日本では家にペンキを塗るケースは少ない。でもアメリカでは外見や防水等の目的で外壁も内壁もあるいは窓枠やドアやドアフレームにペンキを塗ることが日常茶飯事だ。そんな習慣のせいか、家の色も様々で、道案内の目印としても役立つ。当然ペンキ塗りのアルバイトも多い。経済的に余裕のある人達はプロのペンキ屋に依頼するが、自分でやったり、学生等にアルバイトとして頼む人も多い。私がChicago で最初にしたアルバイトの一つもペンキ塗りだったが、経験の全くなかった私は、ブラシの使い方すら知らなかった。最初にまかされたのは大きな教会の室内ドアのペンキ塗りだった。すでに白く塗られていたが、保全のために上塗りをするのが私の仕事だった。経験者はきれいにスムーズにむらのないように塗るのだが、私が塗るとどうしても濃い部分と薄い部分が出来てしまうので、均一化しようと思ってブラシでなぞると、表面がボコボコになり筋状の模様が付いてしまった。それでも全てのドアのペンキ塗りをしなければならなかった。結果は皆同じだった。誰が見ても子供のいたずらとしか思えない状態だった。次の日曜日朝の礼拝に行って見たら、誰ひとりドアのペンキのこを話題にしなかった。唖然としてことばが出なかったのか、あるいはもともとドアのペンキの塗り具合になど全く関心が無かったのか今でもわからない。
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