翌日長井から電話が入る。
長井「すいません。
今税理士の先生と話してたんですが梶原さんの土地の件で問題が発生しまして」

電話は税理士を名乗る男性に代わった。

専門用語や訳の分からない事を言われたが、何となく内容はわかった。

このまま土地の売却が完了してしまうと、税金で50%以上持って行かれてしまう。
それを回避するにはこちらで用意した土地を仮購入した事にして税金を相殺するしかない。

そうすれば売却が完了した時点で、仮購入した契約はキャンセル扱いで長井が処理する。


土地や不動産の知識の無い梶原には、専門家が言うからには間違い無いだろう

ここで辞めたらお金も返って来ず、老後の貯蓄も食い潰してしまった。


長井「税理士の先生も言ってますから間違いないですよ!
今までお支払して頂いた金額も戻る様に仮購入後の売値に上乗せしときますから」

梶原の頭には、もう¥マークが舞っている。
梶原は購入を決意してしまった。

契約時には長井が手土産持参で家に来た。
不動産契約らしき物をして言われるがままに判を押した。

大阪にある土地を500万で購入した事になった。

長井が言うには、繁華街にあり凄くいい場所で売りに出せばすぐ買い手が付くと言われた。

長井の話は矛盾だらけだが欲に駆られ、金の心配しか出来ないでいる梶原はまんまと長井の術中にハマってしまったのだ。

その条件とは土地の整地代50万円だけ負担して欲しいと

50万払えば500万で土地が売れるならやるしかないと、梶原はヘソクリの50万をその日に長井に渡した。

3日後、長井から連絡が入った。

山を切り崩すのに重機が必要だから、もう30万だけ都合して欲しい。

その後長井に促され言われるがまま支払い、総額が230万まで膨らんだ。


その金額には旦那の保険を解約したお金も使われていた。


ある日長井の会社に梶原は電話してお金を返す様に言った。

長井「梶原さん今辞めちゃったら1円も返って来ませんよ。
もう整地も終わって工事が始まりましたから」

梶原「そしたらもうお金を払う必要も無いのね?」

長井「はい。もう大丈夫です。」
今回は調査には成らなかったケースです。
相談を受けるが必ず契約に至る訳では無いが、記憶に残ったケースを紹介します。


埼玉に住む53才のパート勤めの主婦、梶原さん(仮名)からの相談はこうだ。

3年前にとある不動産管理会社の長井と名乗る男性から電話が・・・。

長井「梶原さんのお宅ですか?
私○○不動産管理の長井と申します。
折り入って相談がありましてお電話させて頂きました。」

男は撒く仕立てる様に話し
「今度埼玉に行くので会って欲しい。
話だけでも損はさせません。」

ここで断ればいいものを、「損はさせません。」とのセリフに梶原も渋々了承してしまった。

後日、大宮駅前のそごうにて男性と会った。

長井「担当直入にお話しますと梶原さんのお母様○○さんが以前所有されていた山梨県の土地についてなんですが」

梶原は思った母は、だいふ前に亡くなって財産を兄弟で分け山梨県の二束三文の土地は私の名義になっている。

梶原「ええ。それが何か?」

長井「実はあの土地周辺にに大型の介護施設と併用したマンションを建てる事になりましてね。
御所有されている土地が引っ掛かりまして是非うちに買わせて頂けないものかと」

梶原に取って二束三文の土地が長井が言うには500万円で買い取り、尚且つマンションへの一室を梶原に与えると


しかしそれには条件があった。