七夕イベントが終わって、個人的には、ちょっとホッとしております(笑)

数日、こちらの筋追いをそっちのけで、イケメンの写真を漁っておりました。

ああ、楽しかった飛び出すハート

年々、感覚&間隔が短くなっているように感じているのは、本当です。

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

前記事未読の方は、こちらから

#5-1 #5-2 #5-3

 

 #EP6-1

 

第六集

 

だいぶ間が空いてしまいました。

ここ最近の、沈翊の似顔絵捜査官としての活躍と功績を称える壁新聞を、沈翊自ら描かされているというシュールな状態の続きです。(笑)

 

黒板の両端いっぱいに何行にもわたって書くとき、先にこうして、うっすら線を引いておくと、曲がらず描けますよっていうお手本?(笑)

 

杜城「七年前、突然姿を消した才能豊かな天才画家が、うちの署の黒板に壁新聞を発行してるとはね・・お前、修行僧にでもなりたいのか?」

 

沈翊「・・・・・・・」

一瞬、手を止めたものの、再び、手を動かす沈翊。

 

杜城「今日、ある人に会ったぞ。もっと知りたいか?」

 

なんだかんだ言ってますが、沈翊の側から離れようとしない杜城、自覚してないところも含めて好き(笑)

 

その時、なにかが割れるような音がして、顔色をかえる両名。

 

すぐさま、駆け付ける杜城。

 

~局長室~

 

張局長「呉(ウー)さん、落ち着いて!」

呉「無理よ!」

自らの首に、コップのガラスの破片を突きつけている呉さん。

 

呉「すぐにでも、あの女が死なないなら、私がここで死んでやる!」

 

杜城が入ってきたのを、目で確認する張局長。

 

その直後、背後から、呉さんの手にした破片を払い落し、そのまま、暴れる呉さんをソファに押さえつける杜城。

終始、あまり手荒な真似はやめて・・という身振りの張局長。

 

呉「あんたなんか、警察官の制服を着る資格なんてない!」

泣き叫びながら、張局長に訴える呉さん。

 

杜城に、呉さんを離すように告げ、泣きじゃくる呉さんの衣服を整えてあげると、呉さんと目線を合わせるようにしゃがむ張局長。

 

張局長「呉さん、今、あなたがどんな気持ちでいるか、私も理解できる。でも、今の段階では、法に則って、あなたの弟さんを殺した犯人を極刑に処すことができません」

 

いやだ、いやだ・・というように、首を横に振る呉さん。

張局長「理由はすでに、何度もご説明したとおりです」

 

いつのまにか、騒ぎを聞いて、駆け付けてきた警察官で、局長室の入口はパンパン。

 

張局長「長く待たせていることも承知していますが、どうか安心してください。我々は、この裁判をいつまでも長引かせるつもりはありません。今日のところは私を信じてもらえませんか?」

張局長の誠意ある説明に、涙をこらえながら、震える呉さん。

 

・・・とりあえず、騒ぎは落ち着きました。

 

窓辺に立ち、事情を説明する張局長。


張局長「私が城南分局にいた時に担当した事件だったの。結婚詐欺と殺人よ。2013年におきた最初の犯罪から、容疑者が逮捕された2014年までに、三件の罪を犯し、被害者は四人」

 

部屋には、杜城と沈翊が残ってます。

 

杜城「その事件のことなら聞いたことがある。容疑者は女性で、たしか、2015年に死刑を宣告されたのでは?」

 

張局長「一審では死刑判決が下りた。でも、容疑者は二審で、共犯者に強制されて犯罪に手を染めた、と供述内容を変えた。彼女を強制したのが何者なのか、その時点で、その人物を特定できず、事実確認ができなかった。そのため、やむを得ず、この件は検察に戻されることになったの」

※主要事実が明らかでなく, 証拠が不足しているものについては,人民検察院に差戻して補充捜査を 行わせることができる。

 

杜城「(そういうことなら)ここで、被害者の家族が騒ぎを起こしたのも無理はないか・・」

しみじみと呟く杜城。

おそらく、先ほどの呉さんは、軽い諭旨で帰されたんでしょうね。

 

とは言え、それは張局長の温情でしょうね。

全てが全て、そんな計らいをしてもらえるわけじゃないはず。

 

沈翊「共犯者の似顔絵を描くことはしなかったんですか?」

今までの話を聞いていた沈翊が疑問を投げかける。

 

張局長「容疑者からは、数回にわたり、聴取して、別の分局の似顔絵捜査官たちも動員して似顔絵を描かせたんだけど、それぞれの似顔絵はまったく違ってた」

沈翊「・・・・・」

この段階では、なぜ、そんなことになってしまったのか、はっきりわかってない感じだね。

 

張局長「それが、この事件の、一番問題になってる部分よ。明らかに、容疑者は裁判を遅らせるために時間稼ぎをしてるのよ」

 

沈翊「局長、私にやらせてくれませんか?」


ちらり、と、沈翊を見る杜城。

なぜ、自ら火中の栗を拾いに行くのか・・・的な感じ?

 

張局長「・・・・・・」

張局長が、沈翊をこの北江分局に呼び寄せたのは、レン隊長のこともあるだろうけれど、もしかしたら、この事件のことも絡んでたのかな?

 

直接、沈翊には答えなかったものの、杜城に「城南分局に、この事件のファイルを沈翊宛てに送るよう、連絡してちょうだい」と告げる張局長。

 

~拘置所じゃなくて、刑務所? じゃなくて、やっぱり拘置所らしい~

 

足鎖をはめた囚人らしき女性が引きずられるように、女性看守に両脇を抱えられながら、房を出ていく。

その後ろを男性看守が警備している。


「あれ、見た? 銃を持ってる」

「刑が執行されるんだわ」

ヒソヒソと、格子の隙間から、その様子を食い入るように見つめている女囚たち。

いや、拘置所だったら、女囚とは言わないか。

でも、刑が執行されるって、ここは、拘置所じゃなくて、刑務所も兼ねてるの???

 

「ここにいる人間は、皆、誰かの命を奪った人間でしょ。なんで、泣いたりするのよ」

と、一人、我関せずと、輪に入らない女性。

名前は、褚英子(チュー・インズー)

そう、この人こそが、張局長を悩ませている結婚詐欺&殺人犯。

 

「ふん、その時(執行)がきても、あんたが怖がらないなんて、信じられないけどね」

同じ房の連中に睨まれる英子。

 

英子「あの人たちに、私を殺せない」

呟きながら、眩しそうに、窓の外に視線を向ける英子。

 

英子「あの人が外にいる限り・・」

 

思った以上に、美人で、しかも、したたかそうな英子。

そりゃ、他の囚人たちには嫌われるよな。

 

~北江分局 沈翊の部屋~

 

鉛筆を削りながら、訊ねる沈翊。

沈翊「6年も監獄の中で過ごしていた人物らしいけど、今はどんな感じなのかな?」

 

すでに、城南分局から送られてきた資料が目の前にあります。

 

杜城「お前、張局長の任務を完了させたいのか、それとも、(美人)死刑囚に会ってみたいだけなのか?

熱心に、鉛筆を尖らせている沈翊にむけて、興味本位を戒めるかのように、皮肉めいたことを言ってますが、明らかに、今までのような、レイ隊長がらみでの嫌味とは種類が違ってきてます(笑)

 

 

(英子が美人だというのが評判だったとしたら・・・ちょっとジェラってるみたいで面白いけど ニヤリ

 

 

杜城「やめておけ!無駄だ」

 

ん?と、一瞬だけ、手元ではなく、杜城の顔を見て、

すぐに、鉛筆に視線を戻す沈翊。

 

沈翊「それって・・・彼女には、共犯者なんているはずがないって意味?」

 

杜城「共犯者はいるさ。俺も、この事件調書に目を通してみた」

あら、いつの間に?(笑)

 

・・・っていうか、こんなところで、のんびりおしゃべりしてる杜城、レア(笑)

ま、事件そのものは城南分局の担当だから、自分が動くわけにもいかないってこともあるだろうけど、どうみても、沈翊が貧乏くじを引きそうで、事前に、一言言っておきたいって感じありありでしょ。(笑)

 

杜城「二件の犯行現場からは、いかなる指紋も足跡も発見できなかった。だが、三件目の現場での遺体の状況から見て、あれは女一人でやれる犯行じゃない。 褚英子って女が死刑にならないためには、共犯者の存在証明は不可避だ。だが、あの女は、共犯者の顔を正確に描写させるわけにはいかない。なにしろ、警察が(本当に)共犯者を逮捕してしまえば、自分の死刑判決も同時に早まることになる」

 

沈翊「つまり・・・これらの顔を彼女がでっちあげたと?」

似顔絵担当官が描いた複数の似顔絵に目を通していく沈翊。

 

沈翊「そういうことなら、以前の似顔絵が、ちゃんと描かれてすらいないのも不思議じゃないな」

似顔絵捜査官は、単に絵画を学んだり、絵を描くことを生業としているわけではなく、捜査資料を作成するプロです。

そこが、以前の(有名)画家たちのバラバラな画風の似顔絵みたいになったケースと違うところですよね。

多少の力量の差はあれど、基本は、まず、犯人が供述した通りに似顔絵にしあげていくわけで、その結果がそれだけバラバラになるというのは、あえて、供述にフィクションを入れ込まれた、ということになりますよね。

 

 

杜城「似顔絵師たちは・・・あの女の命を長引かせるための、ただの道具にされたってことだ」

 

沈翊「つまり・・俺も次の一人にされるって?」

沈翊の表情に、うっすら笑みが浮かんでます。

 

まぁ、そう決めつけてるわけじゃないが、と顔を反らしつつ、

「あの女は、共犯者を捕まえさせないために、似顔絵師の筆を利用してるってことだ」と、ちょっとだけ言い方を変える(笑)

爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑

 

 

杜城の言葉に、確かに犯人の思惑に乗らないよう、注意すべきだな、と頷く沈翊。

 

そうこうしているうちに、鉛筆はだいぶ尖ってきましたね。

 

なんとなく、このシーンの二人の空気感、好きなんですよ。

そして、ここでの、(密かに)沈翊を心配しはじめたやりとりを挟むからこそ、後半の杜城の行動や様子に納得がいくって感じです。

 

 

~北江分局 刑警隊~

フェイさんが、沈翊の部屋を覗きにきましたが、いません。

すぐさま、杜城のところにきましたよ(笑)

 

フェイ「ちょっと、杜くん!」

 

ん?と顔をあげる杜城。

 

フェイ「沈くんは私のことを手伝ってたのに、描きかけのまま、どっか行っちゃったわ。一体、どういうこと?!(怒)」

ベテラン警官さん、ぷりぷり怒ってます(笑)

 

沈翔の本業は似顔絵を描くことで、壁新聞係じゃありません。

 

杜城「・・・・・・」

杜城、無言のまま、仕事に戻っていっちゃいました(笑)

触らぬ神に祟りなし。

 

腕組みしながら、むかついてるフェイ姐さん(笑)

 

~北江市看守所(拘置所)~

 

タクシーで、看守所に到着した沈翊。

 

タクシーの運転手が、「ここで待っていたほうがいいかい?別途、料金はかかるけど・・・」と声をかけてくる。

 

ちらりと、周囲の道路を見ると、

市街区までいく車が待機しているのをみて、

しかも、運転手さんたち、待ち時間は将棋や碁をして時間つぶししてるらしいwww

 

必要ない、と首をふる沈翊。

さて、この判断、吉と出るか、凶と出るか。

 

建物を見上げる沈翊。

 

中に案内され、房が連なる長い廊下を歩いていく。

〜 回想 〜

 

これは、以前の講義の記憶?

 ※ 私、初見時、沈翊は講師の仕事も辞めてないのか、と思っちゃった。

 

沈翊<偉大な絵画の中には、人間の非日常における行動や状況が記録されている場合がしばしばある。そのため・・偉大な画家たちは、死刑囚の特徴を見るために、監獄を訪れたりもするんだ。

死に直面した究極の人間の感情というものは、その場所でしか捉えることができないからだ。想像してみるといい。死に直面した人間がどんなふうに見えるのか・・・>

 

 

ここで、沈翊が拘置所の、女性専用区域に入った様子が映り込む、

 

沈翊<ホガースは監獄の中に入っていき、殺人犯に会った。この肖像画は、死刑が執行される前の、連続殺人犯を描いたんだ>

 

ウィリアム・ホガース・・風刺画の父とも言われたイギリスのロココ時代の画家。一応、ウィキのリンク貼ったけど、この「囚人の絵」のこととかは触れられてません(笑)

 

今回の沈翊の行動は、このホガースを見立てていると?

 

 

テーブルに肘をのせ、平然と座っている女性の絵。

 

沈翊<当時の人々も、今のみんなと同じように、なぜ処刑される前だというのに、泣いたり、恐怖にかられたりせず、こんなふうに、平静に構えていられるのか、理解できなかった。>


これが、本日の講義の最大のテーマかな?

 

沈翊<もし、自分が理解できる範疇でしか絵を描かなければ、その画家は、平均的な画家のままで終わってしまうだろう。我々の筆は、この世の究極かつ非日常を記録するためのものでもあるのだ>


女性房の中を歩いてきた沈翊。

その足音に、崩していた姿勢を正す囚人たち。

看守「起立!」

 

注意されるほど目立った動きではないものの、どこかゆったりとした動きで、あとに続き、立ち上がる英子。

ゆったり・・というか、アンニュイな感じというほうが合ってるかな。

 

看守「0024番。面会だ。談話室に来なさい」

 

え・・・と不思議そうに、格子越しの看守を見る英子。

 

すぐに返事をしない英子に、「どうかしたか?」と声をかける看守。

 

英子「男性ですか、女性ですか?」

看守「男性だ」

 

ここで、さりげなく、看守から背を向け、髪を撫でつけ、

噛んだ薬指から出た血を唇に塗る英子。

決して、来るはずがないこともわかっているのに、まるで、恋しい男に会う前に、当然のように身なりを整える。

 

英子のシーン、この窓に顔を向ける・・っていうのも、何かのポイントなのかな。

 

この時の英子の、“生々しい女の仕草”は、女性は皆、どこかで“灰になるまで女”なのだと知らしめているようで、怖い!

赤々と血塗られた唇を、ン~~パッする英子。

 

茶色いビー玉のような瞳に、力が宿ったようです。

 

 

ここで切ります。

 

★『猟罪図鑑』Ep.06-1 雑感★ 

 

6話も、女性の心理が事件の肝になりそうです。

 

一度は死刑判決までされた褚英子。

 

6年も監獄にいてもなお、女の部分が消えていない。

犯罪を犯すほどの、いびつに曲がってしまった共犯者とされる男への恋慕。

でも、決して賛美する気にはなれませんけどね。

 

しかし、事件前哨戦の杜城と沈翔のやりとりのほうがよっぽど、面白い!

杜城、わかりやすいもんなぁ。

こんな雰囲気の会話を交わしてて、いつの間にか、意識し始めて、カップルになってたドラマ、あるでしょ?(笑)

誘導する準備は整い始めてます。 

 

★『猟罪図鑑』Ep.06-2 に続く★