ザクロの皮に腸内細菌に対し保護作用が有る事が判明
2021年8月31日(火) by: ラルフ・フローレス

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米国農務省による最近の研究で、ザクロ果皮エキスには、抗菌作用が期待できる生物活性化合物が含まれていることが明らかになりました。この研究結果は、Nutrition Research誌に掲載されました。

・ザクロの果皮は、農業廃棄物と考えられています。

 しかし、プニカリン、プニカラギン、エラグ酸などの

 ポリフェノール類が豊富に含まれています。

・これまでの研究では、ザクロ由来の製品には、

 試験管内で抗菌作用などの健康効果があることが示されている。

・しかし、生体内での抗菌作用については、限られた証拠しかありません。

・本研究では、生体内におけるザクロ果皮抽出物の

 抗菌特性を明らかにすることを目的としました。

 特に、果皮エキスに含まれるプニカリン、プニカラギン、エラグ酸に注目しました。

・研究者達は、C3H/Heマウスに、

 腸管病原細菌を模倣した細菌である腸粘膜肥厚症の原因菌を感染させた。

 大腸菌 感染前に、マウスに水またはザクロ果皮抽出物を経口投与しました。

・感染から12日後、マウス腸病原菌
が大腸や脾臓に

 コロニーを形成しているかどうか、また組織や遺伝子発現の変化を調べた。

 また、糞便中のマウス腸病原菌の分析も行いました。

・その結果、ザクロの皮の抽出物は、

 マウス腸病原菌の感染によって引き起こされる

 体重減少と死亡を減少させることがわかりました。

・また、ザクロ果皮抽出物は、脾臓におけるマウス腸病原菌

 コロニー形成を抑制しました。

・更に、ザクロ果皮抽出物は、

 マウス腸病原菌感染による大腸の損傷範囲を減少させた。

 

以上のことから、ザクロ果皮抽出物には生理活性化合物が含まれており、in vivoでのC. rodentium感染症の重症化を抑制する効果があると考えられます。

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ジャーナル参照

 

Smith AD, George NS, Cheung L, Bhagavathy GV, Luthria DL, John KM, Bhagwat AA. ザクロ果皮エキスは、citrobacter rodentiumによって誘発される感染性大腸炎のマウスモデルにおける大腸の損傷と細菌の転位を減少させた。Nutrition Research. 2019 Nov 16; 73: 27-37. DOI: 10.1016/j.nutres.2019.11.001

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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