こんにちは。朋友の教務部を担当する濱本です
9月22日に投稿された
教務⑨では ~台風の仕組み 社会~について取り上げました。
過去ブログ➀~⑨は下記にリンク先をつけています。
今回の⑩は最近よく耳にするようになった
線状降水帯 を取り上げてみました。
「線状降水帯」とは雨雲となる積乱雲が停滞して一定の幅を持つ線状の雨帯のことをさします。長さは50km〜300km程度、幅は20km〜50km程度となり広範囲です。
以上のようなメカニズムです。
線状降水帯が滞留する地域では、集中豪雨をもたらし、交通の障害や自然災害が発生するなどの影響を及ぼすと言われています。
天気予報内では大雨の現象で「ゲリラ豪雨」という言葉も耳にします。もちろん「線状降水帯」とは明確に違います。
両者は、降水範囲と降水時間(積乱雲の数)が異なります。また、「ゲリラ豪雨」は気象用語ではないため、気象庁では使用されていません。
「線状降水帯」には複数の積乱雲が存在しますが、「ゲリラ豪雨」では積乱雲が一つです。積乱雲は発生してから、1つが約30分〜60分程度で消えるので、ゲリラ豪雨は短時間で完結します。
こういったことから、線状降水帯は「長時間継続した降水」、ゲリラ豪雨は「短時間の降雨」と区別されます。
ゲリラ豪雨では急速に積乱雲が発達するため、突然豪雨が降ってくるイメージがありますが、レーダーによって検知されています。そのため、予測可能です。一方、線状降水帯については、発生条件が未解明なので、予測しづらいという特徴を持っています。
最近西日本で多くみられる「線状降水帯」の原因としては、九州地方北東部に解析されている小さな低気圧「メソ低気圧(水平スケールが約 200~800kmの小規模な低気圧)」があるので、水蒸気の供給量が増加しがちになり、東シナ海南部は海水温が高いため、地表の水蒸気量も非常に多くなります。積乱雲の発生数が増えると線状降水帯が持続しやすくなるため、条件は揃いやすくなってしまう傾向から、西日本では増加傾向に見られます。
気象に関する話は身近なだけに入試問題では頻繁に取り上げられます。ニュースを通じて関心を高めておきましょう。
過去の2023年度教務記事リンク先↓
【保谷校】教務⑥ ~都立中高一貫校 今春の一般入試結果から~
-----------≪お知らせ≫-------------------------
体験授業はいつでも受けることができます
受験相談や学習相談だけでも大歓迎です
2023年度の合格実績です