持続可能な農業:作物と土壌の健康を維持する為の7つの先住民の習慣
2022年3月7日(月) by: Virgilio Marin

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農薬化学合成品に支配された産業界において、伝統的な農業は作物と土壌を守る為の代替手段を提供します。

 

有害な工業的手法に頼る事無く生物多様性の損失土地の劣化といった現代の課題に対して、持続可能な解決策を提供するものです。

ここでは、
農業の持続可能性を促進する7つの土着的な実践を紹介します。

 

7 土着技術が風景を変える


1. タイ式輪作


タイ北部チェンライ県にあるヒンラドナイのコミュニティでは、輪作(同じ土地に異なる種類の作物を順次植える事)によって、劣化した土壌を修復しています。

 

  

 

  

 

輪作法


耕作期間を経て、荒廃した土地に自生するプダブという樹木を植えます。

 

 

土壌の再生によく使われるP'davは、外来種の雑草を寄せ付けず、急速に成長します。

 

僅か数年で葉を落とし、土壌を冷やす事で土壌を豊かにします。


また、果実は家畜の飼料となり、花は蜜蜂等の受粉媒介者に好まれています。

 

そして、5年後には薪として伐採され、再び生産的な農地となるのです。



2. イロコイ式間作


インタークロッピング(間作)とは、同じ土地で2種類以上の作物を同時に栽培することです。

 

 

農家では、トウモロコシ、豆、カボチャ三姉妹をよく間作する。

 

これは、現在の米国や、カナダの五大湖南部に住むイロコイ族に由来する習慣である。

 

 

インタークロッピング。間作とは何か、間作でないのか、そして間作をする理由
 

この3つの作物は、多くの点で互いに補完し合っています。

 

 

トウモロコシは、豆が登る為の支柱の役割を果たし、豆は、土中の窒素を他の植物に取り込ませる為に「固定する。

 

 

一方、カボチャは大きな葉で土を覆い、蒸発や雑草の繁殖を防ぐ

 

 

また、葉にトゲがあるので、害虫の侵入を防ぐ事ができます。


更に、それぞれの植物が異なる科に属している為、作物が同じ病気の餌食になる事は殆ど有りません。



3. アボリジニの管理焼却法


西オーストラリア州キンバリー地域のアボリジニ・コミュニティは、乾季の始まりに狙った場所で小さな火を灯し、山火事を管理している。

 

  

 

ゆっくりと燃える火は、下草の燃料を減らし、大きな山火事の拡大を防ぐ「ファイヤーブレイク(防火帯)」を作る。

 


この防火管理方法の有効性は実証されている。

 

例えば、昔、ヨーロッパ人アボリジニーを追い出した時乾季の後半に大規模な山火事が発生し、生態系が破壊され、農地にも影響が出た事がある。

 


4. アフリカの干ばつに強い植林

 

  


西アフリカの小国ブルキナファソでは、数十年前、深刻な干ばつが続いた後ザイと呼ばれる伝統的な農法を復活させた。

 

 

これは、土に穴を掘り、そこに作物の廃棄物や肥料などの有機物を入れて植えるというもの。

 

  


シロアリの活動が活発になり、雨が降っても水分が保たれる様になるのです。

 

また、穴の周囲には石の堤防が築かれ、水の流出を遅らせることができます。

 

 

(関連記事:古代の作物は、持続可能な農業と土壌の健全性を向上させる鍵を握っているかもしれない


それ以来、農家は干ばつに対抗する為に、ザイの穴に植物を植えるようになった。

 

中には、自分達の知識を共有し、他の農家を訓練するために「ザイ・スクール」ネットワークを構築した人もいる。

 

  

 

 

 

5. マオリ族の種子保存プロトコル

 

  

 

現在、ニュージーランドのマオリ族は、伝統的な収集プロトコルに目を向け、植物種の絶滅を防ぐ為に組織と連携しています。

 

  


これは、2017年に風を媒介とする菌類がニュージーランドを襲ったことを受けてのことです。

 

マートル・サビと呼ばれるこの菌は、マートル植物科の種を枯らし、同国固有の樹木や植物の約50%を消滅させる恐れがあったのです。

 


その為、マオリ族の伝統的な知識に基いて、種子を採取し、被害を受けている樹木を救おうとしている。

伝統的な農業は、自然環境や天候のパターンと協力しながら、作物と土壌を守る持続可能な方法を提供する、クリーンな植林のアプローチです。

 

農薬が健康や環境に悪影響を及ぼす事を考えると、ここに挙げた様な解決策を見付け、農業の課題に持続的に取り組む事が重要なのです。

 

 

※Gen

 

福島の事を取上げて置いて

 

農業で、在来系の日本人の農業が

取上げられないのはとても残念だ。

 

と・・・思ってはみても

 

商業ベースに乗る日本の農業は

欧米に押し付けられた農薬を使いまくるのを

余儀なくされ、挙句にその前から在る

国賊政治屋が推し進めて来た

減反政策で、後を継ぐ事もまま成らない状態に

させられて都心に行き場を求めて既に何十年を

年月が経過している。

 

 

それでも

自然農の先駆者である

福岡さん(故人)の功績は

知る人ぞ知る偉業だ。

 

この血脈を受け継いだ

穢されていない本当の農業が

いつか主流に切り替わる事を

自分は信じて居る。