割りに合わない大工仕事 | NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ

NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ

NHKの英会話番組講師でもある木下和好が英会話上達のイロハを余すところなくお伝えしていきます。

私が留学した当時、留学生は2年目から夏休みはフルにアルバイトをする許可が下りた。せっかくだから率の良いアルバイトをしたいと思って色々な人に聞いて見たら、大工等の肉体労働の時給が良いとの事だった。元々大工仕事は好きだったので、早速地元のYellow Pages(職業別電話帳)で調べたら人手が足りないからすぐに来るようにと言われた。「ラッキー」と思って事務所に行くといきなり角材に釘を打たされた。それが面接試験と思わなかった私は、適当に釘を打った。するとオーナーは、私が全くの素人だから、時給は最低保証額の2ドルだと決めつけた。5ドルはもらえると思っていたのでガックリしたが、他に良いアルバイトが見つからなかったので、建築素材の運搬等誰でも出来る仕事を始めた。現場で指揮を取っていたのは私よりずっと若い男であったが、横柄な態度で私を悩ませた。角度を付けて切らなければならない木材の計算の仕方がわからなくて四苦八苦していたが、私が口を挟むことは許されなかった。でもおかげでtwo-by-four だとか two-by-six 等の角材の大きさや、pike 等の釘の種類などの名前も覚えた。又アメリカでは土台→柱(two-by-four)→壁→屋根の順で造って行くことも知った。1cmほどの狂いは全く気にせず、ハンマーでぶちたたいて調整するありさまだった。でもある時屋根枠が崩れて地下まで落下する事故に巻き込まれ、その日に大工仕事を辞めた。

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