ブラウンサウンドについては以前も書きましたが
その後の試行錯誤で得たものや、考察をまとめ
ブラウンサウンドという言葉を作ったのは間違いなくエディですが
個人の意見としては、ヌーノやザックのサウンド
そしてイン・フレイムスのイェスパーに端を発するメロデスサウンドは
ブラウンサウンドの正統後継的な存在だと思っています
そしてその流れを汲む現代的なテクデスや、ジェントも
その土台にはブラウンサウンドがあると言うのが私の考えです
そこを踏まえて、「現代的な」ブラウンサウンドを得るには何を使うべきか
●ピックアップ
上述の「後継者たち」が使っていたピックアップは
ヌーノがビルローレンスL-500、ザックやイェスパーがEMGです
このことを踏まえて、高音域のレスポンスがよく、レンジが広いピックアップを選ぶべきだと考えます
私自身がダンカンスキーなのでダンカンから選ぶと
・SH-16 59/Custom Hybrid
・SH-11 Custom Custom
・SH-14 Custom 5
あたりが上手くはまる気がします
ヌーノが59をリアに載せてたこともあるし
SH-11に関してはエディ本人が使っていましたしね
ダウンチューニングも使うのなら
・Nazgul
・Pegasus
あたりも候補になるでしょう
●歪み
ブラウンサウンドの肝ともいえるのが「豊かな倍音」だと思います
これを生み出すにはエフェクターより圧倒的にアンプのほうが向いていると思うので
アンプでの音作りを前提に書いていきます
まず初めに歪み量について触れると
どんなにダウンチューニングを多用する現代的な音楽であっても歪み量はJCM800程度で十分です
歪ませすぎると音が濁り、クリアなサウンドからは程遠いものになります
EQについても同様で、以前別の記事で書いたように、適宜絞るように音作りするといいと思われます
ベースは(特に低音弦のミュート時に)音が濁らないように
中域は鼻がかった抜けない音にならないように、トレブルとプレゼンスは耳に痛くないように
それぞれ適宜絞るようにするといいかと
EQを絞り気味にしてボリュームを上げてやったほうが
クリアで音圧のあるサウンドになりますしね
使う機材、弾き方が人それぞれ違うのでこれ以上はなんとも言えませんが
そして、(スタジオによく置いてある)マーシャルを使った場合ネックになるのが
「低域の不足」、「高域がどうしても耳に痛い」ことの2点だと思います
これをエフェクターで解決させます
逆にいえば、エフェクターで足したり、いじったりするのはこの点だけです
再び上述の「後継者たち」に目を向けると
ヌーノはRAT、ザックはSD-1、イェスパーはOD808を使っています
いわゆるブラウンサウンドを得たいならこれらのブースターも有効でしょう
しかし、ダウンチューニングなども使う「現代的」なサウンドと呼ぶにはそれだけでは不十分だと考えます
ヌーノは(7弦をまれに使いはしますが)ダウンチューニングは使いませんし
ザックはアンプを改造していたり、より低域の出るキャビを使ったりしています
イェスパーはマーシャルではなくピーヴィーを使っています
これらを勘定に入れた上で私が提案するのが、XoticのEP-Boosterです
上述のブースターたちほどレンジは狭めず
それでいて低域をブーストし、中域に弾力を与え、高域を耳に痛くないものにしてくれます
エディがエコープレックスを使用していたのは有名な話ですし
EP-Boosterを足元の先頭で常時ONにし、バッファ的に使うことで
芯のある音をアンプまで届けることもできるようになります
正直、音源もアップせずお前は何様のつもりだという内容かと思いますが
こういう方法論もあるのだという覚え書き程度に読んでいただけるとありがたいです
最後に付け足すならば、レンジが広くて解像度の高い「現代的な」サウンドを作るには
音の出口=アンプのキャビまで少しでも信号をロスせずに送ることが重要になると考えます
そういう視点でも、EP-Boosterをバッファ的に使うのは有効です
「後継者たち」もケーブルには一家言ある人たちばかりですから、ケーブルを見直すのも有効かもしれません
ことブラウンサウンドの話になると
改造マーシャルがどうのとか、アンプの電圧がどうのとかいう話になりがちですが
大事なのはそこだけではなく、細々して見える部分や弾き方だと思っています
以上の内容が少しでも役に立ったのなら、幸いです