4ブロックめです。 あと2ブロックで1話がなんとか形になりますね。
最初のほうを読んでない方は、【Ep.01】 (1/6) ~【Ep.01】 (3/6) 遡ってくださいね。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
6分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Lovely Writer』
นับสิบจะจูบ
【Ep.01】 (4/6)
~Geneのコンドミニアム~
あのオーディションから、しばらく経ちました。。
Geneが、自分のコンドミニアムのリビングで、机に向かっている。
眼鏡男子、お好き?
Geneの、この細みのフレームで、ちょっと大きめの丸眼鏡って流行り?
それとも、あえて、ちょっとダサさを表現してるの?
Upくんがお顔がちいちゃくて、こんなに、眼鏡が大きく見えてるだけなの?
とんと、流行に弱くて・・・。 ← こういうところ、本当はキャラの性格と連動する部分が大きいので、実は、ドラマウォッチャーとしては減点な気がする。
PCに向かうものの・・・相変わらず、打っては消し、消しては打つ・・・の繰り返し。
Hinからの着信に気づく。
Gene「なんだよ?」
Hin「P’、明日の、ドラマのミーティング、忘れてないよね? 場所、送ったからね。行かなきゃダメだよ、忘れないでよ!」
念押しにつぐ念押し。。
Gene「ああ、わかってるよ」
あっさり切って終了。
でも、今の会話で、集中力をそがれたGeneが、思い出しついでに、机に置かれた、オーディション資料を手に取る。
当然、あのときの、熱のこもったNubsibの演技も思い出してしまう。
出会いのインパクトとしては、なかなかのものだったよね。
・・・・というよりは、自分の動揺ぶりについて、考えたほうがいいかもね。(笑)
しかし、ここだけの話、こうして、印象的に使われることもあってか、Kaoくんにしたら、ドラマの演技というより、舞台演技に近いちょっとオーバーアクティングに撮ってるよね?特にセリフ回し・・・(笑))
おもむろに、PCにむかって、
Love Actorと打ち始めるGene。
~回想~
呆然としたまま、立ち尽くしているGeneに、微笑みながら、謝罪するNubsib。
Nubsib「こんなことをしてしまって、本当に、すみませんでした。」
Gene「・・・・・・・」
Nubsib「驚かせてしまいましたか?」
Gene「・・・は?」
なんとも、間の抜けた声と顔(笑)
Nubsib「演技の相手を、あなたにしていただけて、感謝しています。」
もう、動揺激しく、なんと言っていいのか、言葉もでてこないGeneは、そのまま、無言で立ち去る。
(回想終わり)
ぼうっとしつつ、なんとなく現実に戻ってきたGeneが、傍らに置かれたNubsibの資料に目を落とす。
微笑みながら、チャプター1を書き始める。
ふふふ、なにか、降りて来たのね。
あ~、Geneは無意識っぽいけど、これって、禁断の・・・「特定の存在に、発想のヒントを求める」手法に近いですね。。。
アイデアが枯渇した時に、無いと、ますます辛くなる麻薬のようなものなのに・・・。
知~らない。。🙈
《Gene:すでに、アイデアは枯渇しているんだよ!》
~翌日~
Hin「P’~~~、もう遅れるよ~~~」
携帯を見ながら、大声で呼ぶと、部屋から支度を終えて、目をこすりながら、出てきたGene。
Gene「お前、なんで、俺を引っ張りだしたりするんだよ。俺は、朝方、やっとベッドに入ったんだぞ」
へぇ~、原稿がだいぶ、進んだってことかな?
Hin「だって、みんなに行きます、って言っちゃったでしょう」
Gene「・・・だいたい、今日のミーティングって、一体、なんのためのものだ?」
Hin「撮影のスケジュールを決めて、どの役を演じる俳優が必要なのか・・・とか、あれこれ」
Gene「お前は、俺よりもよく知ってるだろ!それに、なんで、お前は自分が作家だって彼らに言わないんだよ。それから、俺のところに言いに来い」
Hin「だから、これは、P’の小説なんだって。出かけていって、ちゃんと聞かないとダメなの!なんて、魂のない作家さんなんだよ」
Gene「Hin、こいつ! 俺は行かないからな」
それは、聞き入れられない、と ひとさし指をちっ、ちっ、ちっ(笑)
Hin「P’はそんなことできないよ。理由わかる?それはね、もし一緒に行けば、ボクたち、成功間違いなし! ね、ね、 さぁ、行くよ」
Geneの手を取り、出発するHin。
おだてたり、すかしたり、マネージャーも大変😖💦
~ミーティング~
女性PD「台本を受け取ったら、まず、名前を書いて。」
監督「そうよね」
出演が決まった俳優たちに説明をしていると、HinとGeneが到着する。
Hin「こんにちは」
挨拶しながら、席につく二人。
監督「ああ、二人にも台本を渡してちょうだい」
アシスタントに指示する監督。
みながそろったところで、自己紹介を始める監督。
監督「このドラマの監督のMaiです。で、こちらにいらっしゃるのが、作家のGeneさん、ペンネームは、“Wizard”。私たちがドラマ化しようとしている『Bad Engineer』の作家ですよ。こちら側は、出演者です。では、こちらのイケメンさんから、初めて行きましょうか。“Kin”役のNubsib、“Namcha”役のAey、それから・・・ええと、あなた、お名前は?」
Mhok「Mhokです」
監督「ああ。Mhok、“Tawan”役よ。で、次は・・・」
立ち上がる女性PD。
Fah「Fahと言います。このドラマのプロデューサーです。今後のスケジュールについて確認します。
9月24日から撮影を開始しますので、撮影開始前にワークショップを行う予定です。ですから、俳優の皆さんは、それぞれのスケジュールを私に送ってください。祝福式と発表会見については、後日発表されます・・・」
Fahが説明している間、Aeyは早速、SNSを確認、ちらっと思わせぶりな視線をGeneに送ってるし、
GeneはGeneで、ずっと、台本にいたずら書きをしてるし。。。
Nubsibは、そんなGeneを微笑みながら、ずっと見つめてるし・・・。
Hin「なに描いてるんですか?」
Gene「お前だよ」
Hin「え? 見せて。 ちょっとだけ・・・」
Gene「Hin、だめだって」
台本を取り合って、ひっぱりあう二人。
当然、勢い余って、手を離れた台本が、Geneの眼の前に座っていたNubsibの前に着地。
ペットボトルの次は、台本なのね。。。(笑)
台本を手に取るNubsib。
Gene「・・・・(あ!ヤバイ)」
Fah「それから、宣伝のためのイベントはこれ以上に行われます・・・・」
おまえのせいだ、と無言で、Hinを責めるGene。
にやり、と、Geneを見て笑ったNubsibが、そのまま、Geneに戻してくる。
ぺこりと頭を下げるGene。
Fah「それから・・・もう一つ・・・Gene?」
Fahに呼びかけられても、気づかないGene。
Fah「Geneさん? Gene先生?」
はじかれたように、説明しているFahのほうを向くGene。
Fah「ドラマは、小説とあまり変わらないので、俳優たちに、(それぞれの)キャラクターへの理解など、指導をしていただきたいと思います。この作品に関することで、作者であるGene先生に、かなう人はいませんから。」
それを聞き、Geneに会釈するAye。
逆に、Ayeを気にしているかのように、浮かない表情を見せるMhok。
Fah「俳優たちからの相談に乗っていただければ、俳優は役に打ち込め、評価もあがると思われます」
Fahの理路整然とした説明に、二の句のつけようがなく、「は、はい・・・」と返事をするしかないGene(笑)
Fah「では、最初の読み合わせを始めましょう」
監督「さぁ、最初のページからね」
この台本の読み合わせも大好きなの~~~!
~廊下~
打ち合わせ室の外の廊下に、飲み物やキャンディなどが置かれ、ちょっとした休憩コーナーが作られている。
携帯を見ているHin。
スタッフ「P’Hin、なにか、必要なものがありますか?」
Hin「ああ、大丈夫だよ。ありがとうね。」
スタッフ「これも、Gene先生のところに持っていかれますか?」
水のペットボトルを2本差し出すスタッフ。
Hin「ああ、ありがとう」
ちょうど、水を受け取ってる、まさにその時、「Hin!」と不機嫌そうな声をあげながら、Geneが近寄ってくる。
スタッフ「あ、なにか飲まれますか?」
Gene「いえ、結構です。ありがとう。 あの・・私とHinは、ここで失礼しますので・・・」
スタッフ「わかりました」
Gene「ちょっと、こっち来い!」
腕を引っ張られながらも、ペットボトルのお水はしっかり受け取るHin。
Hin「まだ、(バッグに)しまい終わってないってば!」
容赦なく、腕を引っ張られて、廊下の隅まで連れてこられたHin。
相当、機嫌の悪いGene。
Hin「ああ、腕が抜けるかと思ったよ」
Gene「はずしてやろうか! お前を探しにきたら、お前は、飲み物をたかってた!」
Hin「ただ、Geneと一緒にきたって言ってただけだよ。それに、みんな、無料ドリンクを僕にくれるんだよ。なに、また、不機嫌なの?」
Gene「お前のせいで、不機嫌なんだよ!」
Hin「でも、全国ネットでドラマを放映し、P’の意見も取り入れるなんて、なんて、彼らは寛大なんだろうね。こんなチャンスないよね」
自販機で、コーヒーを買ってるGene。
要は、Geneがカフェラテ好きということだけでなく、自分のものは自分で支払うべきだ、という姿を見せてるわけですね。
Gene「わかってるよ。でもな、お前は、俺が、こういう面倒ごとを嫌うことをしっておくべきだぞ」
Hin「もし、ドラマが成功すれば、P’のペンネームだって知られるし、P’自身もよりたくさんの人に知られることになるんだよ。そうしたら、原稿料とか報酬も上がるでしょ。」
Gene[おい、まさか、お前、それで俺に、BL小説だけを書かせようとしてるのか?」
Hin「ああ、僕、P’がダークファンタジー小説を書いてるの、もうほとんど忘れてたよ」
Gene「・・・・こいつ!」
Hin「でも、BLを書いたことで、すごく注目されるようになったじゃん。だから、P’も、才能があるって言う事実を受け入れた方が・・・あ、Nubsibだ」
Hinの百面相も、恒例になってくるのかな。
会話を急に中断するHin。
静かに、Geneのほうに近寄ってきたNubsib。
Nubsib「Kinのキャラクターについて、質問があるんですけど・・・、一部、わからないところがあるので、おうがいしてもいいですか?」
早速、来ましたよ(笑)
Gene「ああ・・・、どのパート?」
さっと、雰囲気を察したHin。
Hin「あ・・・僕、トイレにいってきま~す」
あ、にげるなよ、と目で追うGene。
このお顔も素敵。。
ここ、シーン全般、Geneの美しさが際立ってます。
Nubsib「あ・・・今すぐではなくて、あの・・・連絡先を教えていただけませんか?」
Gene「ああ。別に構わないよ。だったら・・・」
携帯を取り出すGene。
しめた、って感じのNubsib。
ずっと、Geneに近づくには、なんらかの目的がありそうだと、視聴者には見せてます。
連絡先を交換しようとしているところに、Aeyが、「Sib!」と声をかけてくる。
Gene「・・・・・・」
Nubsib「・・・・・・」 ← あからさまに、テンションダウンな感じ。
それを、この子は気づいてて、でも、あえてって感じなのかな?
Aey「ずっと、探してたんだよ。(このあと)大学に戻るつもりなのかどうか、聞きたくてさ・・・」
Nubsib「ん・・」
Aey「一緒に戻る? 俺も大学に戻ろうと思ってるんだ」
ずっと居心地悪そうにしていたGeneと、目が合い、軽く噴き出すAey。
Aey「まだ、帰られてなかったんですか? Mai監督から、先生はもうお帰りになったって聞いたばかりだったんです。僕、先生と話がしたかったのに・・」
AeyがGeneに親しげに話し始めると、途端に、顔が曇るNubsib。
Aey「僕、先生の“The Watcher”、読みましたよ。すごく、面白かったです。」
それ以上、会話をさせたくないのか、「じゃ、これで失礼します」と間に割り込むNubsib。
Aey「先生は、これから、家に戻られるんですか?」
更に、会話を続けようとするAyeをちらりと見るNubsib。
Gene「ああ、もう帰るところだよ。・・・・君たちは、その・・・友達なの?」
Aey「そうです。同じ大学の友人グループです・・・」
ちらっと、Nubsibを見ながら、答えるAey。
Gene「だったら、一緒に、オーディションを受けに来たんだね?」
Aey「ああ、そんなんじゃないんです」
笑いながら、否定するAye。
Aey「Nubsibが彼のマネージャーとオーディションの話をしているのを耳にして、それで、僕もオーディションに来てみたんです。これが僕にとって、初めてのドラマ出演で、Nubsibと共演することになったんです。だから、すごく楽しみなんです」
Gene「僕は、きみが友人と一緒に、演技できて、すごくよかったと思うよ。プレッシャーもないだろ。」
Aey「僕は、(そのほうが)恥ずかしすぎるかもしれないって、心配してますけどね」
小声で、Geneに近づき、可愛らしく訴えるAeyに、呆れるNubsib。
Gene「友達に対して恥ずかしがるほうが、他人に対して恥ずかしがるよりはましじゃないか」
これはこれで、奥深いテーマです!
時計を確認するGene。
Gene「申し訳ないけど、これで失礼するよ」
そう言って、先に、その場をあとにするGene。
Aey「P’Gene、ありがとうございました」
後ろ姿に声をかけるAey。
少し離れた受付で、駐車券にスタンプを押してもらっているGeneの姿をじっと見つめているNubsib。
Aey「ワークショップもあるみたいだな。でも、俺たちは出なくてもいいよな?直接、大学に行けばいいかな?」
ほとんど、Aeyのいう事など耳に入らず、まだ、Geneから目を離さないNubsib。
視線を感じたのか、Geneもちらりと振り返り、
目が合ったのにドキっとして、すぐさま、正面をむいてしまう。
そんな子供っぽいしぐさに、微笑んでしまうNubsib。
★【Ep 01】4/6の雑感 ★
Geneは気が弱いとか人見知りというより、とにかく、揉め事や面倒ごとが嫌いって感じ。
人間関係で苦労をした経験があるのかな。
作家だったら、家にこもって、あまり知らない人と顔をあわすことなく、仕事ができるはずだったのに、ドラマ化が決まり、どんどん外の世界に引っ張り出され、Geneの生活は、一変したってところでしょうか。
・・・って、普通に心配しはじめる、ただのおばさんみたいな感想しか出てこないくらい、整った可愛らしさ。
そりゃもう、心配に値します。
あとは、Aeyかな。
Lhongを彷彿とさせる、Nubsibへの執着。。。
注意してみていかないとねって感じが、バシバシ漂ってます。
それを言うなら、Nubsibも相当、Geneに執着がありそう。
でも、今のところ、そこまで、重大な秘密があるようにはみえないし、負の雰囲気もは感じられないかな。
Nubsibは、この感じからすると、おそらく、自分で何かしら仕掛けてくるでしょうから、それを待ってれば、物語は進みそうです。