エレンが幼い息子と
部屋の掃除をしていると
夫が声をかける。
「おい、薬を飲んでおけよ。
イカレ女だと思われたら
下宿の借り手がつかないぞ」
ある日、離れに借り手がついた。
「家賃を3ヶ月前払いしてくれたわ」
夫は半信半疑でこたえる。
「そんな気前のいいヤツいるか?
どうせ実家の金だろ?
ちゃんと薬飲んどけよ」
今年は地上波やBSで放送されにくい
心理スリラー、クセのある映画を
中心に観ています![]()
ゲオの棚からレンタル終了になる前に
借りておきたくてちょっと焦り気味![]()
今回は
ヒッチコックの「下宿人」を
80年後にオンダーチェ監督が
新解釈でリメイクした
スリラー映画ですよ。
※レビューを2つに分けます。
ロスで娼婦連続殺人事件が勃発。
快楽殺人鬼は下宿人?
それとも刑事?相棒?検死医?
ひょっとして大家?大家の妻?
登場人物が怪しくみえる
ほのめかしや
残酷描写をみせずに
想像させる手法は
ヒッチコックスタイル!
たとえば、黒いコートの男が
ハイヒールのあとをつける。
女性の脚が宙に浮き、
バタバタと揺れ、
靴先がカタンカタンと動き、
やがて静かになる。
こうした古典的手法が好き![]()
オマージュあれこれ
雨の中の訪問者、
揺り椅子、分析医の解説など
「サイコ」を髣髴とさせます。
精神病院の壁が近づくカットは
「めまい」を踏襲。
極めつきは「恐喝(ゆすり)」の
食卓シーンを再現していて
テンション爆上がりです![]()
警備員の夫は明け方帰宅。
おそい朝食を食べ始めると
TVで連続殺人のニュースが流れる。
女性リポーターの口元がアップに。
「ナイフ…」
妻エレンの脳内でこだまする。
「ナイフ、ナイフ、ナイフ…」
夫が握るナイフに釘付け。
オレンジジュースを飲むエレン。
橙色が減っていき、
グラスの底に夫の手元がみえてくる。
しびれるカットやん![]()
![]()
ナイフの動きから目が離せない。
彼女の心の中を映像でみせます。
こういう技巧が映画らしくて
良いんですよね![]()
緑と赤
色彩へのこだわりが感じられます。
とくに緑と赤。
オープニングで赤い血管が地図に変わり
赤いインクの印。
冒頭から嫌~な予感がします。
下宿人が住む離れの部屋で
戸棚をあけた拍子に流れだす血。
赤く染まった両手に凍りつく場面は
「マーニー」みたい。
建物内に緑が多く使われ、
扉、ランチョンマット、食器など
美術監督のこだわりが感じられます。
女性が変身する
夫ジョーはなにかと用事をつくり
留守がち。
エレンはそんな夫に不満。
無造作に髪を束ねて
所帯やつれしている彼女だけど
突然、下宿希望の男がやってきた。
外は晴れて明るいのに土砂降り。
彼の背後には虹🌈
ハンサムでセクシーな作家さん。
ときめきスイッチが入る。
髪をおろし、
女学生のようにヘアピンをとめ、
化粧を変え女性らしくなる。
下宿人が気になり、落ち着かない。
ミニスカートを履く。
次第に見間違うほど綺麗に。
お茶や朝食を離れに運ぶのが
楽しみでたまらない。
時計の秒針をみつめ、
5,4,3,2,1,GO!
「何か必要なものはある?
着替えの服が足りなければ
夫のシャツや靴を貸してあげる」
服を燃やしていた。
「濡れた服を乾かそうとして
燃えうつった」と言う。
さらに
「借りているご主人のブーツ。
庭を歩いて底が汚れてしまった」と洗っていた。
朝刊にデカデカと掲載された写真には
娼婦殺害現場で28㎝のゴム底の跡が!
実物大の写真に
ブーツを重ねると
一致した。。
エレンは遠い目になる。
彼、ひょっとして⁈
②物語編へつづく


















































