英国では燃料が不足する中、泥棒が車に穴を開けて燃料を盗む事件が発生

 

英国では燃料が不足する中、泥棒が車に穴を開けて燃料を盗む事件が発生
2021年9月30日（木） by: ラモン・トミー

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英国では燃料が不足しており、多くの人がガソリンスタンドに駆け込み、車のタンクを満タンにしています。

 

これは、イギリス人がパニック的に燃料を購入し、ガソリンスタンドに燃料を運ぶトラックドライバーが不足しているためです。

 

しかし、一部の犯罪者は、駐車中の車の燃料タンクに穴を開けて、必要な燃料を手に入れようとしています。

 


イギリスのバーミンガム市では、2台の車がこの燃料泥棒の餌食になった。

 

被害者の一人であるShadrack Olalokoさんは、自分の車に起こったことをソーシャルメディアに投稿しています。

 

「こいつらがやったのは」

「タンクの中の燃料を全部抜き取っていったことだよ」

 

と語っています。

 

オラロコによると、彼は車の安全性について真剣に考えており、外出時には鍵をかけるなどの対策をとっています。

ビデオでは、犯人が車の側面にあるハッチから燃料タンクのキャップを無理やり開けている様子が映し出されています。

 

そして、犯人は車の下に潜り、燃料タンクに穴を開けて軽油を手に入れたと説明しています。

 


「タンクに穴を開けたんだ。見えますか？タンクに穴を開けて、満タンの軽油を全部出したんだ。全部抜き取ってから帰ったんだ」

 

とオラロコは語った。

 

また、彼の車の隣に停められていたバンも同じ運命をたどったようで、地面に燃料が溜まっているのがわかる。

このような狂乱状態は、燃料会社が配送制限を発表したり、燃料を運ぶトラックドライバーが不足しているために一部のサービスステーションを閉鎖したりしたことがきっかけとなっているようです。

 

その結果、イギリス人は車を満タンにする為にガソリンスタンドに殺到し、まだ燃料の在庫があるガソリンスタンドには車の長蛇の列ができています。

 

(関連記事：欧州で燃料配給が始まると崩壊が加速する)

 

 

Petrol Retailers Associationによると、会員のガソリンスタンドの90％が燃料の在庫がなくなっているという。

 

一方、モーターグッズを扱うHalfords社によると、燃料用のジェリカンの売り上げが1656％も急増しているという。

 

このように、ガソリンスタンド自身が、燃料の買いだめを防ぐための対策を実施しているところもあります。

 

400カ所のサービスステーションを運営するEGグループは、すべてのドライバーに30ポンド（40米ドル）の燃料購入制限を課した。

ボリス・ジョンソン氏、燃料不足の解消に軍の活用を検討

 

英国のボリス・ジョンソン首相は、燃料不足に対処するために英国陸軍の派遣を検討しています。

 

ジョンソン首相の計画は「エスカリン作戦」と呼ばれ、数百人の軍人が召集され、貯水タンクが空になったガソリンスタンドに燃料を出荷するというものです。しかし、この計画には問題がないわけではありません。

News Chantによると、オペレーション・エスカリンの実施には最大で3週間かかるという。

 

さらに、この計画に必要な兵士はすでに別の派遣先にいる可能性があり、その他の兵士は予備役である可能性もあると付け加えている。

 

しかし、ジョージ・ユースティス環境相は、軍人を燃料トラックの運転に動員する計画は「今のところない」と述べている。

 

 


一方、クワシ・クワーテン経営長官は、

 

 

「これまでも、そしてこれからも、製油所やターミナルには十分な燃料がありますが、サプライチェーンにいくつかの問題があったことは承知しています」

 

と述べている。

 

とはいえ、燃料の供給は滞りなく行われると確信しています。

 

「深刻な障害が発生した場合でも、燃料の供給が維持され、配送が可能となるよう、産業界と協力して長年にわたる緊急時対応計画を策定しています」とクワテンは言う。

 


オペレーション・エスカリンの他にも、ダウニング街はトラックドライバー向けに3ヶ月間有効の短期ビザを5,000枚発行することを発表しています。

 

しかし、英国の経済団体はこの動きを「不十分」と批判していると、The Glasgow Times紙は報じています。

 

 

英国商工会議所のルビー・マクレガー・スミス会頭は、今回の動きを「焚き火にシンブルな水をかけるようなもの」と例えています。

 

彼女は、「たとえこの短期的な機会が、この制度で認められている最大の人数を集めたとしても、今、サプライチェーンで発生している問題の規模に対処するには十分ではない」と述べています。

英国小売コンソーシアムの食品および持続可能性ディレクターであるAndrew Opieも、Smithの考えに賛同しています。

 

短期トラック運転手のビザを5,000人に制限しても、現在の不足を解消することはできないとし、小売業界のすべての部門にビザを拡大することを求めています。

 

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