さすがに、この鬱展開は、私でも、茶化せない・・・。

逃げ場無し! どーする?

やはり、ここはSorn頼みか!(笑)
 
 タイでも流行ってるんですね、鬼滅。

 
 しかし、校長先生、暑そうだね(笑)
 
本作品は、主人公が検視官という職業柄、事件現場や解剖シーンが登場することもある『スイート💘クライムサスペンス』です。

苦手な方は、ご注意ください。

 

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

(できるだけ配慮は致しますが、語彙力のなさをカバーするために、そのまま、画面キャプチャーを載せる場合もあります。)

 

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い


4分割しています。

前半未読のかたは、こちらからどうぞ

『Manner of death』

 พฤติการณ์ที่ตาย

【Ep.13】 (3/4)

 

************

ここで、物語は、ほんの少しだけ、過去へとタイムスリップします。

 

【2020年 3月】

画面は「タイ暦」です。 

 

~スパの応接スペース~

Rung「もし、この件で、助けていただけなかったら、恐ろしい状況になっていたと思いますわ」

Rung姐が話をしているのは、Suradej判事だ。。。

判事「力になれて嬉しいよ、Rungtivaさん」

Rung「Suradej判事、一体、どうやってお返ししたらいいのか、わかりません」

判事「なにもそんな必要などないよ」

最初、この会話、よくありがちな、単なる社交辞令的な感じかと思っていたのですが、もしかしたら、そうとも言えないのかもしれません。

とにかく、ずぶずぶの関係だってことは確かですね。

 

そこへ、明るい声をあげながら、JaneがPuedと一緒に通りかかる。

Rungに、付き合ってると打ち明け、承認をもらってから、ちょっと経った頃って感じかな。。

 

ちらりと、目を向ける判事。

二人に挨拶をするPuedとJane。

特に、会話を交わすこともなく、そのまま、通り過ぎる。

判事の眼は、Janeを捉え、じっと追い続けている。

ハッキリ言って、このヒヒ爺、Janeの顔とお尻しか、見てません!

 

そんな判事の様子を注意深く見ているRung。

Rung「私の妹に興味がおありですか?」

 

一瞬、驚いたような判事に、

思わせぶりに微笑むRung。

 

そもそも、Janeをヒヒ爺どもに差し出したのは・・・Rungだったのね。

今まで意図的に、印象操作されてきた「Pued主犯説」は、ひっくりかえりました。

 

~~ピックアップポイント ~~

固い表情で俯いているJane。

緊張した面持ちで、付き添っているPuedが、車を待機させて待ち構えていた判事に挨拶をする。

 

<Rung:Puedは、あなたの部下です。彼は、良い部下たるもの、どうすることが必要なのか・・とてもよくわかってますわ。>

 

Janeを判事の元に送り出すPued。

でもね、この腰に添えた手で、後押ししたんだから、Puedだって紛れもなく、主犯じゃなくても同罪だよ。

 

一度だけ、Puedを振り返り、そして、全てを諦めたように車に乗り込むJane。

まさに、ドナドナ・・・(涙)

 

当然、これがどういうことなのか、わかっているPuedには、Janeのことも現実も直視できない。

車のドアが閉まり、静かに出発するのを黙って、見送るPued。

そこに近づいてきたのは・・・Rung。

 

Rungに気づき、少しだけ、表情を緩めたものの、青ざめ、顔面がこわばったままのPued。

そして・・・Puedに対し、微笑みすら浮かべ、そのまま、Janeを乗せた判事の車が消え去ったほうを凝視するRung。。。

 

微かに、一瞬だけ、唇をかむRung。

 

この時のRungの心中を、本当の意味で理解するのは、かなり難しいと思います。

だからと言って、理解できる人生を歩まずにこれただけ、幸せだと言われるのも、それはそれで違う気もします。

ただ、これがフィクションであっても、まるっきりの虚構ではない現実があるというだけ。

各回で、それぞれ、タイの社会が抱える社会問題を提起していると言われてきた『Maneer of Death』ですが、「人の心」と「社会の在りよう」が、ここでもまた、「ニワトリ🐓」と「卵🥚」のように、突きつけられています。

 

そして・・・・心のどこかで、ホッとしているPuedが、すでに車が去ったほうを、最後まで見つめ続けている。。

 

 

~夜~

おそらく、あのコテージから戻ってきてからのことでしょう。

泣きながら、「もう終わりよ、Pued!」と、指輪を投げ捨てるJane。

呆然と、落ちた指輪を見つめているPued。

 

そのまま、Puedを残し、離れるJane。

 

Pued「Jane・・・Jane」

Puedの呼ぶ声もむなしく、後ろで様子を見ていたTanの元に駆け寄り、抱き着くと、泣きじゃくるJane。

だまって、ただ、Janeの身体を支えるしかできないTan。

 

指輪を拾い上げるPued。

 

~RungとJaneの自宅リビング~

少しだけ時間は遡っています。

実際には、森のコテージに送る前に、RungがJaneを説得している場面です。

 

さめざめと涙を流しているJane。

Rung「Jane、私だって、こんなことをあなたにさせたくないのよ。でも、私には、それしか選択肢がないの。あの権力者たちは、本気で、あなたを望んでるのよ」

 

Jane「本当に、私、こんなことしなければならないの、お姉ちゃん?」

すでに、Jane自身の言葉が、「絶対嫌!」という全否定ではなく、問いかけであるところが、この状況の救いがたい部分です。

 

Rung「愛してるわ、Jane。」

そう言われても、はいそうですか、と、二つ返事なんかできるわけがない。

 

~赤い部屋~

それでも、覚悟を決めるしかなかったJane。

 

実際に、部屋に来て、ソファに座らされると、バスローブ姿の、Tung署長やSongchai議員のとんでもない痴態に、もう、なにもかも理解できず、嫌悪感まるだし。。。

 

Janeの隣に腰かけるSongchai議員。

見るからにおぞましそうに、身体を遠ざけるJane。

 

薬を打たれると、直に、気分が高揚し、

あとはもう、男たちのいいようにされるがまま。

いつのまにか、背後で様子をみていたSuradej判事が、Janeの上に乗っているSongchai議員をどかすと・・・今度はJaneを独占する。

 

(Janeが)可哀想だから、とか(ヒヒじじいどもが)ヤらしいからとかは関係なく、必要性を1ミリも感じないので、バスローブを脱いでる肌色画像は載せません!(爆) ← 私の判断基準です。(๑•̀д•́๑)キリッ

 

ソファで、半覚醒状態でまどろんでいると、そこへ、一人の女の子が入ってくる。

その子と目が合い、愕然とするJane。

Nattyね。

Natty「Jane先生・・・・」

驚きのあまり、つい、名前を口にしてしまうNatty。

目を見開いたまま、固まるJane。

 

Songchai議員「ああ、君はこっちの部屋に来なさい」

そのまま、連れていかれるNatty。

 

~スパの廊下~

Jane「我慢できないわ、お姉ちゃん。私、もうどんなことがあってもやらないから・・・」

姉に、宣言するJane。

Rung「もうその件については、前に話して納得したんじゃなかったの?」

Jene「話してない件もあるでしょ。事態は、もっと深刻よ。 乱交だけじゃなく、未成年の学生までいるじゃない。お姉ちゃんは、実際、何をやってるのよ!」

姉が仕切っていると知っていて、責めるJane。

Rung「私がこうしてきたから、私たちは飢えずにやってこられたのよ!」

またしても、唇を嚙みしめてるRung。

 

その言葉に絶句しながらも、それでも絞り出すJane。

Jane「・・・・・・・・でも、こんなこと、私は望んでない」

 

開き直ったようなRung。

Rung「これを見る限り、あなたも相当楽しんでたみたいだけど・・・」

Jane「楽しんでなんかいないわ」

携帯の画面をJaneに向け、動画を見せるRung。

Rung「そうかしら、横たわってるときのJaneは、ずいぶん、喜んでるみたいよ」

 

Janeからみれば、身内からこんなものを見せられるなんて、言葉にならない。。。。

 

Rung「本当に、もうやりたくないって言えるのかしら?」

Jane「・・・お姉ちゃん」

Rung「家に帰って、よく考えなさい」

冷たく言い放ち、その場を離れるRung。

 

ここは・・・、そして今の会話は・・・日本でいうところの・・・そう、宮尾登美子氏の世界です。。。

 

表向きはリゾートスパであっても、裏では、違法というリスクを背負った廓。

 

実際、地元の人であれば、学生のSorawitですら、ここで何が行われているのか、噂ではあっても、ちゃんと知っていました。

あの7話ラストの「おまけエンディング」です。

子犬カップルの、マッサージオイルとやきもちが、可愛くさく裂してた、あれです。

まさか、ここにきて、あのエピソードが、こんなにも重くのしかかってくるとは・・・。

 

~学校 Janeの席~

鬱病の薬を飲みながら、教師としての勤務もこなしているJane。

 

一人、呆然としているJaneのそんな様子を目撃するTan。

ここのTanの表情がすごくいいの。

詳しい事情は知らされてなかったけれど、(Janeに対しては本気に見えた)兄とJaneが別れたあの日以来、笑顔を見せることがなくなったJaneを、陰ながら、心配し、ずっと見守っていたのね。。。

 

声もかけられないほどの絶望を身にまとったJane。

 

そして、彼女の次なる試練は・・・・

 

妊娠検査薬の結果は陽性。

人知れず、涙を流すJane。

 

それを知ったRungが、Janeを連れて来たのは・・・・表向きは「市民相談センター」という名の中絶クリニック。【Ep.06 】 (1/4)

 

Rung「あなた、先に行きなさい、私はあとで行くから・・・」

Jane「わかった・・・」

一人で建物に向かうJane。

入る前に、もう一度だけ、姉の方を振り返る。

達観したように、無表情で見つめているだけのRung。

 

このときも、覚悟を決めて、中に入っていくJane。

 

見届け、ふっと息を吐くRung。

 

おもむろに、携帯を取り出し、Puedに連絡を入れる。

 

~待合室~

泣きながら待っているJane。

自分の前に誰かが立った気配に、「お姉ちゃん・・・」と顔をあげると、そこにいたのはPued。

 

Puedは、Janeが妊娠したことを、さっきの電話で知らされたんだろうか。

 

顔面蒼白なPued。

Janeの隣に腰かける。

Pued「Jane・・・」

Janeの手を握るPued。

Pued「すまない・・・」

謝罪を口にしたものの、Puedには、背負いきれないでしょう。

 

その時、「Janejiraさん、中にお入りください」と声を掛けられ、すっと立ち上がると、今度は、一度もPuedを振り返ることなく、奥に消えていくJane。

 

どうすることもできず、その場から動けないPued。

この人に、大きな犯罪は無理だってことだけはわかる。

 

~Janeの自宅~

PCから、SDカードにファイルを移しているJane。

 

Pued「何してるんだ、Jane」

ソファに座り、PCの画面を覗いたPuedは、Janeが何をしていたのかに気が付く。

Pued「なぁ、こんなこと、考えたりするの、やめろよ」

Jane「なぜ?」

すっかり、表情をなくした顔つきで、Puedに訊ねるJane。

Pued「危険すぎるよ、Jane。」

Jane「なにが起ころうとも、私はやるわよ」

Pued「でもな、これを本当にやったら、P’Rungは、刑務所に入ることになるぞ。それに、君自身も困った状況になるんだ。ましてや・・あの権力者たち・・・、あいつらが、何もしてこないとでも思ってるのか?」

 

姉や自分と違い、何一つ犠牲を払わない人の言葉など、今のJaneには響かない。

Jane「あなたは、ただ、自分の将来が台無しになることを恐れてるんでしょ・・・」

もう、この二人の線は、決して交わらないだろうね。

 

~~(回想) カフェ~~

Viangpha Morkに戻って来たばかりのBunが、Janeと会った屋外カフェです。【Ep.01】 (2/4)

 

Jane「私、本当に最低なの・・・」

いきなり、そう言われて、なんと答えていいのか戸惑うBun。

Jane「彼女(Natty)は、私の生徒だったの。それなのに、なんの助けにもなってあげられなかった・・・」

・・・実際、あれ以降、教師と生徒として、顔を合わせていたという事実のほうに驚きますが、これがどうしようもできない現実だと思っても、歯がゆくて仕方がない。

 

Bun「Jane、君は、まったく変わってないな」

Jane「どういう意味?」

Bun「いつでも、全部、自分の肩に責任を背負ってしまうだろ。それどころか、時には、君には何の落ち度もなくてもね・・・」

 

あの日以来、ただただ自分や周囲を否定し続けて来たJaneにとって、ただまっすぐ、昔の友達として肯定的に見てくれるBunという存在に、胸がいっぱいになる。

 

Jane:私、間違ってたわ、Bun。とっても恐ろしい間違いを犯したの。

 

<市場で倒れたNattyが、Bunのもとに運ばれてくる。>

 

Jane:真実を知っていながら、Nattyを死なせてしまった・・・。

 

教室では、変わらず、明るく授業を受けていたNattyを、複雑な想いで見守っていたJane。

 

 

★【Ep 13】3/4 雑感★

こうして、誰が主犯だったのかわかったうえでもなお、ドラマの前半で、意図的に提示されていた「恋人に出世の道具として、権力者たちに差し出された」という構図がまったくのフェイクではなく、何もせず、ただ甘受したPuedの罪もまた、消えてないところに、気分が重くなります。

ましてや、姉が恋人の元カノだったというシチュエーションは、よく考えられたカモフラージュでした。。。

痴情のもつれのほうが、まだ、ことは単純だったのに・・・。

 

教師という職業についてはいても、この地域で暮らしている以上、Janejira Sookyodは、家業から解放されることはなく、心情的にも、冒頭のエピソードで触れたとおり、育ててくれた姉を無視するわけにはいかない。

そういった家族の情だけではなく、性は産業なのだ、と、どこかで頭を切り替えねばならないようです。

 

ある程度、余裕と力を持ちつつあるように見えたRungtivaが、実の妹を犠牲にするとは思いたくなかったのになぁ。

でも、一蓮托生の実の妹だからこそ・・・という心理が働くというのもまた摂理なのかもしれないし、Rungが常に、それ以上の緊張の中で生きて来た証でもあります。

 

★【Ep 13】4/4に続く★