苦労のすえにクララと結婚できたシューマン。
愛を獲得すると絵が変わるように、音も変わるのだろう。
一年間に100曲も歌曲をつくったらしい。
シャミッソーの詩。
シャミッソー
◎資料
1815年に、植物学者としてロシアの探検船「リューリク」に乗り組み世界一周の旅に出た。この途上、サルパ(原索動物)の研究で、世界で初めて世代交代を発見しているが当時は注目されなかった。1818年に帰還し、ベルリン植物園園長および科学アカデミー会員となった。1820年には年の離れた若い女性と結婚している。植物学者としての著述がいくつかあり、またいくつかの新種に命名者として名を残している(Cham.と略記)。この間は文学から離れ、文学者として復帰したのは48歳のときである。1829年に 『ドイツ年鑑詩集』を復刊し、後期の詩は主にここで発表された。なお、この雑誌によってフェルディナント・フライリヒラートなど新進のドイツ詩人が作品が発表され、世に出ている。
詩人としては自身の結婚生活に触発された作品「女の愛と生涯 Frauenliebe und -leben 」(1830)が最も有名で、のちにロベルト・シューマン、カール・レーヴェにより歌曲集として作曲された。そのほか有名な詩集に「ボンクール城 Schloss Boncourt 」、「サラスとゴメス Salas y Gomez 」などがある。