13話、終わりますが、事件は14話以降も続きます。
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。![]()
『猟罪図鑑Ⅱ』
猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ
2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024
45分×全28話
脚本: Zhang Lai
演出: Liu Shu Qiao
『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から
#EP13-4
〜「掌心火」社内 配信ブース〜
笑顔で配信中の奥莉。
さすがに、警察で見かけた時とは、別人級で雰囲気違うね。
いいね、や、コメント、フォローをお願いするところは、よくある光景。
ライブ配信に集まってきたファンクラブの会員たちに対して、メイクしながら、親し気に話を合わせていく奥莉。
奥莉の売りは、ダンスやフィットネス・・らしいです。
ちょうど、リウ社長や蒋峰がブースに到着した時、話しているうちに、咳込み始める奥莉。
奥莉<大丈夫よ。ちょっと・・>
外から、説明するリウ社長。
リウ社長「奥莉だよ。彼女も、昔はかなり人気があったんだ。大勢のファンたちが毎日、彼女にプレゼントを渡そうとして、会社に押し寄せたものさ。成金のボスたちも、寛大だったものだよ」
激しく咳込んだ奥莉を見て、「彼女、どうかしたんですか?」と訊ねる蒋峰。
リウ社長「彼女は、昼夜を問わず、ノンストップで配信しているんだ。軽い心筋炎を起こしている。」
蒋峰「心筋炎ですか?
」
頷くリウ社長。
蒋峰「心筋炎なのに、それでも、休まないんですか?」
リウ社長「君は、なにを考えてるのかね? 彼女は、もう以前ほどの人気はないんだよ。それは、彼女自身が誰よりも危機感を持ってるんだ。 君も知ってのとおり、彼女はもう古参の配信者だ。金持ちの男たちだって、そのうち彼女を見るのに飽きるだろう。新しい女の子を応援したくない人なんているかい?」
咳が収まったら、薬を飲み、また、笑顔で、視聴者に挨拶を繰り返す奥莉。
リウ社長「だからこそ、奥莉は一日中、新しいファンを獲得し、フォロワーを増やすために、配信を続けているんだ。他に、どうやって、彼女が金を稼いでいく方法があるのかね? 今、彼女が病気なのも、同情のカードを集めるには完璧なのさ。そんなところだよ」
それだけ言うと、その場を離れていくリウ社長。
その場にとどまり、奥莉の様子を見ている蒋峰。
どこの世界も、入ってみなければわからないことは、あるあるです。
水を飲みながら、外の蒋峰と目が合う奥莉。
そう言えば、北江分局でも、蒋峰とは直接面識なかったよね。
~配信会社「掌心火」 オフィス~
リウ社長「今日の、奥莉はどんな感じだ?」
スタッフ「たった10人ほどしかフォロワーは増えてませんね」
リウ社長「少なすぎるな・・ちょっと見せてみろ」
スマホでの配信状況を見るリウ社長。
身の上話で、涙を流したりしながら、視聴者をひきつけようとしている奥莉。
蒋峰「彼女が話してることって、いつのことなんですか?」
リウ社長「真実じゃないさ」
蒋峰「は?」
リウ社長「全部、作り話だよ。ありがちなわざとらしい話でも、金持ち連中には、かなり効果的ってことさ。ほら、彼ら、プレゼントを送り出しただろ」
蒋峰「こんなことしてるんですか?」
驚きが止まらない蒋峰。
リウ社長「このあと、奥莉は、この男たちに、そんなにプレゼントを贈らないでくれ、と説得しはじめるだろうな。だが、男たちは狂ったように、プレゼントを贈るんだ。知ってのとおり、男ってのは競争心が強く、しかも、他人よりも上回ろうとする生き物だからな」
リウ社長の言う通り、プレゼントを贈らないで、と懇願してみせる奥莉。
それでも、しっかり、お礼とばかりに、ミャオ~と猫のマネをしながら、画面の向こう側で、ヘラヘラしているであろう男たちにウィンクしてみせる。
な? 言ったとおりだろ?と、笑いながら、蒋峰を見るリウ社長。
蒋峰「俺も、こういうこと、やらないとだめなんですか?」
完全に引きつってる蒋峰。
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ふふっと鼻で嗤うリウ社長。
リウ社長「これは、新しい視聴者の開拓にはならず、あくまでも既存のファンを引き付けておくことしかできないんだ。・・・(スタッフに)奥莉に、ライブを終わらせて、私のところに来るように伝えろ」
モニターしている社員に指示を出すリウ社長。
会社に所属してる配信者って、こんなにシビアに、コントロールされてるの?Σ(゚Д゚)
~配信会社 応接スペース~
ソファに座り、蒋峰と話をするリウ社長。
リウ社長「ライブ配信業界の現状は、こんな感じだ。それについては、あまり考えすぎる必要はない。ただ、うちのアドバイスや指導に黙ってついてくれば、きっとうまくいく」
はい、と頷く蒋峰。
ガチャリとドアが開き、奥莉が入ってくる。
俺の子猫ちゃんが来たな、お疲れ、お疲れ、と、機嫌よく奥莉を出迎えるリウ社長。
奥莉「誰、この人?」
リウ社長「ああ、新人だよ。明日から、ライブ実況を始めるんだ。」
立ち上がると、「奥莉さん、こんにちは。フォンです。今後ともよろしくお願いします」と挨拶する蒋峰。
じっくりと蒋峰を観察してから、差し出した手を取って、握手を返す奥莉。
そのまま、ぐるりと蒋峰の身体(筋肉)に軽く手を這わし、「悪くないわね。むぎゅむぎゅってさせてもらえない?」と、魅惑的に覗き込む。
蒋峰「はぁ?」
奥莉「どこをむぎゅむぎゅしてほしい?」
思わず、吹き出すリウ社長。
奥莉の揶揄いについていけず、頭、真っ白で、宙を見つめる蒋峰。
仕方なくそのまま、困ったように、腕を指さすと、
なんて、可愛らしいのかしら、と、蒋峰の口許をむぎゅって絞り上げる奥莉。
完全に、遊ばれてます。
奥莉「可愛いわねぇ。リウ社長、あなた、また、随分、人当たりのいい子を手に入れたわね」
リウ社長の隣に、足を組んで腰掛ける奥莉。
奥莉「座って」
リウ社長「座りなさい」
奥莉「(新人だった)あの当時、リウ社長が私のことをバックアップしてくれなかったら、とても、これだけのフォロワーを手にできなかったわ。今後は、ただただ、リウ社長についていって、一生懸命がんばりなさい」
蒋峰「ご忠告いただき、ありがとうございます。奥莉さん。必ず、そうします」
蒋峰の名誉のために言っておきますが、これでも、彼、なにも知らない風を装って、かなり演技してるんですよ(笑)
リウ社長「よし、本題に入ろうか。 最近、オンデマンドモデルの4人組が、とても人気がある。お前(奥莉)も、新規ユーザー獲得に懸命に励んできたが、結果はあまり芳しくない。どうだ、やってみる気はあるか?」
奥莉「・・・・それって、視聴者がたった1元でダンスをリクエストできるライブ配信を、新人と一緒に私にやれって言っているの?」
雲行きの怪しい話になってきました。
リウ社長「そうだ。一般大衆層での市場に参入すると、より多くの話題が生まれ、同情カードを切るという現在のお前の戦略にも適している。どう思う?」
奥莉の意向を窺っているようで、これは半強制です。
奥莉「・・・・・・・」
おそらく、腸が煮えくりかえる想いだろうね。
しれっとしているリウ社長、奥莉の反応を見てる。
有名配信者と言えども、所詮は、こんな風にがんじがらめに搾取され、とことん、絞りつくされる構図が見えてくるね。
奥莉「ねぇ、リウ社長・・この数年間、本当に助けてもらったでしょ。私が、新しいファンを獲得できるかどうかは別として、新規顧客の獲得のために、(私が)会社に協力するのは正しいことだわ。社長がいなかったら、どうして今頃、私に何百万人ものファンがついてるの?会社なくして、今日の奥莉は存在していないも同然よ。社長の言うことなら、なんであれ、やるわよ。適当に、アレンジしてちょうだい」
リウ社長「ああ、そう言ってくれるのを聞くと、本当に・・なんと言ったらいいか・・」
目頭を押さえるふりをするリウ社長と、視線を外した奥莉の冷たい顔。
そして、そんな奥莉をチラ見するリウ社長。
狐とタヌキの化かし合いですね。
リウ社長「結局、頼りになるのは君なんだよな」
奥莉「私に、そんな他人行儀になる必要なんてないわよ」
リウ社長の襟元を指先で、くるりん。
さすがに、蒋峰も、突如始まった目の前のやり取りに、直視できず、視線をそらすしかない。
ちらりと、蒋峰の様子を見るリウ社長。
リウ社長「やめなさい。ここには、他の人もいるんだぞ」
蒋峰「あ、いえいえいえ 全然、平気です。ええっと、私もこの会社に参加するということでいいですよね? あ、もう、私も・・あなた方の一員ですから。どうぞ、お続けください。私のことはお気になさらずに・・・、ただの空気ですから」
案外、如才なく、口が回るところあるよねぇ、蒋峰って。
リウ社長「これからは、奥莉からいろいろ学ぶといい」
ニコニコ頷く蒋峰。
リウ社長「(奥莉に)咳は良くなったかな? お前のことはなにより心配なんだよ」
奥莉「先に言っておくわ。新規顧客獲得のために会社を手伝うけど、ちゃんと私のこと、忘れないでいてよね・・」
リウ社長「わかった、わかった、わかった・・」
蒋峰「・・・・・・・」
あ~あ、げっそりしちゃって・・・(笑)
なかなか、一筋縄ではいかない場所に潜入したみたいです。
~カフェ~
一方、闫晶晶・罗一帆カップルと共に、カフェにやってきた李晗と沈翊。
晶晶「(罗一帆にむけて)紹介するわね、こちら、うちの父の同僚で、北江では超有名な似顔絵画家の沈翊さんよ」
罗一帆「こんにちは」
握手を交わす罗一帆と沈翊。
李晗「(晶晶に)なんだか、今日は、機嫌よさそうね」
晶晶「だって、ショッピングに行ってきたんだもん。結婚式の準備って疲れるけど、ショッピングだけは別、すごく楽しいの!」
罗一帆「晶晶は、結婚式についてすごく心配していて、あまりよく眠れてなかったんだけど、今日の運動で、ぐっすり眠れるはずだよ」
罗一帆の手を見て、なにか気になった様子の沈翊。
沈翊「その手、どうかしたんですか?」
相変わらず、めざとい翊ちゃん。
ああ、と言いながら、甲に引っかき傷のある手を少しひっこめる罗一帆。
この時計は、ロレックスのサブマリーナでよろしくて?
罗一帆「ああ・・昨日、爪を切った時、うまく整えられてなかったみたいで、シャワーを浴びてるときにひっかいてしまったんです。」
なるほど、と頷く沈翊。
晶晶「どうして、あなたはそう、そそっかしいの?」
罗一帆「そうでもないよ」
李晗「二人とも、今回のこと、あまり考えすぎないでね。私たちみたいな友達が周囲にいれば、彼女だって、あえてなにかしたりできないわよ。でも、あの人、ちょっと変わってるわね。あれからずいぶん時間が経っているのに、いまだに恨みを抱き続けてるなんて・・・」
沈翊「以前、なにかあったの?」
罗一帆と顔を見合わせる晶晶。
ため息をつきながら、「少し大げさな話になってしまったと思うんですけど・・、彼女と私は、すごく親しい友人だったんです。でも、後に、彼女があんなことをするなんて、まったく思ってもみませんでした。彼女、私の知らないところで、一帆と浮気しようとしてたんです」
話の続きをはじめる、当事者の罗一帆。
罗一帆「我々は、ちょうど出張で、同じホテルに宿泊したんです。奥莉は、胆嚢炎を患ってると言って、激しい痛みを感じたらしく、私のところに、鎮痛剤の薬箱を持ってきてくれないか、というメッセージを送ってきたんです。その時、晶晶が不在だったから私に頼んだのか、と思いました。それで、了承したんです」
みんな、同じ会社につとめていた頃の話ってわけね。
晶晶「一帆は、それについて訊ねるために、私に電話してきたんです。その時、私は私で、彼はチーム長だし、リーダーとして、チームメンバーの様子を確認するのは普通だって考えました。今にして思えば、もし彼が事前にこのことを私に教えてくれていなかったら、この誤解はもっとひどいものになっていたはずです」
~罗一帆の回想~
罗一帆をベッドに押し倒し、馬乗りになる奥莉。
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罗一帆「奥莉、奥莉、なにする気だ?」
奥莉「なにって? あなたが望むことはなんでもしてあげる」
必死に、奥莉を引きはがそうとする罗一帆。
罗一帆「やめろ、こんなこと止めるんだ、奥莉!! どうしてこんなことをするんだ?」
ベッドから起き上がった罗一帆にすがりつく奥莉。
奥莉「行かないで! お願いだから、行かないで!」
罗一帆「なにするんだ!」
その時、同僚の一人がノックして、「果物持ってきたわよ」と入ってきて、その光景を目撃する。
オートロックじゃないんかい!?
同僚「あなたたち・・・どうしたの?」
罗一帆「き、君が思ってるようなことじゃないんだ」
同僚「奥莉・・・、あなた、罗チーム長に会いたいなら、(自分だけで)会えばよかったじゃないの。なぜ、私を呼んだりしたのよ?まったく・・・なにしてんのよ」
奥莉「・・・・・」
ベッドに座っているままの奥莉。
罗一帆「ちょっと待ってくれ。この件に関しては、ちゃんと明らかにしよう。そうしないと大きな誤解が生じることになる!」
奥莉「誤解?もともと、あなたが闫晶晶と付き合う前は、私と付き合ってたでしょ」
罗一帆「奥莉、君が、薬を持ってここに来るように頼んだんじゃないか!そのあと、俺に襲い掛かってきた」
その言葉に呆れたように、視線をそらす奥莉。
罗一帆「君は、俺を陥れるために、彼女をここに、意図的に呼び出したんだな?」
晶晶「その同僚は、会社内でも、噂話を広めるって悪名高い人だったの。奥莉は、その同僚を通じて、一帆が二股をかけてたってみんなに思わせようとしてたみたいです。そして、私のことは、人の恋人を奪った女として思われるように・・・って。」
沈翊「つまり、この奥莉って女性は、彼女にとって最も不名誉な状況を、同僚に見られることも厭わないくらい、君と晶晶の間を台無しにしようとしたってことだね」
晶晶「・・・・・」
黙ったままの晶晶に代わり、口を開く罗一帆。
罗一帆「彼女の行動は、いつも極端でしたから、今になってこんな風に復讐しようと狙ってると知っても、驚きはありません」
ため息をつく沈翊。
沈翊「望むものが手に入らないとき、彼女は無謀な行動をとることがあるってことか・・・」
要するに、奥莉が復讐をやめない可能性もある、と、誰もが暗澹たる気持ちになったところで・・・画面、切り替わりました。
~ライブ配信~
リウ社長が言っていたとおり、新人の子たちにまじって、ダンスを披露する奥莉。
リウ社長「4種類のギフトは、以下の4人の配信者に対応しているんだ。各配信者は約10秒のダンスをする、ギフトを送ると、対応する配信者がトランポリンに上がって踊る、という仕組みだ。
ギフトを送り続けると、彼女たちは引き続き、踊り続ける。
お、誰かが奥莉がいるのに気づいたようだ。彼女にギフトを送り始めた!」
トランポリンに上り、画面中央で踊りはじめた奥莉。
しばらく、奥莉のターンが続く。
すぐに、踊りに疲れが見える奥莉。
リウ社長の説明を聞きながら、画面を見ている蒋峰。
蒋峰「ギフトが届き続けると、踊り続けなければならないんですか? 彼女、心筋炎だって言ってましたよね。こんなに踊ってても大丈夫ですか?」
いくら、新規顧客獲得のためとは言え、異常に思える蒋峰。
「もう無理~。ギフトを送るのをやめて!」と言いながらも、踊り続けるしかない奥莉。
リウ社長「彼女を助けたい(休憩させたい)と思うなら、必死になって、他の人にギフトを送らなければならない仕組みなんだよ。 そうすれば、新人もみんな儲かるだろ。ほら、見ててごらん。」
どちらに転んでも、会社に金が入ってくるからくりを説明するリウ社長。
どうやら、新人の子にギフトが回ったらしく、ようやく、後ろのソファに座れる奥莉。
リウ社長「(蒋峰に)どうした? こんなビッグネームの配信者がこんな風に苦しめられているのを見ると、心が痛むかい?」
蒋峰「いや、そんなことないですよ。ただ、こんな状態でも、彼女はまだあんなポーズをとっているんだなぁって不思議に思っただけなんです。休んだりせず、まだ、注目を集めようとしるんですか?」
蒋峰の言う通り、ソファに座っても、まだ、妖艶に、色っぽくしなを作りながら座っている。
リウ社長「おお、さすが、気づいたようだね。奥莉がこんなことをしているのは、彼女のライブ配信を応援してくれる、より多くの人間を惹きつけるためだよ」
しばらくソファに座っていた奥莉が再び、中央で踊り始める。
蒋峰「そうですね、また、はじまりましたよ。これじゃまるで、自傷行為みたいだ」
ダンスと言っても、ただ、目の前で、セクシーな姿を披露するのを見たい視聴者が、どんどん投げ銭を送るっていうシステムだけどね。
~カフェ~
罗一帆「彼女は、目標を達成するためなら手段を問わない、そのような性格で生まれてきたのかもしれないと思うんです」
晶晶「必ずしも、生まれつきっていうものではないかもしれないわ。私たちが同じ学校に通っていた頃、私たち、本当に朝から晩までずっと一緒だったんです。当時は、彼女は本当に普通でした」
実際、晶晶は、心の底から、奥莉について、見限ってるって感じでもなさそうだよね。
神妙に頷いてみせる李晗。
罗一帆「あ、そうだ。前に、僕に言ってなかったっけ?いつだったか、綱引き大会に勝とうとして、彼女、自分の腰周りにロープを結び、必死に水平の棒にしがみついて、肋骨が折れそうになったんだろ?」
晶晶「あれは、建築学部の何人かの女子が私をいじめてたから、彼女は、私のために尊厳を取り戻そうとして勝ちたかっただけなのよ。だから、勝つことに必死だったのよ」
罗一帆「どうして、彼女自身に闘争心がなかったって断言できるんだ? 違うかい?」
罗一帆は、否定一択って感じ。
沈翊「つまり、君たち二人が見てきたのは、奥莉の同じ側面ではないみたいだね。
もちろん、それは、奥莉から見た、あなた(罗一帆)と晶晶も違うということなのかもしれないけど・・」
沈翊の、この意識的な言い回しは、かなり含みを持たせてるね。
そうかもしれない、と頷きながら聞く晶晶と、視線を落とす罗一帆。
~ライブ配信~
踊り続けている奥莉。
とうとう、ふらついて、トランポリンの上で倒れ込む。
慌てる蒋峰。
蒋峰「彼女、大丈夫ですか?」
リウ社長「なぁに、平気だよ。彼女は(内心じゃ)ハッピーなはずさ。こんなふうにダンスしたあとは、彼女自身のアカウントもフォロワーが爆発的に増えているに違いないからね」
蒋峰の理解の、斜め上をいく話をするリウ社長。
蒋峰「・・・・・」
奥莉<奥莉のことを応援してくれるファンの皆さん、ぜひ“Come On, ALi” にアクセスして、フォローしてくださいね!>
自分のスマホで、確認する蒋峰。
蒋峰「うわ、フォロワーがこんなに増えてる
」
満足そうに微笑むリウ社長。
リウ社長「だから、言っただろ? 我々の仕事で、金持ちになりたければ、まずは、おかしくならなきゃダメなんだよ。・・・(スタッフに)よし! 配信終了の準備をしてくれ」
スタッフ「はい」
見届けると、去っていくリウ社長。
そのまま、画面を見ていた蒋峰、なにかに気づき、顔を近づけてみると・・・
トランポリンの上に倒れ込んだ奥莉の視線が、じっとこちらを挑むように見ているみたいで、目が離せなくなる。
スマホの向こう側で、停止させた画面のままの視聴者に向けて、胸の谷間を見せつけつつ、他者だけじゃなく、自分も含め、いろんなものに怒りをこめている、そんな目をしている奥莉。
ここで、13話は終わりです。
エンディングソングは、『Backfire』でした。
★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.13-4 雑感★
現時点での奥莉は、本心がどこにあるのか掴めない、なかなかユニークなキャラです。
少なくとも、罗一帆となにかある。
最初は、奥莉のことを危険視していた沈翊でしたけど、カフェで、3人の過去の話を聞いたあとは、なんとなく違和感を覚えたみたい。
罗一帆は、沈翊と同席したのが運のつきだったかもね。← すみません。これ、【フライングネタバレ】になるかもしれませんが、正直言って、罗一帆のことは嫌いです。(笑)
一方、蒋峰の孤軍奮闘ぶりを通じて、なかなかうかがい知れない奥莉の現状が露わになってます。
奥莉に、同情しちゃう蒋峰の心根、ほんと、いい奴って感じです。
今回の潜入は、適任だったと思います(笑)
★『猟罪図鑑』Ep.14-1に続く★












































