NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ -4ページ目

NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ

NHKの英会話番組講師でもある木下和好が英会話上達のイロハを余すところなくお伝えしていきます。

日本では、夫婦とも会社の重役であれば夫婦揃って接待ディナーの席に着くことはあるかも知れないが、雇われ社員が奥方を同席させることはまず考えられない。「男の仕事に女が口を出すな!」というのが大方の日本人男性の考え方だ。私はボストンの企業に勤めた時、開発部と貿易部の両方に所属していた。貿易部の方は海外からの訪問客が多く、日本や東南アジアからお得意先や見学者が来た時、私が案内したり、食事の接待をすることが多かった。工場見学等はひとりでしたが、夕食は家内を同席させることが多かった。ボスも奥方を連れて来るのが常だった。おかげで私達夫婦は、自分達だけでは行くことのできないような高級レストランに何度も行くことが出来た。そして接客はレストランに留まらず、日本食を食べたいお客様のためには、我が家で日本食を料理しもてなしたこともある。もちろん経費は会社持ちで。このようにアメリカでは夫婦一体という概念が非常に強いようである。離婚率が高いのは皮肉ではあるが。

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アメリカは自己主張の社会であるが、ある朝その典型的な出来ごとに遭遇した。私が勤めていた会社の貿易部の秘書が辞めたので、新しく採用された女性がやって来た。ボスが早速彼女に書類のコピーを依頼した。すると何と彼女は “No”と言った。自分はコピーをさせられるためにこの会社に就職したのではないと主張したのだ。コピーするのも秘書の仕事の一部だとボスが言っても、拒否し続けた。当然彼女はその場でクビになったが、仕事を失ってでも自己主張を曲げない人がいたのは驚きだった。自己主張と言えば、大学院のあるコースでは、自己主張しない限り落第してしまう授業があった。あるテーマに関して自分の意見を述べるというものだが、発表の順番など決まっていない。学生達が矢継ぎ早に色々なことを言うが、中には見当違いな発言があったり、考えがまとまっていない内にしゃベり出す学生もいたが、彼等はそんなことを全く気にしていないようだった。自己主張に慣れていない日本人は、へたをすると全く置き去りにされてしまう危険性がある。私も必死で頑張ったが、今だに自己主張が足りない気がする。

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アメリカの大学院を終えた直後、ボストンの企業から声がかかり、分野違いの仕事に就いた。そこに3年間務めることとなったが、色々な体験をすることが出来た。アメリカでは、従業員は会社人間ではなく、1日の内8時間を会社に買ってもらうという感覚がある。その8時間以外は自分の時間ということになる。この点上司の顔色を伺いながら、なかなか帰宅出来ないでいる日本の社員とは異なる。私が勤めていた会社は午後5時までだったが、私の上司は午後4:30以降は新たな仕事をやり始めることはなかった。彼の口癖は “The first thing tomorrow(明日最初に)”であった。午後4:45 になると女性従業員達は次々とトイレに行き始める。戻って来た時には皆お化粧直しが終わっている状態だった。そして誰かが “Five o’clock!”と叫ぶと、すぐさま出口に向かって行列が出来、5時5分過ぎには本部長とほんの一握りの人しか残っていない。これが毎日の光景だった。仕事仲間で一杯やるということは皆無であった。5時からは誰にも束縛されてはならない自分の時間であるからである。

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