お住まいの地域は大丈夫でしたか? 

おうちのなかの片付けやら、なにやらも含めると、被害は報道されている以上だと思います。

寒波襲来の時期です。どうかご自愛くださいませ。

 

前記事から、新しい事件に入りましたが、ストーリーとは別に、杜城が顔を出すのもお約束・・的になってまいりました。

これも、着々と、ニコイチ化へとシフトさせる技というものでしょうか。

 

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

前記事未読の方は、こちらから

#12-1 #12-2 #12-3

 

 

 #EP12-4


~病院~

 

見た感じだけでも、大きな病院ですね。

 入り口に“問診(※外来)” と掲げられてます。 

 

 

あれ、ロンユエだ。

外部から見られないように、カーテンを閉める。

ベッドの上で膝を抱えて、ショックを受けている女性。

これが柳小葉ね。

 

ロンユエ「横になってくれる」

そっと、手を掛けようとしたロンユエを、避けるようにして、ハッと身構える柳小葉。

ロンユエ「大丈夫、落ち着いて・・。私はあなたを助けにきたの。もし少しでも、不快に感じたら、いつでもすぐに止めてもいいのよ。実際ね、こういう経験したほとんどの女性は、恥ずかしさのあまり、身体に残った痕跡をすぐに洗い流してしまい、沈黙することを選んでしまうの。それが、こういった犯罪が後を絶たない理由よ」

いきなりではなく、少しずつ、語り掛けていくロンユエ。

 

そして、画面では、その夜の、柳小葉の行動が映し出される。

 

これ、コンパなのかな?

すごく広い外の会場みたいな感じがするけど。

まぁ、規模の大きなイベント的な、屋外パーティっぽいね。

なんとなく、不審な感じがして、振り返る柳小葉。

 

 

ロンユエ<あなたは勇敢だわ。彼らがあなたの身体に残したものは決して恥なんかじゃなく、彼らの手に嵌められるべき、手錠よ>

 

薬かなにかで眠らされた柳小葉。

気付いた時には、襲われていた。

緩慢な動きの中でも、必死に抵抗する柳小葉。

 

広場で、焚火が焚かれ、みんなで飲んでいたことが柳小葉の脳裏に浮かぶ。

気分が悪くなった時、たしか、誰かにジュースのようなものを渡され、飲んだ記憶がある。

 

その後、うっすらと開けた柳小葉の目が捕らえたのは、複数の顔が合わさったような奇怪な男の顔。

 

そこで、意識は、完全に途切れてしまう。

 

~鳳池署内~

階段を上がってきたロンユエ。

病院での柳小葉の検査を終えたのね。

 

階段で、沈翊とバッタリ。

沈翊「何法医・・どうしてここに?」

私はいつも、ただロンユエと書いてしまいますが、フルネームは、何溶月(ホ・ロンユエ)なので、公務上の呼びかけは、何法医ですね。

 

ロンユエ「あなたと同じ。要請されて来たの。病院に行ってきたところよ。」

沈翊「柳小葉の様子はどうだった?」

首を横に振るロンユエ。

ロンユエ「検分を終えただけよ。これ、見てくれる?」

ざっと報告書に目を通す沈翊。

沈翊「・・・一体、どんな目に合わされたんだ?」

衝撃を受けたように呟く沈翊。

強姦事件の中でも、相手が複数となると、身体に残された傷だけでもかなりのダメージだよね。

 

ロンユエ「万全を期すために、一度、北江分局に戻らないと・・・採取した生物学的痕跡をきちんとチェックしてみないとならないから。 私の代わりに、この報告書を胡局長に渡してもらえる?」

沈翊「わかった・・・検査の結果はいつ頃出るのかな?」

ロンユエ「出来るだけ早くに・・」

沈翊「ありがとう」

 

少し無念そうに、「現場における痕跡や証拠は、どんどん失われていくけど、彼女が負った心の傷は永遠に消せないんじゃないかって心配よ」と告げるロンユエ。

後遺症とか残ったら、ますますその可能性が高くなる。

 

ロンユエ「沈翊・・・彼女のこと、必ず救ってあげて」

真剣な目で沈翊を見つめるロンユエ。

あの柳小葉の様子から見る限り、ロンユエも、この事件の捜査が一筋縄ではいかないかもしれない・・と、心のどこかで思っているのかも。

 

救いたいのはヤマヤマだけど・・・難しい事件なのは、あの画を見れば嫌でもわかる。

それでも、心して頷く沈翊。

 

~鳳池署~

胡局長「君は、柳小葉のルームメイトだね? 話してくれないか」

 

参考に、友人たちからの聞き取りですね。

事件は、既に知れ渡ってしまってるのか・・・ショボーン

 

ルームメイト「正直、あんまり親しくなかったんです。彼女、一人でいることが多くて、私達にもほとんど話しかけてきませんでした」

 

少し離れたところに座り、画を描きながら聞いている沈翊。

 

2人目のルームメイト。

胡局長「性格的にはどうだったのかな?」

ルームメイト「すごく神経質っていうか、いつもすましちゃってて、まるで、みんなが、彼女になにか悪いことでもしたのかって感じ。 毎回、彼女のこと、合コンに誘ってたけど、彼女、来ないことが多くて、来てもほとんどお酒も飲まなかったし、つまみでさえも手を付けなかったんですよ・・・(誘った)私たちのほうが気まずくなっちゃって・・・」

 

証言者たちの顔を描いている沈翊。

 

胡局長「他になにか気になることとかあったかな?」

3人目のルームメイト。

ルームメイト「柳小葉って、すごく保守的というか、お堅くて・・知り合ってからだいぶ経ちますけど、彼女が短いスカートを履いたところなんて見たことありません。

あ、そうそう、真夏だって、彼女、長袖のシャツを着てました。半袖を着る場合には、その上から上着を重ねて着てたくらいです。」

 

またしても、沈翊が注目してる。

 

ルームメイト「私、そんなに日焼けが怖いの?って・・いつもからかってたんですよ。だからって・・・まさか、彼女の身にこんなことが起きるなんて・・・あの、刑事さん、小葉は今どうしてますか?」

 それでも、柳小葉の様子を聞くだけ、この人はましなのかな。

 

胡局長「それについては心配いらないよ。警察のほうでうまくやっているから・・さぁ、もう帰っていいよ」

 

コンコンコンと、机を叩き、小劉に注意する胡局長。

胡局長「ちゃんと聞いていたか? 保守的、孤独癖、 軽々しく酒を飲まない。それらがポイントだ。」

頷く小劉。

胡局長「ちゃんと記録しておくように、一字一句、注意深くな。わかったか?」

 

若い部下全般に対してなのか、それとも女性警察官だからか、もしくは、その両方なのか、わからないけど、胡局長の、小劉への指示の仕方というか、言い方もどこか独善的で決めつけがキツイ感じするね。

ま、この人の場合は、モラハラとかパワハラ以前に、性格もある気がするけど・・・(苦笑)。

同じ言い切り口調であっても、(ハンちゃんへ指示する)杜城とは全然違う感じ。

沈翊も少し気になってる気がしますね。

 

~署の廊下~

胡局長「何法医の鑑定結果を急がせろ。他に、どのような推論ができるか見てみよう」

小劉「はい、わかりました」

すぐさま、ピューって走っていく小劉。(笑)

 

胡局長「あ、そうだ、それと・・・」

振り向いた時には、小劉ちゃん、もういませんでした。(笑)

 

沈翊が、僕になにか?という顔をしてるのを見て、すでに、走り去った小劉に対して、呆れる胡局長。

胡局長「まったく、今どきの若い者は、どうして、ああ、せっかちなんだ?」

いつも、あなたが、急がせるからだと思いますよ。

言えないかわりに、微笑む沈翊。

 

胡局長「沈翊さん、小劉が戻ってきたら、どうか、彼女を助けてやってください」

それに対しては、異論がない沈翊。

 

沈翊「柳小葉さんの状態が安定したら、私ひとりで、彼女と話をしてみたいんですが・・」

胡局長「ああ、そんなの必要ありませんよ。小劉になんでも聞いてやってください。彼女が全て暗記してますから・・・さぁ、行きましょう、行きましょう」

 

あ~あ、やりにくい(笑)

 

~北江分局 刑警隊~

 

フォンと一緒に取り調べから戻ってきた杜城。

腕時計を確認するフォン。

フォン「うわ、さすがですね、城隊、日没前に事件を解決しちゃいましたね」

フォンの言い方、太鼓持ちみたい。

 

杜城「三時間以内に事件解決だ」

否定せず、ちょっと得意そう。

 

沈翊がいなくても、もともと出来る俺様!だから

 

でもね、すぐに、沈翊の部屋のドアのほうをちらりと確認。

 

でました!!

 

この言葉↓、重要ワードなんです(笑)

 

「沈翔はどこだ? / 沈翊? シェンイーナ?」

 ne ⇒ [異読音] ní;呐nà,nè,・na(哪)

意味:いったいどうなってるのか、という、訝(いぶ)かる気持ちで疑問を発する。

つまり、発する側の若干の苛立ちも込められているわけですね。ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

 

本来、どこだ?は、里/哪儿?をつけるらしいのですが、

沈翊がいない場所での、「沈翊呢?(沈翊は?)」は、確実に探しているわけなので、十分、沈翊はどこだ?の意味になりますね。(笑)

 

わたくし、少し前に、杜城がこの沈翊呢を連発するショート動画を発見し、シーズン2も視聴する決意を新たにしたのでございます(笑)

(内容的に、ちょっと辛い部分もあるらしいですけど。。)

 

【フライングネタバレ】

動画自体は短い15秒くらいのショート動画ですけど、シーズン2のシーンを多く含んでますので、まだ見たくない方はスルーしてちょんまげ。

🎦

 

MyEdits Special Thanks!!

 

Movie title:He always wants him within his eyesight and he has valid reasons with crazy things shen yi do.  😂

 

意味<びび意訳>動画タイトル:杜城としては、常に沈翊を視界に入れておきたいわけよ、だって、(事件に夢中になるあまり)シェン・イーがとる奇行を考えれば、それも当然のことよね 😂


ほかの関連動画とかでも、"君なしじゃいられない"とか、“常に妻を追いかける夫”とか、散々な言われようで、超おもしろい(笑)

 

 

杜城「沈翔はどこだ? まだ、戻ってないのか?」

 

フォン「ああ、まだみたいっすね。でも、この事件、そう簡単に解決しないかもですよ。三つ目の強姦魔が相手だなんて、どうすりゃいいんですかね」

杜城「・・・・・・」

ほら、心配心に火がついた(笑)

 

こういうところが、杜城と沈翊のいい関係性なんだと思う。

少なくとも、私のアンテナは、これを愛情として拾ってくる。

 

その時、つかつかと、報告書を片手に、ロンユエ姐登場。

 

杜城「あれ、何センセ・・鳳池署に手伝いに行ってたって聞いたぞ」

うはは、沈翔がらみだとお耳が早いことで(笑)

 

ロンユエ「たった今、結果が出たところよ。向こうに報告しないと・・」

(ここで、フォンはさりげなく退場。)

 

杜城「で、どんな感じだった? あいつ(ひとり)で大丈夫なのかぁ?

もう、この締まりのない顔。

 

ロンユエ「もし、彼のことが心配なら、私と一緒に来る?」

この無駄のないストレート!!爆笑

 

 そんなあからさまに言われちゃ、はい、そうですか、とは言いづらい。

 

杜城「お・・俺だって、たくさん事件を抱えているんだぞ。奴の心配なんかしてる時間なんてないさ・・」

 

でも、ロンユエがそこまで言うなら、行ってやらないこともないけどな。

 

あはは、私の頭の中で、杜城が勝手にしゃべり出した!!

 

そんなヘラヘラ状態の杜城のことは、ガン無視するクールビューティ。(爆笑)

 

へ? あれ?

固まってる杜城を尻目に、さっさと電話で話し出すロンユエ。

ロンユエ「もしもし、沈翊、私よ。結果が出たわ」

 

杜城をその場に残し、さっさと行ってしまう、と思いきや、2、3歩先で立ち止まり、話を続ける姐さん(笑)

ロンユエ「でも、あまりいい知らせとは言えない。被害者の身体には、法的に有効な指紋もDNAも残されていなかった。犯人が、事前に、痕跡に気づき、消し去ったに違いないわ。あ、それから、彼女の身体から、γ-ヒドロキシ酪酸の成分が検出されたのよ」

こういうシーンを見ると、いつも思う。

素人にそんなに完璧に、痕跡を取り去ることなんて出来るのかな?って・・。

肉眼目視(犯人)  VS 服の繊維の中まで入り込めるミクロの世界(鑑識)じゃん?

 

とりあえず、後ろで、耳ダンボになってる杜城さんのことは、

一旦置きざりってことになりそうです。 ← 今の状況はまったく笑い事じゃないんでね。

 

~鳳池署~

沈翊「γ-ヒドロキシ酪酸?」

 

その言葉に、反応する胡局長。

 

ロンユエ<ええ、一種の幻覚剤ね。これを摂取した人間は、短時間で抵抗力を失ってしまうのよ>

 

はぁ・・と大きなため息をつく沈翊。

沈翊「ああ、わかったよ・・・」

 

胡局長に報告するために、部屋に入ってきた沈翊。

 

胡局長「抵抗できなくさせるドラッグでしょう?」

聞き耳を立ててましたからね。

沈翊「ご存じでしたか?」

 

胡局長「γ-ヒドロキシ酪酸のことでしたら、私が詳しくご説明しますよ。時折、ここらでも、闇市場にて流通したりしてます。ただ、長期間にわたって標的を追跡し、ブツを押収しても、時間が経てば、また日常に逆戻り。なかなか厄介ですよ」

 

沈翊「・・・・・・」

 

胡局長「沈翊さん、柳小葉が“三つ目の怪物”を見たかもしれないとなると、おそらく幻覚剤のせいでしょうな」

 

これが分かっただけでも、少しは進展といえるかも。

 

沈翊「胡局長・・この事件に関する基本情報は把握しましたので、似顔絵を描き始めるためにも、どうしても、柳小葉に会って話を聞きたいのです」

 

胡局長「いや、あなたはお会いにならないほうがいいでしょう。第二のショックを彼女に与えかねません」

闇雲にストップをかけてるわけじゃなく、一応、正当な理由はありそうです。

胡局長「小劉、柳小葉の現在の状態をご説明しなさい」

 

小劉「柳小葉さんの状態は、はっきり言ってかなり不安定です。とても恐ろしい目に遭ったようで、いずれにせよ、彼女は何もわかっていません。なにも覚えていないんです。彼女が犯人について語ったことは、例の三つ目の怪物だということだけでした。もし、なにか他にお訊ねになりたくても、難しいと思います」

 

ああ、凡人の目と、沈翊の目は明らかに違うのだ、ということが伝わらず、私としても、もどかしい。

 

沈翊「私は、彼女が受けた被害のプロセスや犯人の顔について、彼女から聞きだそうと思っているわけじゃないんです」

 

小劉「では、何をしにいかれるんですか?」

沈翊「私は、混沌としている彼女の意識の中で、それが薬物のせいなのか、もしくは記憶の錯誤によるものなのか、はっきり判別させたいんです。それがわかれば、そこから派生したものも明らかになるでしょう。そのためにも、彼女と対話をし、彼女の記憶習慣と精神状態を見る必要があるんです。あの奇妙な絵についても、それが彼女が実際に見たものなのか、想像したものなのか、知ることが先決です」

 

12話、終わりです。

続きは、13話で・・・。

 

★『猟罪図鑑』Ep.12-4 雑感★ 
 

難事件ではありますが、すでに、沈翊に関しては、たぶん、苦戦はしても、解決に導けるのでは・・という、安心感すら感じます。

 

沈翊なら、たとえ直接、被害者からなにも話が聞けなくても、たとえ被害者が事件のことはなにも把握できていなかったとしても、時には被害者以上に、視線、話す雰囲気、時間間隔や動き、それら、言葉にできない感覚的なものを感知し、全てを細胞レベルで組み立てなおし、画として可視化できる。

 

それもまた、『Under the Skin』・・・

 

沈翊が指摘する、幻覚なのか、記憶が錯綜しているせいなのか、そして、そこから派生するなにか・・・等など、普通の人には奇妙に見えるだけの、あの三つ目の構成要素の把握が先決だという道筋を立てている沈翊。

 

それに、なんとなく、モラハラ・パワハラとまではいかないけれど、萎縮気味の若い婦警さんや鳳池警察署の局長さんのことも気になってるみたいだし、いい風が吹きそうな感じがしますよね。

 

一番、問題なのは、杜城くんでは?(笑)

 

ああ、あんなふうに、駄々洩れじゃ、この先、心配すぎる(笑)

こっちは楽しいからいいけど。
 

★『猟罪図鑑』Ep.13-1に続く★