「他人の粗探しはよくない」
「相手と自分の考え方や行動の違いは、
違いとして受け入れて、そっと距離をおくのがよい」
みたいなこと、よく言われますよね。
確かに、それは、その通りだと思います。
気に障る人のことを、
ここが気に入らない、
あそこが気に入らない、
って考えてばかりいると、疲れちゃいますから。
……とはいえ、わかっていても
目についちゃうときって、ありません?
仕事で疲れてるとわかっていても
パートナーに
「お皿の一枚でも洗ってくれればいいのに!」
って、イラッとしてしまうことって、
きっと、あると思うんですよ。
わたしは、ある(笑)
そういう時って、どんな心の状態なのかな、と
考えていたんですけど、
わたしの場合、よくあるのは、
自分に余裕がないとき、なんですよね。
しかも、何か焦ってるときが、とりわけ多い。
あれやらなくちゃ!
これやらなくちゃ!
って、頭がいっぱいの時です。
体も、時間も、できる範囲でしか進めないのに
自分の頭の中で、できるスピードよりもずっと速く、
自分の行動をイメージしてしまっているんです。
もちろん、そうした「スピードがある自分」を想像することで
調子がいいときは、実際に、
自分の行動を加速させることもできるので、
これ自体は、悪いことじゃないと思います。
ただ、疲れていたりして、心や体に余裕がないときには
空回りすることもあります。
そういう時に、自分のイメージと違う行動を
周囲の人がとると、
「なんで○○するの!?」
(あるいは、「なんで○○してくれないの!?」)
と、つい思ってしまうんです。
これって、「思い通りにいかない!」
と思って、イライラしている対象は、
実は、相手じゃなくて自分自身なんですよね。
だとしたら、何かにイライラッとしたときに、必要なのは、
「自分の中で、変なズレが起こってないかな?」
って考えることかもしれません。
理想の行動と、現実の行動が違う、とか
理想の行動スピードと、現実の行動スピードが違う、とか
理想の時間の使い方と、今の時間の使い方が違う、とか……
この”ズレ”が心の中で戦っていると、イライラになります。
”ズレ”ていることに気付くのは難しい。
理想に合っていない自分を見るのは、辛いですからね。
だから、自分の中にある”ズレ”を見ないふりして
そこから出てくるイライラを、無意識に
”誰か”のせいにしてしまうわけです。
イラッとしたときに、相手を見るか、自分を見るか、
ちょっとした違いなのですが、
ここで、しっかりと立ち止まって
「現実の自分」を棚卸しできると、
少し、落ち着いて、周囲と接することが
できるようになるのだと思います。
「理想の自分」にも、
少しペースダウンしたり、
方向を少~し変更てもらえると
もっといいね!
どちらも、とても、勇気がいることなんですけどね。
それでも、イライラって、やっぱり疲れますし、
人間関係のストレスにもなりますし、
そうなると、もっともっと行動が遅くなりますから、
やっぱり、無いに越したことはない。
だから、勇気が必要だとしても、わたしは
立ち止まる方を選びたいな。
「今、わたしは、自分のどの行動が、
理想に追いつかなくて、イライラしてるの?」
って。
***
……って、書きながら、
いざ、イラッてしたときに、
このことを、ちゃんと思い出せるよう、
部屋のどこに、この話を貼っておこうかなって
今すごく考えてる。
だって、わたし忘れっぽいからさ、
明日にはこの話、絶対忘れちゃうもん!!!(笑)
***
「すべての人にあたたかな関係性を」
トラストコーチングスクール認定コーチ
くろいわひろこ
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