人材活用ノウハウBOOK〜人事コンサルタント、社会保険労務士の知恵袋 -67ページ目

人材活用ノウハウBOOK〜人事コンサルタント、社会保険労務士の知恵袋

人事コンサルタント/特定社会保険労務士が、日々の業務から得たノウハウやお役立ち情報、日々のニュースを人事屋目線で切ったコラムをお伝えします。

人は集団に入ると、「居場所」を求めます。

「会社であれば、どこかの部署に配属されるのだから、居場所はあるだろう」と思うかもしれません。

確かに、朝どこに行って、どこに座るかは決まっていることが多いです。

その点、大学などはそれさえありません。

最近は必ずしもそうではないかもしれませんし、理系の場合はまた様相が異なるのでしょう。
しかし、私が1980年代を過ごした早稲田という大学は、当時は完全なる放任主義。
入学当初だけは、語学授業のクラスというのが編成されており、クラスコンパなどもやりましたが、それも最初だけ。なにしろ週に2~3回程度の語学の授業以外は、クラス単位で集まることもなかったのですから、ユニットとしての機能などありませんでした。

そんなわけで、それぞれが、サークル活動や3年以降のゼミ活動などが、学生生活の活動の拠点となり、それが「居場所」になっていました。

自分から居場所を求めないといけなかったわけで、実際、入学当初姿を見たっきりという人も少なくありませんでした。

まぁ、そんな状況から考えると、職場という場所があるのだから、居場所という問題は発生しないようにも見えます。

しかし、ここでいう「居場所」とは、そのような形式的なものではありません。

「自分がこの組織に受け入れられている」
「自分がこの組織にとって有用な存在になっている」

このように思えることなのです。

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メンタルヘルスが人材マネジメント上の大きな課題となって久しいですね。

実際、私も人事コンサルタント/社会保険労務士として様々な会社のサポートをするようになって、この問題が想像以上に広がっていることに驚きを感じたものです。

というのも、大企業ならそれなりの数のメンタルヘルス不調者が出るのも分かるのですが、中小企業でも少なからずこの問題が発生しているのですね。

「ウチは大丈夫だよ」と思っていたところ、ある日突然うつ病患者が現れ、頭を抱えてしまっているなどという事例にしばしば遭遇します。

そのような場合、会社はどう対応すべきなのか、考えていきましょう。


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モチベーションの話の中でよく出てくるのが、マズローの「欲求5段階説」です。

これは概略--

・人間の欲求は、「1.生理的欲求」、「2.安全・安定の欲求」、「3.社会的欲求」、「4.自我・自尊の欲求」、「5.自己実現の欲求」の5段階をなしている。数字が大きい方位が高次の欲求である。

・下位レベルの欲求が充足されると、ひとつ高次の欲求が優先されるようになる。

--というもの。

人材マネジメントの観点でみていくと、ここでまず注目すべきは、「3.社会的欲求」、「4.自我・自尊の欲求」の2つでしょう。

これらは要するに、「自分の居場所がある」、「人に認められる」ということだからです。

もちろん、「2.安全・安定の欲求も重要です。

会社がいつどうなるか分からない状態では、仕事に集中することはできません。

また、身体がもつかどうかも分からないような環境に身を置き続けるわけにもいかないでしょう。

一方、仕事を通じた自己実現も当然重要です。

こうしたことについても、いずれお話していこうと思っていますが、まずは上記の2つにからめたお話をしていくことにします。


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