アメリカの医療保険②
日本では、通常の社会生活を送っている方なら普通誰でも健康保険に加入していると思います。
病院にかかった時、本人なら2割、家族なら3割負担で外来ならその場で精算。
とても分かりやすい仕組みですよね。
でも、アメリカの医療保険って複雑で分かりにくいです。
どこかの保険会社と契約するわけですが、どこの保険会社にするかと言うより、どういうプランで契約するかによって個人負担額が大きく変わってきます。
まず、病院に行くたび必ず一定の費用を負担しなければならないコペイ(co pays)というものがあります。契約内容によりますが、$10-20位だと思います。
ER(救急治療室)に駆けこむと$100等ちょっと高めになります。
次にdeductible(控除)という制度があり、契約内容により一定額に達するまでは医療費を全額自己負担します。
deductibleの金額に達すると、以後医療費の○%を保険会社が負担、残りは自己負担となるのですが、一番良い契約内容ならもちろん100%保険会社が負担というものです。
私の場合、妊娠中に入った保険はコペイが毎回$20、deductibleが家族1人につき$500、それ以上は90%保険会社が負担というものでした。
この保険内容は一般的と言うか、平均的なカバー率だと思いますが、ガンにかかったら一億円の医療費がかかると言われるアメリカで10%の自己負担をすると一千万円という事を考えると、おちおち病気にもなれませんよね。
アメリカの自己破産原因の第一位は、ズバリ医療費です。
クレジットカードの使いすぎにによる理由が多い日本とは対照的ですね。
実は、主人の会社は私の産後暫くしてから保険会社を変えました。
理由は保険料の負担が大きかったこと。
日本でもそうですが、既往歴がある人は保険に入れませんよね?
私は妊婦だったので、これから明らかに医療費がかかる事が分かっている人は通常保険に入れません。
それでも妊娠初期なら受け入れてくれる保険会社もあるようですが、結局保険料がどんどんつり上がり、自己負担した場合と変わらなかったりします。
つまり、個人ではもう受け入れてくれる保険会社がなかったので、会社ぐるみ(団体扱い)で保険に加入したのです。
主人が調べたところによると、まずまず保険内容が充実しているものに入ると月額の保険料は$500-1000。
この金額を個人負担するのも大変ですが、私は妊婦だったため更に70%増の保険料になりました。
そしてこの保険料は加入している限り下がることがないので、私の産後、保険会社を変えて同じ内容でも
保険料が一般的な金額に戻るようにしたわけです。
さすがに月額の保険料全額は会社は負担できなかったので一部個人負担しています。
日本の健康保険料がいかに安く、高度の医療が受けられるか身にしみますね。
どんなに高くても医療保険に加入するメリットは、やはり適正な医療が受けられると言う事。
病院に行ったら必ずどこの保険会社と契約しているか聞かれます。
もし保険に加入してなかったら、患者が本当に医療費を支払う能力があるか問われ診療自体を拒否されることもあります。
診てもらえたとしても下っ端の研修生に相手にされ医療ミスが起こる可能性も否定出来ません。
注射一本打つのにも適正かどうかより払える金額の薬を打たれると言う事になります。
駐在で来ているような日系企業にお勤めの方なら会社が保険料を全額負担しているケースがほとんどなのでまず問題ありません。
余談ですが、じゃあ貧乏で保険に入れない人達はどうするの?
実は保険に入っていないアメリカ人はたくさんいます。
低所得者や学生の為には政府が医療費を全額負担したり、あらかじめディスカウントされたパッケージ料金が提示されたりします。
私が目にした病院の出産用のパッケージ料金は、自然分娩で24時間以内の退院を条件に、入院費用と麻酔(無痛分娩)費、産まれた子供のケア込で約$2000というものでした。
ただし産婦人科医の同意が要ります。
いざとなったらこれを使おうと思ってたんですよね。
本当に無謀すぎました・・・・。
アメリカの医療保険①
アメリカの医療費ってものすごく高いって聞いたことありますか?
私もなんとなーく見聞きしてはいましたが、実際に自分がアメリカで出産することになりその膨大な医療費に真っ青になりました。
実は当時私は海外旅行傷害保険にしか加入していませんでした。そうです。海外旅行に行くときに航空会社のカウンターなんかにパンフが置いてあるアレです。この保険は妊娠や出産、歯に関する医療費は対象外です。
主人の会社では、駐在員は40代半ばから50代の方が多く赴任していたので現地で出産を経験した奥様が過去に誰もいなかったのでこの保険で十分事足りていたようです。
私ももし多胎妊娠でなかったら無保険のままアメリカで出産を迎えていたかも知れません。あくまで順調に妊娠期間を終え出産できたらの話だったんですが、アメリカの医療の仕組みを勉強すればするほど、これがいかに無謀かと言う事を知りました。
まず、検診の費用が、初診や再診料で$100-150。超音波代が$100。
もし諸々の検査をすれば合計$300以上。
私の場合3週間に一回の検診で中期、後期になるにしたがって検診回数も増えていきましたので、
検診費用だけで結構な費用になります。
そして実際の出産費用。
病院や専門医からの請求は合計約$20500でした。
しかし保険会社が病院等にディスカウント交渉をし、医療費は$16200までダウン。
私が入っていた保険のプランは保険会社と提携している病院や医師なら90%がカバーされ、
それ以外(提携外)なら60%カバーでした。
結果として、提携・提携外が混在し実質負担額は約$5600(3泊4日の入院費含む)。
どうでしょう?
私は帝王切開だったんですが、日本では帝王切開は健康保険対象になる上出産費の支給もありますし、個人で医療保険に加入していれば場合によっては黒字になることもあるでしょうね。
でも、こちらはそう言う支給は一切ありませんので丸々個人負担になります。
もし私が何の保険も入らないままここで出産を迎えていたら日本円で200万円以上支払わなければならなかったことになります。
これはあくまで何事もなく順調に出産できたらの話で、もし私が早産になりかかって入院したり、産まれた子供が未熟児で保育器に入るようなことになれば医療費は莫大になります。
私が一番に恐れたこと。
それは保育器代でした。
日本では1日数万円の費用がこちらでは1日$5000-10000と言われたのです。
1日50万ー100万円×2人分ですよ??
信じられますか?
産婦人科医の説明では、ここは南部でそれでも医療費が安いんだそうです。
NYなどの大都市になると大体費用が倍になるらしいです。
この話を聞いた時点で、もしアメリカの医療保険に入れなかったら私は日本で出産することに決めました。
実家から一番近くICUも整っている病院に問い合わせたところ、問い合わせた時点(妊娠6ヶ月)ですぐにでも帰国して欲しい、管理入院になると言われました。
でも、主人が会社に保険加入の交渉を続けていたので飛行機に乗れるぎりぎりまで待つことにした結果、
出産する2ヶ月前に保険に加入することが出来たのです。
私のかかった費用は保険に加入してない段階の費用も含まれていますので、もし初めから保険でフルカバーされていたらもっと医療費は安くなっていました。
週間文春にもコラムを書いている著者の本にアメリカの医療費が高いしくみや医療過誤の訴訟問題について書かれています。
ご興味のある方は読まれてください。
明日は、なぜ我が家が個人でなく会社ぐるみで保険に加入したか、保険の一般的な仕組みについて触れたいと思います。
たびたび起こる停電
昨日も長いのが。
いきなりスコールみたいな激しい雨が降ると途端にバチッ。
大抵1-2分で復活するけど長い時は30分くらいかかります。
そのたびにデジタル時計とかの時間調整するのが面倒なんですよね-。
我が家ではガスが入ってないので、全て電気なんです。
もしシャワー浴びて頭洗っている時に長い停電が起こったら、暗い中で真水のシャワー浴びなくちゃいけません。
テレビはサテライトですが、これも悪天候の度にストップして肝心の情報が見られない始末。
つくづく日本の電流供給は安定しているなーと思います。
それと連動して起こるのがFlooding。
水はけが悪いらしくすぐ道路は水かさが増し洪水になります。
以前主人の同僚がfloodingする家に住んでいて雨が降るたびに心配していたっけ。
実際出入り口の1m手前くらいまで水が迫っているのを見たことがあります。
さて、TBステーションのお題は誕生日。
家の子供達は7月生まれなんですが、ここヒューストンは真夏は33度(いやそれ以上?)あります。
日本の夏に比べると湿気は少ない気もするけどとても歩けるような日差しじゃありません。
家の中はエアコンかけっぱなしだし、スーパーやレストランも寒いくらい冷え冷えしているので、逆に上着が手放せません。
なので、子供達が夏生まれで特に困ったことはないです。
希望の誕生日は無いけれど、連休や祝日の誕生日ってどうでしょう?
子供の時は友達にお祝いしてもらえなくて寂しい。
でも大人になったら職業によるけど毎年お休みで嬉しい?
クリスマスなんかと重なるとプレゼントも一緒にされがちで悲しいですね。
強いて希望を言えば家族の誕生日や記念日は1年を通してポツポツ離れていると良いですね!
うちの場合、家族の誕生日は3、7、11月になるので4ヶ月置きにお祝いが出来ていい感じかも♪
タイレノ-ル
子供達の鼻水がすごくて息苦しそうだったので、独断で薬をあげる事にしました。
以前、予防接種を受けたときに先生から「熱が出たら飲ませてね」と言われた小児用のタイレノ-ル。
ピンクの液体でスポイトで液体を吸い取りミルクに混ぜてあげたりするのですが、バブルガム味で匂いは美味しそう。
しかし処方箋を良く見ると2歳以下の子供にはcall doctorと書いてあるではないですか!
日曜で電話したってつながらないし、ええい、試しに最低量を与えてみるか!
と・・・飲ませちゃいました。
一時的には良くなるんだけど、泣いたりすると途端にすごい量の鼻水が!
熱が出てないだけ、まあいいか。
それで、鼻やその周辺に塗るSaline Nasal Gel を塗ってあげました。
日本で言うとヴィックス・ベポラップの乳児用みたいなものかな?
こっちの方が効き目あるみたい。
家族全員風邪引いてます。
元々は子供達が布団を剥いでしまって鼻風邪を引いちゃったんですが、息が詰まって苦しいようで夜中に何度も目を覚ましていたのでした。
その度に鼻水吸い取り機で吸い取っていたのですが、これって吸い取った本人も風邪が移りませんか?
あっという間に家族全員で鼻水ズルズル・・・・となってしまいました。
熱は出てないのですが、日頃の寝不足がたたっているのか私が一番症状が重いみたいで、もうだるくて仕方ありません。
なので、今日のブログはここまで・・・。
おむつ用ゴミ箱(Diaper Disposal)
↑ Safety 1st 社のオムツ用ゴミ箱
今日は我が家で使っているDiaper Disposal の紹介です。
私の周りの日本人の方はDiaper Gennie社などのゴミ箱を使っている人が多いようなんですが、ビニール袋の詰め替えレフィルが結構高くて3-4回買いかえると上記のゴミ箱一つが買えてしまうようなお値段なので、我が家では、普通のゴミ袋が使えるものを使っています。
置き場所は台所の生ゴミ箱の隣ですが、特に臭いを感じたことはありません(鈍感になってるだけ?)。
おむつを捨てる蓋(青い部分)の内側に丸い窪みがあるんですが、この部分が開く事を知りアロマキャンドルを入れてみたら、開けるたびにいい香りがするのでとても気に入っています♪
写真を見ての通り結構大きめだと思うんですが、我が家は2人分のおむつなので、約50Lのゴミ袋でも二日で満杯になります!ゴミ袋代もバカになりません。
日本ではどんなタイプが主流なのですか?
ハイチェア
↑私が使っているevenflo社のハイチェア(柄は違います)
離乳食を始めてからハイチェアに座らせるようになりました。
2台並べて同時に与えているのですが、1台は友達から買った日本のアップリカ社のもの。
もう1台はこちらで買ったevenflo社のもの。
使い勝手を比べてみると・・・
リクライニング機能-ア社は自由自在だが子供に食事を与える時
毎回子供がズルズル下がってしまう。
e社は3段階調節だが良い角度でフィット
ベルト-ア社はお腹周りをベルトで閉める際真中にある布に通して
締める3点式。いくら調節しても子供がずり下がってくる。
e社は真中の紐が留め金になっているので完全3点セットで
かっちり締まる。
トレイ-ア社は着脱が簡単。ただしロックするのを忘れると子供が蹴
って落ちてしまう。
e社はトレイ自体が重く大きい。トレイの上に更にプラスチッ
クの皿がはめ込まれているので、隙間に食べ物が入りこむ
と洗うのが面倒。トレイを装着する時にロックしたりする必要
はない。
重量-e社の方が断然軽く移動が楽!
ア社はハイ&ローチェア+スウイング機能という多機能の
ためどうしても重くなってしまう?
車輪-どちらも4輪でそれぞれロックできるようになっている。
e社の方が車輪が小さく小回りがきく。
以上の事を考慮すると、、、、個人的にはevenflo社の方が気に入っています。
日本の製品は多機能できめの細かい配慮がされているというイメージですが、あちこちに細工があって、
時々使い方が混乱する時がありますが、アメリカの製品はシンプルですね。
家が小さい日本だとどうしても応用の利くものを求めがちですが、私はアップリカのローチェア、スウイング機能は全く使う場面がありませんでした。
ちなみに大きさはどちらもほとんど変わりません。
上には上が・・・
先日一週間違いで双子を産んだお友達が我が家に遊びに来てくれました。
彼女は2歳違いで上のお子さんもいて3人とも男の子。
自分が産後双子の世話でいっぱいいっぱいだった時、彼女はもっと大変なんだろうなーなんて想像していたのですが、メールのやりとりや会って話しても割と落ちついていて育児を楽しんでいる様子。
うーん、さすが慣れていると違う、大人だわーなんて関心していたのでした。
しかし、今回3人の育児を目の当たりにして、いやはや 大変そう!の一言につきました。
世の中には、三つ子、3人、4人兄弟(姉妹)を育てているお母さんがたくさんいるでしょうが、もうそれだけで尊敬に値しますね。
一体自分の時間って何分あるのだろう?なんて考えてしまいました。
それでも出てくる余裕はきっと彼女が子育てを楽しんでやっているからなんだろうな-と考えさせられました。
私もこうのとりが運んできてくれたら3人目・・・・って思ってましたが、もっと大人にならないと育てられそうにありません。
だって今の私のストレス発散のはけ口は夫ですもの。
ある事無い事、都合の悪い事は全部自分のせいにされている夫からこれ以上はパスって却下されそうです。
プレイジム
まだうちの子供達は8ヶ月なのでおもちゃを与えてもほとんど関心を示さないのですが、一番興味を持って触っているのがプレイジム。
上の写真はベイビーアインシュタイン社のものですが、我が家で使っているのは洋服メーカーのCARTER'Sのものです。
ぶら下がっているのは、音が出る玉、鏡、お腹を押すと音が出るぬいぐるみ、紐がついていて引っ張ると音がするぬいぐるみ、歯がためになりそうなプラスチックのお星様です。
日本のものと違うなーと思うのは、基本的に布で出来ています。だから洗濯もok!
よだれでびしょびしょになるので助かっています。
1人の子が遊んでいるともう一人が関心を示し近寄っていて取り合いになり、いつもバー(橋渡ししている棒)の部分ごと横倒しになります。
実は友人からの借り物なんですが、壊したり破ったりしやしないかとドキドキです・・・。
母乳育児②
そして・・・・どうしよう、どうしようと思っている間にどんどん私の胸は張る一方でついに石より硬いのでは?
と言うほどになってしまいました。
こちらにはマッサージをしてくれる専門の所は聞いたことがなくて、桶○式マッサージを受けに日本に飛んで帰りたいほど頭を悩ませました。
そこに救世主が現れたのです!
日本で看護婦をやってらっしゃってアメリカでも看護婦の免許を取るため勉強中の方が、元は婦人科の看護婦では無いけれど、何人か私のような方にマッサージを施したことがあると言うではないですか!
私は早速その方に連絡して早急に見ていただきました。
ソファの上に素っ裸で仰向けになり飛びあがるほどに痛いマッサージを受けました。
お蔭で初乳と言われる黄色味の濃いおっぱいが出てきて赤ちゃんにおっぱいを含ませたところ、少しですが飲んでくれたではないですか!
嬉しくってマッサージの強烈な痛みも忘れた瞬間でした。
ついでに今後おっぱいが良く出るマッサージの仕方等も教わり、搾乳する前にマッサージすると良く取れるようになり、こういう日本人の方がそばに居てくれて自分はなんてラッキーなんだ!と思いました。
ちなみにこの方に謝礼をしようと思いましたが受けとって頂けませんでした。
さすがに2人分のお乳は出ず混合育児になりましたが、おっぱいをあげている時ってとても幸せを感じるものですね!
あきらめなくて良かったとつくづく思う今日この頃です。