米陸軍極秘基地の氷床から、数百万年前のグリーンランドは、殆ど氷が無い状態で在った事が判明
2022年02月07日(月) 記入者: Virgilio Marin

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グリーンランドは数百万年前には殆ど氷が無い状態で在ったかも知れないという新しい研究結果が学術誌『PNAS』誌に発表された。

 

  

 

研究者達は、米陸軍の科学者が『Iceworm』と云うコードネームの極秘プロジェクトの一環として、1966年にグリーンランド北西部の地下1マイルから掘り出した氷のコアサンプルを調査して、この結論に辿り着いた

 

 

このアイスコアは、2017年に偶然再発見されるまで、何十年も冷凍庫の中で行方不明になっていた。

 

そして判明したのは、数百万年前から凍結した植物化石を宿していたことだった

 

 

研究者達が、これらの植物化石を分析した結果、グリーンランドは過去数百万年の間に少なくとも一度は、乾燥した荒涼とした氷ではなく、殆どが青々とした植物に覆われて居た事が示唆された。

 


バーモント大学の地質学教授であり、この研究の主任研究者であるアンドリュー・クライスト教授は、

 

 

氷床は通常、その進路上に在る」

全てのものを粉砕し破壊しますが」

「我々が発見したものは」

「完全に保存された繊細な植物の構造でした」

 

「これは化石ですが」

「丸で昨日死んだかの様です」

「これは、グリーンランドに」

且つて生息していたものの」

タイムカプセルで」

他の場所では」

見付ける事ができないものです」

 

と、述べています。

 

 

 

極秘の軍事基地が驚くべき発見を齎す

 

この土の塊は、冷戦時代にグリーンランド北西部の海岸から約75マイル、北極から約800マイルの所に在った地下基地「キャンプ・センチュリー」から運ばれてきたものである。

 

陸軍は核ミサイルを隠す為に、この基地を建設したが、極地の科学ステーションとして公開した。

 

 

米軍極秘の北極圏氷上都市!?"キャンプ・センチュリー" 復元された機密フィルム

その前線基地で陸軍の科学チームが掘削した1キロ近い氷のコアは、1990年代にデンマークに渡り、何十年もそこに眠っていた。

 

この氷のコアは1990年にデンマークに渡り、何十年も放置されたままになっていた。

2019年、クライスト教授は、氷のコアのサンプルを手に入れ、顕微鏡で研究することができた。

 

彼の分析によると、氷のコアには砂と岩だけでなく、小枝や葉が含まれている事が判った。

 

これは、現在のアラスカと同じ大きさの深さ1マイルの氷床がある場所に、植生のある風景があったことを示唆した。

昨年は、数十年前の研究者にはなかった様々な分析手法を用いて、これらの化石植物をさらに調査した。

 

例えば、アルミニウムと、ベリリウムの希少同位体(元素の変異体)の比率を測定し、遠い過去にグリーンランドで何が起こっていたかを知る事ができたのだ。

その結果、現在の氷床の高さよりもずっと低い位置で雨が降っている事が判り、この氷床が溶けては再形成されて居る事が判った。

 

この分析から、グリーンランドは過去100万年の間に少なくとも一度は、文字通り苔や地衣類、そしておそらくトウヒやモミの木で覆われた緑色であったことが示唆された。

 

(関連記事:グリーンランドの氷床を滑らせているのは、地球の高温のコアからの内部熱であることを明らかにした科学的な研究)

 

この発見は、グリーンランド中心部から採取された他の2つの氷床コアを含む過去の研究結果とも一致している。

 

これらのコアの底の堆積物からも、グリーンランドの氷床が最近の地質学的過去に一時的に消滅していたことがわかった。

これらの研究は、グリーンランドの大部分が永久に氷に覆われているという考えに対して、説得力のある証拠を提供している。

 

例えば、1960年代の「キャンプ・センチュリー」の映画では『グリーンランドの90%以上は極地の氷の下に永久に凍結している』と、指摘されている。

現在、グリーンランド氷床は北極島の約80%を覆っており、世界の氷河氷の総量の12%を占めている。

 

グリーンランド氷床
 

 

 

※Gen

 

本当はもっと色々と判ってるんだろうに

 

ちまちまと・・・