from Jekyll to Hyde

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ロックフリークによる機材ヲタなブログ

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以前、武道館ライブでの大村&Ledaの機材は書きました

今回は、最近のギター陣の機材をもっとざっくりまとめていきます

 

 

●大村孝佳

 

ギターはESP製を使用

SNAPPER-7にはEMG66-7H(フロント)57-7H(リア)を搭載

Arrow-7には同じくEMG707(フロント)81-7(リア)を搭載

 

アンプはKEMPERを使用

2016年4月時点では、Englリッチー・ブラックモア・モデルのリグを使用

エフェクターはKEMPER内臓のものを使用

 

BABYMETALでも使われているかは不明ですが

最近はEnglアーティスト・エディションや、スティーヴ・モーズ・モデルなど

EL34管を使ったアンプのリグを使っているよう

 

ケーブル類はオヤイデQAC-222Gを主に)使用

 

●藤岡幹大

 

ギターはESP製を使用

いずれもEMG707TW-R(フロント)81-7(リア)を搭載

フロントにコイルタップ可能なモデルを使うことが特徴です

 

アンプはKEMPERを使用

2016年4月時点では、大村さんと同じリグを使用

 

エフェクターはドロップチューン用と思われるWhammy DT

MorleyMARVERICKワウなどを使用

 

ケーブル類はオヤイデG-SPOTをメインに

Providenceのパッチケーブルなどを使用

本人曰く「ラフに弾いても弾きやすい音」を志向しているとのこと

 

●Leda

 

ギターは現在Strandbergを使用

BABYMETALではEMG707(フロント)81-7(リア)を搭載したものをメインに使用

ダンカンSentient(フロント)Nazgul(リア)を搭載したモデルも適宜しようしているようです

 

アンプは現在KEMPERを使用

リグなどの詳細は不明です

 

また、藤岡さんが「ムカつくくらいエエ音」と称した2015年・たまアリのライブでは

ESP製6弦(フロントにEMG・85、リアにEMG・81を搭載)を使用

この6弦、海外輸出用モデルとのことで、恐らく国内向けとは木材が違います(マホガニー?)

 

アンプは自身のバンドでも使うBaron製を使用

Ledaさんいわく「Peavey・5150系のサウンド」とのこと

 

エフェクターはWhammy DTEVH Phase90

FAT 412.D(歪み)などのほか、フラクタルを使用していると思われる

 

●ISAO

 

ギターはESP製を使用

ピックアップにはダンカンSentient(フロント)Nazgul(リア)を搭載

 

LINE 6HELIXをアンプシミュレーター兼エフェクトとして使用

(Bognerのモデリングなどを使っているよう)

 

ケーブルはオヤイデQAC-222Gを使用している

 

 

以上が神バンド・ギター陣の最近の機材郡です

 

真空管アンプを使っていた武道館のころからは大分異なる機材になった印象です

以前、雑多に書きましたが改めて書きたくなったので

ダンカン製のシングルコイル、およびシングルサイズのPUの使用者をまとめます

 

まずはシングルサイズのものから

 

・SHR-1 Hot Rails

リア・フロント共に、デイヴ・マーレイ(Iron Maiden)が使用

フロントのみなら小林信一やキコ・ルーレイロ(Angra)が使用

 

・SCR-1 Cool Rails

フロントとしてe-ZUKA(GRANRODEO)やSUGIZO(LUNA SEA、X JAPAN)が使用

 

・SL59-1 Little'59

フロントとしてジーノ・ロート(Zeno)が使用

大村孝佳も2010年頃までマーティ・バンドのステージで使用

 

・SJBJ-1 JBJr.

フロント用をデイヴ・マーレイが使用

SYUも2009年頃までメインにしていたクライングスターREBELのフロントで使用

大村孝佳も上述のSL59-1と同じ頃にリアとして使用

 

・SLSD-1 Li'l Screamin Demon

ジョージ・リンチ(DOKKENほか)本人はもちろん

アレックス・デロッソ(元DOKKEN)や、Ruiza(D)が使用

 

 

ここからはシングルコイル、及びスタックシングルを

使用者が少ないものには商品情報を書いていきます

 

・SSL-3 Hot

ハイパワーで中域強めのPU

ディオ在籍時のリッチー・ブラックモア(Rainbow)が使用

 

・SSL-5 Custom Staggered

クリス・インペリテリ(Impellitteri)や、デヴィッド・ギルモア(Pink Floyd)が使用

 

・SSL-7 Quarter-Pound Staggered

島紀史(Concerto Moon)が2000年代中頃まで使用

 

・STK-S10 YJM FURY

イングヴェイ・マルムスティーンのシグネイチャーモデル

本人は勿論、大村孝佳が2010年頃までソロやLIV MOONで使用

Shinno(NOGOD)も使っています

 

・STK-S4 Classic Stack Plus

「伝統的なシングルコイルサウンドをノイズなしに提供」することを売りとしたモデル

大村孝佳が上述のYJMの以前にメインとして使用

ロバート・マルセロ(Danger Danger)も使用中

 

・STK-S6 Custom Stack Plus

「SSL-5のノイズレスバージョン」を謳ったピックアップ

ESPのフラグシップモデル「SNAPPER」の最新バージョンのうち、フロイドローズ搭載モデルに採用

 

・STK-S7 Vintage Hot Stack Plus

「ヴィンテージよりは高出力、ハイパワーモデルよりはブライト」を謳ったモデル

上述の「SNAPPER」のうち、フリッカー(ESP独自のトレモロユニット)搭載モデルに採用

 

 

<2017年3月3日 追記>

DiMarzioのシングルサイズ・ハムバッカーを一部、簡単に追記

 

・DP180 Air Norton S

ジョン・ペトルーシの使用で知られるAir Nortonのシングルサイズ版

クリストファー・アモット(ex-Arch Enemy)が使用

 

・DP184 Chopper

メーカー曰く「CruiserとFast Track1を足したような」サウンド

リッチー・コッツェンがリアで、ジョー・サトリアーニがフロントで使用

 

・DP186 Cruiser Neck

シングルコイル・サウンドをホットにしたようなサウンド

アンディ・ティモンズや、Kelly SIMONZが使用

 

・DP188 ProTrack

ヴィンテージPAF系のサウンド

足立祐二(YOU/DEAD END)が使用

ブラウンサウンドについては以前も書きました

その後の試行錯誤で得たものや、考察をまとめ

 

ブラウンサウンドという言葉を作ったのは間違いなくエディですが

個人の意見としては、ヌーノやザックのサウンド

そしてイン・フレイムスのイェスパーに端を発するメロデスサウンドは

ブラウンサウンドの正統後継的な存在だと思っています

 

そしてその流れを汲む現代的なテクデスや、ジェントも

その土台にはブラウンサウンドがあると言うのが私の考えです

 

そこを踏まえて、「現代的な」ブラウンサウンドを得るには何を使うべきか

 

●ピックアップ

上述の「後継者たち」が使っていたピックアップは

ヌーノがビルローレンスL-500、ザックやイェスパーがEMGです

 

このことを踏まえて、高音域のレスポンスがよく、レンジが広いピックアップを選ぶべきだと考えます

 

私自身がダンカンスキーなのでダンカンから選ぶと

 

・SH-16 59/Custom Hybrid

・SH-11 Custom Custom

・SH-14 Custom 5

あたりが上手くはまる気がします

 

ヌーノが59をリアに載せてたこともあるし

SH-11に関してはエディ本人が使っていましたしね

 

ダウンチューニングも使うのなら

・Nazgul

・Pegasus

あたりも候補になるでしょう

 

●歪み

ブラウンサウンドの肝ともいえるのが「豊かな倍音」だと思います

これを生み出すにはエフェクターより圧倒的にアンプのほうが向いていると思うので

アンプでの音作りを前提に書いていきます

 

まず初めに歪み量について触れると

どんなにダウンチューニングを多用する現代的な音楽であっても歪み量はJCM800程度で十分です

 

歪ませすぎると音が濁り、クリアなサウンドからは程遠いものになります

 

EQについても同様で、以前別の記事で書いたように、適宜絞るように音作りするといいと思われます

 

ベースは(特に低音弦のミュート時に)音が濁らないように

中域は鼻がかった抜けない音にならないように、トレブルとプレゼンスは耳に痛くないように

それぞれ適宜絞るようにするといいかと

 

EQを絞り気味にしてボリュームを上げてやったほうが

クリアで音圧のあるサウンドになりますしね

 

使う機材、弾き方が人それぞれ違うのでこれ以上はなんとも言えませんが

 

そして、(スタジオによく置いてある)マーシャルを使った場合ネックになるのが

「低域の不足」「高域がどうしても耳に痛い」ことの2点だと思います

 

これをエフェクターで解決させます

逆にいえば、エフェクターで足したり、いじったりするのはこの点だけです

 

再び上述の「後継者たち」に目を向けると

ヌーノはRAT、ザックはSD-1、イェスパーはOD808を使っています

 

いわゆるブラウンサウンドを得たいならこれらのブースターも有効でしょう

しかし、ダウンチューニングなども使う「現代的」なサウンドと呼ぶにはそれだけでは不十分だと考えます

 

ヌーノは(7弦をまれに使いはしますが)ダウンチューニングは使いませんし

ザックはアンプを改造していたり、より低域の出るキャビを使ったりしています

イェスパーはマーシャルではなくピーヴィーを使っています

 

これらを勘定に入れた上で私が提案するのが、XoticのEP-Boosterです

 

上述のブースターたちほどレンジは狭めず

それでいて低域をブーストし、中域に弾力を与え、高域を耳に痛くないものにしてくれます

 

エディがエコープレックスを使用していたのは有名な話ですし

EP-Boosterを足元の先頭で常時ONにし、バッファ的に使うことで

芯のある音をアンプまで届けることもできるようになります

 

 

正直、音源もアップせずお前は何様のつもりだという内容かと思いますが

こういう方法論もあるのだという覚え書き程度に読んでいただけるとありがたいです

 

最後に付け足すならば、レンジが広くて解像度の高い「現代的な」サウンドを作るには

音の出口=アンプのキャビまで少しでも信号をロスせずに送ることが重要になると考えます

 

そういう視点でも、EP-Boosterをバッファ的に使うのは有効です

「後継者たち」もケーブルには一家言ある人たちばかりですから、ケーブルを見直すのも有効かもしれません

 

ことブラウンサウンドの話になると

改造マーシャルがどうのとか、アンプの電圧がどうのとかいう話になりがちですが

大事なのはそこだけではなく、細々して見える部分や弾き方だと思っています

 

以上の内容が少しでも役に立ったのなら、幸いです

タイトル変えまして

内容もちょっぴり変えてます

 

 

アレキシがマーシャル使用

(当時の)ギター隊の片割れローペはENGLですが

 

このアルバムに伴うツアー時のアレキシの機材は

ESPシグネイチャーモデル、マーシャルJVM、MAD PROFESSORのLGWでした

 

IN FLAMES…というかメロデス=EMGとPEAVEYってイメージがあったんで意外ですが

ビョーンもマーシャル使用者(JCM800)

このアルバムにおいてドライブペダルの類いは使ってないようです

 

ライブなどではメサブギーを使うジョン・ペトルーシですが

この楽曲ではマーシャルのJMP-1を使用

メサよりトレブリーでエッジの際立ったサウンドですね

 

メサブギーのイメージが強いMETALLICAですが

アルバム「RIDE THE LIGHTNING」においてはJCM800を使用

またその後のアルバム「Master~」と、「...And Justice~」においてもキャビはマーシャルのよう

そして忘れてはいけないのがSLAYER

ケリーはJCM800(パワー管にKT66を使用)とMXRのザック・ワイルドOD

ゲイリーはDSL100(リイシュー)にMAXONのOD808を使用

 

GRANRODEOのe-ZUKAさんはDSL50を使用

7弦を使用(2:40ごろ~や、4:10~)しても音が潰れないサウンドが印象的

ブースターとしてXoticのAC Boosterを使用

 

筋少のお二人もマーシャル

橘高さんが1987にBOSSのOD-1

本城さんがJCM800にEP Booster

最近、プログレメタルがマイブームになり、ジェントに走り

1周してジョン・ペトルーシに入れ込んでる中の人です

 

彼の音作り――彼自身が「チョコレート・ケーキ」に例えるような、濃厚で何層にも重なったようなビッグなサウンド――はモダンなメタルサウンドの一つの指標と呼べると思います

 

以前、ペトルーシサウンドを志向するような記事を書きましたが

こちらではもっと根本的な部分を改めて考えたいと思います

 

つまり、ギターとアンプによる音作りの部分を見つめなおしたい

 

ではここで、ペトルーシによる音作りの「コツ」の解説をいくつか

 

マークVセッティング&トーンティップス

 

抜粋して訳

「ローエンドのタイトなサウンドを得る為に必要なのは、ベースを下げること。

つまみを回しながら音がこもる(chug)ポイントを探すんだ。」

「同じことがゲインコントロールでも言える。

低音弦をミュートで弾いて、音がこもるようならゲインを下げること。」

「トレブルを上げることは大きなメリットがある。

プレゼンスも同様だ。トップエンドがオープンになる。」

「ミドルは12時以下に設定している。鼻にかかったサウンドが苦手なんだ。」

グライコについて

「80Hzと240Hzのフェーダーはタイトさを保ちながら、ローエンドを豊か(full)にしてくれる」

「750Hzはかなり削っている。けど、完全に削ってしまうと音が聞こえなくなってしまう。だから、完全に削る一歩手前までだ。」

「最後二つ(2200Hz、6600Hz)は轟音(growl)を得るのにとても重要だ。

しかしハイミッドやハイを上げ過ぎないよう注意が必要だ。

上げ過ぎると鼻がかった音になったり、不快な音になったりしてしまう。」

 

ジョン・ペトルーシ「いい音を手に入れる為に」

 

抜粋して訳

「全てのものが音に影響するんだ。だから何を加えるのか、何を使うのか気を配る必要がある。」

「何百万っていう金を使えって意味ではないんだ。意識することなんだ。

ギターショップに行ってケーブルを買ったとしよう。それが、気付くかどうかに関わらず、

ネガティブな影響をあたえるかもしれない。ペダルでも何でもそうだ。」

「これがコツだよ。どんなに小さなものでも気に掛けること。

そして、シンプルな状態からはじめること。つまり、ギターをアンプにつないだ所から始めること。

そこに加えるものがどんな風に作用するか、注意を払うことだよ。」

 

個人的にこの考え方がどこかで抜け落ちていたし

多くの音作りに関する記述もここが抜け落ちているのでは?というのが

今回の記事を起草するに至った理由です

 

しかし、この「音作り再考」というテーマを考え付いたのにはもう一つ理由がありまして。

ネット上には「これがメタルの音作りだ!」みたいな謳い文句の記事が散見されるんですが

どれもこれも「お前本当にメタルギタリストか?」

「お前絶対に音作り下手だろ!」っていう内容ばっかりなんですよ

※個人的な意見です

 

特に散見されるのが「JCM2000のDEEPスイッチは押すな。音抜けが悪くなる」というもの

 

ここで一つ動画を

 

マーシャルTSL100 メタルサウンド

 

この動画を見て

「DEEPスイッチは抜けが悪くなる」なんて言ってる記事が全部嘘っぱちなんだと思ったんです

 

そもそも機材も、演奏するジャンルも(メタルだったとしても)人それぞれ違うはずなのに

「このつまみの位置がいい音だ!」なんておかしいじゃあないですか

 

大事なのは、つまみが何時かとかいうことではなく

音作りの「コツ」や「哲学」、もっと根本的な「意識」なんじゃあないかと思ったんです

 

そのことを忘れない為に、自己満足でもいいから書きたくなったのがもう一つの理由です

 

では、最後にザック・ワイルドの動画と彼の言葉を

 

「ライブ中にジャンプして、俺のつまみやセッティングを覗き込もうとするキッズが沢山いる。

でも、みんな違っているし、みんな何が合うかは異なる。

何が必要かに合わせてセッティングするべきだよ。」

 

 

以上、読んだ人は損したね