16話は3分割なので、これで終わりですスター

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から

 

前記事未読の方は #16-1 #16-2

 

#EP16-3

 

~北江分局 会議室~

 

引き続き、会議です。

 

ここで、路海洲の爆弾発言来ました!

 

路海洲「よし、しかしながら、当時、ここに出席している人々の多くは、雷一斐同志の同僚だった方ばかりだ。いかなる利益相反は避けなければならない。なので、今回の調査では、沈翊に私の補佐を務めてもらう

 

はぁ????

なんで、そうなる???

虚を突かれた沈翊。

 

蒋峰だって、李晗だって、若手は、そこまで、レイ隊とは関わりないはずなのに、完全に“沈翊”ありきで話が進んでるとしか思えない。

 

路海洲「この件については、既に張局長に話を通してある。」


うわ、杜城が睨んでる。

沈翊を睨んでるよ。

それ、睨む相手、違くないか??

 

さすがに、沈翊が可哀そうになってきた・・・

 

路海洲が、沈翊を市局の本丸に連れて行きたいのかを知らない方はシーズン1をおさらいしてね。


沈翊の、阮芳芳事件後、市局のお偉方が来て、沈翊の犯罪心理分析を絶賛してたのだって、あれ、絶対、沈翊を市局に引っ張りたい路海洲が裏で一枚絡んでると思ってるもん。

 

路海洲「私の提案に同意してくれたよ」

 

そこまで言われたら、頷くしかないじゃん。

 

でも、気になるのは、杜城の反応よ。

まだ、睨んでた。

 

うえ~~ん、怖いよ、城くん。

たしかに、今回、沈翊は、閔雪の年齢の矛盾に気づいて、それに興味を持つあまり、杜城を刺激しちゃったことは認めるけど、結果的に、こうなったのは、沈翊のせいじゃないじゃん。

完全にとばっちりを喰ったとしか思えないんだけど、私、おかしい?

 

沈翊「杜城は、レイ隊の業務における習慣を最もよく知っている人なので、彼には、重要な情報を整理して、僕を助けてほしいと願ってます」

今、ここで(みんなの前で)言える、精一杯の声かけだと思うよ。

 

あ、ちょっとだけ、杜城の眉間の皺が緩んだわ。。。

そうよ、ここは、ひとまず、一旦落ち着いて、大人になろう。

睨むべき相手も、嫉妬する相手も、沈翊じゃないことだけは確かだから。

 

杜城「レイ隊は、事件を担当する際、証拠に最も価値を置く人だった。彼の業務手帳には、すべての事件における情報が記録されているはずだ」

 

大きく頷くイェン予審官。

 

路海洲「その業務手帳は、今、どこに?」

 

杜城「・・・自宅にあるはずです」

若干、トーンダウンしてきた杜城。

ま、沈翊の必死の訴えというか、大きなヒントにより、現実的に、やるべき方向性の一つが見えてきたってことです。

 

~剖検室~

早速、溶月の作業中、入室してきた路隊&沈翊コンビ。

路海洲「何法医・・邪魔して申し訳ない」

溶月「路隊、沈翊・・・なにか御用でしょうか?」

路海洲「閔雪事件についてなんだが・・君からも少し話を聞きたいんだ。一応、事件ファイルを読み返してみた。」

当時の事件ファイルを、溶月に見せる路海洲。

 

路海洲「君は、当時、彼女の骨年齢評価を行っているね。当時の状況を思い出してもらえるかな?」

 

おそらく、この件が浮上して、溶月も当時の記憶を思い出そうとしていたんでしょうね。

溶月「彼女を診察している時、彼女の発育が著しく進んでいることには気づいてました」

 

やはりな、という表情をする沈翊。

むしろ、溶月が気づかなかった、ということの方が不思議だったのかも。

 

溶月「ただ、その当時、私は働き始めたばかりの新人で、自分の見当間違いを叱責されるのが怖くて、そこで、特別に大学に戻って、教授に相談したんです。」

 

~溶月の回想~

溶月「先生、お伺いしたいことがあるんです」

教授「なんだね?」

溶月「これを見ていただけますか?」

検査結果の用紙を見せる溶月。

溶月「この子の骨年齢評価を行ったところ、結果は、彼女の骨年齢が記録上の年齢よりもはるかに年上であることが示されました。報告書に、これを最終的な結論として書いてもいいと思われますか?

教授「・・・彼女の身体データに基づくと、かなり背が低いようだ。早期発達系のタイプの場合、確かに骨端線の早期閉鎖の可能性はある。したがって、君が指摘した事象は起こりえると言えるだろう」

やはり、自分の懸念は気のせいではなかったのだ、と心強く思う溶月。

 

溶月「ただ、その後、私の指導医は、骨年齢の評価だけを唯一の判断材料として使用することはできない、それを裏付けるには追加の相互参照証拠が必要だと述べたんです。
通常、福祉施設が、こういった年齢の子どもたちを引き取る場合、警察署に確認する必要があり、警察署は事前に子供の身元調査をする、など、かなり慎重を期すものです。そこでの間違いはほぼ起きないため、私も、それ以上何も言わなかったんです」

言えなかった、に近いかも。

 

沈翊「なるほど」

 

あくまでも、閔雪は容疑者ではなく、性的虐待の被害者の立場だったわけだし、確実に、閔雪が成年に達しているという確証があるならまだしも、可能性というだけで、福祉施設や警察を含めた、公的な戸籍やら身元調査を調査を覆すというのは、さすがに現実的じゃなかったのかも。


今の溶月だったら・・・どうだっただろうね。

それはそれとして、法医としての見解を書き添えたような気がするなぁ。

 

~レイ隊の自宅~

笑顔で、迎え入れるレイ隊長の娘さん。

たぶん、雷玉廷って名前だと思う。

 

娘「杜城哥哥・・どうしてここに?」


その声に、奥さんも奥から出てくる。

奥さん、美人!

 

奥さん「杜城?」

杜城「嫂子(お姉さん)・・」

先輩の奥さんなので、こう呼びかけますね。

奥さん「えっと、こちらの方は?」

杜城「こちらは、市局から来られた同僚で、路海洲です」

路海洲「こんばんは、お姉さん」

奥さん「こんばんは・・・で、一体、なにか・・」

杜城「レイ隊のことで・・・」

杜城がそう話しを切り出すなり、何も言わず、突然、踵を返し、バタンとドアをしめると、自分の部屋に閉じこもってしまう娘さん。

 

奥さん「廷(ティエン)!・・・あ、わかりました、どうぞ、お入りください、さぁ、どうぞ。散らかってますけど、お気になさらないでね。おかけください」

感じよく、路海洲と杜城を、リビングのソファに招く奥さん。

 

奥さん「あの子ったら、いつも父親とはなにかと揉めていて、父親に関することは、大小を問わず、彼女にとっては反発すべきことだったの。まだ、雷が生きていた頃、彼は仕事で非常に忙しく、家族や子供の世話をする余裕がなくて、あの子は、彼を「爸爸(お父さん)」と呼ぶことさえしなかった。何年もの間、彼女は、あの人のことを、名前で呼んでいたわ」

 

さすがに、さっきの娘さんの態度について、なにも触れないのも不自然だと思ったのか、先に釈明する奥さん。

杜城は、廷ちゃんとレイ隊長が、そんな関係性だと知らなかったのかな?

さっきの反応を見ると、杜城のことはお兄ちゃん的な存在として受け入れてるっぽかったのに。

レイ隊が亡くなってから、なにかと、杜城が世話を焼いてあげたってことなのかなぁ。

 

奥さん「それで、今日、お二人がお見えになったのは・・・?」

理由を促す奥さん。

 

思わず、顔を見合わせる杜城と路海洲。

ここは、路隊からって目が語ってる。

 

仕方なく、話を始める路海洲。

 

路海洲「我々が今日、お伺いしたのは、レイ隊と、以前にレイ隊が捜査をした古い事件に関してなんです。今まで、閔雪事件について、おうちで言及されたことはありませんか?」

 

奥さん「主人は、規律を重んじる人でした。一度たりとも、私たちと事件の詳細について話したことなどありません。何年もの間、私たちは、うちの人が担当した事件について、テレビや新聞でしか知ることができなかったくらいです

これを伏線と言えるかどうかわからないけれど、今、ネットで騒がれている事件が自分の夫の仕事に関連している、と気づかなかった→ 杜城たちの来訪の意図に気づかなかった・・に通じるのかな。

 

そうですか、と黙ってしまう路海洲。

路海洲だって、こんなお役目、嫌なのよ。

 

杜城を見る奥さん。

奥さん「(杜城に)なにかあったの?」

どうもさっきから様子がおかしい、というのは気づいてますね。

クレバーそうだもんね。


杜城「・・・・・」

奥さんの顔をみたら、何も言えなくなる杜城。

 

路海洲「いいえ、ただ、この古い事件にはいくつか疑問点がありまして、現在の事件にも関連しているんですが・・」

杜城「そ、そうなんですよ!」

突然、大声で、話しに割って入る杜城。


杜城「実は、現在、ある事件に取り組んでいるのですが、正直、かなり困難な事件でして、その事件が、レイ隊が当時担当した事件と非常に似ていることを思い出したんです。それで、当時のレイ隊の業務手帳をお借りして、参考にさせていただけないか、と思いまして・・・」

 

杜城の話はかなり、わざとらしい!

でも、奥さんはちゃんと思い出そうとしてくれてるよ。

 

奥さん「業務手帳・・・? 私が覚えている限り、そういうものは残してなかったと思うけど・・・」

 

実は、自室のドアの前で、耳を澄まして、話を聞いている廷ちゃん。

 視線を机の脇に向けてる。。。

 

杜城「いえ、ないなら、結構です」

路海洲「もしよかったら、レイ隊の所持品を調べても・・」

 

いいでしょうか・・と最後まで言わせないように、「何もなければ、それで平気です」とさっきよりも大声で打ち消す杜城。


奥さん、ちょっとびっくり。

 

路海洲を睨む杜城。

 

その時、急に、部屋から出てきた廷ちゃん。

二冊の手帳をテーブルの上に置き、「これが、父さんの業務手帳です」とだけ言うと、また、部屋に戻ってしまう。

 

奥さん「廷・・。あの子、まだ、あんな態度を取って・・・。 雷が亡くなった後、あの子ったら、父親は自分たちを完全に見捨てられたって思ってしまったみたいで・・・」

父親の仕事を理解できないまま、父親が殺されてしまい、刑事なんて仕事をしてたからだ、と恨み続け、7年後、ようやく、父親の事件が解決しました、と言われても、もう二度と、父親本人と仲直り出来ないっていう、乗り越えれない悲しみをずっと抱えているんだろうなぁ。

 

でも、廷ちゃん、お母さんでさえ存在を忘れていたこの手帳を、ずっと自分の手元に置いていた。

 

それを聞いて、二重に苦しくなる杜城。

そのまま、無言で、二冊の手帳を路海洲に渡し、

これさえ手に入ったら、もういいでしょうって、目が訴えてます。

 

路海洲「大変、失礼しました。嫂子(お姉さん)、これも業務ですので、どうかご理解ください。では、我々はこれで・・・」

立ち上がる二人。

 

奥さん、なにか様子が変だって思いつつ、そのまま、何も言わず。

 

廷ちゃんの部屋の前を通る時、「レイ隊長は、俺の人生で最も尊敬する人だよ。君のお父さんは、尊敬に値する優秀な警察官だった」と、それだけを言い終え、

帰っていく杜城。


部屋の中では、ちゃんと廷ちゃんも聞いていたし、

奥さんもその後ろ姿を見送ってました。

 

~北江分局 会議室~

 

一人、考え事をしている杜城。

・・・かと思ったら、反対側で、路海洲と沈翊が、クリアボードに向かって、事件を整理中。

路海洲は、レイ隊の手帳の、閔雪関連のページを解明中。

メモって、他人が見て、わかる部分と、そうでない部分とあるもんね。

 

それでも、やっぱり、閔雪の家族背景については、疑問に思ってたみたいなことがうかがえる。

 

一方、勾引(強姦)を赤い線で消す沈翊。

同じく、卖淫(売春)や、团体(組織)も線で消す。

 

はぁ、と大きくため息をつく路海洲。

 

頬杖を突きながら、その様子をチラ見する杜城。

実際、沈翊から指摘されて、レイ隊が細かく記していた姿と手帳の存在を思い出したのも確かだし、レイ隊に関しては、杜城以上にわかる人がいないので、直接、関われないけど、ここにいるんでしょうね。


もちろん、真っ先に、レイ隊の手帳が見れないのは悔しい。

でも、それだけの理由で、ここにいるって感じじゃないのよねぇ。🤭

 

路海洲「レイ隊は当時、広域圏内のいくつかの違うルートも駆け回っていたようだな」

おそらく、市部だけでなく、関連すると思われるところは全て当たっているのが、確認できたんでしょうね。

溶月の意見書に、年齢の疑念がハッキリ記載されてなくても、容疑者二人が提唱した説に対して、思った以上に、やること、ちゃんとやっとるがな、という感想です。

 

頷く沈翊。

 

沈翊「閔雪・・・姓を変える前は、彼女は林雪(リン・シュエ)という名前で、稳东市の孤児院に登録されていた」

他にも、奉茗市、梦蘊市・・一か所だけじゃなく、孤児院を転々としてる。

 

沈翊「レイ隊は、これら全てを捜査したに違いない」

 

路海洲「レイ隊が具体的に言及した場所については、すべて再調査する必要がある。彼が当時調査した事柄について、時代遅れの技術やシステムによって生じた可能性や矛盾を排除しなければ・・・」

時代遅れの技術やシステム! 

おお、さすが、路隊。

レイ隊の落ち度というより、その可能性についても、ちゃんと考えていたのね。

※中国の戸籍制度については、複雑な事情があるので、それも考慮して考える必要ありですね。

 

一切、口出しせず、ずっと背後で、頬杖をついてる杜城くんも気になりますよね。(苦笑)

杜城も、路海洲が別にレイ隊を貶めようとしているわけではないこと、頭ではわかってはいるんです。


路海洲「もしかしたら、思いがけない発見があるかもしれない・・・」

 

頷きながらも、沈翊は独自に、“口が上手い、手先が器用、成熟していて分別がある”などという閔雪の性格や特徴面からのアプローチを考えているようだよね。

 

沈翊「杜城、レイ隊が、林雪が作った手工芸品についてなにか記述しているかどうか、調べるのを手伝ってもらえる?」

やっと、鍵となるポイントを見つけられたような沈翊。

この時の、杜城・・っていう自然な呼びかけ、なんか涙が出てきた。 

ねぇねぇ・・って感じで、ノールックなのがまた、阿吽の呼吸みたいなのよ。

 

ほら、杜城も、ん?どれどれって感じで、

すぐさま、席を立って、

沈翊の側に自然に向かっていくのよ。


でもね、レイ隊の手帳に手をかけようとしたところで、

路海洲と目が合っちゃうのよ。

 

あ・・・と、手をとめる杜城。

 

え、それもダメなの?と、路海洲を見る沈翊。

 

でました。

この三人が顔を付き合わせれば、またしても、昼ドラ劇場ですよ(笑)

 

こんなに、わかりやすく、人の恋路を邪魔するシーンって、すごくない?

 

わたしてもらおうか。

無言で、手を差し出す路海洲。

 

仕方なく、手帳を開くことなく、そのまま、路海洲に渡す杜城。

 

杜城「・・・・・・」

こんな無力な姿、見たくない。(号泣)

 

沈翊「・・・・・・」

沈翊だって、何もできず、辛いのよ。


パラパラと、ページをめくる路海洲。

路海洲「ないな・・・」

 

杜城「・・・・・」

それはそれで、少しがっかりな杜城。

 

沈翊「孤児院に行って、彼女の昔の先生を探しに、この状況についてもっといろいろ調べてみたい」


路海洲「ああ、わかった。一緒に行こう」

当然のように、返事をする路海洲。

 

一緒に行こうですと???

微かに、目を見開く沈翊。

そんなつもり、1ミリもなかったって、丸わかり。

 

ここで、沈翊の視線は杜城へ。。

いいの?

一緒に行っちゃうよ?


それに対して、 

なぜ、ここで、杜城を見る必要がある? という視線を、

沈翊ではなく、わざわざ、杜城に向ける路海洲。

見事な視線のトライアングル。

 

杜城「・・・・・」

ここで、今は、なにも言える立場にない杜城が、ポケットに手を突っ込んで、二人の間をつっきるようにして、

はいはい、お邪魔でしたね、と、不機嫌丸出しで部屋を出て行ってしまう。

  

もう、翊ちゃんなんて、路海洲そっちのけで、杜城を目で追ってるよ。

すでに、隠す気もないのよ。

 

ええっと、これは、刑事ドラマでしたよね?(苦笑)

ホント、主人公だけは誤解されても純愛を貫こうとしちゃう昼ドラとか、、学園モノの恋愛ドラマとか、見せられてる気分だよ(笑)

 

~路海洲の車中~

 

早速、出張ですね。

到着したのは、图源市の孤児院です。

もちろん、沈翊は、路海洲の車で寝たりしませんよ。


そこで、院長先生に、若い頃の閔雪の写真を見せてみる路海洲たち。

路海洲「林雪は、当時、こちらではどんな様子でしたか?」

 

院長「自分のことを孤児だと言ってました。ご両親は、彼女が4歳の時に、建設工事中に事故で亡くなったそうです。彼女の親戚は、彼女をおばさんの家に住まわせることにしたらしいのですが、そのおばさんも交通事故で亡くなられたとか。親戚は、もう彼女を引き取るのを望みませんでした。行くところもなく、それで、この辺をさまようしかなかったみたいです。そんな折、私たちが汚れて浮浪孤児のように惨めな姿の彼女を発見したんです。私たちは、彼女の状況を確認するために、戸籍の所在地に連絡を取りました。まさに、彼女が話したとおりでした。それで、こちらの院で引き取ることにしたんです」

頷く路海洲。

 

沈翊「彼女の性格的な部分はどんなでしたか? 覚えていらっしゃいますか?」

「この子は、とても感じのいい子でしたよ」と微笑む先生。

院長「とても、優しい口調で話しますし、特に、年下の女の子たちの面倒を見ながら遊ぶのが好きでしたね。この子は、他の子供たちよりもとても成熟していて賢い子だなぁ、といつも感じてました。

沈翊「・・・・・」

今となっては、先生のこの証言は、そもそも閔雪が年齢よりもかなり年上だったからであり、捜査になんらかの間違いがあったのでは・・という可能性を高くしていくのです。

 

院長「あ、そうでした、ここに写真と書類をご用意しておきました」

 

差し出されたアルバムを沈翊に回す路海洲。

 

そこには、芸術的な工芸品の写真や、

閔雪が作った作品や会合の様子が何枚も収められている。

 

沈翊「これは、手芸の授業ですか?」

院長先生に見てもらう沈翊。

 

院長「ええ、この近くの街には、こういった紐を使った工芸品を作る個性的な職人の方がたくさんいらしゃるんです。これは、私たちが養っている子供たちのための、学習の機会でもあり、レクレーション活動の一環なんですよ。結局、子供たちが成長しても、大学に入学できなければ、社会に出て、現実と向き合わなければなりません。これらの活動は、彼らにとって生活の手段になると、考えたうえでのことでもあるんです」

 

院長先生の言葉に頷く沈翊。

 

沈翊「ここにいる子供たちみんな、これらを作るのが得意なんですか?」

院長「そんなことはないですね。林雪が特に聡明で器用だっただけだと思います。彼女はすぐに習得してしまいました。普通のものを作るだけじゃなくて、とても、複雑な模様や小さな動物たちでさえ、作ることができました。彼女の作品は、かなりの金額で売却されましたから。私たちは、みんな、彼女のことが好きでしたよ。誰かが養子を探しに来るたびに、私たち、彼女のことを勧めたものでした。ですが、通常、このように成長した子供を養子に迎えたいと思う人はほとんどいないんです。自分たちのよく知らない事柄や事情を恐れるからかもしれませんね。それでも、その後、彼女は、離婚された女性と養子縁組されたんです」

 

そこまで話して、ようやく、「彼女になにかあったんでしょうか」と訊ねる院長先生。

 

路海洲「ただ、情報を集めるために、こちらに伺っただけです」

その後の閔雪の事件について、知らないのかな?

 

納得したような院長先生。

 

顔を見合わせる路海洲と沈翊。

路海洲「もう一つだけ質問させていただけますか?」

 

スマホの中の、雷一斐の写真を先生に見せる路海洲。

 

路海洲「この人物を見ていただけますか? この人を覚えていらっしゃいますか?」

 

手元に引き寄せて確認する院長先生。

 

院長「ええ、この方も刑事さんですよね?」

レイ隊のこと、覚えてましたね。

 

頷く路海洲。

 

院長「何年か前に、林雪の状況について訊ねにいらしたと記憶しています。林雪の身元情報を全てお話ししました。この情報は、彼女の戸籍の居住地で既に確認されたものです。」

 

この孤児院での説明に矛盾はない、と判断し、「ありがとうございました」と礼を言う路海洲。

 

沈翊は、どうにも、今、見せてもらったアルバムの写真が気になるらしい。

 

ここで、16話、終わります。

 

エンディングソング

 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.16-3 雑感★ 

 

しかし、会議に私情持ち込みすぎでは???(苦笑)

昼ドラは、現場だけじゃなく、会議室でも起きてます!

 

今回、杜城が何かミスをおかしたわけじゃないけど、レイ隊を背負って立っている立場で、なぜか、沈翊と分断されてる!

それもこれも、路隊の思うつぼ(笑)← 冗談です。

 

でも、かな~り意識して、杜城を刺激してくれるよねぇ。

試しに、ちょっと、沈翊にちょっかいかけてみれば、この通りよ。

 

でも、シーズン1より、三角関係の、2対1が色濃くハッキリと描かれてるのが、腐沼の民としては朗報です。

 

この事件、まだまだ続くんで、このへんで、先を急ぎます。

 

★『猟罪図鑑』Ep.17-1に続く★