一応、BLドラマ関連のニュースと言っていいのかな、違うドラマのお話しです。

これ、発表になりましたね。

なんかいろいろ驚きました(笑)

映画の派生作品じゃなかった・・・(笑)

1969年のタイが舞台だそうです。

WE LOVE

WE FIGHT

WE SHINE

8月かぁ。

コテコテのコメディらしいMileの『Jet Lag』どうすんべ(笑)

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

前記事未読の方は、こちらから

#1-1 #1-2 #1-3 #1-4

 

 #EP2−1

 

第二集

 

~剖検室~

ロンユエ「圧縮されていない部分に圧力をかけると変色が見られる。暗赤色の死斑あり。主要関節部に死後硬直が認められる。」

ひとまず、検案ってところかな。

隣では、助手の監察医が彼女の言葉をかき留めていく。

 

そこに、「月姐、血液及び胃の内容物からシアン化化合物が発見されました。シアン化化合物の濃度は、1㎖あたり、7.2㎍です」と分析結果を持って、別の部下がやってくる。

ロンユエ、月姐って言われてるんだ。

 

鑑識報告書に目を通すロンユエ。

部下「他の部分より、喉に集中しています」← ん? これからロンユエが解剖して確認するんじゃなくて、もう済んでるってこと? 解剖シーンは諸事情により入れないのかな?

 

ロンユエ「シアン化化合物を飲み込んだと推察できるってことね」

ワインに混入されていたとはっきり断定されていないんだ。

 

部下「ですが、なにかが変ですよね。もしも、シアン中毒なら、苦いアーモンド臭がするはずですが、現場でも誰も気づきませんでした」

 

それを聞き、少し呆れた様子のロンユエ。

 

ロンユエ「(部下に)あなた、毒物学の授業中、ちゃんと聞いてなかったんでしょ、それに、名探偵コナンの読みすぎね。世間の大多数の人は、シアン化物に対する嗅覚受容体を持っていないから、何も匂いを感じないの。空気中の湿度により、シアン化化合物が加水分解され、シアン化水素が発生すると、苦みのあるアーモンド臭がするのよ。でも、中毒量がごく少量であれば、無臭のままよ」

 

ふふふ、ここではコナン君が引き合いに出されてますが、たしかに、刑事ドラマとかでも、馬鹿の一つ覚えみたいに、アーモンド臭、アーモンド臭って言ってましたね。

今はどうなんだろうか。

最近、日本のドラマ見てないけど、だいぶ変わってきてそうな気もしますが、

 

報告書にサインするロンユエ。

ロンユエ「さぁ、もういいわ。城隊長に渡してきてちょうだい」

 

・・・ということで、整形外科医の梁毅の検死については終了ってことでいいらしい。

 

~北江分局 刑警隊~

張局長を交えての捜査会議です。

 

杜城「犯行現場において、9人に属する43個の各指紋を採取しました。それらのうち、一人は、被害者である梁毅。その他の8名については、捜査中です。犯行現場となった自宅部分は特別に改造されていました。その隠し部屋の中から、我々は、それぞれ違う女性と梁毅との82のセックスビデオ(CD)と、87の医療カルテを発見しました。推測するに、それら(ビデオとカルテ)は対応している可能性があります。」

 

関係者の相関図や、現場写真なども貼られている。

 

杜城の説明を注意深く聞いている張局長。

張局長「もし、それが事実なら、5枚のCDが不明ということになるわね」

 

杜城「そうです。この方向性に従うならば、5枚のCDのうちの一人が犯人である可能性が高いです」

張局長「まず、その5名が誰なのかを探し出しなさい。・・・それから、容疑者について、監視カメラから、なにか発見できたの?」

杜城「映像がぼやけすぎていて、ほとんど判別できません。やつが、スケッチを合成するそうです」

張局長「沈翊が?」

杜城「ええ」

心配そうに、部屋のほうを除く局長。

張局長「彼は、どこにいるの?」

杜城「さぁ・・・おそらく難航しているせいで、顔を出したくないんじゃないですかね?」

そっけないながらも、嫌味な言い方をする杜城。

 

杜城がこんなふうに“うざ絡み”するのは、沈翊絡みだけ。。

好きな子に意地悪する男子の反応にクリソツなんだが(笑)、やっぱり彼は小学生レベルなのか。爆笑

 

一緒になってにやけるフォンと、面白くなさそうなハンちゃん。

 

まだ、そんなことを言ってるの・・と杜城の態度に呆れつつ、とりあえず、なにも言わないものの、沈翊のことをかなり気にしてる局長。

 

~美容整形外科~

 

杜城「これらカルテは、このクリニックで手術を受けた患者さんのものですよね?」

 

秘書に確認してもらっている杜城。

 

秘書「そうです。彼女たちは、梁先生の直接顧客の方々ですね。院長は、この方たちのカルテをご自分で保管していました。」

 

これを見てください、と、ビデオ映像から起こした顔部分がわかる写真を見せる杜城。

 

杜城「これらは、手術後に撮られた写真です。これらの写真とカルテとを一致させることは出来ますか?」

 

秘書「・・・やってみます」

わかる範囲で、カルテの上に、該当者の写真を置いていく秘書。

 

ずいぶん協力的だねぇ。

この秘書さん、梁毅の自宅スペースの掃除とかもさせられていたのに、梁毅とは、男女関係とかなかったのかな。

タイプじゃなかった、とか?! あの性格だと、公私を分けるとか、一切、気にしなさそうだけどね。

 

~沈翊のアトリエ(仮)~

まだ、正式には、沈翊のアトリエとは決まってないけど、ほぼ決まりでしょ(笑)

 

鉛筆を動かしていく沈翊。

 

出来上がった画を見て、愕然とする。

 

~美容整形外科~

 

秘書「ところで、院長が誰かと揉めていたのではないか、とお訊ねになりましたよね。私、この方が、そのうちの一人ではないかと思うんですけど・・」

 

一人の女性のカルテを見せる秘書。

杜城「誰ですか?」

秘書「手術が失敗してしまって、顔がひどく醜くなってしまったんです」

 

そのとき、杜城の脳裏に、昨晩のハンが言った言葉が蘇る。

 

ハン<沈先生が、彼女の容貌が損なわれているせいで、描くのは容易ではないとおっしゃったので、それで、モデルになったんです>

 

すでに、昨夜の段階で、沈翊がこのことを把握していたことに気づく杜城。

 

この反応も、杜城沈翊推進派としては、大きなポイントよね。(笑)

 

手元のカルテは艾文(アイ・ウェン)という女性のものでした。

 

~北江分局 刑警隊~

書きあげた似顔絵を手に持ち、杜城を探す沈翊。

見当たらず、席にいたハンに話しかけることに。

沈翊「イ・ハン・・」

ハン「あ、沈先生」

沈翊「杜城はどこにいるかな?」

ハン「隊長なら、フォン先輩と一緒に出掛けました。容疑者に関する新たな手掛かりを見つけたそうです」

沈翊「だったら、これを彼に渡してくれないか」

ハン「出来たんですか?」

頷く沈翊。

沈翊「ありがとう」

ハン「どういたしまして」

 

隣で、耳ダンボにしていた女性警察官に、「ハンさん、私にも見せてください」とせがまれ、

すぐさま沈翊が描いた似顔絵を見ると・・・なんとも言えない表情で固まる二人。

 

同じ女性として、この歪んだ顔を見て、平気ではいられません。

 

ハン「ちょっと・・・この顔、一体どうしたの?」

思わず呟いてしまうハン。

 

~花屋~

フォン「あの・・ちょっと聞きたいんだけど、艾文はここに住んでるのか?」

店先の女性に話しかけるフォン。

 

気配をさぐるように、店内を覗き込む杜城。

 

店先に腰掛け、花を設えている女性。この花屋の店主であり、艾文の母親らしいです。

母親「・・・・・・・」

突然現れて、名乗りもしない不躾な相手に黙ったままです。

 

杜城「我々は、北江分局の刑警隊だ」

視線を合わせるように腰を下ろし、目立たないように、身分証を見せる杜城。

別に、この人自身が犯行に関わってるわけじゃなし、近所の目もあるし、そういう配慮、大事だよね。

 

杜城「聞きたいことがあるんだ」

母親「あの子は、もうここにはいませんよ」

杜城「現在の住所か、連絡が取れる電話番号、あるかな?」

 

しかたない、と言った風に立ち上がると、店の棚の上のほうに置かれた住所録を取り出してくる母親。

 

開かれたページには、「娘」という人文字と、電話番号のみが記されている。

あとから、艾文の顔の状態と居場所がわかるんですけど、

濡れた手で触れてしまったのか、このページについた指のあとが、(おそらく、

艾文の

お母さんのものでしょうね)とても切ないです。

 

 

 

~病院~

場面変わりまして、ガチャガチャと大きな音を立てて、解錠する病院の責任者?

 

責任者「各階に、この鉄門が2つずつあるんです。鍵は私だけが持っています。通常の散歩の時間を除いて、彼らが外に出る方法はありません」

 

病院で、こんな厳重に施錠する必要があるといえば、精神疾患のある人たちが入院する病棟でしょうね。

 

杜城とフォンに説明しながら、病棟の廊下を進み、

更に病室の鍵をあけると、女性がベッドの上に背を向けて、座っている。

 

責任者「こちらが艾文です」

 

部屋に入り、艾文の正面に座る杜城。

 

杜城「艾文・・梁毅を知っているね?」

 

じっと手鏡をみていた艾文が、梁毅の名前に反応し、鏡を下ろすと、特に鼻の部分が損傷した顔が現れる。

 

ショックを受け、息を飲むフォン。

 

艾文「知ってるわ」

杜城「死んだよ」

淡々と話し始める艾文

 

艾文「わかってる。私が殺したんだもの」

 

え・・と、動揺するフォン。

 

艾文「あんな奴、とっくに死ぬべきだったのよ。あいつは私に、やりたくもないことを強制したのよ。あの狭くて、暗い部屋の中で・・。あいつは、私の飲み物に薬を盛って、また、私に迫ってきた。もう、あんな獣のこと、許しておけない。それで、やっつけてやったのよ。ナイフで何度も何度も切りつけ、バラバラにしてやった」

まるで、手柄話のように、滔々と語る艾文。

 

その様子を見ているだけで、今の艾文の状態を理解したような表情を見せるフォンと、痛ましい表情で、艾文を見つめる杜城。

 

そんな杜城やフォンのスマホに、沈翊が描いた似顔絵が送られてくる。

艾文とは、まったく別人の顔でした。

 

艾文「ものすごい血だったわ。赤く輝いてた。それで、アイツの血を集めてボトルにいれて持ち帰り、口紅を作ってやったの」

 

嬉しそうに口紅のケースを見せる艾文に、なにも言えなくなる杜城。

 

~北江分局 局長室~

捜査の報告をする杜城。

 

杜城「艾文の精神状態から判断して、彼女を嫌疑から外してもいいと思います。しかし、我々の捜査により、梁毅がビデオを使って、これらの女性たちを脅迫していたという推測が裏付けられました」

 

ちらりと、杜城を見上げる局長。

 

局長の机に腰かける杜城。

 

杜城「もし我々が、医療カルテと、ビデオの中の女性と一致させることができれば、容疑者を絞り込むことができるはずです」

 

そこへ、コンコンコンというノックの音が聞こえる。

 

沈翊でした。

 

沈翊「張局長、お呼びですか?」

張局長「入ってちょうだい」

 

また、こいつか・・と下を向く杜城。

 

張局長「ほら、ごらんなさい。彼は、ドアが開いていても、ちゃんとノックするでしょ!いいから、ちゃんと座りなさい」

完全に、口調がママです。

 

ちぇっ、いちいちうるさいな、と、椅子に座る杜城と、そのまま、立っている沈翊。

 

張局長「お疲れ様。昨晩は、似顔絵を仕上げるために、徹夜したそうね」

優しく笑顔で労う張局長。

完全に、悪ガキであっても身内扱いの杜城と比べ、まだまだどこか、沈翊に対してはお客様対応とも言う。

 

沈翊「大丈夫です。彼女の顔が損傷していたため、スケッチするのに時間がかかりました。」

杜城「それが合ってるかどうかもわからないけどな」

いちいち突っかかる杜城。(笑)

 

張局長「・・・・・」

心の中で、深呼吸、深呼吸。。。

 

杜城「張局長、(さっきの話を)続けますよ。現在、医療記録にある写真は手術前のものです。ビデオに映っている女性は全員完全に手術を終えている。つまり身元を確定させるのがむつかしいんです。クリニックのリウ秘書に頼んで、彼女たちのうちの30人以上を特定しました。残りの患者については、我々で特定しなければならないんです。

 

沈翊「もっと効率的なやり方があります」

 

ん?と、沈翊の言葉に注目する杜城と

張局長。

 

張局長「聞かせてちょうだい」

 

沈翊「もし、ビデオの中の彼女たちの顔を、手術前の顔に戻すことができれば、比較が可能になります」

 

なにを言い出すかと思えば・・と呆れる杜城。

 

張局長「彼女たち全員の顔を元に戻すことができるの?」

 

沈翊「全てのビデオを、もう一度、隈なく細部にわたって見ることができれば、おそらく、彼女たちの顔を元に戻すことは出来ます」

 

張局長「どのくらいの確立で?」

沈翊「少なくとも、9割以上です」

 

思いっきり噴き出す杜城。

 

沈翊「・・・・(-"-)」

 

張局長「杜城、あなたも沈翊と一緒にそれをやりなさい」
杜城「俺が? もうビデオなら見ましたよ」

 

警察は組織です(笑)

(時々、命令を無視することはあれど)目の前で命令されたら、とりあえず上司の言うことは絶対です(笑)

 

 

ここで切ります。

 

★『猟罪図鑑』Ep.02-1 雑感★ 

 

警察捜査に置ける“似顔絵”というものが、目撃者の言葉を頼りに、人相をかき上げるものだとばかり思っていた私のような人間にとって、#1-2のように配達員さんの証言だけで殺人犯の似顔絵を描きあげただけでもすごいのに、その範囲を大きく超える内容が次々に出てきて、目が点。


いつぐらいだったか、複顔法がドラマにも取り上げられるようになって、← 土曜ワイド劇場のオープニングソングが今、脳裏で流れてます(笑)

 

あれもすごいなぁ・・と感心しながら見てたんですけど、似顔絵の場合、ドラマの中だと、似てる似てない以前に、それほど重要視されないというか、絵の得意な警察官が呼ばれてさささっと書き上げるみたいな・・あくまでも参考程度的な扱いだったのが、最近は違ってきましたね。

 

単なる技術的な進歩というだけではなく、やっぱり、体系化された理論に基づく技法を身に着けた似顔絵捜査官っていう存在は説得力を持つんでしょうかね。

 

そういう体系的なことは抜きにしても、沈翊の存在だけは無視できない杜城。

 

大人な態度を崩さない沈翊に対して、ブレブレに揺れまくってる杜城を、ニヤニヤしつつ、観察しております。(笑)

 

★『猟罪図鑑』Ep.02-2に続く★