【メタル】音作り再考【ギター】 | from Jekyll to Hyde

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ロックフリークによる機材ヲタなブログ

最近、プログレメタルがマイブームになり、ジェントに走り

1周してジョン・ペトルーシに入れ込んでる中の人です

 

彼の音作り――彼自身が「チョコレート・ケーキ」に例えるような、濃厚で何層にも重なったようなビッグなサウンド――はモダンなメタルサウンドの一つの指標と呼べると思います

 

以前、ペトルーシサウンドを志向するような記事を書きましたが

こちらではもっと根本的な部分を改めて考えたいと思います

 

つまり、ギターとアンプによる音作りの部分を見つめなおしたい

 

ではここで、ペトルーシによる音作りの「コツ」の解説をいくつか

 

マークVセッティング&トーンティップス

 

抜粋して訳

「ローエンドのタイトなサウンドを得る為に必要なのは、ベースを下げること。

つまみを回しながら音がこもる(chug)ポイントを探すんだ。」

「同じことがゲインコントロールでも言える。

低音弦をミュートで弾いて、音がこもるようならゲインを下げること。」

「トレブルを上げることは大きなメリットがある。

プレゼンスも同様だ。トップエンドがオープンになる。」

「ミドルは12時以下に設定している。鼻にかかったサウンドが苦手なんだ。」

グライコについて

「80Hzと240Hzのフェーダーはタイトさを保ちながら、ローエンドを豊か(full)にしてくれる」

「750Hzはかなり削っている。けど、完全に削ってしまうと音が聞こえなくなってしまう。だから、完全に削る一歩手前までだ。」

「最後二つ(2200Hz、6600Hz)は轟音(growl)を得るのにとても重要だ。

しかしハイミッドやハイを上げ過ぎないよう注意が必要だ。

上げ過ぎると鼻がかった音になったり、不快な音になったりしてしまう。」

 

ジョン・ペトルーシ「いい音を手に入れる為に」

 

抜粋して訳

「全てのものが音に影響するんだ。だから何を加えるのか、何を使うのか気を配る必要がある。」

「何百万っていう金を使えって意味ではないんだ。意識することなんだ。

ギターショップに行ってケーブルを買ったとしよう。それが、気付くかどうかに関わらず、

ネガティブな影響をあたえるかもしれない。ペダルでも何でもそうだ。」

「これがコツだよ。どんなに小さなものでも気に掛けること。

そして、シンプルな状態からはじめること。つまり、ギターをアンプにつないだ所から始めること。

そこに加えるものがどんな風に作用するか、注意を払うことだよ。」

 

個人的にこの考え方がどこかで抜け落ちていたし

多くの音作りに関する記述もここが抜け落ちているのでは?というのが

今回の記事を起草するに至った理由です

 

しかし、この「音作り再考」というテーマを考え付いたのにはもう一つ理由がありまして。

ネット上には「これがメタルの音作りだ!」みたいな謳い文句の記事が散見されるんですが

どれもこれも「お前本当にメタルギタリストか?」

「お前絶対に音作り下手だろ!」っていう内容ばっかりなんですよ

※個人的な意見です

 

特に散見されるのが「JCM2000のDEEPスイッチは押すな。音抜けが悪くなる」というもの

 

ここで一つ動画を

 

マーシャルTSL100 メタルサウンド

 

この動画を見て

「DEEPスイッチは抜けが悪くなる」なんて言ってる記事が全部嘘っぱちなんだと思ったんです

 

そもそも機材も、演奏するジャンルも(メタルだったとしても)人それぞれ違うはずなのに

「このつまみの位置がいい音だ!」なんておかしいじゃあないですか

 

大事なのは、つまみが何時かとかいうことではなく

音作りの「コツ」や「哲学」、もっと根本的な「意識」なんじゃあないかと思ったんです

 

そのことを忘れない為に、自己満足でもいいから書きたくなったのがもう一つの理由です

 

では、最後にザック・ワイルドの動画と彼の言葉を

 

「ライブ中にジャンプして、俺のつまみやセッティングを覗き込もうとするキッズが沢山いる。

でも、みんな違っているし、みんな何が合うかは異なる。

何が必要かに合わせてセッティングするべきだよ。」

 

 

以上、読んだ人は損したね