何回か、このブログでも書いているのですが、
わたしは、めいっぱい、仕事をしていた時期の後
過労で体を壊してしまい、２年ほど、
療養しつつ、かなりゆっくりペースで
お仕事をしていました。
その間、同期は昇格・昇進したり
結婚して、子どもが生まれたり……
確実に、人生のステージを進んでいるように
見えていました。
いや～、めちゃくちゃ焦りましたね～……
「自分は、このペースで大丈夫なのか？」
「１人、置いて行かれるんじゃないか？」
って、ものすごく不安でした。
でも、体調のことを考えると、
これ以上、無理はできない。
頭ではわかっているのですが、
心で納得するのは、難しいものがありました。
とはいえ、会社での年次は
容赦なく上がっていくわけです。
どんどん後輩が入ってきて
「目上の人」として見られるようになっていく。
わたし、そんなに、仕事できていないのに！
って、もどかしい気持でいっぱいでした。
今思えば、当時のわたしは、
・上の立場にいる人は、仕事をたくさんするべきだ
・誰よりも努力しているべきだ
・なんでも知っているべきだ
・周りからの評価が高い人でいるべきだ
等々、いろんなことに
ガチガチに縛られていたと思います。
もちろん、これは悪いことではなくて、
こうした意識があったから、
新人のころからずっと、仕事を頑張ってこられたし
それなりの知識や技能も身に付いたのだと思います。
ただ、一方で、ここを目指して仕事を続けていたからこそ
過労で倒れて、仕事が充分にできなくなってしまったわけです。
同じ意識のまま、仕事をし続ければ、
また、同じように倒れる可能性が高い。
でも、今、何もしないでいるのは
落ち着かない。
そこで選んだのが、コーチングを学ぶことでした。
コーチングを学んで、徐々にわかってきたのは、
たくさんの「人を見る視点」があるということです。
それまでは、どんな相手でも
自分が考えてきたのと同じ評価軸で、
相手も評価してしまいがちでした。
・仕事をたくさんする
・努力している
・なんでも知っている
・周りからの評価が高い
こうしたことだけから、相手を勝手に評価していたんです。
でも、その人が、どんな場面で
どんなふうに活躍できるかは様々で
中には、↑に上げたことでは
測れない良さを持った人もいるんですよね。
そうやって、いろんな視点から
目の前の人を見ることができるようになったことで、
周囲の人との関わり方もかわりましたし
仕事自体への見方も、大きく変わったと思います。
自分自身についても、
「仕事で明確な成果を出すこと」
以外の役割について
目が向くようになりました。
数年かけて少しずつ、それでも
確実に、起こっていった変化。
今は、過労で倒れる前の自分とは、
異なるものの見方、考え方が
できるようになったな、と感じています。
そして、今の方が、断然仕事がしやすいし
人間関係も、良くなってきています。
わたしの場合は、過労で倒れたことが
きっかけでしたが、他にも
・産休、育休でブランクができた
・介護で仕事のペースを落とさざるをえなくなった
・病気の治療のために、めいっぱいしごとができなくなった
など、ペースダウンしたり
キャリアのブランクができるような
経験をした方、少なからず、いらっしゃると思います。
焦ることも、もしかしたら、あるかもしれません。
それは、もしかしたら、
今まで、あなたを支えてくれた
「こうでなければ」を
更新するときですよ、っていう
サインなのかも。
あなたが、「こうあるべきだ」と
思っているものは、何ですか。
ペースダウンしなければならないときこそ
その「こうあるべき」と、
丁寧に、向き合ってみるときなのかもしれません。
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くろいわひろこ
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