NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ -5ページ目

NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ

NHKの英会話番組講師でもある木下和好が英会話上達のイロハを余すところなくお伝えしていきます。

留学2年目の夏の最後のアルバイトはFuller Brushの訪問販売だったが、1日に13時間も費やすようになっていたので、学業の両立が不可能で、夏休み終了と同時に辞めざるを得なかった。でもアルバイトを続けないと生活費が捻出できないので(学費だけは全額奨学金でカバー)、どうしても何かを見つける必要があった。でも週15時間程度のアルバイトなど簡単に見つかるはずはなかった。その時ふと思いついたことがあった。留学前、日本で英語の家庭教師のアルバイトをしたことがあるので、もしかしてアメリカでは日本語会話の個人レッスンが可能かもと思った。6ドル投資して地方新聞のSituation Wanted(求職案内)の欄に、「日本語のネイティブスピーカーが日本語会話を教えます」という広告をだした。すると驚いたことに短期間に6人ほどの応募があった。家庭を訪問するケースと我が家に来てくれるケースがあったが、1日に2~3時間教えると他のアルバイトの1日分に匹敵する収入が得られた。この新たなアルバイトのおかげで、私は大学院を無事終了することが出来た。このアルバイトは収入以外にも多くの恩恵を与えてくれた。家内が原因不明の病気にかかり危険状態に陥った時、子供3人に日本語を教えていた父親は実は有能な医者で、入院から治療まで全て面倒を見てくれた。無事退院することが出来たが、医療費が高いアメリカで、彼は私達に1ドルも請求しなかった。生涯の家族ぐるみの友達になった生徒もいた。又3年間務め、永住権取得のきっかけとなったアメリカ企業への就職も、日本語教師のアルバイトの副産物だった。この時「企業」という概念が私の中に植えつけられた。

株式会社BLA / YouCanSpeak開発者
ドクター・キノシタ

YouCanSpeak:スピーキング特化システム
YouCanSpeak-α(アルファ):リスニング・発音特化システム
ask the orange:サポートサイト
株式会社BLA: 株式会社BLAオフィシャルサイト
Twitter: @A5Eigo
留学2年目の夏、大工のアルバイト中転落事故に巻き込まれて辞める羽目になった。すぐに次のアルバイトを見つけなければと思い地方新聞の Help Wanted(求人案内)を見た時、「10ドルの投資で高収入可」という広告が目にとまった。早速面接に行くと、10ドルで商品カタログを購入に、訪問販売をする仕事だった。Fuller Brushと言い、ヘヤブラシや歯ブラシ等の日常品を訪問販売だけで売っている会社であった。セールス経験はゼロだったが、他に良いアルバイトが見つからなかったので、やる決心をした。翌日から無作為に近所の家々を回り始めたが、ドアを開けてくれる家は一軒もなかった。犬に追いかけられてあわてて逃げた家は一軒だけではなかった。数時間後ガックリ肩を落として帰宅したが、投資金の10ドルだけはどうしても取り戻さなければならなかった。途方に暮れていた時、ひとつのアイディアが浮かんだ。それは学んでいる大学院のお世話になっている教授の奥様を訪問することだった。玄関口で「~の学生ですが、ちょっとお話できますでしょうか?」というと、Come on in! と言ってすぐに招き入れてくれた。事情を説明すると同情心から2~3注文してくれた。次に教授の奥様に友人を紹介してもらい、そこを尋ねるとそこでも同情注文をもらうことが出来た。それからは「友人連鎖」という手法で、毎日門前払いをくらうことなく売り歩くことが出来た。セールスを初めて3週間後に、その地域のセールスマンの会合があったが、何とその月の売上は私がNo.1になっていた。でもそのころには1日13時間も費やすようになっていた。

株式会社BLA / YouCanSpeak開発者
ドクター・キノシタ

YouCanSpeak:スピーキング特化システム
YouCanSpeak-α(アルファ):リスニング・発音特化システム
ask the orange:サポートサイト
株式会社BLA: 株式会社BLAオフィシャルサイト
Twitter: @A5Eigo
私が留学した当時、留学生は2年目から夏休みはフルにアルバイトをする許可が下りた。せっかくだから率の良いアルバイトをしたいと思って色々な人に聞いて見たら、大工等の肉体労働の時給が良いとの事だった。元々大工仕事は好きだったので、早速地元のYellow Pages(職業別電話帳)で調べたら人手が足りないからすぐに来るようにと言われた。「ラッキー」と思って事務所に行くといきなり角材に釘を打たされた。それが面接試験と思わなかった私は、適当に釘を打った。するとオーナーは、私が全くの素人だから、時給は最低保証額の2ドルだと決めつけた。5ドルはもらえると思っていたのでガックリしたが、他に良いアルバイトが見つからなかったので、建築素材の運搬等誰でも出来る仕事を始めた。現場で指揮を取っていたのは私よりずっと若い男であったが、横柄な態度で私を悩ませた。角度を付けて切らなければならない木材の計算の仕方がわからなくて四苦八苦していたが、私が口を挟むことは許されなかった。でもおかげでtwo-by-four だとか two-by-six 等の角材の大きさや、pike 等の釘の種類などの名前も覚えた。又アメリカでは土台→柱(two-by-four)→壁→屋根の順で造って行くことも知った。1cmほどの狂いは全く気にせず、ハンマーでぶちたたいて調整するありさまだった。でもある時屋根枠が崩れて地下まで落下する事故に巻き込まれ、その日に大工仕事を辞めた。

株式会社BLA / YouCanSpeak開発者
ドクター・キノシタ

YouCanSpeak:スピーキング特化システム
YouCanSpeak-α(アルファ):リスニング・発音特化システム
ask the orange:サポートサイト
株式会社BLA: 株式会社BLAオフィシャルサイト
Twitter: @A5Eigo