18話、サクサク進めたので、これで終わりです。
ま、いつもの如く、このまま19話に続くって感じですね。
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。![]()
『猟罪図鑑Ⅱ』
猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ
2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024
45分×全28話
脚本: Zhang Lai
演出: Liu Shu Qiao
『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から
#EP18-3
~北江分局 询問室(相談室)~
葛宇天の、思い話を聞いていた沈翊が、話を続けます。
沈翊「確かに・・・彼女のSNSの写真を見ていくと、公演会場がどんどん小さくなっていってるようだ」
まるで、冯晓雯の公演の質が落ちたと言われたかのように、少しだけ表情をこわばらせつつ、伝統芸能が抱える一般的な問題を口にする葛宇天。
葛宇天「ええ。京劇のような伝統的な舞台は観客を獲得するのがますます難しくなっていったので・・・」
沈翊「それだけじゃなく、もう一つ変化したことがありますね。彼女が、以前、SNSでシェアしていた写真は、構図や照明など、明らかにプロが撮った舞台写真だったのに、あなたの工場で公演して以来、彼女は写真へのこだわりが薄れたように見える」
沈翊「これを見てください。これ、明らかに、客席から携帯電話で撮影されたものだ。舞台照明のせいで、露出オーバーになってるでしょ。
その後、これらの写真の情報を確認したところ、撮影に使用された携帯電話の機種が、現在あなたが使用している携帯電話の機種と一致していることがわかりました」

沈翊の言葉を聞いていると、聴取に入る前に随分、入念に下調べをしたみたいね。
言葉を続ける沈翊。
沈翊「確かに、これらはプロが撮影した写真ではないが、冯晓雯の真の美しさを捉えたのはあなただけだと思う。」
写真を並べていく沈翊。
ここまで指摘されてしまっては、認めざるをえません。
小さく何度も頷く葛宇天。
葛宇天「ええ、それらの写真は全て私が撮影しました」
沈翊「それでその後、あなたは彼女の・・・熱烈なファンになった、と」
ここ、二人の関係に思うところがありながらも、葛宇天の反応を見るように、“熱烈なファン”っていう言い方をするの。
否定しない葛宇天。
葛宇天「それ以来、私はますます京劇に夢中になりました。彼女の公演は一度も欠かさず聴きました。まるでアイドルを追いかけるようでした。・・・まさにそんな感じだったんです」
それどころか、かえって、自嘲気味に話す葛宇天。
目をほそめて、同調する沈翊。
沈翊「わかりますよ」
おそらく、葛宇天には、その微笑みの意味はわかりかねたかもしれない。
沈翊「だが、偶像ではない彼女の一面も見られたみたいですね。この写真では、彼女はすっぴんで、少女のように微笑んでいる」
一枚の写真を見せる沈翊。
沈翊の言ったとおり、花の鉢をかかえ、微笑んでいる冯晓雯の写真。
その写真を見るときの、隠しても隠しきれない葛宇天の、愛おしそうな視線。
~葛宇天の回想~
雨の夜、相合傘を差しながら、散歩する二人。
衣装は脱いでいるものの、まだ、化粧を落としきらない冯晓雯を見ると、舞台を終えるや、待ちかねたように、葛宇天との逢瀬を重ねている風にしか見えない。
葛宇天「田舎の村の京劇公演は活気があっていいよね」
冯晓雯「入り口に並ぶ屋台には、美味しそうな食べ物がいっぱい売られていて、うちの団員の子たちはよだれを垂らしながら見入ってしまうの」葛宇天「明日は、また、君が歌うの?」
冯晓雯「あなた、また、来るつもりなの?」
葛宇天「もちろんさ。君が歌うなら行くよ」
冯晓雯「村はすごく遠いのよ」
葛宇天「たいしたことないよ。工場で車を借りて、ここまで運転してきたんだから」
冯晓雯「わかったわ。本当はね、あなたのために、いい舞台を見せたいの。この村での舞台は、小さすぎるわ。もし、もっと大きい舞台だったら、今日、第二幕の入場で、私、こんなふうに踊れるのよ」
その場で、葛宇天の周りをまわりながら、優雅に踊り始める冯晓雯。
京劇の独特な発声(假声)で歌いはじめたところで、
通りかかった自転車の通行人がびっくりして、よろけた拍子に側壁にぶつかる。
通行人「なにしてんだ! こんな真夜中に幽霊みたいに!!」
慌てて、頭を下げる二人。
心配そうな冯晓雯。
葛宇天「大丈夫ですか???」
通行人「あたま、おかしいぞ!」
倒れた自転車を戻し、帰っていく通行人。
葛宇天「すみませんねぇ」
そんなハプニングすら、二人にとっては楽しくてしかたがない。
傘を拾い上げ、「さぁ、俺たちも行こう」と自分たちも、その場をあとにする。
冯晓雯「もっと、(傘を)こっちに傾けて・・」
冯晓雯の明るい笑い声が小さく響いている。
そして、一つの村での公演を終えて。
田舎の道で、帰り支度をしている、いわゆる、ツアートラックとバンの車列。
葛宇天「冯さん!」
走っておいかけてきた葛宇天の手には、白い花の鉢うえ。
振り返る冯晓雯。
冯晓雯「あら、今日、あなた、仕事じゃなかったの?」
葛宇天「これを・・・、これは別名、マンスリーローズとも言われるチャイナローズです。3~4日ごとに水をあげてください。もし、上手に世話をすれば、(春から霜が降りるまで途切れることなく)毎月、咲いてくれるでしょう。」
花をもらうだけでもうれしいけれど、それが好きな人からならなおさら。
少女のように微笑み、香りを嗅ぐ冯晓雯。
冯晓雯「もっていくわ」
そっと、葛宇天の顎の下に触れる冯晓雯。
こういうさりげないスキンシップができる、そういう間柄だということよ。
冯晓雯「じゃ、行くわね」
葛宇天「ああ、もう行って」
1分1秒でも離れるのが、名残惜しそうな顔。
バスに乗り込むときに、鉢を掲げて「ありがとう!」とお礼を言う冯晓雯。
バスから身を乗り出しながら、満面の笑顔を浮かべている冯晓雯が手を大きく振っている。
笑顔を見せる葛宇天。
これが・・・その時の写真。
小さく微笑む沈翊。
沈翊「あなたが、彼女にあげた月月紅(別名:月季、長春花)、それって、この写真のものではありませんか?」
また、別の写真を見せる沈翊。
籠いっぱいに束ねられた月月紅。
※ 和名:庚申薔薇
葛宇天「そうです。毎公演後、私は、彼女にブーケを送りました」
それを聞き、大きく頷き、少し口調が変わる。
沈翊「月月紅の花言葉は、“等待希望(希望を待っています)” あなたは、何を待ってたんだ?」
中国の十大名花の一つ、“花の中の皇后”とも言われる月月紅。
これ、中国の花植物辞典系のサイトでいろいろ調べたんだけど、なかなか、ぴったりの花言葉が見つからなかったんですが、ありました(笑)
月季花的花语是等待有希望的希望,寓意着未来充满了希望,这个花语是因为在月季的花期较长,开花量大,在开花时,会给人生机盎然的感觉,比较的生机勃勃,看起来非常有希望。同时也寓意着光荣,适合送给带来光荣的人。
「希望に満ちた希望を待つ」であり、希望に満ちた未来を象徴しています。この意味は、長い開花期間と豊かな咲きに由来します。咲くと、生命力と活力を感じさせ、とても希望に満ちた印象を与えます。 また、名誉を象徴し、名誉をもたらす者にふさわしいものです。
・・・というのを見つけました。
少しだけ、目を見開き、「あなたのおっしゃっている意味がわかりませんが・・・」と戸惑う葛宇天。
沈翊「わからないだって? だったら、僕が代わりに言いましょうか。あなたがなにを待っていたのか、を。」
ここから、一気に容赦なく攻める沈翊。
沈翊「あなたは、彼女が喰いつくのを待ってたんだ。・・・ここまで、自分のことを誠実であるかのように話す度胸があるとはね。・・・だが、真実は、見せかけの心配を装い、老人の家を訪問し、彼らを騙して粗悪品を買わせる人たちとは何ら変わらない!あんたは、ただ、冯晓雯を金づるとして扱っていただけだ!彼女から金をだまし取ろうとしてたんだ!」
語気を強め、激しく、葛宇天を糾弾する沈翊。
急変した沈翊の様子に、気持ちが追いついていかない葛宇天。
葛宇天「そうじゃない。そんなんじゃない」
沈翊「どう違うだって? あんたが彼女に会った時、彼女は、まだ50歳にもなっていなかったんだぞ」
テーブルの上に、並べられた写真を指し示す沈翊。
沈翊「彼女が購入した保険証券はあまりにも多かったし、保険料も相当なものだった」
葛宇天「何の権利があって、あんた、こんなことを俺に言うんだ? 俺は、詐欺師じゃない」
沈翊「これほどまでの大きな取引なら、全力を尽くす価値は当然あったよな。彼女を“干媽”と呼ぶほどに・・・」
“干媽~~~”と、いかにも、蔑んだ口調で、追い立てる沈翊。
葛宇天「黙れ!!!」
激高する葛宇天。
葛宇天「お前も奴らと同じだ。お前みたいな奴らが彼女を殺したんだ。お前らの偏見が彼女を死に追いやったんだ。お前たちが俺たちを死に追いやったんだ!!」
今までにないような、強い口調で、沈翊を怒鳴りつける葛宇天。
やっと、本音が引き出せた。。
沈翊「“俺たち”?・・・いつから、彼女と切り離せない関係になったんですか?」
急に、落ち着いて静かな口調に戻った沈翊を見て、ようやく、さきほどまでの沈翊の追求が、自分の本音を引き出そうと煽る彼の手だったと気づいた葛宇天。
葛宇天「・・・・・・」
さぁ、これで、ようやく本当の話ができますね・・・の図。
~宏達(ホンダー)化学工場 地下の犯行現場~
ブラックライトを当てて、ルミノール反応を確認している杜城。
溶月「ここは、最初の被害者、冯晓雯が置かれていた場所よ」
杜城「たしか、会議の時に、まだ、死因は確定されてないと言ってたよな?」
溶月「ええ。左下腿骨と左前腕を骨折し、右手の指4本が脱臼していたのがわかっただけなの。」
それを聞きながら、床に広がった血痕のあとを辿っていく杜城。
これって、血が出たまま、移動したってこと?
溶月「ここに、冯晓雯の血痕が大量に付着した痕跡がある。おそらく、これが、彼女の死亡時の本来の姿勢だったと思うわ」
杜城「これ、持ってくれ」
ブラックライトを、溶月に預ける杜城。
そのまま、その血痕にあわせるように、床に這う杜城。
杜城「左下腿と左前腕を骨折・・右手の指4本を脱臼・・・」
身体を起こし、ブラックライトを受け取ると、今度は、さらに、血痕のあとを辿っていく。
溶月「ほら。明らかに古い血痕と引っかいたような傷があるわ」
地下室の隅には、たくさんのドラム缶がかためられて置かれている。
杜城「冯晓雯は、ここから這い上がろうとしたのかもしれない。」
周辺を見回す杜城。
杜城「悪いが、頼みがある。もし、君がここに閉じ込められたと仮定して、あの脱出用はしごを見つけたとする。で、あのはしごを使って窓まで登り、脱出しようと考えたとしよう」
壁の高い位置に取り付けられた、緊急用の鉄のはしごを見上げる杜城。
杜城の意図を理解した溶月が、ドラム缶の上の布袋の上に立ち、鉄柱を支えに、梯子につかまり、登ろうと試みる。
ちょうど、足場になるものがなく、「滑ってしまうわ・・」と苦戦する。
今度は、積まれていたドラム缶に足をかけようとするものの、そのドラム缶がぐらつき、体勢を崩す溶月。
勢いあまって、その拍子に後ろ側に倒れてきた溶月を、後ろから支える杜城。
凸ね?
何度も言ってますが、これもあえての(BL封じの)意図的なシーンなんだろうなぁ、と感じませんか?
安全なところまで支えつつ、身体を離す杜城。
杜城「大丈夫か?」
息が上がっている溶月。
溶月「平気・・」
溶月でさえ、登れなかった脱出用梯子を、冯晓雯に登れたとは思えません。
冯晓雯の動きを想像してみると、天井に近い部分に設えられた"明かり取りの窓"の、あまりにも高すぎる位置を見上げた時の彼女の絶望が、どれほどのものだったか。。
溶月「・・・ようやくわかった。冯晓雯の体格は私と似てる。彼女の左側の骨折は、今、私が経験した事が原因の可能性が高い。彼女は、梯子を登ろうとして、あの取っ手を掴もうとした時、誤って転落し、怪我を負ったのね」

杜城「つまり、当時の実際の状況は、冯晓雯が何らかの理由でここに閉じ込められ、脱出に失敗し、最終的にここで亡くなったということだろう」
溶月「だから、彼女だけは、他の犠牲者とは違っていたのね。彼女は、殺害されたのではなく・・・」
杜城「餓死したのかもしれない」
溶月「どれほど辛かったのかしら」

想像するだけで、痛ましい。
杜城「たとえ、冯晓雯が殺害されていなかったとしても、彼女が、なぜここに閉じ込められ、死亡したのか、その原因を正確に調査する必要がある」
明らかに、絶命した場所から移動していた冯晓雯の発見場所を示す白線を見ながら、
語る杜城。
ここで、切ります。😢
エンディングソングは、『粉墨登場(Debut)』
※ 粉墨登場(ふんぼくとうじょう):役者が白粉や墨で化粧をして舞台に上がること、転じて、ある場面や分野に新たに姿を現して活躍し始めることの意。
私、これ、ずっと、実際の京劇に使用されている楽曲なのかと思ってました。 テヘ(^^ゞ
★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.18-3 雑感★
沈翊の取り調べ時のスタイルとしては、事件のポイントを画に描き、犯人と向き合わせるというのが主流なんですが、シーズン2の最初の事件で、袁招娣を取り調べた際に、はじめて、あえて、相手を追い詰めるように煽り、本音を導き出す、という手法を取り、あとで杜城を慌てさせる、という一幕もありました。
ただ、あの時はあくまでも、袁招娣とまっすぐに対峙し、彼女の心理を翻弄するというところまではいってなかったような気がします。
今回の葛宇天とのやりとりを見ると、更に心理操作が技巧的になった、というか、既に答えがわかっている状態で、一度、理解を見せたうえで、完全に人格を貶める対応をしつつ、最終的に、本音を引き出す、という反転の反転。
こうしてみていくと、沈翊の取り調べにおけるテクニックにも変化が見えたように思います。
冯晓雯の死亡に至るプロセスは、杜城によって、ほぼ解明された感じです。
骨折の痛みで身動きが取れないまま、餓死・・・。
長期間、誰にも見つけてもらえなかったということは、時期的には、すでに、工場が閉鎖になった時期に関連しそうです。
★『猟罪図鑑』Ep.19-1に続く★















































