の、「かっこいいー人(じん)」と「ポカポカ星からやってきましたポカポカ星人です」のフレーズをどこかに入れたいと画策しておりますが、なかなかうまくいきません。
届き始め、気づけば、来月は、『LBC 2』の佳境を迎えつつ、MewGulfの帰還。
「Tharnは、かっこいー人だから」
「Noちゃんは、ポカポカ星からやってきましたポカポカ星人です」
すでにわたしの頭の中では、そんな言葉が飛び交っています。
無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Love by chance』
【Ep.11】 (3/4)
~Tinの自宅~
もやもやとした気分で帰宅してみれば、リビングには、兄のTulが一人、腰かけている。
無視して、2階の自分の部屋に向かうTin。
Tul「兄に対して、挨拶もなしか?」
振り返るTin。
Tin「たいした演技だ・・・」
溜息をつきつつ、言い争うつもりはない様子のTul。
Tul「今晩、一緒に夕食をどうだ?みんなで、レストランに行く予定だ」
Tin「結構です、とても、食べる気がしない」
Tul「待ちなさい。お前、最近、どうなんだ?ほとんど話もしないじゃないか・・・」
振り向くものの、そのまま、無視して、2階に上がっていくTin。
特に、そんなTinに対して、なにかするわけでもなく、普通にテレビのリモコンを手にする兄。
~Tinの部屋~
忌々しそうに、階下の兄を蔑むように振り返るTin。
Tin「家族ですら信じられないのに、他人をどうやって信じることができる?あいつのことはもう忘れろ」
わかります。
忘れられないから、わざわざ、そう言うんですよね。
~Canの自宅~
一方、最愛のGucciに裏切られ、失意のCan。
Can「Gucci~~~、なんて、悪い子だ。このバカ犬!ひどい奴だよ!なんでだよ?あんな他人なんかにしっぽ振っちゃって。あんな奴を信用するなんて・・・。どうやって、(あんなに簡単に)だまされたんだよ?」
なんだか、途中から、自分に言ってない?(笑)
外に出て来たLemon。
Ley「この子は、お兄ちゃんに返事なんかしてくれないわよ。わかってるでしょ?」
Can「当たり前だろ。俺だって、そこまで馬鹿じゃない。でもな、犬っていうのは、本当に賢いんだ。テレビのドキュメンタリーで言ってたんだ。犬は、人間の言葉や感情を理解してるって。入院してる飼い主が帰ってくるのを何か月も待ったりする犬だっているんだぞ。忠実すぎて、泣けてくるだろ、別の国のどこかの山で・・・」
Ley「もうわかったから!すぐ、本題からそれるんだから・・・。(それより)私の話を聞いて。P'Can~~~」
いきなり、Canのそばに座るLemon。
Ley「ねぇ~~~、P'Tinの写真持ってる?」
Can「Tinの? いや、ないよ」
Ley「P'Can~~~、私のこと、助けてよ。あのね、うちの学校に、いじめっ子がいるんだけど、その子が、P'Tinのこと、大好きなの。もし、私がP'Tinの写真を渡さなかったら、苛めるって脅かされたの。彼女に殴られるかも。」
Can「本当か?」
頷くLemon。
Ley「もし、お兄ちゃんが、P'Tinの写真を撮ってこれないなら、Leyが自分でP'Tinにお願いにいくしかないわ」
Can「そんなのダメだ!」
~Canの独白~
Can:もし、俺が助けなかったら、Leyは苛められる、学校に行けなくなって、退学だ。もし、自分でTinの奴に頼みに行ったりしたら、Tinの奴、絶対、見返りを要求する。男にだって、キスするような奴だぞ。もし、女の子なら、あいつにヤられちゃうかもしれない。
ビデオに撮られて、恐喝されて、Leyは自殺に追い込まれるんだ。そんなことにでもなったら、俺のせいだ!
・・・キミのせいか?(笑)
Can:うわ~~~!どうしたらいいんだ?
どうぞ、好きにして・・・!
立ち上がるCan。
Can「わかったよ。俺が撮ってきてやる」
Ley「本当? お兄ちゃん、最高! ありがとう~~。世界で一番のお兄ちゃんよ」
この妹の明るさを見て、どうして、いじめや自殺につなげて考えられるのか?(苦笑)
あ~~、そうでした。
なんでも信じちゃうんだもんね。
ガッツポーズで、家の中に入っていくLemon。
座り込み、溜息をつくCan。
Can「おまえのせいだからな、Gucci! またまた、問題発生じゃん。そもそも、お前が、Tinの奴に駆け寄ったりするからだぞ」
君もそうだったね。(笑)
Can「まじで、バカ犬じゃん。もう~~、どうしたらいいんだよ。お前も一緒に考えろよ、Gucci!」
二度と、その面、見せんな、って言っちゃったばっかりだよね(笑)
ダイニングから、外で、わめき散らしている息子を呼ぶママ。
ママ「Cantaloupe!ちょっと、こっちに来なさい」
Can「ああ~、母さんってば、フルネームで呼ぶなって言ったじゃん」
ママ「なんでよ~、可愛い名前じゃないの。お母さんは好きよ。いいから、こっちに来なさい、早く」
Can「わかったよ、すぐに行くよ。(Gucciに)ここにいろよ、いいな?」
家の中に入るCan。
ママ「座りなさい。」
Can「どうしたんだよ、母さん」
Canの耳をつねり上げるママ。
Can「痛い、痛い、痛い・・・」
ママ「今日のあれは、一体、なんの真似なの?意地悪で、感じ悪いったらなかったわ。あれじゃ、彼は、あんたの友達でいたくなくなるかもしれないわよ」
Can「あいつは、友達なんかじゃないんだ。金持ちすぎるし、あんな連中のことなんか、理解できないよ」
ママ「あら、私にはわかるわよ」
Can「なんで、母さんにわかるの?」
ママ「ドラマ見たことないの? 彼らがどれほど苦しんでるかわからない?兄弟であろうと、お金のために争うのよ。母親からは愛されず、父親だって、決して力になってはくれないの。彼のことを気にかけてくれる人なんて誰もいないのに、どうやって、ほかの人を信じられるのよ。」
ついさっき、聞いたような話だね。(笑)
ママ「ほら、ごらんなさい。彼のあの目・・・。あまりにも可哀そうで、見てられないわ。」
Can「それってマジ?」
ママ「そうよ、なんで違うと思うのよ」
ちょっと考えちゃうCan。
Can「(小声で)ってことは・・・あいつが言ってたのは本当だったのかな。もし、本当だったら。俺、言いすぎたよな」
耳ざといママ。
ママ「こら、また、そんな言葉使って!そういう無礼な言葉を使わないようにって、何度言えばわかるの?」
Can「母さん~~~、おれ・・じゃない、Canはもう部屋に行くからね」
階段を上りかけている途中で、足をぶつけるCan。
ママ「ほら~、なにやってんの?今日、二度目でしょ。ちゃんとわかってるの?」
Can「もーう!!」
ママ「もーう!!(テレビに視線を戻し)ああ、ごらんなさいよ。この子、こんなにも傷ついてるじゃない。裕福でも、両親に愛されないなんて・・・」
*****************
~IC校舎 ロビー~
翌日、さっそく、行動に移すCan。
Can「あ、Pete」
Peteを見つけるや、声をかける。
Pete「どうしたんですか? Can。僕に会いに来たんですか?」
ちょっと言いにくそうなCan。
Can「あのさ、Tinの電話番号を教えてくれないか?」
Pete「え?」
Can「いや、いや、いや、いや・・それだと、俺から電話なんかしたら、俺の電話番号を知られちゃうってことだよな・・・」
一人でブツブツ言ってるCanをじ~~っと見ているPete。
Can「あ、そうだ、あいつが車を停めてる場所、知ってる?なぁ、お願いだよ、教えてくれよ、なぁ、なぁ?」
Pete「う~ん、大抵は、科学技術学部のところに停めてると思います、そうですね、科学技術学部棟の隣の“パーキング”です」
Can「ふ~ん、科学技術学部棟の隣の“パーキング”だね。・・・ところで、“パーキング”ってなに?」
Pete「あ・・“パーキング”は駐車場のことです」
Can「あ~~~!“パーキング”・・駐車場ってことか。」
Pete「はい」
更に、もう少し、言いにくそうにするCan。
Can「あのさ、もう一つ別のお願いしてもいいかな?」
Pete「なにか、僕にしてほしいことでも?」
Can「Tinには言わないでほしいんだよ、俺がお前に聞いたこと・・・」
Pete「いいですよ」
頷くPete。
Can「約束だよ」
Pete「・・・はい、約束します」
指切りする二人。
.Can「ありがと!じゃ、俺、行くね、“パーキング”だよな?」
Pete「“パーキング”です」
Can「駐車場・・・」
Pete「科学技術学部棟・・・ですよ」
笑顔で、見送るPete。
~科学技術学部棟隣の“パーキング”(笑)~
ちゃんと、Tinの車を探し当てたCan。
メモを、ワイパーに挟み、「これならいいだろ。これが俺の精一杯だ。ごめんな。こんな“うす汚い”紙切れを車に置いたりして・・・」と呟く。
Can「でもさ、こうでもしないと、自分で自分が許せないんだ・・・」
ポンポンと車を叩くと、その場をあとにするCan。
その後・・・
駐車場に現れたTinが、メモに気づき、読み始める。
聞いてくれ。本当は、お前になんか謝りたくないんだ、Tin。
でも、お前にしたこと、どうしても気が咎めるんだよ。
あ、俺の事、バカって言うなよ。
その通りだけど。
何度もお前に謝ってる俺も相当バカなのかもしれないけど、あの日、お前にひどいことを言ったのは確かだから。お前が言ったことが、本当か嘘かなんて、関係ないんだ。俺は気にしない。
だから、お前にも、俺がお前にしちゃったことに、腹を立ててほしくないんだ。
お前にひどいことをいって悪かった。本当にあんなことを言うつもりなんてなかったんだ
Tin「バカなやつ・・・」
微笑みながら、「本当にバカな奴だよ」と呟くTin。
Tin「こんな俺のこと、気に掛けるなんて・・・。Cantaloupe」
あ、それからな、お前も俺に謝れよ! このくそったれ
Tin「本当は、俺のことを気にかけてくれる奴を求めてるのか?こいつみたいに・・・」
Canの手紙を読みながら、心から微笑むTin。
この手紙・・・宝物になったね。
~Tinの自宅~
1話4/4で、階段灯もつけてほしいと書いたら、つけてくれた。(笑) ← 嘘です!2年前のドラマです。(苦笑)
でも、点いてるほうが、断然きれいでしょ。
正面玄関の外階段灯がついてるVer.です。
その日の晩ね。。
自分の部屋で、またまた、手紙を読み返しているTin。
「たとえ、嘘だとしても、自分が言い過ぎただって? なんて、バカなんだ」
そう、まさに、そこなの!
また、失うことを怖がるTinが、Canをわざと怒らせるように試したことに対する、Canが出してきた答えは、Tinへの最後通牒とか、逆に、事の真実を追求するとかじゃなかったの。
(Tinの言ったことが)嘘かそうでないかは関係ないっていう発想がすごい。
Tinが必死にこだわってる部分とは、全然違う次元でポ~ンとクリアしてこられたようなものだものね。
「なんて、バカだけど、可愛いんだ」と、私には聞こえました。。。
その時、部屋の外からノックの音がする。
無視を決めこむTin。
更にノックの音。。。
溜息をつき、仕方なく、ドアを開けるTin。
ドアの外には、案の定、兄の姿が。。。
Tin「なにか用ですか?」
Tul「お前の兄貴である以上、俺は好きな時にお前と話ができるはずだが・・・」
Tin「もう、あなたから、デタラメを聞くのはごめんなんです」
Tul「そいつは、残念だ。お前は、あんなにいい子だったのに・・・」
ドアを閉めようとするTin。
Tul「待てよ。Phuphaが、Tinおじさんと一緒に、夕食を食べたいと言ってる。だから、明日は早く帰ってきてくれないか」
Tin「忙しい」
Phuphaをだしにされても、即答。
Tul「だが、これは、お前の愛する兄貴からの頼みなんだぞ」
あきれ果てるTin。
Tin「今、周囲に人なんかいないだろ?いい加減、いい兄貴のふりなんかするの、やめてくれ。俺はそんなこと、望んでない。もし、いい父親とやらを演じたいなら、ほかでやってくれ。俺の部屋の前じゃなく・・・」
Tul「う~ん、俺はもうすでに、いい父親だ。Phuphaに聞いてみるといい。じゃ、明日は早く家に帰って来るように、いいな?」
この兄ちゃんは、なんか、一癖ありそうに見えちゃうんだよね。
Tin「Phuphaってのは、父親が与える強く揺るぎない愛(って意味だよな)。どういう気持ちだ?家族に対して嘘をつき続けるのは?」
ここが、タイ語がわからない悲しさよ・・・
なんで、Phuphaが、父親がうんたらかんたら、になるのか、よくわからん。
山を意味するという注釈がついてるけど、プーカオとは違うのね。
「表音文字」だから、「同音異義語」になるパターンなんだろうね。
Tul「俺の気持ちは俺が一番わかってるさ。もう真実以外、なにもない・・・。明日の夕食の件は忘れるなよ。」
もう話は終わりだとばかりに、背を向けるTul。
Tin「わかってるだって? 他人は騙せても、二度と俺をだますことはできないぞ。」
兄の背中に突きつけるTin。
黙って、首を横に振ると、その場をあとにするTul。
部屋に戻ったTinの視線の先には、Canの手紙。。。
(そして、私の視線の先は、座り心地のよさげなソファ・・・)
Tin「お前のこと、信じてもいいのか?」
兄が消えていった方向を振り返るTin。
兄との件は、別途、解決しないと、いつまでたっても相反する心で揺れ動くことになるでしょうね。
でも、Tinの心のシーソーは、ほぼ、Canに傾いてるよ。
***********
~大学 オープンスペース~
もうずいぶん、暗いのに、外で勉強?
あ、ぽんちゃんは、勉強じゃなくて、ただ動画見てるだけみたいだけど・・・。
PCに向かって、声をあげて笑いながら見てるよ。
Ae「おい、Pond、もうちょっと音を下げろよ。俺、勉強してんだぞ」
Pond「なんだよ、いちいち、うるさいな」
そう言いつつ、イヤフォンを取り出すPond。
笑い声は相変わらずです。
Pond「くっそ、これ、すっげぇ面白いじゃん」
Ae「いい加減にしろよ、くそポン!」
Pond「ん? なんか言ったか?ちゃんとイヤフォンしてるじゃん、見えないのか?」
Ae「お前、試験があるってわかってるのか?」
Pond「あ、うん。Bowから試験の日程表もらったし、ああ、もちろん、わかってるよ」
Ae「勉強しなくていいのか?」
Pond「俺は、試験前に教室で全部、暗記するよ。あはは・・・」
もう何を言っても無駄だとばかりに、勉強に戻るAeをみて、「ああ、わかった、わかった。これ、もうちょっとで見終わるから、そうしたらやるよ」
Ae「お前のことなんか知るか。どれだけ単位落とそうが、俺には関係ない。そんなことになったら、俺がお前のケツを蹴っ飛ばすだけだ」
Pond「OK,OK。もうほとんど終わりだし、教科書だってここにあるんだからさ、これが終わったら、ただちに勉強はじめますよ。・・・・あ、ちょっと待った」
電話に出るPond。
Pond「もしもし?なに? 海だって? ああ、もちろんだよ。行く、行く! おれら、毎年、旅行してたじゃん。ああ、ああ、ああ・・・。当然さ。Aeも行くに決まってる。聞くまでもない」
Ae「おい、くそポン。なんで、まず俺に聞かないんだよ」
Pond「あ~はいはい。お前、来るか?」
答えないAe。
Pond「ほらな、黙ってるのが、答えだよ。 Aeも行くって。俺たちはいつも一緒だろ。行先と日にちと行き方は?わかり次第、知らせろよ。ああ・・・、じゃ、またな」
電話を切ると、また、イヤフォンを耳につけるPond。
笑い声をたてるPondに、あきれるAe。
Pond「これ、お前もみたほうがいいって! すっげぇ面白いぞ」
首を横にふるAe。
★【Ep 11】3/4 雑感★
手紙、しかも直筆!
これが、効いてるんだと思います。
多少、何度か間違えて、クシャクシャに丸めて、ぽいっを繰り返し、それでも、書き上げた姿が目に浮かびます。
Canにとっては、ここに書いてある以上でも以下でもなく、思ったまんまを書いたんでしょう。
だからこそ、Tinの予想を超えるインパクトになりえたわけで・・・。
これから、どんどん、Tinの氷を、じわじわと溶かす『温もり』になっていくのね。
顔を合わしていなくても、その人のことを想う時間が増えるのは、また、会いたいっていうサインです。
一歩先に意識し始めたTinはいいとして、まだ無意識なCanがどう抗っても、そっちに流れていくのが、おかしくておかしてくて・・・。ここらへんの持っていき方がホント、うまいなぁ。
これからもっと加速していくと思うと、ニヤニヤします。