どのような適性検査でも、名称こそ違えど、内向型・外向型の指標が登場する。



これを見て、自分の自己認識を比べて一喜一憂したり、



それぞれの特徴を受け入れて今後の対人関係の参考にしたしていく人もいるだろう。。



ただ、その分析の副作用として、自分の傾向を改めて深く認識し、



その傾向に固執するというものがある。



私は、これが適性検査を実施する一つのデメリットで、受検者に提示した傾向が



さらに本人に深くコミットさせ、そこの殻に閉じこもってしまうというもの。



私は、内向型・外向型に関しては、自己認識した上で、両方の傾向をバランス良く



行動として表出させていくことが重要と考える。



本籍は内向でも、いまの現住所は、状況に合わせて変えていく。



それによって、人間的な幅や思考の幅が出てくるし、創造性・前向きも出てくるのであろう。



リーダーシップがある外向的な人は、その世界ばかり見ていて、その対象をどのように



コントロールするかばかり考える。でも、コーチングなどを通じて、自分を内省し、



なぜ、そのような行動に出るのか、自分の抱えている認知のくせ、価値観などを



紐解き、抱えているコンプレックスなどを確認していく。



内向的な人は、豊かに作り出した内面の世界を人と共有して、フィードバックを受ける。



相手に影響を与えられる経験や、その反応から考えられる教訓は、



自分の世界をさらに豊かなにするものであろう。









チクセントミハイのフロー体験入門は、最近読んだ本の中で最も感銘を受けたものの一つ。



仕事でも趣味でも自分がその対象に没頭して時間も忘れる瞬間がある。



これがフロー状態。



その状態を作るためにいくつか条件がる。



①はっきりとした明確な目標


②すぐにフィードバックがもらえる


③自分のスキルとチャレンジの度合いがバランスしている



そういうときに、集中力・注意力が高まりフロー状態となる。



人事コンサルタントの立場から言えば、この状態をいかに作れるかが



組織開発、個人開発の基準になるのではないかと思っている。



今盛んに言われている働き方改革。短時間で高い成果を上げて、自分のワークライフも



充実させる。一見無茶なことを言ってるようだが、一つの鍵はこのフロー状態の醸成。



みんながこの心理状態で働ければ、その両立に近づいていくだろう。






先週の週末は静岡県伊東市にあるホテル海さんに行って参りました。

すばらしいホテル、朝日の見える露天風呂が売りで、すばらしい日の出を堪能。

現実の世界で厳しい生活をしていればいるほど、旅の価値が高まる。

今回はまさにそれで、切れていた神経や血管が次々と結ばれていった感じです。

ユング的に言えば、意識下の自分よりも無意識の自分に潤いと癒しを与えたような感じ。

そして、休みの次の日に研修で登壇しました。

いつもと違う境地に至ったような気持ちで今まで以上に地に足のついた説明が

でき。受講者と真摯に向き合い、自分の感情の変化も冷静に受け止められました。

旅の本質的な価値を少し理解できたようです。

組織人事コンサルの重要な分野の一つにチーム開発がある。

チームビルディングやグループコーチング、さらには、ファシリテーション等の

さまざまな手法があり、それぞれのコンサルタントがマッチングの良いアプローチを

選んで進め、効果を上げている。

 

ただ、組織開発を担うコンサルタントが、実は組織デザインの経験がなかったり

組織デザインの根本知識が不足している場合が多い。

もちろん、必須条件ではないのだが、組織の分業やヒエラルキー、標準化についての

知識が不足している中で、具体的なてこ入れができるのだろうか。

時計を作ったことなくても修理はできると思うが、設計できる職人に修理を任せた方が

より効率的で失敗がないだろう。製造の品質管理者ももともとは技術者だった人も多い。

 

昨今のチーム開発は、メンバーの心情に入っていきながら普段出せていない思いを

引き出し、本音で語り合うアプローチが多い。非常に重要なアプローチだ。

それによって、課題と解決の方向性は出てくるものの、

そこからどうやって組織の機能を再設計していくか、メンバーに任せて終わりにはできない。

一旦壊したレールをもう一度敷く、そのためには組織デザインをもう一度学び直す

必要がある。

 

バブル崩壊後の住専問題で活躍した故中坊公平氏の言葉である。

人を説得する際の三要素。これは、部下指導にも応用できる。

<正面の理>指示の背景や根拠、進め方などを丁寧に伝える

<側面の情>部下を励まし、承認しながら、情を刺激する。

<背面の恐怖>逸脱した行為や指示に従わない場合の不利益を匂わす。

この三つを念頭に置き、バランスよく使っていくのが求められてくる。

どれかが偏っても部下は動かない。相手や状況、タイミングによって使い分けることが

必要なのだろう。

 

ただ、ちょっとした指示で、主体的にすぐに動いてくれる部下がいれば、

どれだけ組織が生産的になるだろう。

 

私の考えでは、正面の理と側面の情を徹底的に使い、組織としての結果を出す。

つまり、このリーダーについていけば間違えないという安心感を与え、

このリーダーのために人肌脱ぎたいという貢献意欲を引き出す。

 

そんな信頼関係ができてしまえば上記三つをあまり意識せず、

<全面の目>つまり、具体的なアプローチはなく、ただ、部下の動きを見守るのみで

自分で主体的に動いてくれる部下が多くなるのだと思う。