初夢には「一富士・二鷹・三茄」どころか、この中のどれ1つをも見た事がない。もう明日は鶏から犬へとバトンが渡る。

それが2、3日前の事だった。TVのリモコンで電源を入れた。すると、鷹を飛ばしている人が写っていた。画面の向こうには、雪を頂いた富士山が美しい姿を惜しげもなく見せている。一体これは? するとうんと手前に茄子が1本艶々とした紫色の肌を丸出しにして突っ立っていた。

やっと察しが付いた。富士と鷹と茄子を一瞬に写真に収めようと言うのだ。鷹が戻って来た。その瞬間はカメラマンに取ってどんな緊張感を齎すのだろう。1回目は失敗したと思う。が、2度目にそれが成功したのだ。3つ、見事に収まった。夢で見なくても、現実にそれを目の当たりにした。

昨日は夕方ウオーキングをした。もうそろそろ家に近付こうとした時、向こうから紫色のジャージを着た女性が、子供を抱いて近付いて来た。近くなって来ると薄暗がりのなかで、それが小さな犬だと分かった。

抱かれた犬は私と擦れ違った。私と交替かと思った。私は鶏の年だったのである。

そして今日は大晦日。もう後5時間したら2018年、平成30年の犬の幕が開く。

NHK紅白歌合戦が7時15分から始まる。先に歌手と曲順とを書いて置こう。すっかり観たり聴いたりした後からでは、除夜の鐘を聴いてから寝床に入ろうと言う私には荷が重い。

白 1 Hey!Say!JUMP(初)  Come On A My House
紅 2 Little Glee Monster(初)  好きだ。 ~夢を歌おうver.~
白 3 山下恵介(3)  愛が信じられないなら ~貴公子たちの舞踏会~
紅 4 E-girls (5)  Love☆Queen
紅 5 SHISHAMO (初)  明日も ~紅白2017ver.~
白 6 三山ひろし (3)  男の流儀 ~けん玉世界記録への道~
紅 7 AI(3)×渡辺直美  キラキラ
白 8 竹原ピストル(初)  よー、そこの若いの
紅 9 丘みどり(初)  佐渡の夕笛
白10 Sexy Zone(5)  ぎゅっと
紅11 市川由紀乃(2)  人生一路
白12 福田こうへい(4)  王将
白13 三代目 J Soul Brothers(6)  HAPPY ~紅白スペシャルバージョン~
紅14 天童よしみ(22)  道頓堀人情
白15 SEKAI NO OWARI(4)  RAIN
紅16 倉木麻衣(4)  渡月橋 ~君 想ふ~
紅17 TWICE(初)  TT -Japanese ver.-
白18 三浦大知 (初)  三浦大知 紅白スペシャル
紅19 水森かおり(15)  早鞆ノ瀬戸
白20 WANIMA(初)  ともに
紅21 島津亜矢(4)  The Rose
白22 郷ひろみ(30)  2億4千万の瞳 ~GO!GO!バブルリミックス~
【紅白 HALFTIME SHOW】
   渡辺直美 ブルゾンちえみ with B  オースティン・マホーン
紅23 欅坂46(2)  不協和音
白24 関ジャニ∞(6)  なぐりガキBEAT
白25 福山雅治(10)  トモエ学園
紅26 坂本冬美(29)  男の火祭り
紅27 西野カナ(8)  パッ
白28 TOKIO(24)  AMBITIOUS JAPAN!
白29 五木ひろし(47)  夜空
紅30 乃木坂46(3)  インフルエンサー
【白組司会特別企画】  紅白歌手全員「いつでも夢を」
【紅組司会特別企画】  「ひよっこ 紅白特別編」
紅31 松田聖子(21)  新しい明日
白32 平井堅(8)  ノンフィクション
紅33 椎名林檎(5)  とトータス松本(初)  目抜き通り
紅34 Perfume(10)  TOKYO GIRL
白35 X JAPAN(8)  ENDLESS RAIN 2017 紅白スペシャル
紅36 AKB48(10)  視聴者が選んだ夢の紅白SPメドレー
白37 エレファントカシマン(初)  今宵の月のように
紅38 松たか子(3)  明日はどこから
白39 星野源(3)  Family Song
【紅白司会特別企画】  「ひよっこ紅白特別編Part2」
紅40 Superfly(2)  愛をこめて花束を
白41 嵐(9)  嵐×紅白スペシャルメドレー
紅42 高橋真梨子(5)  for you・・・
白43 氷川きよし(18)  きよしのずんどこ節
【特別企画】  安室奈美恵「Hero」
【特別企画】  桑田佳祐「若い広場」
紅44 石川さゆり(40)  津軽海峡・冬景色
白45 ゆず(8)  栄光の架橋

さてと、今からじっくりと観る事にしよう。感想はなしにして、終わったら静かに除夜の鐘を聴いて、微睡んで行こうと思っている。2018年の戌年1月1日に替わるけれど、その間に見るのが初夢だとばかり以前は思っていたけれど、1日の朝が来て昼が来て夜が来て眠って見た夢が初夢だそうだ。

どんな夢を見るか楽しみではあるが、除夜の鐘が過ぎて眠りに入った夢が余りにもいい夢だったら、それを初夢にしたい。


1年間ブログで楽しませて頂いた皆様、実際に出会って楽しくお付き合いさせて頂いた皆様に、2017年の行く年と共に心からお礼を申し上げます。そして、来る年もよろしくお願いします。
   
       
たった15分の演奏の為に、数十日練習をして来た。アラセブと言うのは、前進している積もりでも後退している事に衝撃を受ける歳である。つまり、やらなければお仕舞、と言う訳だ。まだ、ブレーキを踏まなければならない場合にアクセルを踏む事はないような気がするが。

30分間の「昼下がりチャリティーコンサート」の依頼を受けていたのだ。私が前半で、後半はシマさんの三線によるシマ唄。この30分の演奏を聴いて、強制ではないにしても、透明な箱の中に募金をするようになっている。

12時30分から1時まで。元町駅東口から鯉川筋を上がって、コープに突き当たると、その左に2つ目の羊の館、神戸市教育会館のロビーでコンサートが行われる。少し早目に家を出たので、着いたのは11時40分過ぎだったと思う。垂水駅で、快速が4分遅れた。何が起こるか分からない一寸先。早め早めに行動する方が安心だ。

私に依頼してくれたSaさんがいた。ロビーではあるが、奥には喫茶キュートがあり、そちらに向かった特設会場が設えられていた。

そこで昼食を取ろうと思って座っていると、Ki君が来た。私も彼もサンドイッチとコーヒーを注文した。軈てシマさんもやって来て、彼はコーヒーを注文した。所が、私はお腹が減らない。何とはなしに昼食はこの喫茶でしようと、ただ注文はしたものの、朝6時半にうどんを食べただけなのに、何故かサンドイッチが入らない。

卵と野菜の組み合わせが4組皿に乗っている。どうしても無理なので、2人にお願いをして食べて貰った。

元町駅のコンビニで飲んだリポビタンDが効いてきたのか、顔がほてって来た気がした。これを飲むとテンションがアップする。いつもそうするようになってからまだ1年にもなっていない。それの所為で食べられなかったのかも知れない。

椅子を2つ準備して貰って、1つにはラジカセを置いた。もう1つにはオカリナを4つ置いた。オオサワトリプルオカリナアニバーサリーとヨシツカオカリナSCとSG、それに千村オカリナSB♭だ。特にリハーサルはしないで、音の大きさを確認した。シマさんとKi君が、音の大きさを聴いてくれていた。

ラジカセの音が大きく響いていたようだ。オカリナも、生音で十分で、それもラジカセの音より大きいと言った。オカリナの音を小さく出来るかと聞かれ、それは無理だと答えた。音程がうんと下がるからだ。ならば、ラジカセの音をもう少し上げるしか方法がない。これは、私に取っては嬉しい事だった。

お客さんの数は、20人位だったと思う。飲食しながら聴いて貰える。シマさんと私は、喫茶の席に座りながら、紹介された。立ち上がってお辞儀をして、SaさんのMCの後演奏する場所に立った。

「リポビタンDを飲んだので顔が熱いです」

と言い乍ら、「故郷の山や海」を吹き始めた。今朝練習をした時、何かメロディーに於いて違和感を覚えて心配だったが、何とかクリアー出来たと思う。古稀を過ぎると、いらぬ心配事が重なる。この喫茶はよく響くのだろう。吹いている時は不思議と気持ちいい。

20人と言っても、どんな人がいるか分からない。15分で全て終えるようにしているので、ゆっくり話す時間はない。すぐに次の曲「剣の舞」に移った。

これは、リズムを外すともう元には戻らない。3本のオカリナを素早く持ち替えて吹く。この曲が1番問題だった。満足感はないが、兎に角この曲が終わってほっとした。

そして、「かあさんの歌」。速い曲の後はしんみりとするこの曲が似合う。これは、余程の事がなければ終わりまで、何とか普通に辿り着く。取り敢えず、CD伴奏の曲は終わった。

「もうすぐクリスマス。クリスマスイブイブイブなので、それにちなんだ曲『ホワイトクリスマス』をアカペラで吹きます」

と言った。初めから、何だかカメラマン風の若い男が留まる事なく、時間的間隔を置いてではあるが私をあちこちから写している。そんなに撮ってどうするんだろうと訝しい気を持ちながら吹いていた。

私が終わりシマさんの番になった。その時、そのカメラマンが私の座っている横に来て、名前や生年月日を聞き出した。私は名刺を渡した。すると彼もくれて、神戸新聞社の編集局報道部の記者だったのである。どんな形か知らないが、新聞に載るなと思った。シマさんも同じ事だ。

シマさんは、色んな話をしながらの演奏だ。これも楽しいと思う。プリントを作って来ていて、全員に渡して貰っていた。勿論私も手にしている。

彼の張り切ったいい声が唄う。聴衆が全員目隠しをして聴いたならば、何歳と言うだろう。とても古稀を過ぎた者とは思えないだろう。何歳と言うか、1人ひとりに聞いてみたいものだ。

最初は、「三京(みきょう)ぬくし」。この唄は三京ムラの事を唄う。だが、3番目の歌詞に「クーヤン」が出て来る。これはオキナワウラジロガシの実だそうだ。椎の実と言うが、我々がよく見る椎とは、大きさが2倍はありそうだ。彼は、その実も皆に見せ乍ら唄った。

次の唄は「まんこい節」。説明を読むと面白いが、「まんこい」とは定説がなく、舞い踊りとも男女の密会とも言われていると言う。唄にはやたらと「まんこい」が出て来るが、私にはさっぱり分からない。合いの手のような掛け声だろうかと思ったりする。

最後は「ワイド節」。これを聴くと気持ちが動かされ、高ぶって行く。牛の唄。闘牛の唄だ。いい締め括りの唄を聴いた。明日の朝刊にこの事を載せる予定だと、この記者は言った。

ほんの気持ち程の寄付を箱に入れると、残っている人達と少し話をして、ここを出た。

帰りに、ちょこっと中華の店に寄って、3人で飲みながら歓談した。何とワンコインセットがあって、アルコール飲料は好きなもの。後あては数十種類のなかから1つ選ぶ。最初は3人共生ビールに酢豚を選んだ。もう1回ワンコインセット。今度はKi君と私は芋焼酎のお湯割りとチャーシューに、シマさんは麦焼酎のお湯割りと麻婆豆腐にした。

一頻り食べて飲んで話してお開きに。1人1,000円はリーズナブルで有り難かった。

夫々がわかれて、多分家路に付いたと思う。私は、バスで三宮から帰った。そして、早速芋焼酎を飲んだ。今日は何があったのだろう。15分が流れて来て、15分が終わった。それは確かな現実ではあったが、もう何事もなかったかのように静まり返っている。焼酎の中を覗いて見たが、そこには何も見えずに、芋の匂いが微かにしているだけだった。

一瞬の事を仕上げる為に、長い間それに時間を費やす。善かれ悪しかれ終わった時はもう元には戻らない。だからこそ、その瞬間に自分を捧げる。上手く行くとか行かないとかは結果として残るが、私が学んだのは、その一瞬に集中する事だけだ。そうして、それは動から一転して、その動は一瞬の内に静へと替わる。

評価を知りたいとかは全く思わない。私の中に、その15分はもうなくなっている。それが、古稀が齎したものだったのである。
夕方から雨の予報だ。午前中は天晴れである。

中之島の大阪市中央公会堂へ行った。あの赤レンガの公会堂へ。「天使のおくりもの 聖なるクリスマス」を聴きに。

視聴者があるが周りは閑散としている。ここで、オムライスを食べるのを楽しみにしていた。だが、食堂は貸し切りで入れなかった。結婚式があると言うのだ。

かなり早く来ていたので、元来た道を戻り、やっと見付けたレストランで食事をした。意外に美味かったし、セットを注文するとコーヒーをお代わり出来る。セットにしたが、コーヒーの美味さは抜群だった。

周りに食事をする場所もない街。満員に近い状態になった。でも、不味かったらこれだけの人は集まらない。美味い事の幸せを感じた。

暫く屯の中にいて、暫くして出た。2時からのコンンサートは30分前から開館だ。ずらっと並んだ人で蒸れていた。真ん中辺の真ん中辺・・。この何とも言えない一時代前の建物の中は、目を瞠る不思議さがあった。

張り紙があった。健康上の理由で、マルタ・ボベルスカ(ポーランドワルシャワのショパンアカデミーにて声楽課程を修了)は来れず、代替はマライェ・ファン・ストラーレン(オランダのアムステルダム音楽院)だった。ソプラノである。しかし、どちらがどうなのかさっぱり分からない。聴くしかなかった。

ソプラノ、トランペット、ピアノだけの演奏だ。トランペットのオマール・トマゾーニ(イタリアのブレシアに生まれる。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団首席トランペット奏者)。ピアノのイェルーン・バル(首席で卒業したアムステルダム音楽院で助教授やピアニストを務めている)。この3人での演奏が始まった。

プログラム

<第1部>

G.F.ヘンデル:オラトリオ「サムソン」より
 ”輝けるセラフたちを”

G.F.ヘンデル:歌劇「セルセ」より
 ”オンブラ・マイ・フ”

J.S.バッハ=グノー:アヴェ・マリア

J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ

G.カッチーニ:アヴェ・マリア

さだまさし:北の国から

P.I.チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」より
 ”ナポリの踊り”

休憩15分

<第2部>

G.ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー

G.プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より
 ”私のお父さん”

小椋佳:愛燦燦

アメイジング・グレイス

ミュージカルメドレー
 ”踊りあかそう”(「マイ・フェア・レディ」より)
 ”虹の彼方に”(オズの魔法使い}より)
 ”メモリー”(「キャッツ」より)

F.シューベルト:アヴェ・マリア

クリスマスメドレー

第1部第2部とも30分。その後のアンコール2曲と休憩を入れると1時間30分の演奏となった。アンコールは「きよしこの夜」と「アナと雪の女王」だった。

ピアノとトランペットが合うか、またソプラノとトランペットが合うか、それはどうかと思った。ソプラノもトランペットもピアノも素晴らしかったが、それはプロだし、その声や音は流石と言うしかない。トランペットはどうかと思ったが、3人の呼吸がそれを吹き消した。

どれも楽しませてくれたが、第2部からは特に盛り上がって行った。衣装を着替えた所為もあるだろうが、曲目が身に添って来たからだ。

アンコールでは「きよしこの夜」を最初日本語で歌った。トランペットやピアノの後からは英語で。アンコールでは勿体ぶらないですぐに出て来て、次は「アナと雪の女王」を3人で演奏した。ソプラノの声はまるで天使の声だ。トランペットもピアノも男だけれど、男女関係ないならば、3人共天使。それで、「天使のおくりもの」の意味が納得できた。

雨の御堂筋を折り畳み傘を差して歩き、ビールの飲める店に入った。セットを頼んだ。2杯飲めて、刺身や串カツがある。最初は生ビール。後はハイボールにした。セット外だったが、トマトチューハイを頼んだ。これは侮れない味がする。

新快速に乗ると三宮に行き、高速バスの停留場所に並んだ。もう雨は止んでいる。キラキラと、小さな、大きなクリスマスのイルミネーションが今年ももうすぐ終わりだと知らせているようだった。そうか、もう3週間で12月は確実に終わり、新たな平成30年(2018年)戌年がやって来る。

紅白歌合戦を観て聴いて、そのまま何となく新年へと跨ぎ、床に入り、三宮の生田神社に初詣をする。帰るとゆっくりと皆で雑煮を食べる。そんなローテーションが待っている。また違った1年になるだろう事を想像して、夜は初夢を見る筈だ。

一富士二田鷹三茄を子供の頃から見たいと毎年思い続けて半世紀がとっくに過ぎた。そんな夢、見た事がない。富士もなければ鷹もなく茄さえもなかった。そんな事より、初夢なんて見た事がない。そんな夢が見たいと言う夢も潰えるのか。だが待てよ、その夢を見たらどうなるかが分からない。

そうしてまた今年も後3週間。1年の速さに驚きながら、その3週間に夢を置く。
書かないでいたら、書く事を忘れていた。忘れていたら思い出して、書きたいと思った。書かなければならない事は何もない。でも、書きたい。書かないと空虚だと感じた。全く忘れてしまう所だったが、書こうとする気持ちが蘇った。

さっき観たMBCテレビのプレバトがきっかけになった。夏井いつきさんが彗星のように現れてから、不可抗力以外の時はずっと観続けて来た。こんな才能を蓄えた俳人がいたのだと思ってからである。著書も買ったが、まだ読み切ってはいない。それでも、夏井いつきさんの名は、私の連合野にこびり付いた。

2017年12月7日の夜7時からの俳句の様子を書いてみたい。ちょっと添削すると、こんなにも変わるものか。いつもながら文字のマジックのようだった。お題は忘れた。

改札抜け凩や星温もりも  
改札を抜ければ荒星の生家  添削後

急ぎ足橋を渡れば母のおでん  
橋渡れば母のおでんが待つ灯り  添削後

極月のToDoリストあと4つ  添削なし

750CC(ナナハン)のタンクにしがみつく寒空  千原ジュニア(特待生昇格) 

梅沢富美男(七段)
手袋の中の指輪よ再開よ  現状維持(表現が雑)

添削後3種
手袋の下の指輪よ再会よ
手袋を外せば指輪再会す
手袋に隠す指輪や再会す

説明を嫌う夏井いつき先生の添削と毒舌、いや当意即妙の返しは小気味いい。

私が書いたブログではなく、今日のプレバトを写しただけのものになったが、それでも長い間の沈黙を破ったかのように書いた文章のようだ。

俳句はそんなに作った事もないが、この番組はとても面白い。いずれ飽きるかも知れないが、今は夏井いつきさんの魅力に気圧されている。

もう何十年か前に作った俳句がある。恐れもなく投稿したが、私の俳句を通り上げて下さった選者がいた。まさかと驚き、それでもその選者と共に、自分の作った句を思い出す。恥ずかしながら、その句を書いてみたい。大したものでもないし、このプレバトをその頃知っていたら、また夏井いつき先生に添削して頂いたらどんなものになっていただろうかと思う。

一遍の裸足の賦算に蝶が舞う 

どんな添削が待っていた事だろう。五七五のたった十七文字なので、覚えていたのだ。

最近プレバトは次のお題を知らせるようになったようだ。次回のお題は「雪の露天風呂」。考えて作ってみようと言う気持ちより、そんな露天風呂なら兎に角入ってみたいのが先決だ。

人は何かに打ち込む時、「やる気、根気、無邪気」が大事かなと思った。無邪気は愛嬌だけれど。
朝9時前に生田文化会館に着いた。地下鉄県庁前駅の通路を歩いていると見慣れた人の集団が。シマさん夫婦とひろこさん夫婦だった。奇遇と言えば奇遇であろう。

会館に着くと9時前だったが扉は開いていた。シマさんは来年の会場をその場で押さえていた。2018年11月25日がその日だ。皆、2階の大ホールに上がった。もう入口は開いていて、ふんずさんやそらの陽さんそれに空飛ぶクジラさん、サリーさんが椅子を並べていた。気合いが入っている。

11時過ぎまでリハーサルをして、それぞれが食事をしに行った。その間、練習をする為に残った者もいる。

てんぷるさんチャーチさん夫婦。シマさん夫婦。ひろこさん夫婦と私の7人は、少し歩いてラッセホールに行った。まだ11時30分だった所為で、真ん中辺の列の席に座れた。後は殆どが予約席になっていた。12時頃行っても、席はなかっただろう。ラッキーだと皆喜んだ。

ひろこさん夫婦は定食などの食事の他に、2杯ずつ生ビールを飲んだ。私にも勧められたが、それは止めておいた。どんな悲劇が起こるか分からないからだ。

帰るとチッチさんも来ていて、ピアノの伴奏をして貰い、「花」のリハーサルをした。2度やった。しかし、観客が来ない。もう12時40分だった。私の宣伝が足らなかったと思った。もっと宣伝の仕方はあったと思う。それは、来年の課題だ。

不安な中少しずつ集まり始め、設営した120席は大疎らだったが、40人は集まった。それでいい。いい事はないけれど、聴いてくれる人が集まったのだから。

時間通りに始めた。前半はオカリナママさんの司会で始まった。今回は私が初めの挨拶をした。


そら&空を飛ぶクジラ

 Twilight in Upper West
 見上げてごらん夜の星を
 風のように
 いつまでも
 ふるさと
※ そらを飛ぶクジラさんは篠笛、アルトサックス、ピアノと多彩だ。8月に結婚したばかりだが、母親のそらさんと息のあった演奏をした。CDの出し入れやマイクの調整は毎年してくれていて、彼がいないと音響は上手く行かない。彼は、鹿児島からやって来た。

昔はチッチとサリー

 愛のあいさつ
 「唱歌の秋」メドレー
 舞曲 プレリュード
     ガボット
     メヌエット
     サラバンド
     ジーグ
※ チッチとはS.Sさんの事であり、ピアノのプロだ。サリーさんはSさんで、夫婦である。昨日が息子さんの結婚式でお疲れだった事だろう。2人共、この日は参加してくれた。S.Sさんは仕事があって、休憩の初めの伴奏をして、その後帰った。ピアノは当たり前だが上手い。Sさんはリコーダーのアルトとソプラノを吹いた。練習する暇もなかったそうだが、聴き慣れた名曲を吹いた。

ふんず

 情熱大陸
 クリスマスイヴ
 鼻笛で遊ぼう(雪国)
 津軽海峡・冬景色
 夜桜お七
※ 特に演歌は歌うのも好きだろうが、演奏にも熱が入っていた。「ふんずの世界」に入っての演奏は、とても個性的で聴かせた。鼻笛もものにしており、その正確さと極端なビブラートは、聴衆を沸かせた。やっぱりエンターティナーだ。

(休憩)
皆前に出て、アンサンブルをした。「オカリナの歌」そして「花」。皆でやると楽しいが、ぶっつけ本番だった。

ひろこ

 踊り明かそう
 函館の女
 浪花節だよ人生は
 あの時君は若かった
 アンチェインド・メロディー
※ 岡山から夫婦でやって来てくれ、演奏はひろこさんだけがした。音楽には元々造詣が深かったが、最近余り練習していないと言っていた。しかし、彼女も特異の才能を持ち合わせ、200円で買って来たと言う大きなペロペロキャンディーのような太鼓を鳴らしながら、オカリナに持ち替え、太鼓に持ち替えしながら演奏した。皆喜んだ。

With you

 童神
 野に咲く花のように
 大きな古時計
 また君に恋してる
※ 愛媛で甘味処すだちを経営していて、私もシマさんも2度程お邪魔した。素敵なお店だった。だが今年、大阪に引っ越して、今はマンションに住んでいる。夫婦での演奏で旦那さんはクラシックギター。奥さんはオカリナだ。澄んだ音。タンギングが優しく、気持が良い。旦那さんのギターは年季が入っていて、改めてその上手さを噛みしめた。

シマ唄やろう

 太陽の落てぃまぐれ節
 大和山川
 井之川ぬいぶぃガナシ
 晩酌(ダレヤメ)節
※ 古稀を過ぎたこの奄美の唄の師匠は、もう40年のキャリアがある。裏声を使っての唄は高音を催促する。ちょっと狂えば破綻するだろう。その彼の声は未だ衰えず、今日は特に完璧に響いた。晩酌節は頗る元気な曲で、手拍子が出そうなほど楽しいものだった。オカリナなどの楽器が殆どの中で、特に異彩を放っていた。

オカリナの詩

 若い広場
 坊がつる讃歌
 かあさんの歌
 クレオパトラの夢
 雪の華
※ 完璧など目指す訳もなく、なんとか終わればいいと思っていた。5曲で20分弱で、話を入れていたら制限時間を超過する。私は、ノンストップで5曲を連続して吹く事にした。どのように聴いて貰えたかは分からない。だが、最後の最後、大失態を犯した。楽譜を追っていたがいつしか集中力も落ち、最後にふっと楽譜を追っていない自分に気付いた。無茶苦茶な最後になった。「終わり悪ければ全て悪し」。そんな教訓を得た演奏だった。何と悲惨な結果になった事か。ああ無情。

夢☆チャンス

 イン・ザ・ムード
 川の流れのように
 ラ・クンパルシータ
 ホラ・スタッカート
 We are the world
※ 最後に相応しいアンサンブルだった。ライブハウスで演奏しているかのような、素晴らしい集団。オカリナはオカリナママさんが1回吹いただけ。後は3人の女性がピアニカ。中々上手で、手も両方を使って演奏するなど圧巻である。ウクレレに替わる者もいる。男性の1人はギター。もう1人はパーカッションで、これが崩れると全体も崩れる。それは心地よく響いていた。ラテン系には欠かす事が出来ない。この集団も、益々実力を高めて行く事だろう。

後半の司会はそらの陽さんだった。こうして終わり、最後に私とシマさんが前に出て来るように言われた。きっと花束を用意しているなと思った。朝から、もしそうだったら、今度はそれを、司会をしてくれたオカリナママさんとそらの陽さんに上げようと考えていた。案の定、筋書き通りで、貰った花束を2人に渡した。

これでお開きとなったが、4時30分前に終わった。椅子などの後片付けを演奏した者で終え、それはあっと言う間に終わった。5時まで借りてはいるが35分には全てが片付いた。後は、昼食べたラッセホールに行き、懇親会、別名反省会をした。これがないと何の為の演奏会だったのかと思う。予定通りの45分に着き、地下1階の会場に入った。テーブルは2つ。17人が2つに分かれた。

シマさんが挨拶をして、Sさんが乾杯の音頭を取った。最初のビールが胃に染みた。飲み放題だったが、そんなに飲めるものでもない。瓶ビールを暫く飲んだ後、私は赤ワインにした。

2つのそれぞれのテーブルでは、賑やかに話は弾み、くるくる回しながら並べられた大きい皿から小皿に取っては口に入れた。

暫くするとひろこさんがオカリナやリコーダーを持って出て吹き始めると、ギターや鼻笛が出て来て演奏に入った。コケロミンを操るものもいた。何度も見てはいるが、やっぱり楽しいものだ。

音楽は、聴いていても楽しい。思い思いに暫く演奏が続いた。演奏会には出なかった人が3人いた。その中で、Ki君は前に出て、歌を歌った。ギターに合わせたり、アカペラで歌ったりした。彼は度胸がある。そして物怖じしない所は参考にしなければと思った。

一頻り音楽の楽しい時が中断した。私は前に出て、下らないかも知れない事を喋った。そんな空間を感じたので。

てんぷるさんもチャーチさんも、この「気まぐれ音楽集団」にすぐに溶け込み、その順応能力の高さに目を瞠った。てんぷるさんのレポーターのような聞きっぷりにも感心させられた。

もう1つのテーブルに座っている「夢☆チャンス」のピアニカの1人に、何か喋って貰おうと矛先を向けると、すぐ前に出て話し出した。なっちゃんとグループの人達は呼んでいる。彼女はとても要領よく話しをする。

自分は夏子だと言った。三島由紀夫の「夏子の冒険」の夏子だと言った時、私は吃驚した。私も随分昔にその小説を読んでいたからだ。小説の冒頭と文末に、

(或る朝、夏子が朝食の食卓で、「あたくし修道院へ入る」と言い出した時には一家は呆気にとられてしばらく箸を休め、)「味噌汁の椀から立つ湯気ばかりが静寂のなかを香煙のように歩みのぼった。」

(「夏子、やっぱり修道院へ入る」三人は呆気にとられて、匙を置いた。)「三つのコーヒー茶碗から立つ湯気ばかりが、この神秘的な沈黙のなかを、香煙のように歩みのぼった・・。」

との対比した文がある。

私は、そこからも小説作法と言うか文章作法を学んだと思っている。何だか作法の形式のようでもあったから、読んだのが随分前の事だとしても、忘れられずに頭の隅に張り付いている。この場で、その長編小説を思い出すなんて考えもしなかった。

最後にシマさんが話す事になって、彼は今自分が纏めて本にしようとしている徳之島のシマ唄の事を話し出した。検証しないといけないとかの言葉が出ると、皆は学説のようにその話を真剣に聞いた。

最後に、オカリナママさんに締めをして貰った。

来年の実施日が決まった。2018年11月25日(日)が押さえられた。それに向かって、それぞれがまた次の為に選曲し、練習をするだろう。私も、今度は1曲少なくしても話す事を取り入れないとなと、反省した。まるでCDのように演奏だけするのでは、聴く者が面白く感じないと思えたからだ。

Ki君とJR元町駅から電車に乗った。どうやら快速に乗ってしまったらしい。彼は新長田駅で地下鉄に乗る筈だった。だが須磨駅まで行ってしまう。私はそのまま垂水駅まで行って、そこからはバスで帰る。Ki君はもう一度新長田に戻り、そこから地下鉄で名谷駅に行く事になる。

シマさんには会場の確保から案内、プログラムの作成までお世話になっている。長かった11月19日が過ぎ、テーブルの上には或る人達から送られて来ていた2つの、色の違った720ミリリットル瓶の純米大吟醸「玉乃光」が置かれている。それと8時間前まで躍動していた出演者と曲名の印刷されたプログラムが、既に思い出となったまま、物凄い勢いで過去に流されて行った。