芸術の都パリで注目の「書」の展覧会
日動画廊というギャラリーをご存じでしょうか?創業は1928(昭和3)年。日本で最も歴史のある洋画商として、油彩、彫刻、版画を主に、内外の物故・現存あわせてその取り扱い作家は数百名に及びます。1942(昭和17)年に熊谷守一画集、次いで藤島武二、藤田嗣治などの画集を出版。その後も豊富な資料の蓄積をベースに数多くのカタログや大型画集などを出版し、コレクターの多様なニーズに応えています。歴史が古いだけでなく、取り扱い作家の料や質なども含めて、日本一の画廊だと言っても過言ではないでしょう。銀座5丁目の本展の他、名古屋、福岡、軽井沢に支店を展開。2002(平成14)年には現代美術を専門に扱う画廊として、nichido contemporary art(nca)を設立しています。また、創業者の郷里である茨城県笠間市には笠間日動美術館があります。その勢いは国内だけに留まりません。海外でもフランス(パリ)、台湾(台北)に画廊を展開しているのです。そのパリ日動画廊(Galerie Nichido Paris)で現在、書家・宮澤玉瑛の個展「Gyokuei MIYAZAWA」が開催されています。実はこの個展は、REIJINSHA(株式会社麗人社)がプロデュースしたもの。私が働いている会社と日本一の画廊が手を組んだ展覧会なのです。もはやパリで「書」は珍しくありませんが、日本でもひときわ強い個性を持つこの女流書家の個展は、現地でも多くの美術ファン、様々なメディアから注目されているようです。ネット媒体にいくつか記事が上がっていましたので、ここで紹介します。展覧会初日の5月4日、ベルニサージュ(オープニングパーティー)が開かれました。日本から現地に渡った日動画廊社長夫妻や在フランス日本大使なども参加し、かなり盛況だったようです。会場にはマスコミのカメラもやってきたとの話でした(着物姿は作家本人)。会期は6月3日までとまだまだ充分あります(作家も1ヶ月間滞在)。パリ在住の方、この期間にパリを訪れる予定のある方は、花の都を魅了する宮澤玉瑛の書作品を観に行ってみてください。場所はエリゼ宮そば、高級ブティックが並ぶサントノレ通りです。■宮澤玉瑛パリ個展「Gyokuei MIYAZAWA」■開催概要会 期/2017年5月4日(木)〜6月3日(土)時 間/10:30〜13:00および14:00〜19:00休廊日/日曜、月曜会 場/GALERIE NICHIDO Paris住 所/61,RueduFaubourgSt.-Honore, 75008 Paris, FRANCEURL/http://www.nichido-garo.co.jp/paris/