2022東美アートフェア
昨日の土曜、東京美術倶楽部の今年のアートフェアに行ってきました。 いつもは開催日に行くことが多いのですが、金曜は天気が悪いのに恐れをなして、二日目に訪問しました。一昨年は、アートフェアはなく、正札市も中止の代わりに、小規模なアートフェア風な会があり、その時は人数制限や感染対策が恐ろしく厳しく、去年もたしか住所氏名を書かされたような気がしますが、今年は検温、消毒があるだけ。出店数も102と、去年より倍増で、去年はほとんどなかった地方店も、京都、岡山、新潟、山形、博多などの店も見え、去年たしか13店だった茶道具屋も倍増しています。でも、谷庄、飯田好日堂、池内美術、寿泉堂、銀座美術、はりま、水戸幸などの、私でも知っているような名前が出ていません。今年は2階の畳の部屋が閉鎖されているので、やはり最盛期よりは少ない店舗数です。お客は、押すな押すな状態ではないものの、それでも結構混雑しており、主力は中年老年の、いかにも骨董好きらしい、うるさそうな男性たち。女性は7対3くらいに少なく、以前は、和服を着た、いかにも茶人らしい人が多かったのですが、殆ど見かけない。若い人やカップルは少なく外人も二組ほど見かけただけ。何となく、茶の湯関係の客は減っているようにも思えます。もっとも、後で道具屋さんから聞いたところでは、初日は和服の女性も結構いたともいう話ですけれど。展示としては、戦前の売り立てのカタログに載っている品だけを並べたり、古筆切や、歌仙ものだけとか、唐津だけを並べたり、個人作家の作品だけに特化する店などもあれば、満遍なく茶道具を並べる店もあるのは 例年通りと言えます。ちょっと目についたのは、私の印象では、ここ数年、朝鮮美術(陶磁器)は、あまり盛んではないように思っていたのですが、今回は朝鮮美術専門が四店ほどもあり、値段も白磁の大丸壺が五、六百万円と、昔の値段で出ていて、又人気が戻っているのかなあと思いました。売れ行きもいいようで、ある店では売却済みの札が10枚ほど積んであり、別の店では私の目の前で、裕福そうなマダムが「こっちのも貰うわ」と、二点ほど小さなものですが包ませているのを見て 李朝人気復活?と思ったわけですが、世間知らずの私の認識が古くて、とっくに人気は戻っているのかも知れません。専門(?)の茶道具の方は、衰えた老眼で一々値札を確かめる気力もなく、感じでいえば、五十万以上から三桁の品ばかり、正札市は大分安くなっているように思うのですが、ここは昔通りの強気で、金持ち相手の一発勝負という様子が依然見えます。例により、一々熟視するわけでもなく、チャラチャラと冷やかすだけですが、ひどく珍しいと思ったものも茶道具ではなかったように思いますが、私の目に止まった品のご報告は次回に。 萍亭主