多くのビジネス本の導入部には、

 

”いま環境変化が早く、不確実性が高い。そのために、我々もそれを乗り越える

 

いろんな知識を身につける必要がある”的な啓蒙的枕詞が並ぶ。

 

ただ、思うのは、この環境変化を作り出しているのは我々で、

 

自分たちが、それを作り出し、それを乗り越えて必死になっているのでは。

 

つまり、薬を開発する前に、自分たちで病気も作り出しているのではと思う。

 

我々がそれを作り出しているとして、そんなに変化を作り出す必要があるのか

 

新聞を読めば、IT系のキーワードが並ぶ。どれをとっても、我々の功利を

 

求めていくもの。そんなに便利にならなくとも、十分に人生は楽しめる。

 

自分たちのあくなき欲求を満たすために、次々と技術革新をし、

 

環境変化のスピードを早くする。それに追いつけと我々ビジネスマンが

 

必死こいて知識を増やして、流れに追いつこうとしている。

 

私は、いまだにガラケーだったりする。

 

もちろん知識を吸収することは大事だし、それを効率的に吸収させてくれる

 

ツールは大切だろう。

 

しかし、我々は先の知識ばかり追いすぎていて、過去の先人たちが

 

人間の内面を洞察した古典を軽視しすぎているように思う。

 

その古典を触れるのに、スマホは必要ないし、むしろないほうが

 

書籍に集中できる。

 

 

 

前回からフローについて語ってきているが、



フロー状態は、深い幸せ感を与えてくれるのだが、その状態を作るのは決してたやすくない



なぜなら、チャレンジする勇気とそれに伴うスキル(私はここに知識も必要と思っている)



が必要。スキルを向上させるためにはそれなりの努力も必要。



これを進める過程で、受身レジャーの魔の手が忍び寄る。



ただ、生きがいや沸々と湧き上がるエネルギーを体験していけば、必然的にその



重要性や良さを感じられる。ただし、上記のようなロジックが分からないと、



いつのまにか、無気力にテレビで時間を使ってしまう。



積極的に趣味を楽しみフロー状態を経験する人は、その趣味についての知見を深め



継続的にスキルを向上させて、新たなステージにどんどんチャレンジしている。



そのスパイラルに入れば、フローの経験が増える。



でも、なんとなく面倒がって手をつけなくなっている人がほとんど。



ちょっとでも気になったテーマがあったら、まずはやってみる。つまらない時期は



将来の果実を得るためのちょっとした修行と思って。

良好な人間関係を作る上で、という話を前回出した。



もう一つ関係性を捉える上で、留意しておきたことが思い浮かんだので記載したい。



対人関係について二つの捉え方を提示したい。



①集団の中の一部であること


相手のことで憤ったりすることというのは、自分を主体、相手を客体と考えているからである。


それを一旦やめて、人間という大きな全体の中の一部という考えを持つ。


つまり、それを人間個体で考えると、いろんな臓器がある。我々も大きな人間という全体の中の臓器の一つと考えるべき。たとえば、肝臓が病気になったり、どこかに不具合が出ても、他の臓器がその臓器にフラストレーションを感じたりすることはなく、なんとか全体を維持するために助け合うだろう。人間全体もそういう風に考える。相手が自分と違う態度や考えを持ち、それに不満を持ったり攻撃することはナンセンスで、それは全体の中の一つの事象でしなかない。受け止めていくしかないのである。いちいち攻撃してたら、全体としてはエネルギーの枯渇する。よりよくみなが生きていくための方法論を考えていくべきで、そうしないと我々の体の中でしょっちゅうコンフリクトが生命はすぐに途絶えてしまう。



②相手のいやな部分は自分にもある


これは心理学ではよく言われていること。相手を見て、苦手と思うことは必ず自分の内面にもある。表出させないように、押さえ込んでいる部分がそれに当たることが多い。本当は相手のいやな部分って、自分では憧れがあったりするが、一定の自己の価値観のもと、押さえ込んでいるのである場合がある。それを認識すべき。極論すれば、相手を見て出てくる好き嫌いはすべて自分の認知の傾向から現れていて、客観的な映像ではないのである。たとえていうなら、夜中に満天の星を見て見上げてるつもりが、プラネタリウムのように私自身が映し出している星の姿なのだある。



この二つは、私は真実だと思っているが、これを理解するのは本当に難しい。




職場の人間関係の構築というのは、永遠のテーマ。

 

ここさへ良好になれば、組織に大きな影響を及ぼす。

 

ダニエルキムの成功循環モデルもそれを言っている。

 

チームビルディングやリーダーシップ開発の目的はそこに収斂されると言っても良い。

 

様々なビジネス本がそれを取り上げて様々な処方箋を出しているが、

 

私なりの考えを、今回は一対一の関係性に絞って述べてみたい。

 

①夢の共有

夢を語り合うまでの人間関係構築が必要だが、最終的に、この職場で何を実現したいのか

何を価値観として大事にしているのか、お互い共通点や違いについても共有していくと

良い。未来に向けた創造的な連携ができてくる。

 

②ランクと復讐の認識

ものものしいタイトルだが、人間関係に必ずつきまとうこの二つのワード。

上司・部下はもちろん、友達関係であってもなんとなく上下関係が作られる。

上下の下の人が、上の人を尊敬したりしてれば、何のフラストレーションも感じず、

居心地の良い関係性になるだろう。でも、これが行き過ぎたり、下の人が成長して、

相手を尊敬できなくなる場合がある。

そういう場合、今の思いと過去形成された上下関係に歪が出てくる。

それが、結果的に復讐という形になる。

上の人への反抗・攻撃となったり、関係の解消に至るケースもあるだろう。

我々はこの人間の関係性の特徴を押さえることが非常に重要で、これを理解することで、お互いの関係性をメンテナンスできる。

学生時代の先生と生徒、先輩後輩が、良い思い出になるのは、数年間の統制された上下関係が、卒業後、あまり会わなくなることで、ゆるやかに維持していくからだと思う。

 

動物というのは、自我がない。えさを求め、それを獲得するために連携する。そして子孫を残すためにつがいとなる。非常にシンプル。人間には自我がある。平和な世の中ではこの自我が認めらるので人間関係に悩む。その自我を表出させつつ、人間関係の連携を深めていくには、上記の二つことを意識していく必要があると思われる。

 

 

 

フロー理論では、自分のスキルよりも少し難易度の高いチャレンジをしているときに



フロー状態となると言われている。



幸せという観点で言えば、フロー状態のときに、”幸せ”感はやってこない。



何かに没頭しているときは、そんなことを感じるよりも、そのチャレンジに集中しているから



そのチャレンジが終わったときに、それを回想して、幸せを感じるのである。



その行為をやっているときに幸せを感じるものもある。



受身的なレジャーと言われるもの。



テレビを見ていたり、マッサージを受けたり、美味しいものを食べたりと



多くの人がリラックスしたいときに休日でやること。スキルも知識もチャレンジも必要ない。



フロー状態が終わった後に来る幸せと受身レジャーのときに感じる幸せ



どちらがより幸せを感じるだろう。もちろん前者だと私は思う。



しかし、世の中の産業界は、人の欲求につけこんで、受身レジャーのメニューを



次々提供してお金と時間を使わせている。



本当はもっと幸せを感じられるものがあるにも関わらず、誘惑に負けて流される。



すべての時間をフローにつぎ込めとは言わない、たまにはそういうレジャーも必要だろう。



でも、そういうからくりも知っておく必要もある。