が国外に、胚を輸送し、安陸然が病院に連絡をつけ、手術を受ける段取りを取ったんだ。」

これで、国外で生体胚移植を受けたことの証言は取れました。

杜城を見る蒋峰。

今の話の流れに、方凱毅の名前が一度も出てこないことに、蒋峰も気づいてますね。

 

杜城「・・・・・」

困ったことになりました。

蒋峰「つまり、これらの過程を通して、あなたは最初から最期まで、方凱毅には会ってないわけですね?」


曹建もバカじゃないので、蒋峰の質問の意図は理解していて、「ああ、ないよ、会ってない」と残念そうに答えるしかなくて。

 

見事に、自分の存在を隠し通していた方凱毅の姿が浮き彫りになってきたような感じです。

これじゃ曹建は、方凱毅を追い込む証人にはなれません。

杜城「・・・では、なぜ、あなたは、周珊珊が妊娠3か月の時に、方凱毅のところに行って、あなたの子供の遺伝子検査を受けようとしたんですか?」

曹建「それは、彼が遺伝子編集をしたからですよ。彼は、この一部始終の事情について知っていた。だから、私は、彼に検査してもらうことに、最も安心していたんだ。」

杜城「これらの過程の間に、彼が、遺伝子編集をした際に、なにか問題に遭遇した、などの件をあなたに話したことはありますか?」

曹建「いや、ない。彼はいつも私に、全て順調で、心配することなどなにもない、と言ってたんだ。こんなことが起きるだなんて、一体、誰が想像できた?」
またもや、ちょっと興奮してきちゃった曹建。

結局、この証言でも、方凱毅の関与の裏付けは取れない。

杜城「曹总。よく考えてください。周珊珊やあなたのお子さんの死に方凱毅が関わっていたと証明できる具体的な証拠はなにかありませんか?

もう、回りくどい聞き方をしてる場合じゃなくなりました。

改めて考えるものの、「・・・ありません」と答えるしかない曹建。

あれだけ大騒ぎしたのに~~~!

曹建「彼は、この(移植)過程を通じて、絶対に姿を見せなかったんだ。でも、これら全てを操る黒幕なのは間違いないんだ!」

うん、私もそう思うよ。

 

だからこそ、ぐうの音も出ない証拠が欲しいんだよ。

でも、証拠がないんだよ。
安陸然も唐可盈も、方凱毅にしてみれば、いつでも罪を被せられる捨て駒にすぎなかったのね。

杜城「お話し下さり、ありがとうございました」


~北江分局 訊問室~

別室で、曹建との会話がそんなことになっていた後、こちらの訊問室に入ってきた杜城。

方凱毅はずっと待っていたらしい。

席に座らずに、「曹建は、周珊珊と子供の死は、あなたが原因だと主張している」と話始めた杜城。

 


二度ほど、大きく頷く方凱毅。

方凱毅「彼の心情は理解できますが、胎児の死亡を引き起こす可能性のある理由というのは数多く存在するものなんです。胎盤の早期剥離についても、複雑な理由がありますし、胚の着床中、医療過誤があったかどうかも、よくわかりません。曹总は、突然なことに、あまりにも感情的になって、拙速な判断をしてしまったんでしょう。曹总には公正な聴聞の機会を与え、そして、私の汚名を晴らすべく、徹底的な捜査を望みますよ」

どの口が言う、って、こういうことを言うんですね。

杜城「現在の遺伝子編集技術は、まだ未成熟だ。例えば、あなたの遺伝子編集作業により・・・」

ここで、方凱毅のテーブルに手を着く杜城。

杜城「・・・胎児の異常を引き起こし、胎児の発育を停めてしまうことは可能なんですか?」

うわ、挑発しはじめた。

方凱毅「杜刑事さん、それは問題の本質ではありません。」

ん? 眼鏡外したぞ。


方凱毅「遺伝子編集というのは、私の研究の一部なんです。たとえ、なにか問題があったとしても、最終的に胚は破壊されるんですから。今、重要なポイントは、破壊されるはずだった胚が、人間の身体に移植されたことです。これが、この悲劇を起こした本当の理由です。編集されたヒト胚を人間の身体に移植することは、絶対に許されない行動です」


方凱毅が話している間、じっと、にらみ続ける杜城。

さすが、最期の事件。
杜城をここまで、怒らせる犯人の小賢しさ。
そして、なにより、そんな方凱毅を捉えることができない悔しさよ。

方凱毅の前から離れ、取り調べ側のテーブルに手と、腰をつき、はぁ、と大きなため息をつく杜城。

ふっと鼻で嗤うと、「つまり、この悲劇もまた、唐可盈のせいなわけだ」と、方凱毅に投げかける。


方凱毅「私にも非はあります。研究所機関の法定代理人として、従業員が胚を盗んで海外に持ち出したにもかかわらず、彼女に責任を問わなかったのは、私の責任怠慢でした」

本当に、抜け穴を熟知したように言質を取られることなく、神妙な顔をして、言いたい放題の方凱毅をじっと見ている杜城。

方凱毅「教訓を学びましたよ」

堪らず、嗤ってしまう杜城。

自分の甘さへの自戒もこめて、「以前は、あんたのことを、研究以外は何もできない人間だろうと思っていた」と本音をもらす杜城。

でも、今はそうじゃないことを知った。
危険極まりない人物だと。


杜城「いいでしょう。すぐにでもお帰りいただいて結構です」

眼鏡をかける方凱毅。

方凱毅「こんなことになって、本当に心が痛みますよ」

なにを!と、杜城の顔色が変わる。


方凱毅「私も被害者なんです」
杜城「・・・・しばらくは、海外出国、並びに北江から離れないようにしてください。いつでも、捜査に協力する準備をしておいてください」

方凱毅「ええ」

方凱毅の目が、受けて立つ、と言ってます。
 

ここで切ります。
 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.27-2 雑感★ 

 

でも、敵もさるもの。

沈翊まで利用しようとするなんてねぇ。

えげつないねぇ。

沈翊の「人性図譜(分布図)」的に見て、方凱毅も絶対、阮芳芳と同じところに分類されるはず。

彼女のおかげで、方凱毅の底が見えた気がする。

眼鏡のスイッチング、ここでハッキリわかった。

あの(自宅での)ソファのシーンから、もう、その流れは始まってた。

 

でも、私としては、正直、方凱毅のことはどうでもよくて(笑)、杜城と沈翊のことだけしか頭にない。
 

26話ですら、ショックだったのに、私は修行が足りないので、辛いとすぐ辛いって相手に言っちゃうけど、杜城も沈翊も、ギリギリまで耐える人たちなんだよね。

 

出直します。

 

でも、よくよく考えると、耐える必要なくない?

ちゃんと、二人の間だけでも、話を通しておけばいいのに、それが出来ないってことは、やっぱり、痴話げんかだよなぁ。(笑)

 

★『猟罪図鑑』Ep.27-3に続く★