人材活用ノウハウBOOK〜人事コンサルタント、社会保険労務士の知恵袋 -68ページ目

人材活用ノウハウBOOK〜人事コンサルタント、社会保険労務士の知恵袋

人事コンサルタント/特定社会保険労務士が、日々の業務から得たノウハウやお役立ち情報、日々のニュースを人事屋目線で切ったコラムをお伝えします。

◆正社員、非正社員とは何か

マスコミ報道を見ていると、「3人に1人以上が非正社員」とか「正社員と非正社員の待遇格差」など、「正社員」、「非正社員」という言葉が頻繁に出てきます。

そもそも、この「正社員」、「非正社員」とは何を指すのでしょうか?

実はこれ、定義がはっきりしていません。

法律用語でもないのです。

私が聞いた話では、元々「正社員」という言葉は、高度成長期の人手不足の時代、募集広告に「正社員」とうたったのが始まりだということです。

「正社員」と言うと、何か特別な身分、特別扱いしてもらえるかのような印象を与えるということでしょうね。

いずれにしても、何か一定の基準に基づいた文言ではありません。

マネジメント用語ではよくあることなのですが、定義がはっきりしないまま、イメージだけで出来上がった言葉というのは、後になって何かと混乱を招きます。

比較的最近では、「成果主義」なんていう言葉もそうでしょうね。


まぁ、こんなことを言っていても話は進まないので、いま企業社会に存在している雇用形態を少し整理してみたいと思います。


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優秀な人材を確保できる会社とは、イコール、優秀な人材を採用し、定着している会社ということです。

それが実現できている会社と、そうでない会社の違いは何か?

それを探り、どうすればそのような会社になれるかを考え、実践しようとしているわけですが。

「違い」が顕著に出るのは、「定着」というところでしょう。

採用については、企業の知名度などの影響が大きいのに対し、定着については、入社後に分かる会社の実像によるからです。

もちろん、いくら知名度が高くても、いわゆる「ブラック企業」など人事労務面の悪評が立ってしまったり、人がまったく定着していないことが外からも分かるようであれば、人の採用も思うにまかせません。

その点では、会社の内部事情も影響はしますが、間接的なものにとどまります。


したがって、人材マネジメント施策という観点で考えると、人材の確保とは、イコール人材の定着となります。

そして、人材が定着する会社とは、一言でいうと「魅力のある会社」となります。

それを実現するのが人材マネジメントですし、当然それはいっときのものではなく、前回述べた通り、「継続的な営み」となるのです。


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優秀な人材をどれだけ確保できるか、そしてどれだけ活用できるかが、競争力の決め手となっています。

もちろんこのことは今にはじまったことではありません。

「ヒト」、「モノ」、「カネ」と称されるように、以前から人材は重要なリソースでした。

しかし、近年はこの比重が特に大きくなっています。


◆人材マネジメントの2つの機能

人にかかわる会社の機能を広く「人材マネジメント」と称します。

これは大きくいって次の2つの機能を果たします。

・人材確保
・人材活用

この2つの機能を果たすことにより、会社の成長を実現するということです。

重要なのは、人材マネジメントは継続的な会社の営みだということです。

なんだか当たり前のことを言っているようですが、案外忘れられがちな点です。

人材マネジメントは一時のカンフル剤でもなければ、とにかく今を乗り切ればいいという対処療法でもありません。

当事者の誰かが疲弊しきって続けられなくなるような施策は人材マネジメント施策とは言えないのです。

・上司が毎日叱咤激励、さらには脅したり怒声を浴びせて部下に仕事をさせている
・上司または部下の、特定の誰かが身を削ることで部署の業務が回っている
・上司は全メンバーの業務の細部にまで介入し、指示をする。また、どの部下も上司の具体的な指示がないと動こうとしない

このような状態はいつか破たんします。

メンバーの身がもちません。それ以前に、人が定着しません。


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