「ファッション雑誌なんてくだらない」
哲学書に夢中の女の子が、雑誌の新しいモデルに!
「パリの恋人」スタンリー・ドーネン監督1957年世界に愛される妖精、オードリー。
「劣等感って、大事な原動力」
そのことを教えてくれた、妖精です。
フレッド・アステア師匠の余裕綽々のダンス。
同世代の役者さんだと、オードリーの影にかすんでしまうから
彼女の存在感に負けない、大人の魅力ある熟年男性なんですよね。
大人の紳士と並ぶと、より愛らしく清楚にみえるんです。彼女のキュートさが倍増
【感想】
ファニーフェイス。
ヒロインのパフォーマンスもさることながら、
彼の闘牛士のダンスをバルコニーから眺めるオードリー。
優雅で力強く、ユーモアをまじえながら、
ステッキを剣に、ケープをダイナミックにひるがえす振り付け。
彼女でなくても誰もが釘付けになりますねぇ。
「特等席で独り占めなんて、いいな~」って思いながら、私も見惚れてしまいました。ボンジュール、パリ!
オードリーが色んなシチュエーションでモデル撮影するシーンの素敵なこと☆☆
まるで駆け足でめぐるファッションショーみたい。
白い鳩に姿をかえられた王子さまを腕にのせ、幸せそうに微笑む姫。
最初は、言われるままにポーズをとっていたけれど。
最後は、自らがリードしながら階段を降りてくる。
真っ赤なドレス、赤いケープを高くあげスマイル。
もう本屋の娘じゃない。
同情と共感はちがうのよ。
同情は、相手を憐れむだけ。
行方がわからないオードリーを探すディックに
女編集長マギーがアドバイスします。
「彼女の立場になってみて。共感が大事!」
そうか!
行き先は・・・あそこしかない。