「僕を信じて」と差し出したアラジンの手をとり、王女は魔法の絨毯へ。
雲を抱きしめ、鳥と並び、馬と走り、星空に両手を広げる。
宮殿でも、アグラバーの街でもない、自由な世界を体感する。
「アラジン」ジョン・マスカー監督1992年
(画像お借りしました)
現在、実写版のディズニー映画が公開中ですね。
先日、TV録画していたアニメーション映画を観賞しました。
久しぶりすぎて細かい内容もすっかり忘れていました(^_^;)

ジーニーのユーモアたっぷりのパフォーマンス、変身の面白さ!
彼が叶えられないお願い事を説明する場面が大好き
殺人、愛をコントロールすること、死者を蘇らせること。
生命や愛を自由に操るのは、魔人であってもご法度なんですネ。

流れるようなストーリーの中を、
まるで魔法の絨毯に乗ったように、ぐんぐん飛んだ90分間でした。



【感想】

法律に束縛され自由のない国王。
娘の幸せをっているのに、
「結婚相手は王子のみ」という国の定めが足枷となる皮肉。
娘のいは、自分の選んだ人と結ばれたい。
愛のある結婚でなくちゃ・・・。
窮屈なお城で不自由な毎日を送る彼女は、
お供もつけずたった一人で、お忍びで街へ出ていく。
彼女が出逢った青年は、貧しくてその日暮らしのアラジン。

豊かな生活をっていた。今いる場所から抜け出したい!
美しく金色に輝く宮殿は、雲の上の存在。
あそこは、きっと素晴らしいところに違いない。
そんな風に憧れていた彼なのに、いざ宮殿へ入ると
自分のに縛られ、本来の自分を出す場所を失ってしまう。
偽りの自分不自由なのだ。

アラジンの望みをかなえるジーニーもまた自由を求めていた。
強大な魔法の力を持つ魔人だけれど、常に誰かに仕える身
狭い魔法のランプからようやく出たかと思えば、ランプの持ち主から命令をうける運命。

自分の意に反する命令にも従わねばならない。
いつか自由な意志で生きてみたい。

アラジンが約束した「自由にしてあげる」
その言葉を楽しみにしていたジーニー。

しかし、アラジンの中に芽生えた不安が、ジーニーの自由を奪う
「ジーニーがいないと、僕はやっていけない」
君なしでは、偽りの姿を維持する自信がない。

少し期待していたジーニー。
「やっぱりね。いいんだよ。」
がっかりして、ランプにひきこもる。

しかし、ジャファー宰相の策略によって、ジーニーが奪われ、
大きな砂時計の中に王女が閉じ込められてしまう。
命の危険にさらされる事態に。

アラジンはランプに手をのばすが・・・

もはやジーニーの手を借りることができない。
最後に頼るべきは、自分。
ついに自分自身の力を信じるアラジン。

そして、ジーニーの願いも・・・☆

私、富や名声よりも、仲間たちの存在が宝だなぁとしみじみします。
アラジンには猿のアブー魔法のじゅうたんジーニー
王女には癒してくれる虎のラジャー父親
ジャファーにも、オウムのイアーゴが。
ジャファーが行き詰ったとき、打開してくれる参謀です。
イアーゴといえば、有名な映画「ぼくと魔法の言葉たち」
自閉症の息子と家族のドキュメンタリーですね。
折角なので、観賞してみようと思います(^ー^)